東京メトロ有楽町線の麹町駅から徒歩1分のところにある『純印度料理・AJANTA(アジャンタ)』
このお店は老舗も老舗、創業1957年の日本のインド料理店の草分け的存在のお店です。

お店の創業者は、インド、アーンドラ・プラデーシュ州出身の「ジャヤ・ムールティ」(1915〜1977)
創業当初は阿佐ヶ谷にて営業していたそうですが、その後九段に移転。現在の麹町に店舗を移したのは、1985年であるとのこと。
ここで働いた調理師たちが日本全国にインド料理を広めた

『アジャンタ』の看板

カレーやスパイス、本など売られてます。

本を読むガネーシャ神の像

シヴァ神の乗り物「ナンディ」
創業者の「ジャヤ・ムールティ」は、故郷のアーンドラ・プラデーシュ州の純粋な料理を日本人に味わって欲しいという強い思いを持っていました。
そのため、この『アジャンタ』の料理は、一切アレンジを加えず、創業当初からのムールティ家の味を50年以上も守り続けているのだそうです。
『アジャンタ』の料理の特徴は、スパイスをふんだんに使うということ。
スパイスの使用量は、一般的なインド料理店が1週間で使う量を1日で使うというのだから驚きです。
約50年の歴史の中で、数多くの料理人たちがこの『アジャンタ』の厨房で働いてきました。
そして、彼らは『アジャンタ』を巣立ち、日本各地にインド料理店を開き、日本中にインド料理を広める役割を果たしたのです。
Wikipediaによると、↓のインド料理店が『アジャンタ』の味を受け継ぐお店であるとのこと。
- 『けらら』 山本志朗、栃木県益子町
- 『ガネーシュ』 石原幸雄、神奈川県横浜市
- 『サルナート』 瀬口彰治、大分県高田市
- 『シタール』 増田泰観、千葉県千葉市
- 『チットラ』 今井守、宮城県仙台市
- 『アンジュナ』 藤井正樹、東京都日野市
- 『さらじゅ』 小森良幸、埼玉県さいたま市
- 『たんどーる』 塚本喜重、東京都中野区
- 『サールナート』 小松崎祐一、千葉県船橋市

『アジャンタ』の店内
『アジャンタ』の店内です。
お店は2階建てで、座席は、テーブル57席、カウンター8席の合計65席。
昔ながらの洋食店のような落ち着いた雰囲気の店内で、歴史を感じさせます。
店内には、至る所にインドのタペストリーやヒンドゥー教の神様の置物が飾られていました。

ルジェ・カシス・ラッシィ(670円)

マンゴヤン・ラッシィ(670円)
さてさて、注文です。
今回は、いつものビールではなく、ラッシーのカクテル「オトナのラッシィ」をチョイスすることにしました。
メニューに、
スパイシーなお料理には、優しい甘さのカクテルが良く合います。アルコール控えめでお酒の弱い方にも楽しんで頂けるよう仕上げました。
ラッシィはインドで飲まれているヨーグルトドリンク。爽やかな酸味と官能的なリキュールでアダルトに!
と書かれていたからです!
ラッシィのホッとする甘さと官能的なリキュール?を味わいつつお料理を待ちます。
「マサラ・パパド」

「マサラ・パパド」(250円)
スターターとして「マサラ・パパド」を注文。
インドの豆せんべい「パパド」の上に、玉ねぎやトマト、スパイスなどが載っています。
なかなかスパイシーなお味、結構辛いです。
「ラッサム」

「ラッサム」(635円)
南インド料理の定番スープ、「ラッサム」です。
タマリンドよりもトマトの酸味が強いタイプの「ラッサム」
スパイスが結構効いていて、豆の旨味も濃厚で飲み応えあるのですが、この「ラッサム」、かなり辛いです。
「カチュンバ」(香味ざく切りサラダ)

「カチュンバ」(香味ざく切りサラダ)330円
「カチュンバ」(香味ざく切りサラダ)
インド料理定番のシンプルなサラダです。
このサラダもかなりの辛さ
スタートの3品で口の中がかなりヒートアップしてしまいました。
ラッシィ頼んでおいてよかったです。
「マサラ・ドーサ」

「マサラ・ドーサ」(1,625円)

「マサラ・ドーサ」の中身

「マサラ・ドーサ」に付くサンバルとココナッツチャツネ
「マサラ・ドーサ」です。
豆でできたクレープ状の皮の中にジャガイモのカレー炒めが入っている、南インド料理定番の「ティファン」(軽食)。
一緒についてくるサンバルとココナッツチャツネを付けていただきます。
なかなか立派なドーサで、中に入っているポテトマサラも、サンバルやココナッツチャツネも満足できる味でした。
美味しいです♪
「ゴア風エビカレー」

「ゴア風エビカレー」(1,730円)

「ゴア風エビカレー」

ライス(325円)
「ゴア風エビカレー」です。
辛いビネガー風味のエビカレー。ビネガーの酸味とエビの風味のマッチングがなかなかの味。
ただ、残念だったのが、ライスが日本米だったこと。
パラパラのバスマティライスだったら、もっと美味しくいただけたと思います。
「アルー・ゴビ」と「チャパティ」

「アルー・ゴビ」(1,730円)

「アルー・ゴビ」と「チャパティ」

「チャパティ」(260円)
北インド料理定番の野菜カレー「アルー・ゴビ」と「チャパティ」を注文しました。
クミンとショウガが効いていて、味は悪くないですが、ゴビ(カリフラワー)が個人的には少し柔らか過ぎる印象。
もうちょっと硬めで、歯ごたえのある食感を味わいたかった感じです。
「チャイ」

チャイを入れる

チャイの泡立て

泡立ったチャイ
食後は「チャイ」を飲みます。
インド人スタッフの方が、お馴染みの泡立てパフォーマンスをしてくれます。
どのお料理もスパイシーでかなり辛かったので、甘いチャイがお口の中をホッとさせてくれます。

食後の口直し、フェンネル

コーヒーやジャムも売られてます。

カレーやスパイス

テイクアウト用自販機
お店の入り口には、レトルトカレーやスパイス、インド産のコーヒーやジャムなどが売られています。
テイクアウト用の自販機もありました!
1985年の開店当時は、いつでも本格インド料理を楽しめるお店として24時間営業をしていましたが、現在の営業時間は、月~土が10:00-28:00、日が10:00-24:00となっています。
いつでも本格インド料理を食べられるという当時のポリシーを守り続けているんですね。
今回は、タミルやケララ系の南インド料理を中心にチョイスしましたが、『アジャンタ』の人気メニューは、創業当初からの味を守り続けている、ココナッツミルク、ヨーグルトを使ったサラサラの「チキンカレー」や、日本で初めてと言われる「キーマカレー」、ムールティ家の伝統の激辛「マトンカレー」
そして、24時間炭火を落とさないと言われるタンドールを使った焼き物系のお料理です。
『アジャンタ』の真髄を知るために、今度はこれらのメニューを注文してみたいと思います。
『アジャンタ』は、ネット予約出来ます!
『アジャンタ』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『アジャンタ』の地図・アクセス・営業時間
南インド料理店










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