JR山手線新大久保駅から徒歩4分。大久保百人町の路地の一角に、中国・西安料理のお店『張小記 西安味道』があります。
お店のオープンは2022年5月。西安名物の「ビャンビャン麺」や「涼皮(リャンピー)」と「肉夾饃(ロージャーモー)」をメインに提供しているお店です。
『張小記 西安味道』の外観と店内の雰囲気
こちらが、『張小記 西安味道』の外観です。
でっかい西安の文字。西安の地名や名所、名物がたくさん表記されています。
ちなみに、お店の2軒隣には、ネパール料理店『ハムロ カジャ ガル』があります。
店頭の立て看板です。
お目当ての「ビャンビャン麺」や「涼皮」と「肉夾饃」のほかにも、いろいろありそうです。ハラールマークの記載もあり。
さて、さっそく扉を開けて店内へ。
こちらが、『張小記 西安味道』の店内です。
店内は小ぢんまりとした大衆食堂風。座席は15席ほど。
早めのランチタイムでの訪問で、お客さんは自分たちだけでしたが、食べている間に中国人のお客さんが1人来店しました。
接客してくれたのは、女性の店主さんで、陝西省咸陽出身の回族(イスラム教徒)の方だそう。
さて、座席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理の物色開始です。
『張小記 西安味道』のメニュー
こちらが、『張小記 西安味道』のメニューです。
西安の夜市の屋台料理をメインに提供しているようで、西安の夏の風物詩である冷たい麺料理「涼皮(リャンピー)」や、西安名物の中華バーガー「肉夾饃(ロージャーモー)」。定番の「ビャンビャン麺」は、ヨウポーと三合一の2種類。
ほかにも、「水盆牛(羊)肉」や「肉丸胡椒湯」「小炒泡饃」などの心惹かれるスープ系料理がいくつか。17時からは陝西串焼きも食べられるとのこと。
スープも気になるところですが、今回はランチでの訪問ということで下記の料理を注文することにしました。
- 「原味涼皮(リャンピー)」(780円)
- 「肉夾饃(ロージャーモー)」(680円)
- 「ビャンビャン麺」(980円)
スタンダードに、涼皮と肉夾饃、ビャンビャン麺をチョイス。
ちょっと前に訪問した高田馬場の『陝西面館』(ビャンビャン麺を賞味)や『西安ビャンビャン麺』(涼皮と肉夾饃を賞味)との食べ比べです。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「原味涼皮(リャンピー)」
ほどなくして、まずは「原味涼皮(リャンピー)」が登場!
「涼皮」は、西安を中心とした中国の陝西省でよく食べられている冷たい麺料理。小麦粉や米粉のデンプンを蒸して平たく伸ばし、麺状に切り、 ラー油や黒酢、きゅうりなどの具材と混ぜて食べます。
つるんとした食感と、噛みごたえのあるモチモチ感が特徴で、夏場の軽食(小吃)として親しまれています。
『張小記 西安味道』の「原味涼皮(リャンピー)」は、器の中に、涼皮、面筋(グルテンを蒸したもの)、きゅうりが載り、涼皮の上には唐辛子などのスパイスが入った辣油が掛かっています。このスパイスがいかにも旨そう!
まずは、麺と具材を混ぜ混ぜ。器の底には汁があり、混ぜて絡めると涼皮がオレンジ色に染まります。しっかり混ぜたところで、さっそくいただきます♪
お味ですが、言わずもがなめちゃくちゃ美味しい♪
つるんとした食感の涼皮は喉越しよく涼やか。器の底にあったオレンジ色のスープの強めの酸味と、辣油のピリ辛さが涼皮との相性抜群!
シャキシャキしたきゅうりや、ほどよく歯応えのある面筋の食感も良いアクセント。
どんどん食が進む。暑い夏にぴったりの一品です。
酸味と辛味がくっきりとコントラストを効かせている感じで、高田馬場の『西安ビャンビャン麺』で食べた涼皮よりも、こちらの方が好みかも。
「肉夾饃(ロージャーモー)」
続いて「肉夾饃(ロージャーモー)」
「肉夾饃」は、「中華バーガー」とも呼ばれる、西安の代表的なB級グルメで、焼いて平たく潰したバンズ(白吉饃)に、臘汁肉(肉とスパイスを煮込んだ具材)を挟んで食べる料理です。肉は豚肉が多く使われます。
現地西安では「涼皮」と一緒にいただくことが多いとのこと。
いただいた「肉夾饃」は、アツアツのバンズの中に細切れの肉が挟まっていて、結構食べ応えがあります。
まずまず美味しいですが、肉のジューシーさとバンズ自体の香ばしさにちょっと物足りなさあり。
個人的には、高田馬場の『西安ビャンビャン麺』で食べた「肉夾饃」の方が美味しく感じました。
「ビャンビャン麺」
ラストは、メインの麺料理「ビャンビャン麺」
「ビャンビャン麺」は、このお料理の名前だけに使われるという「ビャン」という漢字が58画もあるということで有名な陝西省生まれの麺料理。
麺は、小麦粉に水と食塩を加えてこねて生地を作り、茹でる直前に両手で2,3cmくらいの幅に平たく伸ばして成形して作ります。
茹でた麺の上に唐辛子や刻みネギなどをかけ、それに熱したピーナッツ油をかけて香りを出す「油溌(ヨーポー)」という食べ方が陝西省咸陽市周辺では主流です。
『張小記 西安味道』の「ビャンビャン麺」は、平麺の下には青梗菜ともやし、牛肉があり、麺の上には唐辛子などのスパイスが入った辣油が掛かっています。
まずは、麺と具材を混ぜ混ぜ。しっかり混ぜたところで、さっそくいただきます♪
お味ですが、こちらも、涼皮に負けず劣らずめちゃくちゃ美味しい♪
コシの強いビャンビャン麺の麺の食感と、もやしのシャキシャキ感が良いコントラスト。「ヨーポー」の油の香ばしさもたまりません!
辣油のピリ辛具合と、追加ピーナッツがトッピングされていたという点では、高田馬場の『陝西面館』に軍配が挙がりますが、麺のもちもち食感は負けず劣らずと言った感じ。
新大久保にある中国・西安料理のお店『張小記 西安味道』
西安の夜市の屋台料理を提供する”ガチ中華”な大衆食堂です。
酸味と辛味がくっきりとコントラストを効かせている「涼皮(リャンピー)」。もちもちの麺と辣油のピリ辛さ、もやしのシャキシャキ感がGoodな「ビャンビャン麺」。
どちらも「旨い!」のひと言です♪
『張小記 西安味道』の地図・アクセス・営業時間
関連ランキング:中華料理 |
新大久保駅、
大久保駅、
西武新宿駅
中国料理(ガチ中華)・韓国・東アジア料理店








