東京メトロ日比谷線「広尾駅」2番出口から徒歩3分。広尾散歩通りから南に入った路地の一角に、イラン料理店『レストラン・アラジン』は、あります。
お店のオーナーは、アスガー・ケメスタリィさんというイラン人の方。日本で初めてイラン料理店をオープンさせた方だそうです。
お店は、1996年に六本木でオープンしましたが、2021年7月に現在の広尾に移転しました。
六本木時代に一度訪れたことがありましたが、広尾移転後は初訪問です。
『レストラン・アラジン』の外観と店内の雰囲気
お店の前の通りに写真のような看板があります。
アラジンと魔法のランプをイメージしたこの看板の左が『レストラン・アラジン』です。
なお、同じ広尾に「レストラン・アラジン」というフレンチの有名店もあるので、間違えないように注意が必要です。
『レストラン・アラジン』の外観です。
店名ロゴには魔法のランプのデザイン。テラス席もあります。
ちょうど、テラス席のところに店員さんがおり、ネットで事前予約した旨を伝えると、テラス席の奥にある個室に案内されました。
こちらが、案内された個室。
4人掛けの小さなテーブル席です。
どうやら、この日は通常のホール席が団体のお客などで満席となっていたため、個室に案内されたということの様子。
壁には砂漠とラクダの絵が描かれていました。
『レストラン・アラジン』の座席は、メインホールの室内席が24席、カウンター席も3席、個室が4席、テラス席が10席の合計24席。
お店の内装はシンプルで温かみのある感じ。壁に絵が飾られているほかはイランっぽさはなく、お洒落なレストランという雰囲気です。
ホールスタッフは、親切で勢いがある感じのイラン人の方。満席のせいか、かなり忙しく室内席やテラス席、個室、厨房の間を駆けずり回っていました。
さっそく、テーブル上のメニューを見て、お料理の物色開始です。
『レストラン・アラジン』のメニュー
こちらが、『レストラン・アラジン』のメニューです。
前菜のサラダやフムスなどのペースト、クビデカバブをはじめとしたケバブ料理、シチュー系は3種。もちろん、ナンもあります。
六本木の頃のメニューと比べると、ファラフェルやキッベなどのメゼが無くなっていましたが、セロリのシチュー「ホレシュテ・キャラフス」が追加されていました。
それでもって、今回選んだお料理は↓
- 「シラーズサラダ(Shirazy Salad)」(ダイス切りサラダ)750円
- 「フムス(Hummos)」(ひよこ豆のペースト)750円
- 「ナン(Nan)」350円
- 「クビデカバブ(Kubideh Kabab)」(ラム肉と牛肉のミンチ)2,300円
- 「セロリシチュー(Khoresht Karafs + Rice)」1,850円
- 「ババガヌーシュ(Baba Ganoush)」(ナスとゴマのペースト)750円
前菜のサラダとフムス、そして、ナン。メインはクビデカバブとセロリシチュー(ホレシュテ・キャラフス)。
それらを食べ終えてから、もう少し食べたくなり、ババガヌーシュと追加のナンを頼みました。
お飲み物としていただいたのは、レバノン産のローズワイン「サンセット・ローズ」
夕陽を思わせるピンクがかったオレンジ色の辛口ロゼワイン。
フルーティーな果実味と酸味、渋みが調和したバランスの良い味わい。
飲みやすく、美味しい♪
ワインをちびちび飲みながら待っていると、ほどなくしてお料理登場。
「シラーズサラダ(Shirazy Salad)」(ダイス切りサラダ)
まずは、サラダから。
「シラーズサラダ(Shirazy Salad)」(ダイス切りサラダ)です。
バラと詩人の町として知られるシラーズの名前が付いた、中東らしいシンプルなサラダ。
ダイスカットされたキュウリ、トマト、オニオンのフレッシュさと、レモンドレッシングの爽やかな酸味。
間違いのない美味しさ♪
「フムス(Hummos)」(ひよこ豆のペースト)と「ナン(Nan)」
続いて、中東料理の定番。「フムス(Hummos)」(ひよこ豆のペースト)
ひよこ豆、ゴマペースト、オリーブオイル、ガーリック、レモンをペースト状にしたディップです。
『レストラン・アラジン』の「フムス」。クリーム色のディップがオリーブオイルの黄色、パプリカの赤、パセリの緑で飾られていて、見た目が美しいです♪
もちろん、お味も抜群!
ひよこ豆ペーストは、きめ細かく滑らかな食感で、オリーブオイルのまろやかさとベストマッチ♪ 六本木で食べた時よりも美味しくなった気がします。
フムスと一緒にいただいたのが、「ナン(Nan)」
これが、本当に美味でした♪
イラン風の薄いナンで、パリパリ気味の表面としっとりした内側の食感のコントラストがGood!
さらに、フムスを付けて食べると抜群の美味しさで、シラーズサラダや、後からサーブされたクビデカバブを包んで食べるのも最高です。
「ローズワイン」を啜りながら、さっぱりとした「シラーズサラダ」をつまみ、まろやかな「フムス」を付けた香ばしい「ナン」をいただく。
これだけで、既に大満足★
「クビデカバブ(Kubideh Kabab)」(ラム肉と牛肉のミンチ)
そして、メインが登場。
「クビデカバブ(Kubideh Kabab)」(ラム肉と牛肉のミンチ)
ラム肉と牛肉をミックスしたミンチ焼肉で、イラン料理の定番のひとつです。
こちらも、美味しい!
スパイスやハーブは控えめですが、ラムの臭みはほとんどありません。それでいてお肉の旨みをしっかりと感じられ、ほど良い弾力と柔らかさがあって美味♪
ナンに包んで食べても、バスマティライスと一緒に食べても合います。
贅沢を言うと、イラン定番の「焼きトマト」が添えられているともっと嬉しかったのですが(六本木店の時は添えられていた。現在は別注文)、ピクルスだけでも十分満足です。
「セロリシチュー(Khoresht Karafs + Rice)」
そして、メインのもうひとつ。
「セロリシチュー(Khoresht Karafs + Rice)」
「ホレシュテ・キャラフス」というセロリと肉のハーブ煮込み料理で、レモン汁で酸味を付けているのが特徴。『レストラン・アラジン』の「ホレシュテ・キャラフス」は、牛肉が使われていました。
これが、まさに絶品!
柔らかく煮込まれたセロリのハーブ感と食感。柔らかく煮込まれた牛肉の旨味、ガッツリと効いたレモンの酸味。パラパラのバスマティライスとの相性も抜群です♪
「ババガヌーシュ(Baba Ganoush)」(ナスとゴマのペースト)と「ナン(Nan)」
先ほど食べた「ナン(Nan)」があまりに美味しかったので、もう一枚注文することにしました。
今度は、カットされたものではなく一枚で登場!
しかも、ほかほかの焼き立てで、先ほどよりもさらに美味♪
ナンのお供として頼んだのが、「ババガヌーシュ(Baba Ganoush)」(ナスとゴマのペースト)
フムスとはまた違った、仄かな苦味を感じさせるナスの風味がオリーブオイルと好相性。ナンとのマッチングも最高です!
食後のデザートは、「ココナッツアイスクリーム(Coconut Ice Cream)」をいただきました。
甘さ控えめの少しシャーベット気味のアイスクリーム。ココナッツの甘味とピスタチオのトッピングがGood!
デザートのお供は、「紅茶(Hot)」
赤い色が鮮やかなイランの紅茶です。
ほどよい紅茶の苦味、甘さ控えめでさっぱりとした風味で、肉料理を食べた後のお口を爽やかに潤してくれます。
良いお口直しとなりました♪
広尾にあるイラン料理店『レストラン・アラジン』
日本初のイラン料理店は、六本木から移転しても、そのクオリティは変わらずでした。
きめ細かく滑らかな食感の「フムス」、パリパリとしたイラン風の薄い「ナン」、ほど良い弾力と肉の旨味がたまらない「クビデカバブ」、セロリのハーブ感とレモンの酸味が好相性な「ホレシュテ・キャラフス」。いずれも大満足のお味。
イラン料理を満喫できるお店です。
『レストラン・アラジン』の地図・アクセス・営業時間
アラブ・中東料理店














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