小田急線本厚木駅から徒歩13分。駅南口入り口の交差点から真南に伸びる「すずらん通り」をしばらく歩いた左手に、インドネシア料理のお店『アマナ マンデ レストラン(AMANAH MANDE RESTAURANT)』があります。
本格的な西スマトラのパダン料理を提供しているお店で、ハラール食材店も併設されているとのこと。
パダンの名物料理「ルンダン」を食べに、行ってみることにしました。
『アマナ マンデ レストラン』の外観と店内の雰囲気
こちらが、『アマナ マンデ レストラン』の外観です。
『アマナ マンデ レストラン』は、西スマトラ・パダン料理のお店。
お店のロゴやファサードの装飾にも、西スマトラ・ミナンカバウ文化の伝統建築「ルマ・ガダン」の尖った屋根があしらわれています。
店頭には、ランチメニューの看板が出ていました。
ランチは4種類。「ナシレンダン」「ナシアヤム」「ミエゴレン」「ナシゴレン」
スタンダードなインドネシア定食が揃っています。
扉を開けて、さっそく店内へ。
こちらが、『アマナ マンデ レストラン』の店内です。
店内はトロピカルな南国風情で、そこそこの広さ。座席は、カウンター席とテーブル席があり、合計40席。
ディナータイムでの訪問でしたが、お客さんは自分だけでした。
スタッフはインドネシア人の男性のワンオペ。ジョグジャカルタ出身の方です。
店内の壁には、西スマトラ・ミナンカバウ文化の中心地「ブキティンギ」の町のシンボル「時計塔(ジャムガダン)」や伝統建築「ルマ・ガダン」を描いた素晴らしい絵が飾られていました。
数年前、ブキティンギを訪れたので懐かしさを感じつつ拝見。
本格的なミナンの料理をいただけるお店は、日本でも貴重な存在。
Googleの口コミにも、西スマトラを懐かしみ、このお店の誕生を喜びをもって語る在日インドネシア人の声が多数投稿されており、待ちに待ったオープンであったことが窺えます。


ちなみに、スタッフの話では、お店のオーナーはパダン出身のインドネシア人で日本人の奥様と共にお店を営んでいるのだそう。
お店の料理はオーナーが作っているとのこと。
この『アマナ マンデ レストラン』は、オープンしてまだ数ヶ月だそうですが、地下1階にあるハラール食材店は開店して5年経つとのこと。
壁に飾られたミナンカバウの絵や、棚に置かれたパダン料理のレトルトなどを見ていると、スタッフがウェルカムドリンクを案内してくれました。
さっぱりと甘いスイカのウェルカムドリンク。暑い夏の時期、これは嬉しい♪
セルフサービスで何杯でもいただけます。
さて、ウェルカムドリンクで喉を潤しつつ、さっそくテーブルの上に置かれたメニューの物色開始です!
『アマナ マンデ レストラン』のメニュー
こちらが、『アマナ マンデ レストラン』のメニュー。
メニューは、料理の写真も説明も無いのがちょっと難。有名どころの料理はわかるものの、謎な料理名もたくさんあり、スマホで調べないと判断つかない感じ。
しかしながら、今回は注文する料理を事前に決めていました。
兎にも角にも、パダンを代表する料理「ルンダン(レンダン)」を食べたかったので、「ナシレンダン」(1,750円)をチョイス。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「ナシレンダン」
ほどなくしてお料理が登場!
「ナシレンダン」です。
オレンジ色のカレーが掛かったライスを中心に、牛肉を使った「レンダン(ルンダン)」、インドネシアの辛味調味料「サンバル」、ミナンカバウ料理でよく食べられているジャックフルーツの煮込み、煮干しとインドネシア納豆「テンペ」のスナック、きゅうりが載っています。
さっそく、いただきましょう〜♪
写真の茶色のものが、「レンダン(ルンダン)」
「レンダン(ルンダン)」は、牛肉や鶏肉などの塊肉を、ココナッツミルクと唐辛子やガランガル、レモングラス、ターメリック、ニンニク、しょうがなどの香辛料で長時間煮込んで作るお料理。
西スマトラ州のパダン発祥の料理で、ハレの日のおもてなし料理として食卓にのぼるほか、食堂で提供される盛り合わせ料理「ナシパダン」のおかずの一品としても定番的な存在であり、2017年にアメリカのCNNが発表した「The world’s 50 best foods」において1位に選ばれたこともある、世界的に注目を集めている料理のひとつです。
この「レンダン」がまさに絶品の域!
和牛を使っているというビーフはとても柔らかく、それでいてほどよい歯応え。
その柔らかい肉に、ココナッツミルクと様々なスパイス&ハーブが沁み込んでいて、ビター且つまろやか、濃厚でスパイシーで複雑なお味。
これは傑作です♪
スタッフの方も、日本で一番美味しいレンダンだと仰っていました!
レンダン以外の副菜も美味しい♪
ライスの上に掛かったカレーは、ココナッツミルクのまろやかさと唐辛子の辛さのマッチングがGood!
ジャックフルーツの煮込みはシャクシャクした食感が楽しい。煮干しとテンペ(インドネシア納豆)はクリスピーな食感と、干物と発酵のそれぞれの凝縮された旨味が美味。
そして、インドネシア料理の定番の唐辛子ソース「サンバル」は、フレッシュ感がすごい! ピリピリした辛さはもちろんのこと、深みのあるお味で、辛いけどクセになる美味しさ。どのおかずとも合います♪
『アマナ マンデ レストラン』の「ナシレンダン」。
シンプルな定食ですが、見た目を遥かに超える満足度の高さ。
何はともあれ、この「レンダン」をもっと食べたい!
食後のデザートは、「アイステレール」をいただきました。
ココナッツミルクの中に、ジャックフルーツやココナッツの実などが入ったスイーツ的なドリンクです。
さっぱりとした甘さと氷の冷たさが、スパイシーな辛さで火照ったお口をクールダウンしてくれます。
食後の良いお口直しとなりました♪
食材店「アマナ ハラルマート」
食後、お会計を済ませた後、お店の地下1階にあるハラール食材店「アマナ ハラルマート」を覗いてみました。
こちらが、「アマナ ハラルマート」の店内です。
店舗スペースはそれほど広くはないですが、棚にはインドネシア食材がぎっしり! 商品は綺麗に整頓されています。
食材は、テンペやチップス。インスタント麺やスナック類。煮込み料理のレトルトやスープの素。ドリンクや調味料、その他謎の食材もたくさん!
レストランと同様、こちらもお客さんはいませんでしたが、在日インドネシア人の方々は、夜遅い時間や休日など、別の時間帯に来店するのかもしれません。
こちらは、『アマナ マンデ レストラン』が入っているビル「アマナービル」
1階がレストラン、地下1階がハラールマート、2階がモスク、3階がオフィスです。
本厚木にあるインドネシア料理のお店『アマナ マンデ レストラン(AMANAH MANDE RESTAURANT)』
本格的な西スマトラ・パダン料理を提供する、日本国内でも貴重なお店。
いただいた「ナシレンダン」は、プレートに載ったパダン名物の牛肉の煮込み「レンダン」がまさに絶品の域!
ビター且つまろやか、濃厚でスパイシーで複雑なお味。お店のスタッフが「日本で一番美味しいレンダン」と自負するのも納得の美味しさです♪
サテパダンやデンデンバラドなど、ほかの料理もぜひ食べてみたいです!
『アマナ マンデ レストラン』の地図・アクセス・営業時間
インドネシア料理店






