JR青梅線福生駅から徒歩15分。国道16号線沿い。米軍横田基地のメインゲートの真ん前に、カリブ料理のお店『ビッグバンブー』があります。
ドミニカ国出身の姉妹が切り盛りしているお店で、姉妹のご家族が米軍横田基地で働いているのだそう。
こちらが、米軍横田基地のメインゲート。
米軍横田基地は、沖縄県以外では日本最大の米軍基地であり、極東地域全体における米軍の輸送中継ハブ空港となっています。
基地内では3,600人の軍人が常駐しているほか、軍属や家族、日本人従業員含め、約11,000人が働いているのだとのこと。
そんな、横田基地で働くアメリカ軍人御用達のお店が『ビッグバンブー』です。
『ビッグバンブー』の外観と店内の雰囲気
こちらが、『ビッグバンブー』の外観です。
外観の風情や看板のデザインがどことなくアメリカンな感じ。
店頭のメニュー看板。
『ビッグバンブー』は、カリブ海の料理を提供しています。
メインで紹介されているのは、「オックステールカレー」「ジャークチキン」「ベジタブルシチュー」
こちらは、店頭に置かれていたジャークチキンの焼き器。
ジャークチキンは、このような円筒形の焼き器でグリルされます。ジャークチキンはジャマイカ発祥の料理。現地ジャマイカではドラム缶が使われているのだとか。
さっそく、扉を開けて店内へ。
こちらが、『ビッグバンブー』の店内の様子。
店内は、カウンター席はないものの、アメリカのロードサイドのダイナーっぽい雰囲気。
店内空間はそんなに広くはないですが、ゆったりとした席間で開放感があります。
座席はテーブル席のみで22席。
訪問したのは早めのランチタイム。お客さんは10人ほど居ましたが、見事なまでに全員迷彩柄の軍服を着たアメリカ軍人でした。黒人率高めです。
スタッフは2人とも女性で、1人は白人系、もう1人は黒人系。お2人とも日本語は堪能です。この2人がドミニカ出身のオーナー姉妹なのかどうかは不明です(たぶん、違う気がします)。
店内の壁は水色で、ビーチの夕陽の写真があったりと、カリビアンな感じ。
オーナー姉妹の出身国であるドミニカ国の国旗も飾られています。
ところで、『ビッグバンブー』の提供しているカリブ海の料理とはどんな料理なのか。ちょこっとご説明します。
カリブ料理とは?
カリブ料理は、中南米の先住民の料理(タイノ族など)、植民地支配したヨーロッパの料理(スペイン・フランス・イギリス・オランダ)、奴隷として連れてこられたアフリカ人の料理、労働者として移住したインドや中国、中東の料理など、様々な地域の食材や調理法が融合した料理です。
カリブ海の島々は30の国と海外県、属領がありますが、ほとんどの島の料理でよく使われる材料は、米、プランテン、豆(赤インゲン豆やブラックアイピーなど)、キャッサバ、トウモロコシ、サツマイモなど種類豊富な炭水化物と、牛肉、鶏肉、豚肉、ヤギ肉、魚などの様々な肉類。肉や魚は、炙り焼きやフライなどシンプルな料理が多いとのこと。スパイスは、オールスパイスやタイム、ナツメグ、クローブ、スコッチボネットなどがよく使われています。
また、ソフリットと呼ばれるハーブやスパイスを使った緑色の調味料が使われるのもカリブ料理の特徴で、カレー、シチュー、ロースト肉など、さまざまな料理に使用されます。
参考:Caribbean cuisine(Wikipedia)
さて、カリブ料理の話はこのくらいにして、そろそろメニューを見てお料理の物色開始です。
『ビッグバンブー』のメニュー
こちらが、『ビッグバンブー』のメニューです。
ランチメニューは、「オックステールカレー」「ジャークチキン」「クレオールチリ」「ベジタブルシチュー」の4種のプレートで、「ハーフ&ハーフ」(オックステールカレー&ジャークチキン)もあり。いずれも、肉料理(or ベジ料理)に、ライス&レッドビーンズライスとキャベツやインゲンの炒め物が載ったワンプレート。
レギュラーメニューやスペシャルオーダーも似たような構成です。
ドリンクは、ハイビスカスを使った「ソレル」や、スパイスを効かせた「ジンジャービア」、ピーナッツバターをブレンドした「ピーナッツパンチ」など、カリブらしいドリンクがあり、ラム酒を加えたカクテルもあります。
それでもって、今回注文したのは、ランチメニューの「ハーフ&ハーフ(オックステールカレー&ジャークチキン)」(2,000円)。
セットのドリンクは、「ジンジャーエール」をチョイスしました(本当は「ジンジャービア」や「ピーナッツパンチ」などのカクテルを飲みたかったのですが、ランチのセットドリンクとしては選択できず)。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
まずは、お飲み物。
セットの「ジンジャーエール」です。
さっぱりして良いですが、ちょっと味が薄かった気が。
とにかく、暑い中、涼をとることが出来、スパイシーな肉料理の良いお供にもなりました。
ジンジャーエールをちびちびと飲んでいると、ほどなくしてメインのお料理が登場!
「ハーフ&ハーフ(オックステールカレー&ジャークチキン)」
どーん!
こちらが、注文した「ハーフ&ハーフ(オックステールカレー&ジャークチキン)」
プレートの上に、オックステールカレーとジャークチキン、サイドのキャベッジ、レッドビーンズライスとライスが載ったボリューミーなひと皿。
味変用として辛いソースも付けてくれました。
さっそく、いただきましょう〜♪
まずは、「オックステールカレー」
オックステールカレー(Oxtail):数種類のハーブとスパイスでマリネした、オックステール(牛の尻尾の骨付き肉)をじっくり煮込んで柔らかく仕上げています。
オックステールは、ドミニカをはじめとしたカリブ諸国ではよく食べられている食材。
骨からするりと剥がれ落ちるテール肉は、とろけるような食感が素晴らしく、肉そのものが美味しいのに加え、ハーブ&スパイスを使った味付けがめちゃ旨!
こちらは、「ジャークチキン」
ジャークチキン(Jerk Chicken):本場カリビアンのスペシャルシーズニングを使い、秘伝のソースをトッピングしたジャークチキンです。
「ジャークチキン」は、スパイスやハーブなどに漬け込んだチキンを専用のドラム缶の中で豪快に炭火焼きした料理。ジャマイカのレストランをはじめ、街中の屋台でも一般的に食べられているジャマイカの国民的なお料理です。「ジャーク」とはスパイスで味付けするという意味があるとのこと。
柔らか且つ歯応えのあるチキンが旨いのはもちろん、その上に掛けられた緑色のスペシャルシーズニングの風味が香ばしくて最高!
インドやアラブとも違ったカリブらしいお味。これはクセになります♪
粘り気があって、豆の旨みが詰まった「レッドビーンズライス」や、キャベツなどの野菜をニンニクやスパイス、オリーブオイルなどで炒めた副菜「キャベッジ」も美味しい♪
そして、添えられた「サルサソース」を掛けていただくと、さらに美味。
見た目はそれほど辛そうには見えないのですが、これがめちゃ辛!!
しかしながら、ただ辛いだけでなく、これを付けるとプレート全体がビシッと締まり、味に深みも出る感じ。
付け過ぎないように注意しながら、ビビッドな味変を楽しみました♪
福生にあるカリブ料理のお店『ビッグバンブー』
米軍横田基地のメインゲートの真ん前にあるこのお店は、基地で働くアメリカ軍人の御用達。お客さんは迷彩柄の軍服を着た軍人ばかりで、かなりのアウェイ感を楽しめます。
いただいたカリブ料理は、「オックステールカレー」も「ジャークチキン」も、肉そのものが美味しいのもさることながら、カリブ風のスパイス&ハーブやスペシャルシーズニングの味付けがNice! これは定期的に食べたくなるお味です。
『ビッグバンブー』は、ネット予約出来ます!
『ビッグバンブー』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『ビッグバンブー』の地図・アクセス・営業時間
福生ベースサイドストリート
カリブ料理のお店『ビッグバンブー』は、米軍横田基地のメインゲートの真向かい。国道16号線沿いにあります。
通称「ベースサイドストリート」とも呼ばれるこの通りには、アメリカンな店がたくさん並んでいるので、食後にちょっと散策してアメリカ気分を楽しむのもおすすめ。
「ベースサイドストリート」のアメリカンなお店の数々。
アメカジやシューズ。アメリカン雑貨やミリタリー、アンティークなどを販売するショップ。ハンバーガーやアイスクリーム、ワッフルやベーグルサンドなどを提供するカフェやレストランなどがあり。
こちらは、「福生アメリカンハウス」
1950年代後半に建てられた米軍ハウス。館内は50~60年代の米軍ハウスの生活の様子が再現されており、コミュニティスペースとして自由に観覧が可能(金土日 11:00~17:00オープン)。
中南米料理店(メキシコ・ペルー・ブラジル料理.etc)












