ガンジスの河口に広がるデルタの国「バングラデシュ」(Bangladesh:বাংলাদেশ)
バングラデシュとはベンガル人の国の意味。カルカッタ(コルカタ)のあるインドの西ベンガル州と民族や文化は同じです。
人とリキシャでごった返すダッカの町と、川の国「バングラデシュ」の船旅をご紹介します。
今回は、クルナの街です!
バングラデシュ南西部にあるクルナの町。雨が降っていました。
クルナのベビータクシー
バングラデシュ南西部「クルナ」の街角です。
クルナ(Khulna:খুলনা)は、バングラデシュ第三の町。ダッカから南西に375kmの場所にあります。
クルナ管区および、クルナ県の首府・県都であり、人口は約84万人。地域の商工業の中心地です。
南東25kmには、世界遺産の「バゲルハットのモスク群」があり、南には、世界最大のマングローブ天然林「シュンドルボン」(世界遺産)があって、それらの観光の拠点となっています。
海が近いため、エビの養殖などでも知られているようで、街にはエビのモニュメントがありました。
クルナの街角、チャイの看板
ダッカから、ロケット・スチーマーで到着したクルナの町。宿は「アラファト・インターナショナル」という安宿に泊まりました。だだっ広いシングルルームで、料金は160TK(333円)。
クルナの町自体には特に見所がないので、ぶらぶらと街を歩くことにしました。
この時期はちょうど雨季。天気は気まぐれです。
叩きつけるようなすごい雨が降ったかと思うと、さっと上がり、雲間から眩しい陽の光が差し込んできます。強烈な太陽は濡れた道路を照らし、あっという間にカラカラに乾かしてゆきます。
しかし、それも束の間のこと。もくもくとした雲が徐々に青空へと覆い被さっていくのに気付いた時には、隠れ場所を探しておかねばなりません。すぐにスコールが降ってきて地面を水浸しにするからです。
クルナの街で出会った少年
クルナの船着場「ルプシャ・ガット」からぶらぶら歩いている途中、私はスコールに遭いました。
雨の勢いはすさまじく、しばらく止みそうにありませんでした。
幸いなことに商店街が並ぶ界隈を歩いていたため、雨を防ぐ庇があります。
私はさっそく一軒の店の庇の下に避難しました。雨宿りです。
濡れた顔を拭いつつ、びしょびしょになった界隈をぼんやりと眺めます。
道を走る無数のリキシャは雨除けの幌をいつの間にか被っています。排水の悪い道路にはすぐに水が溜まっていきます。その水溜りを周りの歩行者の存在を少しも考慮することなくバスやトラックはばしゃばしゃと跳ね飛ばしていきます。
前にある民家からおばさんが出てきました。大きな盥を地面に置きます。どうやら雨水を集めるようです。
続いて同じ家から裸の子供が2人出てきました。
スコールを浴び、びしょ濡れになりながら子供たちは、大はしゃぎで跳ね回っています。とても楽しそうでした!
クルナの市場
綺麗にディスプレイされたクルナの市場
リキシャやベビータクシーが通る街道を歩いていくとマーケットがありました。
電化製品や布、生活必需品などが並ぶ新市場があり、その隣に青果や精肉、鮮魚を商う旧市場があります。
面白いのは旧市場です。薄暗い旧市場の天井からは裸電球がいくつも吊り下げられています。
見てください! このディスプレイ。
少年が店番しています。
この野菜、毎朝ひとつひとつ積み重ねるんでしょうか。それともずっと並べたまんまなのかな?
魚も綺麗にディスプレイ
魚のディスプレイも凝っています。
バナナの葉をお盆状にして、その上に魚の花が造られてます。なかなかの工夫です。
魚を自慢げに見せてくるおじさん
ぴちぴちの魚が並んでいます。これ全部、ベンガルの川で獲れた川魚です。
髭のおじさんも自分の店の魚を自慢げに見せています。魚の下にはやっぱりバナナの葉っぱが敷き詰められています。
口を大きく開けた魚
口を大きく開けたなまずみたいな魚。お兄ちゃんが見せてくれました。
ところでこの市場、ゴキブリがいました。しかも驚くほど大きいゴキブリがたくさん。
それが床の所々をサーッと走っていったりします(汗)
その姿にびっくりする私。
すると、それを見た売り子の1人が一匹を素手で捕まえ、私の目の前にかざして見せてくれたのです。
いいっていうのに!
旅行時期:2003年9月
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