「シュエダゴン・パゴダ」は、ヤンゴンにあるミャンマー最大の聖地。遠くからも見える黄金色に輝く巨大な仏塔はミャンマー中の仏教徒を引きつけ、毎日大勢の参拝者が集まってきます。
さてさて、ミャンマー人憧れの地、「シュエダゴン・パゴダ」に向かいましょう〜♪
屋根付きの104段の階段のある「シュエダゴン・パゴダ」の参道
人と車と露天とでごった返す南参道口。
向こうに黄金色の仏塔が見えます。「シュエダゴン・パゴダ」です!
入り口には巨大なライオンが2頭いて、こちらを見下ろしています。
「シュエダゴン・パゴダ」の入り口は東西南北の4箇所あります。一番メインの立派な参道が南参道。
ライオンの脇を抜け、中に入ると、屋根付きの広々とした階段が現れます。
参道の階段は柱も天井も豪華絢爛!
この階段は104段あります。
両側には仏像やお供えの花を売る店、仏教の本を売る店、みやげ物屋などが軒を連ねていました。
アウンサン・スー・チーの肖像も売ってます!
ヤンゴンは日中、とても暑いのですが、この参道の中はひんやりして気持ちよかったです。
104段もあったけど、お土産物屋を見ながらだったので、あまり疲れませんでした!
南参道を外から見たところ。
ものすごい巨大な建物って感じです。
104段を登りきったところに料金所があります。拝観料は5ドル。拝観料を払うとシールをくれるので胸に貼っておきます(たまにチェックする係員がいるそうです)。
ここで靴も預けます。お寺の中は土足厳禁。預ける時はいくらかの心づけも渡します。
ちなみに、階段がきつい人のためにエレベーターも設置されていました。
料金所を抜け、裸足で歩いていくと・・・。
ドドーン!と見えてきました!
眩いばかりの黄金の仏塔、「シュエダゴン・パゴダ」の仏塔です!
中心の仏塔の周りにはたくさんの小さな仏塔があり、結構広い敷地内には、廟とかお堂とか祭壇とか、様々な施設がありました。
それらをたくさんのミャンマー人たちが歩き回り参拝しています。
さて、参拝するミャンマー人に混じって、黄金に輝く境内を興味津々の面持ちで見て回ってみましょう〜♪
「シュエダゴン・パゴダ」の黄金の仏塔と歴史
「シュエダゴン・パゴダ」の黄金の仏塔は、パゴダの敷地の中心に聳えています。
この仏塔、高さは99.4m、基底部の周囲は433mもあります。
仏塔には純金箔が貼り付けられていて、その数8,688枚!
本物の黄金の仏塔です!!
「シュエダゴン・パゴダ」は、伝説によれば今から2500年前に建てられたと伝えられています(考古学的には6世紀から10世紀の建立)。
言い伝えによれば、タポゥタとパッリカという兄弟商人が、インドで出会った仏陀から8本の聖髪をもらい受け、紀元前585年にこの地に奉納したのが「シュエダゴン・パゴダ」の起源であるとのこと(参考:地球の歩き方ミャンマー編)。
「シュエダゴン・パゴダ」は地震によって何度も倒壊していて、現在の仏塔が建てられたのは15世紀頃だそうです。
「シュエダゴン・パゴダ」の敷地内の様子
「シュエダゴン・パゴダ」の敷地内には、廟や寺院、祭壇や博物館などたくさんの建物があります。
ブッダの物語が描かれた壁画があったり、大仏塔の周りには形も大きさも様々な小仏塔が林立していたり。
参拝する人々。
この「シュエダゴン・パゴダ」には、仏陀だけでなく、様々な神様や精霊、聖人などが祀られています。
たとえば、「シュエダゴン・パゴダ」の守護精霊である2体のナッ神の像があったり、ヤギの右目と牛の左目を持つ賢者として崇められた錬金術師の像があったり、ポッパ山で瞑想して賢者となったボー・ミン・ガウンの像があったり・・・。
仏陀の像も、ルビーの眼をした仏像やヒスイ製の仏像、巨大な8.5mもの寝釈迦などたくさん!
みなさん、仏陀も精霊も聖者も、分け隔てなく参拝していました。
よくわからない姿の神様?精霊?
寝釈迦と周りには仏陀の弟子?
仏陀がこんなにたくさん!
「八曜日」の像
みなさん参拝しています!
下にいる黄金色のねずみは、「八曜日」の像。
「八曜日」とは、ミャンマーの伝統暦で、ミャンマーの人は生まれた曜日によって、その人の性格や人生、結婚相手やビジネスにおける相性などを判断するのだそうです。
それぞれの曜日には方角と支配する星、象徴となる動物が決められています。
曜日 | 方角 | 星 | 動物 |
日曜日 | 北東 | 太陽 | トリ |
月曜日 | 東 | 月 | トラ |
火曜日 | 南東 | 火星 | ライオン |
水曜日の午前 | 南 | 水星 | 牙のあるゾウ |
水曜日の午後 | 北西 | 架空の星ラウ | 牙のないゾウ |
木曜日 | 西 | 木星 | ネズミ |
金曜日 | 北 | 金星 | モグラ |
土曜日 | 南西 | 土星 | ナーガ(竜) |
この「シュエダゴン・パゴダ」にもそれぞれの方角に八曜日の祭壇があって、みなさんそれぞれの自分の曜日の祭壇で、熱心にお祈りをしていました。
右の写真は、「シュエダゴン・パゴダ」の仏塔の最頂部を写したものだそうです。
「シュエダゴン・パゴダ」の最頂部には、1個76カラットのダイヤモンドをはじめ、5,451個のダイヤモンド、1,383個のルビー、ほかにもヒスイなどの宝石がちりばめられているそうです。
ものすごい豪華&贅沢!
これらの宝石はすべて、信者たちの寄進によるものであるとのこと。
「マハーガンタの釣鐘」と「マハーティッサダの釣鐘」
上の釣鐘は「マハーガンタの釣鐘」。1788年にシングー王によって鋳造されたもので、重さは23トン。1825年にイギリスが船に積み込もうとしたのですが、失敗して川に沈めてしまったといういわく付きの鐘。
こちらの釣鐘は「マハーティッサダの釣鐘」。1824年にターラーワディー王によって鋳造されたもので、重さは42トン。パーリ語とビルマ語で仏陀と王の美徳が刻まれています。
「シュエダゴン・パゴダ」には、たくさんのミャンマーの一般の人々、袈裟を着た僧や尼僧、そして、外国人の観光客で賑わっていました。
夜になると仏塔はライトアップされ夜の闇の中でキラキラと輝くそうです(残念ながら今回は夜のパゴダは見ませんでした)。
「シュエダゴン・パゴダ」は、朝の5:00から夜の21:00まで参拝することができます。聖地なのでタンクトップや短パンはご法度。
もし、機会があれば、「シュエダゴン・パゴダ」、参拝してみてください。
ざわめきの中にも静謐さを感じさせる雰囲気と、人々の熱心な参拝の様子。
きっと、心が洗われるような、有難い気分になること請け合いです!
旅行時期:2012年8月
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