ベトナム北部にある「ハロン湾」
エメラルドグリーンの海に2,000もの奇岩が林立する、世界遺産にも登録されたベトナム屈指の名勝です。
「ハロン湾」は、観光クルーズ船に乗って見て回るのがスタンダードな楽しみ方。
今回は、「ハロン湾」についてご紹介します。
緑の海に奇岩がニョキニョキ!ベトナム最大の景勝地「ハロン湾」
ハロン湾の風景
「ハロン湾」は、トンキン湾北西部にある湾。ハノイからバスで4時間ほどの場所にあります。
エメラルドグリーン色の海に大小2,000もの奇岩がニョキニョキと立つ様はとても幻想的。
中国の広西チワン族自治区の「桂林」には、ここと似たような陸の奇岩地帯があります。「桂林」は水墨画の題材として有名なところ。
その桂林の海バージョンが、ここ「ハロン湾」です。ハロン湾は「海の桂林」とも呼ばれています。
エメラルドグリーンの海と奇岩
この風景がどのようにして出来たかというと、石灰岩台地が沈降し、長い年月の間に侵食作用が進んでこのような景観になったのだそうです。
しかしながら、伝説では、昔、中国が侵攻してきた時、この地に龍の親子が降り立って中国軍を打ち破ります。その時、龍は口から宝玉を吐き出しました。その宝玉が湾内の島々になったのだそうです。
クルーズ船に乗って「ハロン湾」を巡る
ハロン湾の風景
「ハロン湾」の観光は、クルーズ船に乗って奇岩を巡るのが一般的な方法です。
クルーズ船に乗るにはツアーに参加する必要があり、ハロン湾の拠点となる町「バイチャイ」や「ホンガイ」、または、ハノイで申し込むことができます。
個人でクルーズ船に乗るには船を一隻借りなければならず、ツアーに参加した方がベターです。
クルーズ船の乗船料金は、ひとり12万ドン〜40万ドン(600円〜2,000円くらい)、その他に入域料金として5万ドン〜17万ドン(ルートによって異なる)かかります。
林立する奇岩
奇岩の風景の中、木造の小舟がゆらゆら
クルーズには、いくつかのコースがありますが、日帰りでハノイに帰る1日ツアーの場合、所要約3時間半くらい。
多くのツーリストは、1日ツアーで巡ります。
船上の海産物屋さん
果物売りの船もやってきます。
クルーズ船には、テーブルが並べられていて、ツアーだとたいてい船の中でランチをとります。
クルーズ船には、土産物を売る船や、果物を売る船など色々な船が近づいてくるので、そんな物売りからお土産や食べ物を買うこともできます。
ダウゴー島にある「ティエンクン洞」
ティエンクン洞
ハロン湾にはいくつかの鍾乳洞が点在しています。
写真は、ダウゴー島にある「ティエンクン洞」。クルーズ船が立ち寄る鍾乳洞の中で一番ポピュラーな鍾乳洞です。
鍾乳洞の内部は高さ約20m、幅10mほどの広さがあって、青や緑、黄色、赤などでライトアップされていて、とても幻想的!
内部は観光用に通路が整備されていて、とても歩きやすくなっています。
ライトアップされたティエンクン洞
ハロン湾の風景
水上家屋が見えます。
あの水上家屋は、漁師がわざわざ陸から海まで出て行くのが面倒だというのが生まれた理由であるとのこと。
内部には発電機や水道も完備されていて、結構快適だそうです。
しかしながら、ベトナム政府が陸で生活することを奨励しているようで、年々海で生活する人の数も減ってきているのだとか。
旅行時期:2003年2月
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