ジョグジャカルタで影絵芝居「ワヤン・クリッ」(Wayang Kulit)を観ました!

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インドネシア ワヤンクリッ エスニック舞踊・劇
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ジャワ島バリ島で行われる伝統的な影絵人形芝居「ワヤン・クリッ」(Wayang Kulit)を見ました!

インドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」を主な演目とした人形劇で、その起源は10世紀にまで遡るそうです。

「ワヤン」は影を、「クリッ」は皮を意味しています。

影絵人形は牛の皮で作られているのでこう呼ばれるのです。

 

「ワヤン・クリッ」は、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

ジャワやバリに来たら必見の人形劇です!

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ガムラン音楽をBGMに、意外とコミカルに踊る影絵人形

インドネシア ワヤンクリッ

今回観たのは、ジョグジャカルタの王宮北広場の北西にある「ソノブドヨ博物館」「ワヤン・クリッ」です。

「ワヤン・クリッ」は、本来はヒンドゥー教のお祭りの時に行われるものです。

ここ「ソノブドヨ博物館」で行われる「ワヤン・クリッ」は、もちろん観光客向けですが、内容は本格的なものでした。

インドネシア ワヤンクリッワヤン・クリッ人形の製作

インドネシア ワヤンクリッ素材は牛皮。たくさんの孔を穿ちます

インドネシア ワヤンクリッとっても繊細な造形です

 

会場の入り口では、職人が「ワヤン・クリッ」で使われる人形を作っていました。

20時の開演まで時間があったので、しばらくその様子を眺めました。

 

人形は牛の皮で作られています。

無数の孔が穿たれ、とても繊細な造形です。完成品には、色とりどりの彩色が施されます。

インドネシア ジャカルタ デパート土産物屋に並ぶ「ワヤン・クリッ」の人形

インドネシア ジャカルタ デパート色とりどりに着色されています。

 

影絵なので観客からは色は見えません。それなのに、なぜ着色されているのか。

その理由がWikipediaで説明されていました。

この色は当然に観客からは見えない。スクリーンの裏側は、あの世であるとされ、あの世では色の付いた美しい世界が、現世では白黒にしか見えない、ということを表すと言われている。人形には中心に1本の太い棒がついていて、下がとがっている。これにより、人形遣いが、スクリーンのすぐ手前にある座に突き刺し、人形が出演したままにしておくことができるのである。

「ワヤン・クリッ」の人形遣いは「ダラン」と呼ばれます。

ダランは、スクリーンの裏からランプを当て、たくさんの人形を操りながら物語を語っていきます。

 

動画を観てください!

想像以上に激しい動きですよね。

劇が始まった時は、結構動きがゆっくりで、ナレーションもジャワ語だし、会場も暗いので眠くなりそうな雰囲気でしたが、そのうち、徐々に人形の動きが激しくなってきて、引き込まれました!

コミカルな「インドネシアンギャグ?」っぽい動きも随所に取り入れられていて、会場には笑い声もちらほら。

インドネシア ワヤンクリッ

「ダラン」の背後では、ガムランの演奏が行われます。

会場の規模によって奏者の数は様々だそうですが、ここ「ソノブドヨ博物館」のガムランは、たくさんの奏者が演奏する豪華なものでした。

ガムランの音色、癒されますよねー。

スクリーンの裏から見た「ダラン」の動きです。

たくさんの人形を取っ替え引っ換え、回転させたり、ひらひらと揺らしたり、全てひとりで行います。

 

会場の「ソノブドヨ博物館」は、中心に舞台があり、周り360度を客席が取り囲むという構造になっています。観客は、影絵の観られるスクリーンの表側も、「ダラン」が手を動かしガムラン奏者が演奏するスクリーンの裏側も観ることができるのです。

 

「ワヤン・クリッ」は、インド叙事詩「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」を題材としていますが、演目はあらすじだけが決まっていて、細部は即興で演じられるそうです。

インドネシア ワヤンクリッ

演目は2時間も続きますが、やっぱりジャワ語がわからないので、途中で退屈してきてしまうことも確か。

でも、薄暗い会場でキラキラとしたガムランの音色を聴きながら、くるくると動く影絵人形を眺めていると、何とも不思議な心地よい気分になってきます。

ジャワ人の心の芸能である「ワヤン・クリッ」

ジョグジャカルタに行ったら、一度は観てみることをおすすめします!

 

ソノブドヨ博物館の「ワヤン・クリッ」は、毎日20:00~22:00

料金は20ルピアです。

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