インド、カルナータカ州南部にある町「ウドゥピ」は、スリ・クリシュナ寺院を擁する寺院都市として古くから栄えてきた町。
寺院の食事から生まれたとされる純菜食の「ウドゥピ料理」のふるさととしても知られています。
『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』は、スリ・クリシュナ寺院のすぐそば。寺院の参道にあたる「カー・ストリート(Car Street)」沿いにあるベジタリアン料理のお店。80年以上の歴史を持つ老舗です。
『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』の外観と店内の雰囲気

こにらが、『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』の外観です。
スリ・クリシュナ寺院の前は、夜になると山車行列が周回する口の字型の通りになっています(Car Street)。
『ミトラ・サマジ』は、口の字の区画の一角に溶け込むように佇むお店。
長年、寺院の参拝者たちに親しまれ続けてきたピュアベジの軽食店です。


テイクアウトして、お店の外で食べるのはNGとのこと。

こにらが、『ミトラ・サマジ』の店内です。
訪問した時間は朝8時頃。
前日の夜、山車行列を見た後に訪問した際は、店内は満席でお店の外にまで待ち人が並んでいたのですが、朝の時間帯は座席に余裕がある感じ。

それにしても、『ミトラ・サマジ』の店内の風情、魅力的です♪
淡いグリーンと黄色と臙脂のカラーリングと市松模様の床。シンプルな黒いテーブルと椅子。天井で回るファン。壁に掲げられたクリシュナ神の絵や、創業者らしき人物の写真。
歴史を感じさせながらも、畏まったところがなく、大勢訪れるであろう観光客に媚びた様子もない普段使いな雰囲気。



『ミトラ・サマジ』は、ウドゥピ料理を提供する歴史的な老舗レストランとして知られています。
ウドゥピ料理とはどんな料理なのか。ここで少しご説明。
ウドゥピ料理とは?
「ウドゥピ料理」とは、ウドゥピを中心に発展した寺院文化に根ざした精進料理体系です。
核にあるのは「スリ・クリシュナ寺院」と16世紀の聖人「マードヴァーチャーリヤ」が築いた「マードヴァ派(Madhva Sampradaya)」 の思想です。
ウドゥピ料理は、徹底したサットヴィック(清浄)の考え方を根幹としており、身体と精神を重くしない、毎日神に供える プラサーダ(供物) として成立する、極めて抑制的な味であるのが特徴。
料理には玉ねぎ、にんにく、肉や魚、卵。発酵の強い食べ物を使用せず、油も最小限。テンパリングも控えめ。
美味しさや満足度ではなく、安定と調和を目指した料理がウドゥピ料理だと言えます。
さて、ウドゥピ料理の説明はこれくらいにして、さっそく席に座り、メニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』のメニュー

こちらが、『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』のメニューです。
メニューには、イドゥリやワダ、ウプマ、バンズ、ゴリバジ、マサラドーサ、ニールドーサ、シャビゲバジ、ラヴァイドゥリ、チョウチョウバートなど、カルナータカのスタンダードなティファンが並びます。
何を注文するか迷うところですが、今回は↓の料理を選ぶことにしました。
- 「Idli(イドゥリ)(2P)」(₹40)
- 「Buns(バンズ)」(₹25×2)
- 「Sheera(シーラ)」(₹45)
- 「Coffee(フィルター・コーヒー)」(₹20)
イドゥリとバンズ。デザートにシーラ。飲み物はフィルターコーヒー。
尖りのないチョイス。ウドゥピらしいかも。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
イドゥリ

ほどなくして、「Idli(イドゥリ)(2P)」が運ばれてきました。
プレートの上にイドゥリが2枚。ココナッツチャトニとサンバルのカトリが付いたシンプルなワンプレート。
なめらかな食感のイドゥリは発酵の酸味控えめ。サンバルはカルナータカ風の甘めのお味。ココナッツチャトニはコリアンダーやミント、青唐も少し入っているようですが、こちらも尖りのないお味。
まさに「ウドゥピ料理」という感じ。
インパクトはありませんが、毎日いただくなら、これくらいがちょうどいいのかも。
バンズ(マンガロールバンズ)

こちらは、「Buns(バンズ)」
完熟バナナ入りの丸い揚げパン「マンガロールバンズ」です。
『ニュー・タージマハル・カフェ』でいただいたマンガロールバンズよりも大きさは小ぶり。ココナッツチャトニ付きです。

『ミトラ・サマジ』のバンズは、ニュー・タージマハル・カフェのバンズよりも、外側が少し硬め。中身のふわふわ感も足りない気がしましたが、油分はより控えめ。
ほどよいバナナの甘さと仄かなクミンの風味が効いていて、美味なマンガロールバンズでした♪

イドゥリとバンズ。これ以上ないシンプルな朝食。
これぞ、ウドゥピ料理といった感じ。
シーラ

こちらは、デザートとしていただいた「Sheera(シーラ)」
バンガロールの『Bengaluru Cafe (Malleshwaram)』で食べた、南カルナータカの甘いティファンの代表格「ケサリバート」と基本的には同じものですが、「Sheera(シーラ)」には、パイナップルの果肉が入っていました。
ケサリバートよりも、甘さはかなり控えめで、パイナップル果肉のトロピカルな風味と甘さがセモリナの食感と合います。
これは美味しい♪ かなり気に入りました。
フィルターコーヒー

デザートのお供は、「Coffee(コーヒー)」
定番の南インドの「フィルター・コーヒー」。特筆すべき個性はないものの、食後の一杯として満足できるお味。
朝食の締めとしては完璧です。

ウドゥピの町の中心「スリ・クリシュナ寺院」の区画内にある軽食店『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』
寺院の参拝者向けに純菜食の「ウドゥピ料理」を長年提供し続けている老舗レストランです。
いただいたお料理は「イドゥリ」も「バンズ」も「シーラ」も、シンプル且つ優しく控えめなお味で、毎日でもいただけそうなお味。これぞ、ウドゥピ料理!といった感じ。
クラシックで趣きのある店内外の風情も魅力的♪
『Mitra Samaj(ミトラ・サマジ)』の地図・アクセス・営業時間
- 住所:Sri Krishna Temple Complex, Thenkpete, Maruthi Veethika, Udupi, ウドゥピ Karnataka 576101 インド
- 営業時間:6:10~13:00 15:45~21:00
- 定休日:水曜日
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