インド料理、カレー、スパイス料理を愛好する人たちの中で、今一番ホットと言われているお店が、この『Kalpasi(カルパシ)』
「インド亜大陸食堂酒場」と銘打ったこのお店は、2015年の10月から1年弱ほど浅草の地下街で営業していた南アジアの定食を提供するお店。
そのお料理は、タミル・ナードゥ、ケララ、ゴア、カルナータカのミールス、ベンガルのターリー、スリランカプレート、ネパールのダルバート、ジャパニーズ(和風アレンジ)プレートなど、バラエティーに富んでいて、そのお料理の引き出しの多さにびっくり!
多くのインド料理ファンに愛され、お店の再開が待たれていました。
そして、2016年10月31日、『Kalpasi(カルパシ)』本店舗がついにオープン(11月末頃グランドオープン)したのです★
場所は、世田谷区経堂(最寄駅は小田急線の千歳船橋)、駅から徒歩10分ほどの住宅街の中にある1軒家の半地下1階です。
居心地の良い素敵な空間で、こだわりのミールスをいただく!
『Kalpasi(カルパシ)』の外観
お店は、予約していきました。
現在(2016年11月上旬)は、プレオープン期間なので、ディナータイムは、①18時30分~20時20分、②20時30分~22時20分の二部制となっています。
予約は1週間前からメールのみにて受け付けていますが、すぐ一杯になってしまうようです。
お料理は、「Southindian Veg meals」(南インドの定食)のコース(2,400円:税抜き)のみで、お飲み物を選ぶスタイル。
グランドオープン後は、営業時間や予約方法は変わるのかもしれません。
お店は半地下1階にあります。
HOTEL KALPASI「MEALS READY」
お店の入り口に着くと、土曜日の20時30分~の回でしたが、お店の前にお客さんが数人、待っていました。
お店の前には、「HOTEL KALPASI」「MEALS READY」と書かれています。
南インドでは食堂のことを「HOTEL」と呼びます。そして、ミールスを出す食堂の前には、必ず「MEALS READY」と書かれているんです。
この『Kalpasi(カルパシ)』の看板もそれに倣った感じ。
しばらくすると、18時30分~の回のお客さんが何人か出てきて、店主さんがお店の中に案内してくださいました。
いよいよです!
エスニックなクッションが置かれていました。
牛の木彫り
壁に描かれたコーラム?
カーペットやクッションカバーもインドしてます。
店内は、小ぢんまりとしていて可愛らしい雰囲気。
座席は、カウンター4席、四人掛けテーブル1卓、小上がり2席の計10席で、今回は小上がりに案内されました。
この小上がり席、なかなか良かったです★
淡いピンク色のトーンの壁に、インド産のカーペットやクッションカバー、素朴な木のテーブルが置かれ、木彫りの牛、南インドで路上に描かれる「コーラム」みたいな壁の模様などが飾られていて、インドな雰囲気でセンス良くまとめられています。
観葉植物も飾られていて、ゆったりと落ち着いた空間。
シンプルなアルミのグラスに入ったお冷
お冷が運ばれてきました。
真新しいシンプルなアルミのグラスに冷たいお水が入っています。
マラヤーラム文字?タミル文字?のコースター
そして、コースターには、マラヤーラム文字?タミル文字?の丸まっちい文字が描かれていました。
『Kalpasi(カルパシ)』のメニュー
さて、メニューです。
お料理は、「Southindian Veg meals」(南インドの定食)のコース(2,400円:税抜き)のみなので、ここではお飲み物を選びます。
追加ドリンクメニュー
お飲み物は、追加注文も可能で、それは別料金。
「超濃厚ヨーグルト酒」というのが、ちょっと気になります★
「オイスターバルチャオ」と「チャナスンダル」
さっそく、スターターが運ばれてきました♪
「オイスターバルチャオ」(ゴアの名物料理、カシミリチリ使用)と「チャナスンダル」(スパイスと果汁でマリネした野菜サラダ)です。
「オイスターバルチャオ」は、肉厚の牡蠣が酸味と辛味の強いソースで和えられていて、これはビールのおつまみにぴったり!
「チャナスンダル」は、チャナ豆と紫玉ねぎがマスタードシードや酸味のある果汁で味付けされていて、さっぱり爽やか&スパイシー。これもビールが欲しい一品!
「ハートランド生ビール」(550円)
早くビールが飲みたいな〜と思いながら、スターターをちょびちょびいただいていたところ、ようやく来ました!
「ハートランド生ビール」
グビリとひと口。
くぅ〜、うまい!!
お店は、お料理を担当されている店主さんと、注文やお料理の提供を担当している綺麗めな女性(奥様?)のお二人で切り盛りされており、いっぺんに10人分の注文・調理・提供をしなくてはならないので、提供が遅れ気味なのは致し方なしです。
「Southindian Veg meals」(南インドの定食)
そして、程なくして、ついにお目当のミールスが運ばれて来ました!
「Southindian Veg meals」(南インドの定食)★
見てください!このシンプルで無駄のない、カラフルでフォトジェニックで、いかにも美味しそうなミールスの姿!!
彩り鮮やかで美味しそう〜♪
小上がりの部屋で南インド料理のディナー♪
まず、目で、そのカラフルなビジュアルを楽しみ、写真を撮りまくったあと、
さっそく、いただきま〜す♪
それでは、ミールスの上に載っているお料理をご紹介★
「プドゥコッタイ・サンバール」
「プドゥコッタイ・サンバール」(チェティナード地方のカルパシを使用した豆と野菜のカレー)
南インド料理定番の豆と野菜をスパイスを使って煮込んだスープ「サンバール」ですが、『カルパシ』のサンバールは、チェティナード地方の「カルパシ」というスパイスを使っているとのこと。
銀行業や商売で財を成した「チェッティヤール」というカーストの存在によりお金持ちとなった「チェティナード地方」。この地方では高価なスパイスをふんだんに使った料理が発達しました。
「カルパシ」は、インドでスパイスとして使われている地衣類の一種で、一般の家庭ではあまり使われないスパイスだそうですが、チェティナードのお料理には使われるとのこと。
このレアなスパイスを店名にしたのが、このお店『Kalpasi(カルパシ)』なんですね★
「プドゥコッタイ・サンバール」、美味しかったです♪
スパイス「カルパシ」がお味にどういう役割を果たしているのかはわからなかったですが、普通のサンバルとは違った深い味わいが感じられました。
「カボチャのポリヤル」「ナスのピックル」「カードチリ」「パパド」「ライス」
左下から時計回りに、
「ナスのピックル」(野菜のお漬物)、「カボチャのポリヤル」(野菜のココナッツ炒め)、「ライス」(ソナマスリライス)
ライスの上に載っているのは、
「カードチリ」(塩とヨーグルトでマリネした青唐辛子を乾燥させて揚げたもの)、「パパド」(豆のせんべい)
南インドで一般的な、米の粒が細く短い「ソナマスリライス」が使われているのが嬉しいですね!
ポリヤルもピックルも脇役として申し分のない美味しさ。
そして、何と言っても「カードチリ」、これが香ばしくて美味しかったです★
だけど、これ、本当に辛いので思いっ切りかぶり付くと、お口の中が火事になってしまいます。。
「ラッサム」と「白菜のクートゥ」
こちらは、「ラッサム」(南インド定番のスープ)と、「白菜のクートゥ」(ムング豆とココナッツの煮込み)
「ラッサム」は、酸味と辛味がしっかり効いている透明タイプ。ビリビリとした辛さはなく優しいお味で飲みやすいです。
「白菜のクートゥ」も美味しかった★
白菜の独特なお味にお豆とココナッツ、スパイスの味と香りがたまらない感じ。
「ビーツのパチャディ」と「ラッサム」
左のピンク色のが、「ビーツのパチャディ」(ヨーグルトと野菜の和え物)
見た目、インパクトありますが、お味はさっぱりとしたヨーグルト味。
各種カレーと混ぜ混ぜした時、味にバラエティーをもたらしてくれます。箸休めとしてもGoodです。
最後は混ぜ混ぜ★
それぞれのカレー、おかずの味を楽しんだ後は、ライスに全部のカレーやおかずをかけて、混ぜ混ぜ♪
いろんなスパイスの味と香り、それぞれの素材の旨みがミックスされて、美味しい〜★
お代わりはできないけど、お代わり欲しい美味しさでした。
辛〜い「カードチリ」をもう1本!
店主さんが、「カードチリ、いかがですか?」と持って来てくれたので、いただくことに。
この「カードチリ」、めちゃくちゃ美味しいんですけど、少し齧っただけで口の中がシビれるほど辛い!!
全部食べたいのはやまやまなんですが、半分くらいでやめておきました。。。
「トゥルシーティー(HOT)」(400円)
「サウスインディアンブラックコーヒー」(400円)
ドリンクとして選んだのが、
「トゥルシーティー(HOT)」(宮崎県産ホーリーバジルのお茶。ほんのりとミントのような清涼感があります。オススメ!)と、「サウスインディアンブラックコーヒー」(インドカルナータカ州の農園の豆を使用)
「トゥルシーティー」は、独特なお味ですが、体に良さそうな感じ。清涼感があるので、カレーを食べた後にちょうどいいです。
「サウスインディアンブラックコーヒー」は、普通に美味しいブラックコーヒー。ブラック好きなのでお砂糖が別なのは嬉しいです。
「食後のアイスクリーム」
「食後のアイスクリーム」(バニラとスターアニス)です。
スターアニスの独特の芳香が、インパクトのあるアクセントになっています。
スターアニスの芳香って、そんなに好みじゃないのですが、このアイスクリームは美味しい♪
スパイシーなミールスをいただいた後の、甘いアイスクリーム。
ホッとしますね★
入り口の扉
かわいいハート型のドア鈴
壁に飾られていたアートも雰囲気あり
美味しいミールスとデザートに大満足★
千歳船橋にある「インド亜大陸食堂酒場」『Kalpasi(カルパシ)』
インドな雰囲気でセンス良くまとめられた店内も居心地良いし、お店の方もとても親切で感じが良かったです。
そして、何より、お料理が本当に美味しい★
噂と期待に違わぬ、素晴らしいお店でした♪
今回は、南インド料理でしたが、スリランカプレートやネパールのダルバートも、ぜひ食べてみたいと思います。
バナナリーフミールスをいただきに再訪問♪
予約席にはバナナリーフが敷かれていました♪
初訪問から早2年半。また行きたいといつも思っていた「インド亜大陸食堂酒場」『Kalpasi(カルパシ)』に再訪することが出来ました♪
今回は、ケララ・バナナリーフ・プラウンミールスの回。『Kalpasi(カルパシ)』は毎回提供されるお料理が変わり、スリランカプレートやネパールのダルバート、ジャパニーズプレートやチャイニーズターリーなど、様々なテーマの定食をいただくことが出来るのですが、バナナリーフミールスの回を狙って予約を入れました。
2年半前とは違って、数々のメディアにも紹介され、予約の取れない人気店になってしまった『Kalpasi(カルパシ)』
インスタグラムから指定の予約時間に予約メッセージを入れましたが、既に予約が一杯状態(前の週からの繰越しのお客がいるため)。けれども、次週もケララ・バナナリーフ・プラウンミールスを提供するとのことで、次の週繰越しで予約することが出来ました。
さてさて、久々に再訪した『Kalpasi(カルパシ)』
予約した席のテーブルには、バナナリーフとその上に載せられたおかずや付け合わせが用意されていて、さっそくテンションが上がりまくり!
南インド・ケララ州の菜食+海老の定食
カルパシのドリンクメニュー
まずは、お飲物をということで、メニューを見ながら選びます。
2年半前来た時よりも、かなりお酒の種類が充実してきている感じ。
ちょっと変わったビールを選びたいな、ということで、メキシコのビール「デイ・オブ・ザ・デッドIPA」とアメリカのビール「ブルームーン・ベルジャンホワイト」をチョイスしました!
デイ・オブ・ザ・デッドIPA(900円)
ブルームーン・ベルジャンホワイト(750円)
さっそく、ビールが運ばれてきました〜♪
お店のメニューの紹介によると、
デイ・オブ・ザ・デッドIPA(メキシコ)・・・当店人気No1!フローラルな香りとは対照的に、インパクトのある苦味が特徴です。ラベルデザインもかっこいい!
ブルームーン・ベルジャンホワイト(アメリカ)・・・コリアンダーとオレンジピールを使用したホワイトビール。オレンジの甘みとフルーティーな香りで、カクテルのような味わい。
とのこと。
デイ・オブ・ザ・デッドIPAは、ちょっと個性的なお味でしたが、その苦味は結構くせになりそうな感じ。ブルームーン・ベルジャンホワイトの方は、ベルギーのヒューガルデンホワイトに似た感じ。爽やかなスパイシー感がなかなかです♪
豪華絢爛!ケララ・バナナリーフ・プラウン・ミールス!
ビールを飲んでいると、しばらくしてミールスのカレーやライスなどが運ばれてきました★
バナナの葉の上に次々と盛られていくカレーやおかずたち!
各お料理の内容は下記の通りです(カルパシのメニューから)
- カトリ(器)に入ったお料理↓
- サンバル(ツールダールと筍とズッキーニ)
- ラッサム(黒胡椒とタマリンドのスープ)
- ダール(豆スープ)
- チェンミーン・マラバーリ(海老とトマトとココナッツミルクのカリー)
- ティーヤル(茄子とローストココナッツのカリー)
- インジ・タイル(新生姜と塩ヨーグルト)
- エリセリ(カボチャと白インゲン豆)
- バナナリーフの上に載ったお料理↓
- トーレン(ニンジンとかき菜とココナッツの炒め蒸し)
- アヴィヤル(ニンジンとジャガイモとインゲンのヨーグルトマサラ和え)
- メルクプラティ(オクラと青菜とシイタケのペッパーオイル炒め)
- ピックル(とちおとめのお漬物)
- チャトニ(山独活をマッシュした薬味)
- ポディ(豆のふりかけ)
- パパダム(豆粉せんべい)
- ボイルドライス(湯取り式で炊いたバスマティライス)
豪華絢爛な感じ!さあ、いただきましょう〜♪
左上から時計回りに、ダール、チェンミーン・マラバーリ、エリセリ、インジ・タイル、トーレン、アヴィヤル、メルクプラティ、ピックル
左上から時計回りに、サンバル、ティーヤル、ラッサム、ダール、チェンミーン・マラバーリ、ボイルドライス、ピックル、チャトニ、ポディ
間違いなく美味しい!
カルパシの「ケララ・バナナリーフ・プラウン・ミールス」、間違いなく美味しいです★
春の旬の素材がふんだんに使われていて、どのカレーもおかずも個性が引き立っていて、食べていて飽きません。
どのお料理も美味しかったですが、印象に残ったのは、筍とズッキーニの素材が春を感じさせてくれるサンバル、ペッパーオイルの香ばしさがオクラやシイタケに絡んで旨いメルクプラティ、とちおとめの甘さと酸味が新鮮な感じのピックルなどなど。
最後は混ぜ混ぜしていただきます!
そして、最後は全てのカレーやおかずをライスに掛けて、混ぜ混ぜしていただきました!
一品一品のお料理が美味し過ぎるので、混ぜて食べてしまうのが勿体無い気がしましたが、混ぜて食べると様々なおかずの味がブレンドされて、また違った美味しさ♪
やっぱり混ぜて食べると美味しいです★
バナナとアマレットのジェラート
塩漬け桜のラッシー(650円)
小夏のラッシー(650円)
デザートは「バナナとアマレットのジェラート」。追加料金になりますが、「塩漬け桜のラッシー」&「小夏のラッシー」も注文して、お口直し。
ほろ苦甘いアマレットのアーモンドっぽい香りとバナナの甘さがベストマッチの「バナナとアマレットのジェラート」。塩漬け桜の塩っ気や小夏の酸味が良いアクセントになった2種のラッシーも抜群の美味しさ★
さすが、予約の取れない人気店『Kalpasi(カルパシ)』、最高のディナーを楽しむことができました♪
また、何度でも訪問したいと思います。
◉『Kalpasi(カルパシ)』の地図・アクセス
- 住所:東京都世田谷区経堂4-3-10
- アクセス:小田急線千歳船橋駅から徒歩5分
- 営業時間:[水〜日] 第1部18:30~20:15 第2部20:30~22:15 BARタイム 〜24:00
- 定休日:月曜日 火曜日
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