南インド、タミル・ナードゥ(Tamil Nadu:தமிழ்நாடு)の旅。
古都マドゥライに到着し、まずは、マドゥライ名産品である手織り(ハンドルーム)タオルのお店「サラスワティ・ハンドルーム・テキスタイル」を訪問し、昔ながらのクラシカルな織り機が並ぶ工房を見学した後、いよいよ、マドゥライの町のシンボルでもある寺院「ミーナークシー・アンマン寺院」へと向かいます。
ミーナークシー・アンマン寺院へと向かう
ホテルから歩いて「ミーナークシー・アンマン寺院」へと向かいます。
宿泊しているホテル「Royal Court(ロイヤルコート)」のある通り「ウエスト・ヴェリ通り」から東へ約1㎞ほどの所に、「ミーナークシー・アンマン寺院」はあります。
通りを歩いていくと、前方に西の塔門(ゴプラム)の姿が見えてきました!
「ミーナークシー・アンマン寺院」の西の門塔(ゴプラム)
「ミーナークシー・アンマン寺院」はマドゥライを象徴する寺院です。
「ミーナークシー・アンマン寺院(Meenakshi Amman Temple)」は、ミーナークシー女神とその夫であるスンダレーシュワラ神の2大神を祀る巨大な複合寺院。
「ミーナークシー・アンマン寺院」の創建は8世紀まで遡るそうですが、マドゥライのナーヤカ朝の王「ティルマライ・ナーヤカ」(1623~1659)の治世に現在の規模にまで拡大されたのだとのこと。
南インドのヒンドゥー教徒にとって「ミーナークシー・アンマン寺院」は、北インドのバラナシに相当する南インド最大の巡礼地です。
無数の神々の彫像で飾られた門塔(ゴプラム)
無数の彫刻で埋め尽くされた西の門塔(ゴプラム)
神々が上から下までずらり!
存在感のあるタワーです。これが東西南北4つあります。
230m×260mの敷地の東西南北には、巨大な4つの門塔(ゴプラム)が立ち、その姿は市内のどこからでも見え、マドゥライの町のシンボルともなっています。
ゴプラムは、東西南北の大ゴプラム以外にも大小14のゴプラムがあり、全てのゴプラムには合計3,300体を超えると言われる神々の彫像で飾られています。
このゴプラムを飾る無数の彫像、事前情報では極彩色で彩られているということでしたが、訪問した時は、夕方という時間帯だったせいか、それとも、色あせてしまっていたせいか、それほど極彩色とは見えませんでした。
話によると、この彫像、15〜20年毎に極彩色に塗り直されるのだそう。
塗り直す直前の時期だったのかもしれません。
西門前のゴールド屋さん
フレッシュ・フルーツジュースのスタンド
夕陽を浴びる「ミーナークシー・アンマン寺院」の南の門塔(ゴプラム)
こちらは、「ミーナークシー・アンマン寺院」の南の門塔(ゴプラム)です。
東西南北あるゴプラムの中で、この南のゴプラムが最大で、高さは60mにも達するのだとのこと。
「ミーナークシー・アンマン寺院」は、魚の目を持つ女神ミーナークシーと、その夫スンダレーシュワラ神が祀られています。
圧倒的な存在感の彫像たち
門塔を埋め尽くす数え切れないほどの数の神々の彫像たち。
凄まじいまでの存在感。その迫力に圧倒されてしまいます!
「ミーナークシー・アンマン寺院」で祀られているのは、“魚の目を持つ女神”と称される「ミーナークシー女神」。瞬きをしない魚の目で人々を見守っている女神だそうです。
なお、「ミーナークシー女神」は、元来ヒンドゥー教の神ではなく、ドラヴィダ民族の土着の女神として崇拝されていました。
けれども、北インドから南下してきたヒンドゥー教勢力がこの地を支配すると、ミーナークシー女神はシヴァ神と結婚させられ、シヴァ神の妃であるパールヴァティーと同化され、ヒンドゥー教の女神として祀られることとなったのです。
ちなみに、ミーナークシー女神の夫として祀られている「スンダレーシュワラ」は、シヴァ神の異名です。
「ミーナークシー・アンマン寺院」に入場する
「ミーナークシー・アンマン寺院」の東の入口
天井や壁の壁画・彫刻がすごい!寺院内部はもっとすごい!
残念ながら内部は写真撮影禁止(荷物の持ち込みも禁止)
「ミーナークシー・アンマン寺院」は、東西南北いずれの門からも入場出来ますが、今回は東の門から入場しました。
ラーメシュワラムのラーマナータスワーミ寺院と同じく、寺院入場の際はすべての持ち物を預けなければなりません。
荷物預けの行列に並んで荷物や靴を預け、スマホ預けの行列に並んでスマホを預け。セキュリティーチェックを受け。
寺院に入るだけで結構大変!
荷物とスマホの預かり料は、それぞれRs.10(15円)です。
寺院の内部に入ると、上の写真のような、天井や壁が壁画や彫刻で飾られた極彩色の回廊があって、かなり圧巻!
回廊の内部にはたくさんの柱があり、壮大な感じなのですが、写真が撮れないのが残念。
寺院の内部はかなり広大で、985本の柱が並ぶ千柱堂があったり、象がいたり、黄金の蓮池があったり、さすが、南インド一の聖地と言われる風情なのですが、信者以外が入れるところは限定されており、参拝者でごった返し、この時、体調があまり良くなかったこともあって、よくわからないまま、回廊を一周してサラッと観覧を切り上げてしまいました。
今度訪問した時は、もっとじっくりと見たいなと思います。
「ミーナークシー・アンマン寺院」の東門の前の界隈
寺院の見学を終えた後は、ディナー♪
お店は、美味しいと聞いて事前に場所を調べておいた「ムルガン・イドゥリ」というお店です。
「ムルガン・イドゥリ(Murugan Idli)」でオニオン・ウタパムをいただく♪
「ムルガン・イドゥリ(Murugan Idli)」の外観
こちらが、お目当てのお店「ムルガン・イドゥリ(Murugan Idli)」
ミーナークシー・アンマン寺院の近くにあるのですが、なかなか見つからず、何人かの地元の人に訊いて、なんとか辿り着きました。
「ムルガン・イドゥリ(Murugan Idli)」の店内
「ムルガン・イドゥリ(Murugan Idli)」の店内です。
「ムルガン・イドゥリ」は、名前の通り、イドゥリが美味しいと評判の南インド料理チェーン店。
お洒落なカフェ風のティファンメインのお店で、南インド各地に店舗があります。
オニオン・ウタパム
サンバル・イドゥリ
注文したのは、「オニオン・ウタパム」と「サンバル・イドゥリ」
バナナリーフの上に4種のチャトニ、メインのウタパム or イドゥリ。サンバルがその上に掛けられます。
もちっとしたイドゥリももちろん美味しかったのですが、初めて食べた「オニオン・ウタパム」の美味しさにびっくり!
お好み焼きのような生地にシャキシャキの紫玉ねぎがたくさん入っていて、お味も食感も抜群です★
コーヒー
食後は、おなじみの南インドコーヒーを飲んでホッとひと息。
スパイシーなお料理の後は、甘いミルクコーヒーがぴったりですね♪
お会計は合計でRs.175(267円)でした。
「ムルガン・イドゥリ(Murugan Idli)」についての詳細はこちら↓
マドゥライの下町のスーパーマーケット
モスクとイスラムの店舗が集まるビル
美味しいディナーをいただいた後は、もう少し街をぶらぶらと歩きたい気もしたけど、体調がイマイチだったのでホテルへと戻ります。
マドゥライには、またいつか再訪したいなと思いつつ、翌日は飛行機に乗ってチェンナイへと向かいます。
マドゥライMAP
コメント