横浜・元町。みなとみらい線「元町・中華街駅」の元町商店街側改札口から出て左へ。元町商店街の中の路地の一角に、アーユルヴェーディック南インド料理とワインのお店『INDU』はあります。
2019年12月にオープンしたこのお店、数軒隣にあるインド布のお店「PaSHMiNa パシュミナ」のオーナー夫妻(日本人の奥様とインド人の旦那さん)が、バンガロールにある五つ星ホテル「オベロイ」で腕を奮っていたシェフを招いて立ち上げたお店なのだそう。
五つ星シェフが作る上質な南インド料理、楽しみです★
落ち着いた元町仲通りに佇むインディゴブルーのお洒落なお店
AYURVEDIC LOUNGE『INDU』
インディゴブルーとゴールドの色合いがお洒落な『INDU』の外観。
静かで落ち着いた元町仲通りの雰囲気にマッチしています。
『INDU』の店頭看板
『INDU』の店頭看板。
“上質なオイルと塩をひかえめに。新鮮な野菜とスパイスで織りなす本物の南インド料理”
お店のこだわりが書かれていました。
お店の外装やロゴ、店頭看板のデザインなど、センスの良さと格調の高さを感じさせます。
『INDU』の店内
『INDU』の店内です。
壁のクリーム色とテーブルや扉のブラウンをベースとした店内は、とても温かみのある雰囲気。観葉植物の緑とテーブルクロスのターコイズブルーがお洒落な彩りを与えていて、居心地の良さを感じさせてくれます。
ワイングラスが並ぶカウンター
象の写真
インドの真鍮工芸とホオズキ
訪問したのは、土曜日のディナータイム。オープン時間の18時ちょうどにお店に入りました。
座席は、テーブル席4名×2席、カウンター9席、テラス2名テーブル×2の合計23席。
事前予約して行きましたが、帰り際に2組のお客さんが来店するまでは、自分たちだけの貸切状態でした。
スタッフは、厨房で調理を担当するオベロイ出身のインド人シェフと、接客担当のインド人の女性の方のみ。小ぢんまりとした空間と雰囲気です。
カウンター席とキッチン
ターコイズブルーのテーブルクロスが魅力的
用意されていたテーブル席に着席。
さっそく、手渡されたメニューを眺めながらお料理を選びます。
『INDU』のメニュー
インドワインメニュー
ドーサメニュー
カレーメニュー
サラダ、スープ、アラカルトメニュー
お飲み物は、お店が“南インド料理とワインのお店”と銘打っていることもあり、ワインを注文。
インド人女性の店員さんにおすすめをお伺いし、「ディンドリ・リザーブ・シラーズ(赤)」(750円)と「ジンファンデル(ロゼ)」(750円)を頼むことに。
お料理は、事前にネットで当たりをつけていた何品かをメニューで確認の上、注文。
注文したのは、下記です。
- 発芽ムング豆、オーガニックビーツのヒマラヤブラックソルトサラダ(1,000円)
- フレッシュオーガニックビーツのブラックペッパースープ(900円)
- 南インドBarスタイル 天然海老と野菜のマサラグリルおつまみ(2,000円)
- 天然海老のプラウンドーサ(2,800円)
- フレッシュ宮崎チキンのチェティナードカレー(1,500円)
- 南インド ケララライス(600円)
いずれも、お店のコンセプトに沿った、アーユルヴェーディックな思想に基づき、オーガニックな食材を使った南インド料理の数々。
注文する前からワクワクが止まりません★
アーユルヴェーディックな思想に基づき、オーガニックな食材を使った南インド料理の数々
「ディンドリ・リザーブ・シラーズ(赤)」(750円)
まずは、ワインから。
「ディンドリ・リザーブ・シラーズ(赤)」(750円)
DINDORI RESERVE SHIRAZ
紅土と玄武岩の穏やかな丘陵地に広がるディンドリ・エステートのシラーズをアメリカ産のオークで熟成させ、ベリーやヴァニラのフレーバーの心地良い仕上がり
シラーズの赤ワインです。濃厚で力強い味わいの赤ワイン。スモーキーな芳香が何とも言えない味わいを醸し出していてGoodです♪
「ジンファンデル(ロゼ)」(750円)
「ジンファンデル(ロゼ)」(750円)
ZINFANDEL ROSE
イギリスで爆発的な人気を博するロゼ。カリフォルニアで名を馳せるワインコンサルタント、ケリー・ダムスキー氏のノウハウが結集された芳醇なイチゴの香りが豊かなワイン。
ジンファンデルのロゼワインです。
メニューの説明の通り、イチゴのようなフルーティーな香り、爽やかな酸味と仄かな甘味が抜群のバランスで飲みやすいワインです★
「発芽ムング豆、オーガニックビーツのヒマラヤブラックソルトサラダ」(1,000円)
ワインのお供として、最初に運ばれてきたお料理がこちら。
「発芽ムング豆、オーガニックビーツのヒマラヤブラックソルトサラダ」です。
発芽ムング豆、オーガニックビーツのヒマラヤブラックソルトサラダ
Mung Beans,Organic Beet Root,Himalaya Black Salt Salad消化に良く、インドでよく食べられるムング豆をミネラル豊富なヒマラヤの黒い岩塩で……
まず、見た目がとても鮮やかで華やか!
ビーツとザクロの赤と、薄茶色の発芽ムング豆、燻んだ青のお皿とのコントラストが食欲をそそります♪
お味も抜群!ムング豆の素朴な旨味とブラックソルトの塩味、ザクロの仄かな甘味と酸味。ビーツ、ムング豆、ザクロのそれぞれの食感の妙も楽しい★
スプーンを口に運ぶ手が止まりません!
「フレッシュオーガニックビーツのブラックペッパースープ」(900円)
こちらは、「フレッシュオーガニックビーツのブラックペッパースープ」
フレッシュオーガニックビーツのブラックペッパースープ
Fresh Organic Beet Root Soup飲む血液と呼ばれるほど鉄分豊富なビーツを贅沢に使用したスープ
真っ赤な色がインパクト抜群のビーツのスープ。
優しい甘味のあるビーツのスープに、ブラックペッパーのパンチのある辛味がアクセントを与えていて、こちらも見事なお味。
スプーンで啜りながら、体に良さそうという感じが伝わってきます★
「南インドBarスタイル 天然海老と野菜のマサラグリルおつまみ」(2,000円)
「南インドBarスタイル 天然海老と野菜のマサラグリルおつまみ」
南インドBarスタイル 天然海老と野菜のマサラグリルおつまみ
South Indian Bar Style,Prawn Masala OTSUMAMI新鮮でカラフルな野菜たちと天然海老をスパイスとからめて贅沢に蒸し焼きにしました
海老と野菜をスパイスでグリルしたお料理です。
これが、びっくりするくらい美味しかったです★
パプリカ、ビーツ、レンコン、ピーマン、カリフラワーなど様々なお野菜とプリプリの海老に各種スパイスが程よく絡んでいて美味しい♪
素材の新鮮さもさることならがら、スパイスの使い方が絶妙な感じ。
結構量がありましたが、いくら食べても不思議と食べ飽きない、最高のグリル料理でした★
「天然海老のプラウンドーサ」(2,800円)
続いて運ばれてきたのが「天然海老のプラウンドーサ」(Prawn Dosa)
お店のメニューの説明によると、『INDU』のドーサは、スタンダードなポテトマサラが入ったものではなく、中に独自の具材が入ったオリジナリティのあるドーサである様子。
数種類の豆とドーサライスを発酵させ、クレープのように黄金色に焼きます。中にマッシュドポテトが入っているものがよく見かけるドーサですが、INDUのドーサは中にドライタイプのカレーの具がゴロゴロ入っています。具と皮を一緒にちぎって、現地のレシピそのままのサンバルと自家製ココナッツチャトニにつけてお召し上がりください。
『INDU』のドーサは、下記の6種類あります。
- 天然海老のプラウンドーサ/Prawn DOSA
- 手作りパニールドーサ(インドのカッテージチーズ)/Home Made Cheese DOSA
- 宮崎チキンドーサ/Fresh MIYAZAKI Chicken DOSA
- やわらかラムドーサ/Lamb DOSA
- フィッシュドーサ/Fish DOSA
- フレッシュ野菜ドーサ/Fresh Vegetables DOSA
今回は、一番人気という「天然海老のプラウンドーサ」を注文しました。
プラウンドーサの中身
「天然海老のプラウンドーサ」、間違いなく美味しかったです★
ドーサの皮のパリパリ具合も、発酵による酸味の具合もちょうど良い感じで、中身の天然海老や野菜が入ったドライカレーも食べ応えあり。
とてもリッチで上品なお味のドーサです★
ドーサの付け合わせのサンバルとココナッツチャトニ
さらに、付け合わせのサンバルとココナッツチャトニもいい味してます♪
ウラド豆の旨味とタマリンドの酸味、カレーリーフの香り。ドラムスティックの入った現地仕様のサンバル。ココナッツチャトニはココナッツのほか、ドライひよこ豆やカシューナッツも使った『INDU』オリジナル。
ドーサに付けて食べると、さらに美味しさが増します★
「フレッシュ宮崎チキンのチェティナードカレー」(1,500円)
そして、メインのカレー「フレッシュ宮崎チキンのチェティナードカレー」
フレッシュ宮崎チキンのチェティナードカレー
Fresh MIYAZAKI Chicken Chettinad Curry新鮮な宮崎産のチキンを使用したチェティナード地方スタイルのカレー
結構いろんなお店でいただいた「チェティナード・チキン」ですが、ここ『INDU』の「フレッシュ宮崎チキンのチェティナードカレー」は、ひと味もふた味も違いました。
ブラックペッパーやフェンネル、シナモンなどをメインに大量のスパイスを使った濃厚で深みのあるお味が特徴の「チェティナード・チキン」
その深みと濃厚な味わいは残しつつも、『INDU』のはマイルドで優しく上品なお味。
そして、濃厚でありながらも、しつこさや重さがちっともなく、あっさりと食べ進められる感じ。
これは、本当に美味しい!!
上品かつ深みのあるチェティナードチキン
「南インド ケララライス」(600円)
「フレッシュ宮崎チキンのチェティナードカレー」と一緒にいただくのは、「南インド ケララライス」
ケララ州のレストランでよく出てくる赤米です。
南インド ケララライス
South Indian Kerala Riceケララ地方の赤いお米。麦のような食感がカレーのルーとよく合います
このぽってりとした赤米が濃厚な「チェティナード・チキン」によく合うんです♪
美味い美味いと言いながら食べ進め、あっと言う間に完食してしまいました〜★
「本物のチャイ」(600円)
食後は、「本物のチャイ」をいただきました♪
本物のチャイ
The Real Indian Chai生の生姜を叩きつぶし、上質なアッサム茶葉とシェフがブレンドしたスパイスと煮出します
メニューの説明通り、厨房からシェフの方が生の生姜を叩きつぶす「ドン!ドン!」という音が響いてきていました。
叩きつぶしたばかりのフレッシュな生姜の風味が、アッサム茶葉の芳香とミックスされ、上品かつパンチのある「本物のチャイ」
あ〜美味しい♪
「ラスマライ」(600円)、「フィルニ」(600円)
チャイと一緒にいただくデザートは、「ラスマライ」と「フィルニ」
「フィルニ」はサービスで出してくれました♪
ラスマライ
Ras Malai Milk&Cheeseカッテージチーズに甘いミルク、サフラン、ローズの香りがするデザート
フィルニ
Indian Traditional Rice Puddingムガル帝国時代からインドで作られているバスマティライスのライスプディング
甘さ控えめで食べやすいお味の「ラスマライ」と「フィルニ」
いずれも、洗練された上品な味わいです。
甘過ぎる一般的なインドのスイーツも美味しいですが、日本の気候と日本人の体質には、このくらいの甘さの方が合っており、理にも適っている感じがします。
器やカップ、スプーンも魅力的
チャイのカップやデザートの器、スプーンなども魅力的なものが使われています。
『INDU』のお料理の器、どれもセンス抜群です♪
お料理を美味しくいただくには、お料理そのものの見た目だけでなく、器のチョイスも重要ですよね。
『INDU』の外観
それにしても、『INDU』のお料理、衝撃を受けるほど、美味しいお味でした。
しかも、あんなにたくさん食べたのに、胃がもたれることもなく、スッキリとした食後感。
店員さんの話によると、お料理に使う油には、エクストラバージンココナッツオイルが使われているのだそう。
新鮮なオーガニック食材、アーユルヴェーダの理論に基づいたスパイス使い、体に良いオイルの使用。そして、五つ星オベロイ出身のシェフの技術と創造力。その全てが合わさって、美味しく且つ身体に優しい『INDU』のお料理が生み出されるんですね。
横浜、元町にある南インド料理店『INDU』。センスの良いインテリア、親切な店員さんの対応、絶品のお料理のお味、全てが花丸二重丸◉
最高の食体験をさせてくれるお店です。
◉『INDU』の地図・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区元町1-36-2 原ビル 1F
- アクセス:みなとみらい線元町・中華街駅徒歩2分
- 営業時間:11:00〜15:00 18:00〜22:00
- 定休日:火曜日
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