エジプト(Egypt:مصر)
肥沃なナイル川の恵みに育まれ、紀元前3000年の古代エジプト文明の成立から5000年以上もの歴史を持つエジプト。
ピラミッドやスフィンクス、ルクソールの王家の谷などの古代エジプトの遺跡、中世から近世までのイスラムの中心地としてのカイロの街並み、広大な砂漠とオアシス、紅海の美しい海。見どころたくさんのエジプトです!
今回は、カイロからルクソールへの鉄道の旅をご紹介します。
カイロからルクソールまで列車で移動しました。ルクソール駅では10人以上の客引きに取り囲まれました(汗)
ルクソール行きの列車
朝、6時半、カイロからルクソール行きのエアコン急行に乗り込みました。
1等に乗ったので、リクライニングシートでもあるし、エアコンが寒いくらいについているし、快適に過ごせました。
車窓には、小さな川や椰子の木、ひまわり畑、土色の住居、そんなものが延々と10時間ほど続きます。
夕方、5時半、列車はルクソール駅に到着。
到着した途端に客引きが大勢車内に入ってきます(汗)。
私のところにも当然客引きがやってきて、駅を出る頃には10人くらいに囲まれてしまいました(大汗)。
彼らは口々に、俺の宿に来いだの、このツアーはおすすめだのと大声でわめき散らし、腕を掴んで引っ張って行こうとします。
すさまじい客引きたちのプレゼンテーション合戦です!
どうしようもなくなった私は、ひとまず近くのチャイ屋に避難しました。
けれども、そのチャイ屋の中にまで客引きたちが追ってくる始末・・・。
とりわけ、若い天パで小太りの客引きが、相当うざかったです。
天パの客引き、宿のカードを目の前の至近距離に掲げ、腕を掴み強引に引っ張って行こうとするんです・・・。
結局、私はそいつらの宿には泊まらず、もともと決めていた宿「オアシスホテル」に投宿することにしました。
ナイル中流域の風景
ルクソールを観光したあと、私は列車でさらに南のアスワンへと向かいました。
ルクソール駅のホームで列車を待っていると、ルクソールに到着した時に出会った客引きの面々が続々とホームに集結してきました。
アスワンへと向かう列車はカイロからやってくるのです。
先日の私のような、列車でやってくる旅行者目当てに、彼らは毎日のようにここに集まってくるのでしょう。
客引きたちは私に話しかけてきます。
「どこに泊まったんだ?」「そこはどうだった?よかったか?」「ツアーはどこのを使ったんだ?どこを周った?」
と口々に聞いてきます。情報収集に余念がありません、ルクソールの客引き!
あの、うざかった天パの客引きも話し掛けてきました。
あの時はかなり腹が立ちましたが、よく見るとあどけない笑顔をした少年です。
彼とホームで並んで座りながら話をします。
「腕を掴んだり、カードを目の前にかざしたりするのは、No Good」
「日本人のお客さんは、丁寧に対応した方がとりやすいよ」
などなど、レクチャーしておきました。
列車が到着しました!
降りてくる旅行者たちに群がる客引きたち・・・。
その戦争を横目に見ながら、私は列車に乗り込みました。
列車は40分遅れで出発しました。
そして、列車は道中も遅れに遅れ、アスワンに到着したのは夜の11時半近くになっていました。
アスワン駅では、時間も時間だけに客引きはあまりいませんでした。
アスワンの街
旅行時期:1996年8月
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