飯田橋駅から徒歩5分。神楽坂きら見番横丁へ左折し、道なりに進んだ右手。閑静な住宅街の一角に、カンボジア料理のお店『バイヨン』があります。
お店のオープンは2012年7月。カンボジア出身のシェフが営む、都内でも数少ないカンボジア料理店のひとつです。
『バイヨン』の外観と店内の雰囲気

『バイヨン』の外観
こちらが、『バイヨン』の外観。お店はマンションの1階にあります。


店頭の立て看板です。
オーナーシェフは、カンボジアのウドン出身でプノンペンの有名レストラン「ロムデン」でシェフを務めていたというレスマイさん。日本名な染谷真偉さんと言うそう。
奥様のスリョウさんと共にお店を営んでいるとのこと。

バイヨンの微笑
入り口の壁には、店名ともなっている「バイヨンの微笑」と言われる観世音菩薩の彫像が飾られていました。
アンコール王朝の都城であった「アンコールトム」。その中心寺院だったのが「バイヨン寺院」です。
バイヨン寺院には、「バイヨンの微笑」が彫られた四面塔が全部で49あり、訪れる者は無数の微笑に囲まれます。
扉を開けて、さっそく店内へ。

『バイヨン』の店内

カウンター席
こちらが、『バイヨン』の店内です。
小ぢんまりとした店内は、明るく温かな雰囲気。
座席は、カウンター席とテーブル席合わせて22席。
訪問した時間はディナータイム。数時間前に食べログでネット予約の上、伺いました。
お客さんは、年配のご夫婦が2組、おひとり様女性が2組、若いカップルが1組。
スタッフは、店主ご夫妻のツーオペです。

カンボジア国旗

壇蜜も来店
店内の壁にはカンボジア国旗や、カンボジアの絵や写真、来店した芸能人との写真、カンボジアの布「クロマー」などが至る所に飾られています。
棚には、カンボジアのガイドブックやアンコール遺跡に関する書籍もたくさん並べられていました。

塩漬け生胡椒
こちらは、テーブル上に置かれていた「塩漬け生胡椒」。試食もでき、販売もしています。
これ、めちゃくちゃ美味しいです♪
そのほか、カンボジアコーヒーや、カンボジアの伝統布織物「クロマー」もお店で購入できる様子(↓)。


さて、ここでカンボジア料理とはどんな料理なのか。ちょこっとご紹介。
カンボジア料理とは?
カンボジア料理(クメール料理)は、タイ料理ほど辛くなくベトナム料理ほど香草を使わない、マイルドな味わいが特徴です。主食はお米で、魚醤の「トゥック・トレイ」や魚のペースト「プラホック」、ココナッツミルク、ライム、レモングラス、タマリンド、八角、ウコンなどが多用されます。
代表的な料理には、魚とココナッツミルクのカレー「アモック」、麺料理の「クイティウ」、牛ステーキ風の「ロックラック」などがあります。
さて、カンボジア料理の説明はこのくらいにして、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『バイヨン』のメニュー

揚げピーナッツ

サラダ

サラダ

スープ

スープ

魚の料理

魚の料理

肉と野菜の料理

ご飯の料理

ご飯の料理

アモック、麺の料理

麺の料理

デザート

デザート

バイヨン ベスト10メニュー


こちらが、『バイヨン』のメニュー(の一部)です。
それでもって、今回注文したお料理は↓
- 「パパイヤサラダ」(1,150円)
- 「アモック(ライス付き)」(1,450円)
- 「豚ひき肉と葉唐辛子のスープ」(1,150円)
- 「牛肉と野菜のカレー炒め」(1,200円)
来店数時間前にネット予約したせいなのか、当日のお客さんの数が多かったせいなのか、提供出来ない料理や、提供に1時間半も掛かるという料理が多く、とりわけ、魚を使った料理が全てNGだったのが残念なところ。
ちなみに、カンボジアの代表的料理「アモック」は、本来は白身魚を使った料理ですが、鶏肉を使ったものなら作れるとのことだったので、それでお願いすることにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。

「アンコールビール」(800円)
まずは、お飲み物から。
カンボジアを代表するビール「アンコールビール」です。
ラベルにはアンコールワットが描かれています。アルコール度数は5%。
さっぱりとした喉ごしと軽やかな味わいの飲みやすいビール。
ぐびぐび飲んでいると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました。
「パパイヤサラダ」

「パパイヤサラダ」(1,150円)
「パパイヤサラダ」です。
青パパイヤを使ったサラダ(ニョアム・ルホン)。タイのソムタムや、ラオスのタムマークフンと同じような料理ですが、辛さはほとんど無く甘めの味付け。
歯応えのある青パパイヤに発酵調味料「プラホック」の旨味やライムの酸味が絡んで美味しい♪
干しエビやピーナッツ、トマトも名脇役。パクチーの香りも良いアクセント。
辛くないので、すいすいといただけます。
「アモック」

「アモック(ライス付き)」(1,450円)
続いて運ばれてきたのが、カンボジアで一番有名な料理「アモック」です。
アモックは、白身魚を具材に、ココナッツミルク、魚醤の「トゥック・トレイ」、「クルーン」というスパイスペースト(レモングラスやしょうが、シナモン、ナツメグなどを混ぜ合わせたもの)を使って作る煮込み料理。
しかしながら、この日は白身魚の用意がないとのことで、残念ながら具材は鶏肉となってしまいました。

チキンを使った「アモック」
さて、鶏肉を使った「アモック」のお味ですが、これがなかなか美味♪
ココナッツミルクのまろやかさに、クルーンのハーブ&スパイシー感と、トゥック・トレイの魚醤の旨味が合わさって、さすがカンボジアを代表する料理という感じ。
白身魚の方が合う気がしましたが、チキンも悪くない。ライスとの相性は抜群です!
「豚ひき肉と葉唐辛子のスープ」

「豚ひき肉と葉唐辛子のスープ」(1,150円)
お次は、「豚ひき肉と葉唐辛子のスープ」
唐辛子の葉を使ったスープ(スガオ・サッチェル・ポモアン・スラマテ)
唐辛子の風味がほんのりと感じられる葉唐辛子に、溶き卵の甘味と、豚ひき肉の旨味。辛さはなく、優しいお味のスープです。これも、かなり美味しい。
テーブルの上に置かれていた「塩漬け生胡椒」のホールを数粒入れて食べると、スパイシーなアクセントが加わって、さらに美味♪
「牛肉と野菜のカレー炒め」

「牛肉と野菜のカレー炒め」(1,200円)
こちらは、「牛肉と野菜のカレー炒め」
牛肉とチンゲン菜などのカレー風味野菜炒め(チャー・サイッコウ・チアモイ・マサウ・カリー)
牛肉のスライスに、玉ねぎ、パプリカ、ピーマンなどを和えた炒め物。ビジュアルは、ペルー料理の「ロモ・サルタード」に似ていますが、お味は別物。
カレーソースは、日本のカレールウのような風味でしたが、これが意外と旨い!
牛肉はとても柔らかく、シャキシャキした野菜の食感もGood!
この後、麺料理として、カンボジア名物のひとつ。魚スープを掛けたソーメン「ノンバンチョック」を頼もうとしたのですが、あいにく魚が無く作れないとのこと。
次回への宿題に取っておくことにして、デザートへと移行です。
「カボチャプリン」

「カボチャプリン」(700円)
デザートは、カンボジアのデザートと言えばこれ!
「カボチャプリン」です。
くり抜いたかぼちゃのプリン詰め。バニラアイス添え(ラパウ・ソンクチャー)
プノンペンの屋台で初めてこれを食べた時、あまりの美味しさに衝撃を受けましたが、久々にいただいた「カボチャプリン」は、やっぱり絶品!
皮まで柔らかいカボチャは、濃厚且つ滑らかな食感。甘過ぎない上品な甘さのプリンとの相性抜群!
バニラアイスと合わせて食べるのも、また良し。

「カボチャプリン」と「ホットコーヒー」
カボチャプリンのお供は、「ホットコーヒー」
濃厚で甘い香りと適度な苦味のあるロブスタ種のカンボジアコーヒーは、カボチャプリンとベストマッチ♪
食後の良いお口直しとなりました。

『バイヨン』
神楽坂にあるカンボジア料理のお店『バイヨン』
カンボジア出身のシェフが営む、都内でも数少ないカンボジア料理店のひとつ。
いただいたお料理は、いずれも美味!
タイやベトナムの料理と比べ、辛さやハーブ感が控えめな優しいお味で、日本人のお口に合います。
名物スイーツの「カボチャプリン」は、必食の美味しさ♪
再訪した際は、今回食べられなかった魚の料理をいただいてみたいです。
『バイヨン』は、ネット予約出来ます!
『バイヨン』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『バイヨン』の地図・アクセス・営業時間
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