東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目駅から徒歩3分。国道17号線から東に少し入った小道に、自然派ワインとスパイスやハーブを効かせた料理のお店『オリエンタルビストロ 桃の実』はあります。

『桃の実』の外観

オリエンタルビストロ『桃の実』

店頭の黒板とワイン瓶

パステル調のかわいらしいお店
2014年にオープンしたこのお店、オーナーシェフの瀬島氏は、南インドケララ州コーチンのCGH(カジノ・グループ・ホテル)で修行し、帰国後は大森の南インド料理店『ケララの風』でディナータイムのメインシェフを務めていたという経歴の持ち主。
何でも、植民地時代の影響の残るコーチンで、西洋風にアレンジされた南インド料理に心酔し、以後、フレンチなどのテイストを取り入れたオリエンタル料理を志向しているんだそうな。
ネットの口コミや書籍などでの評価も高く、期待大です★
フランス産の自然派ワインと共にいただく「ミーン・ポリチャトゥ」、そして「ビリヤニ」

センスの良い『桃の実』のインテリア

かわいい小鳥の置物

エキゾチックなクッション
『オリエンタルビストロ 桃の実』の店内です。
白壁と木目を基調とし、ミントグリーンをアクセントに使ったインテリア。フレンチのレストランのようなお洒落な雰囲気です。
座席は、カウンター4席、テーブル3卓の合計12席。
土曜日のディナーでの訪問で、事前に予約して行きましたが、テーブル席は満席でした。
調理は瀬島シェフお一人でされているようで、この日は最終的に4組のお客さんが来てましたが、このくらいが上限っぽい感じ。
事前に予約しておいた方が無難です。

『桃の実』メインのメニュー

『桃の実』ワインメニュー
さて、メニューからお料理を選びましょう♪
お料理の品数はそれほど多くはないですが、インド料理をベースにしたもの、アラブ・中東のお料理、西洋料理風のものなどバラエティーに富んでいて、それぞれ食材の産地にもこだわっている様子。
頼もうと思っていたビリヤニとお魚の包み焼き、そして、他にサラダや炒め物系を注文することにしました。

スパークリング白ワイン「クレマン・ド・ロワール・ブリュット(シャトー・ド・ロレ)」600円
「自然派ワインとスパイスやハーブを効かせた料理のお店」という触れ込みの通り、お飲物はワインがいいですね。
食前酒として、スパークリングワインをチョイス。
銘柄は、「クレマン・ド・ロワール・ブリュット(シャトー・ド・ロレ)」とのこと。
辛めのすっきりとしたお味で美味しい!

お通しのフムス
こちらはお通しのフムス。
「フムス」とは、ゆでたひよこ豆に、にんにくや練りゴマ、オリーブオイル、レモン汁などを加えて作ったペースト状のお料理。
レバノンやイスラエル、モロッコやチュニジアなど地中海地域一帯で食べられているお料理で、アラブ移民の多いフランスでもメジャーな一品のひとつ。
フレンチテイストを取り入れたこのお店ならではのお通しでしょうか。
パンは、中東風のピタパンではなく、フランスパンのトースト。
美味しいですね、フムス♪

「ダヒ・ベイガン(なすのタルタル・ヨーグルトソース)」650円
まずは前菜から。
「ダヒ・ベイガン(なすのタルタル・ヨーグルトソース)」です。
ヨーグルトの中に、柔らかくトロトロのナスが入っていて、パクチー、カイエンペッパー、クミン、オリーブオイル。甘めのソースはマンゴーのソースでしょうか。
ナスにクリーミーなヨーグルトと各種スパイスやソースのスパイシー感、酸味、甘味がミックスされて、これ、かなり美味です★

「ギリシャ風サラダ(羊乳フェタチーズ・トマト・玉葱etc…)1,000円
お次は、「ギリシャ風サラダ(羊乳フェタチーズ・トマト・玉葱etc…)
トマトやキュウリ、サニーレタス、紫玉ねぎなどのフレッシュな野菜に、独特の味わいのある羊乳フェタチーズがビビッドなアクセント。
地中海風のサラダはやっぱりハズレなし!
これも美味しい♪

「サブジ」1,000円
三品目は、「サブジ」
オクラやトマト、玉ねぎをメインに各種スパイスで味付けされた、野菜のスパイス炒めです。
はじめてインド料理っぽいお料理が出てきました!
フレッシュな野菜の旨味と程よいスパイス感がなかなかの美味しさ。マイルドなお味です。

赤ワイン「ドメーヌ・ティミオプロス・ジューヌ・ヴィーニュ・ド・クシノマヴロ2013」(ギリシャ・ナウサ/クシノマヴロ)700円
スパークリングワインがなくなったので、今度は赤ワインを。
お店の方にオススメを聞いたところ、ベリー系のフルーティーな香りだという「ドメーヌ・ティミオプロス・ジューヌ・ヴィーニュ・ド・クシノマヴロ2013」(ギリシャ・ナウサ/クシノマヴロ)というワインをチョイス。
グラスに顔を近づけると、なるほどベリーのフルーティーな香りがしてきます。
お口に含むと、口当たりもよく、味に深みもあって、なかなか♪

「鮮魚のバナナ葉包み焼き」2,000円
さて、メイン料理が出てきました。
「鮮魚のバナナ葉包み焼き」です。
これは、南インド・ケララ州の名物料理で、現地では「ミーン・ポリチャトゥ」という名前で呼ばれている料理。
カイエンペッパーやブラックペッパー、ターメリックなどのスパイスでマリネした魚をバナナの葉の上に敷き、にんにく、生姜、玉ねぎ、トマト、ココナッツミルクや、カレーリーフ、赤唐辛子、コリアンダー、ターメリック、カイエンペッパーなどで作ったマサラペーストを塗って、バナナの葉で包んで焼いて作るというお料理で、ケララでは、お酒のつまみにいただく居酒屋料理のひとつとして親しまれているのだとのこと。

バナナ葉包み焼きの中身
こちらが、バナナ葉包み焼きの中身です。
何のお魚だったかはちょっと忘れてしまったのですが、身の締まった白身魚にタマリンドやスパイスの効いたマサラがうまく絡んでいて、これは絶品!
「ミーン・ポリチャトゥ」は、ケララ州コーチンにある『グランド・ホテル』でいただきましたが、それと遜色のないお味でした★

「マラバール・チキン・ビリヤニ」2,800円
そして、一番のお目当ての「マラバール・チキン・ビリヤニ」
「ビリヤニ」は、インドやパキスタンなどで食べられている炊き込みご飯のこと。
スパイスをふんだんに使い、お米と具材を別々に調理し、ビリヤニ専用の鍋(壺)にそれらを層状に重ねて炊き上げて作るという手の込んだお料理で、インドでも高級なお料理として知られています。
付け合わせで、「ライタ」というヨーグルトサラダが付いてくるのが一般的。

スパイス感たっぷりのビリヤニ
『桃の実』の「マラバール・チキン・ビリヤニ」ですが、これまた絶品でした〜★
グレービーのよく沁み込んだバスマティライスに、カルダモンやクローブ、コリアンダー、クミンなどを始めとしたスパイスがたくさん入っています。チキンもスパイスの旨み抜群!
そのままいただいても美味しいし、付け合わせのライタを掛けていただいてもNiceだし、結構なボリュームがありましたが、あっという間に完食してしまいました〜!
ほんと、美味しかったです♪

「ヴァラタッパン」(黒糖とココナッツミルク風味のクレームブリュレ)500円

「クルフィ」(インド風アイス。ミルクとカルダモン風味)500円

「コーヒー」
食後のデザートは、「ヴァラタッパン」(黒糖とココナッツミルク風味のクレームブリュレ)と、「クルフィ」(インド風アイス。ミルクとカルダモン風味)を注文しました。コーヒーも一緒に。
「ヴァラタッパン(ワタラッパン)」とは、スリランカで食べられている黒糖を使ったココナッツミルクプリンのことですが、ここ『桃の実』で出てきたのは、クリームブリュレ風の「ワタラッパン」!
さすがフレンチテイストを取り入れたシェフ。洗練されたお味の「ワタラッパン」です。
美味しい〜♪
卵不使用のインドの牛乳アイス「クルフィ」も、カルダモンの風味がしっかり効いていてGood!
大満足のディナーとなりました★
本郷三丁目にある、自然派ワインとスパイスやハーブを効かせた料理のお店『オリエンタルビストロ 桃の実』
南インドケララ州コーチンで修行し、帰国後は大森の南インド料理店『ケララの風』で働いていたというシェフが作る、フレンチテイストを取り入れたオリエンタル料理は、別格のクオリティーの高さ!
ちょっとお値段が高めで、お料理が出てくるのが遅いのが玉に瑕ですが、お料理は間違いなく美味しいです★
インド料理を食べ慣れていない方にもオススメしたいお店です。
『オリエンタルビストロ 桃の実』の地図・アクセス
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