武蔵小杉駅から徒歩8分。南口を出て南西へ。飲食店が点在する法政通り商店街の一角に、ペルー料理のお店『REY peruvian cuisine』があります。
お店のオープンは2023年7月。ペルーでの修行し、原宿のミシュラン掲載店『ベポカ』で働いた経験を持つという日系ペルー人シェフとその奥様が営むお店です。
『REY peruvian cuisine』の外観と店内の雰囲気

こちらが、『REY peruvian cuisine』の外観です。
高級感を感じさせる落ち着いた茶色の外装。
店頭の立て札には「満席」の文字が書かれていました。
予約は必須です。


本日のディナーメニューの案内です。
ディナーはコースのみ。
オープン時間の18時になると、スタッフが扉の札を「Close」から「Open」に変え、店内へエスコート。

こちらが、『REY peruvian cuisine』の店内です。
ダークブラウンと深緑を基調とした落ち着いた店内。座席は15〜20席ほどでしょうか。
カウンター席とテーブル席があり、それぞれの予約席には予約注文したコースに応じたテーブルセットがなされていました。


スタッフは、厨房で調理をする日系ペルー人の店主さんと、接客やドリンクを担当する奥様。日系ペルー人らしい女性スタッフがもう1人。
接客サービスは丁寧で素晴らしいです。
注文内容は予約時に選択済みなので、まずは、メニューからドリンクを選びます。
『REY peruvian cuisine』のメニュー

こちらが、選択した「REYの伝統ペルー料理コース」(6.,800円)。
冷菜2品、温菜1品、メインにデザートがセットになったペルーの伝統料理を満喫できるコースです。
コースは他に、伝統ペルー料理コースの料理をシェアで取り分けていただくリーズナブルなコース「ペルーの伝統シェアコース」(5,800円)と、ペルー料理に和や洋を組み合わせた「季節のコース 創作ペルー料理」(7,800円)の2種類があります。



ドリンクメニューです。
ペルーのビールやピスコサワーなどのカクテル。ワインの種類も豊富。ペアリングもあります。ソフトドリンクもチチャモラーダやインカコーラなどがあり。
今回は、「ピスコサワー」(1,540円)と「チチャカクテル」(1,320円)を選ぶことにしました。
注文を済ませ、程なくして、まずは、お飲み物がサーブされました。
「ピスコサワー」と「チチャカクテル」

「ピスコサワー」です。
レモン果汁、卵白、シロップで作るペルーの伝統的なハーフカクテル。甘酸っぱい!
ペルーの代表的なお酒といえば、白ぶどう果汁を原料とした蒸留酒「ピスコ」
「ピスコサワー」は、ピスコにレモン、ガムシロップ、卵白を加えてシェイクし、泡立った上にシナモンを振りかけて作るカクテルです。
柑橘系の爽やかさと甘過ぎない甘さ。泡立った卵白、シナモンの香り。美味しい。
ペルー料理をいただくなら、まず、ピスコ♪

こちらは、「チチャカクテル」
紫とうもろこしジュースのピスコ割り。サングリアのようなフルーティな味わい。
「チチャモラーダ」は、アンデス原産の紫色のトウモロコシ(チチャ)にレモンやパイナップルジュースを加えて煮出し、シナモンで香りづけをしたペルーの国民的なソフトドリンク。
このチチャモラーダにピスコを加えたのが「チチャカクテル」です。
葡萄ジュースのような深みのあるチチャモラーダにピスコの酸味が加わって、まさにフルーティー♪

お飲み物と一緒にいただいたのが、煎ったとうもろこし「カンチャ」
塩気の効いた節分の豆のような味と食感。食べ始めると止まらなくなります。
もっと、食べたい!
ピスコやチチャカクテルを飲みながら、カンチャをつまんでいると、最初のお料理が運ばれてきました。
「セビチェ・デ・ペスカード」

「セビチェ・デ・ペスカード」です。
絞りたて柑橘果汁とペルー産唐辛子、香草のソースで和えた天然真鯛のマリネ
「セビーチェ」は、ペルーの国民食とも言われる魚介のマリネ。
生の白身魚やタコ、イカなどの魚介に玉ねぎを加え、レモンを絞り、コリアンダーやオレガノなどの香草を加え、付け合せにトウモロコシやサツマイモなどを添えて作ります。

『REY peruvian cuisine』の「セビチェ・デ・ペスカード」は、キーライムを使った酸味強めのセビーチェ。
キーライムは酸味が強いので、レモンを加えてまろやかにしているのだそう。
使われている魚介は天然真鯛。鮮やかな黄色はペルー産の黄唐辛子「アヒ・アマリージョ」。
プリッとした食感の天然真鯛に、キリッとした柑橘の酸味とアヒ・アマリージョのスパイシー感。煎ったとうもろこし「カンチャ」と、茹でとうもろこし「チョクロ」の食感もGood! さつまいもの甘味が良いアクセントになっています。
さすがの美味しさ♪
「前菜3種盛り」

続いて、「前菜3種盛り」
3種の前菜は、「ソルテリート」「オコパ」「プルポ・アル・オリーボ」
カラフルなビジュアル。バラエティに富んだ食材。ペルー料理らしい3種盛りです♪

「ソルテリート」
3種のキヌアとチーズのペルー風サラダ
スーパーフードと言われるアンデス原産の食材「キヌア」に、チーズや豆、チョクロを加えたサラダです。
キヌアは赤白黒の3種。風味付けにクミン。酸味付けにペルーのワインビネガーが使われているのだそう。
キヌアのプチプチとした食感とクミンの風味、ワインビネガーの酸味のマッチングがいい感じ♪ チーズの塩気やチョクロの柔らか食感も良いアクセント。
上に赤唐辛子のかけらがひとつ載っていますが、これを齧ると、辛さが一気にアップします!

「オコパ」
茹でたジャガイモとワカタイハーブのチーズソースがけ
茹でたジャガイモに、アンデス原産のハーブ「ワカタイ」、チーズ、唐辛子などで作ったグリーンのソースをかけたのが「オコパ」。
ペルー南部の町アレキパの名物で、インカの時代から食べられていた料理であるとのこと。
チーズのまろやかな塩気と、爽やかな「ワカタイ」の風味の効いた緑色のソースが、ほくほくしたジャガイモに絡んで美味しい♪ ゆで卵やブラックオリーブも付け合わせとしてGood!

「プルポ・アル・オリーボ」
紫オリーブソースと真蛸の和物。REYの無花果シロップ
「プルポ」とはスペイン語でタコ、「アル・オリーボ」はオリーブソース掛けという意味で、こちらもペルーの定番のお料理。
紫オリーブのビターな風味とマヨネーズのクリーミーさがコリコリした真蛸にベストマッチ!
そして、無花果シロップの甘さが意外にも合います♪
赤ワイン「セレクシオン・エスペシアル タナ・プティベルド」

この辺で、お飲み物が無くなったので追加注文。
ペルーの赤ワイン「セレクシオン・エスペシアル タナ・プティベルド」をチョイス!
プラムやドライフルーツ、ほのかに黒胡椒を思わせるスパイスの香り。しっかりとしたタンニンと酸味があり飲み応えを感じるが、重過ぎず非常にバランスの良い味わい。

スモーキーな樽の香りと、しっかりとした葡萄の風味と酸味が感じられる、飲み応えのある赤ワイン。
アンティクーチョやロモサルタードなど、ペルーの肉料理に合いそう。
ワインの味わいを楽しんでいると、お次の料理が登場。
「ソパ・ペルアーナ」

「ソパ・ペルアーナ」
ペルーを味わう伝統スープ
本日のスープは、ペルーの唐辛子を使った赤いスープ。具材はあさりと真鯛。そして、極細のパスタ、カペリーニ。
このスープの料理名はわからないのですが、これ、めちゃくちゃ美味でした♪

スープはあさりの出汁が濃厚に沁み出ていて旨味たっぷり! ペルー唐辛子の深みのある辛味も効いています。
あさりや真鯛などの具材もごろごろ入っていて食べ応えがあり、極細のカペリーニとスープの絡みも最高。
これは旨い! まさに、筆舌に尽くし難い美味しさです♪

スープと一緒に唐辛子の調味料もサーブされました。
ゼリー状になった唐辛子で、辛味を加えたい場合はこれを入れてくださいとのこと。
少し入れましたが、結構辛くなります。
しかしながら、辛さとともに、スープの味に深みが増して美味しい♪
「レコメンダシオン・デル・シェフ」(ロモ・サルタード)

続いて、本日のメイン。「レコメンダシオン・デル・シェフ」
シェフがペルーで修行した郷土料理。本日のメインディッシュ。
本日のメインディッシュは、「ロモ・サルタード」

「ロモ・サルタード」は、牛ヒレ肉を玉ねぎ、トマト、ポテトと炒め、醤油ベースの味付けをしたペルーを代表する料理のひとつ。
19世紀中頃にペルーに移民してきた中国人(広東人)の食文化の影響を受けた「チファ料理」(ペルー料理と中華料理が融合した料理)のひとつで、現在ではペルー全土で人気の国民的料理となっています。
『REY peruvian cuisine』の「ロモ・サルタード」の味付けは、ペルー醤油とビネガーだけ。
醤油の旨味とビネガーの酸味が柔らかい牛肉に沁みて美味しい♪
付け合わせのトマトや紫玉ねぎ、じゃがいもなどのお野菜や、少しオイリーなライスとの相性も抜群!
これは、間違いのない美味しさ★

さらに、一緒にサーブされた黄唐辛子を使ったソースをつけていただくと、ピリッとした辛味が加わって、なかなか良い味変。
「エラード・ペルアーノ」

食後のデザートは。「エラード・ペルアーノ」
REYの自家製アイス
REYの自家製アイスはアレキパ風。
滑らかなアイスクリームに、ピスコで漬けたレーズン。ソースはペルーの黒蜜。
ピスコレーズンのコクと酸味。黒蜜の甘味。

自家製アイスは、名前は失念してしまいましたが、ペルーのハーブティーと一緒にいただきました。
独特な風味のハーブティーでしたが、甘いアイスのお供としていい感じ♪
食後の良いお口直しとなりました。

武蔵小杉にあるペルー料理のお店『REY peruvian cuisine』
現地ペルーや都内のミシュラン掲載店で調理経験のある日系ペルー人シェフのお店。
「伝統ペルー料理コース」は、キーライムを使った酸味強めのセビーチェや、アサリの旨味たっぶりのスープ。素材の美味しさが存分に引き出されたロモ・サルタードなど、どのお料理も絶品♪
ペルー料理の美味しさと奥深さを楽しめるお店です。
『REY peruvian cuisine』の地図・アクセス・営業時間
中南米料理店(メキシコ・ペルー・ブラジル料理.etc)














