インド最南端の岬「カニャークマリ」(コモリン岬)で日の出を見る【南インド】

※前回の記事→首都デリーからマドラス(チェンナイ)へ、51時間列車の旅【南インド】

「インド」(India:भारत)

4500年を超える歴史を持ち、12億人の人口を抱える大国「インド」。

スパイスを使った『料理』、輪廻や解脱の考えがある『哲学』や『宗教』、周期と即興で作られる『音楽』、歌と踊りがメインの『映画』、サリーやターバンなどの『ファッション』、どれも「インド」的!

独特で多様な世界「インド」の旅をご紹介します。

今回は、「カニャークマリ(コモリン岬)」です!

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太陽が海から昇り、沈むところ「カニャークマリ」(Kanyakumari Cape Comorin கன்னியாகுமரி】

インド カニャークマリ日の出前のカニャークマリ

ムリダンガムの単調なリズムと、それに合わせた女性シンガーの狂的な歌声が聴こえます。

スピーカーから何度も何度も繰り返される音割れしたそのキンキラ声。

寺院から流される祈りの歌声でしょう。

窓の外に目をやると、空は漆黒ではなく濃い群青色に変わっていました。

朝です。今日という一日がもうすぐ始まろうとしているのです。

宿を出た私は海に向かって歩いていきます。目指すは海岸沿いのガート(沐浴所)。そこで日の出を見るというのが私の早起きした目的でした。

ここはインド最南端。海から昇った太陽が、また海に沈む所「カニャークマリ(コモリン岬)」です。

アラビア海とインド洋、そして、ベンガル湾という3つの海が出会うこの岬は、インド最南端の聖地として知られています。

この町はガンジス川沿いの聖地「バラナシ」のような猥雑と喧騒はありませんが、のんびりと落ち着いて祈りの風景を楽しむにはいいところです。

ガートへと向かって歩いていくと、方々から人々が集まってくるのが見えました。

皆、日の出を拝み、朝の沐浴をしにいくのでしょう。

ふと、顔を上げると既に空が明るくなってきていました。

ガートに着いて驚きました。人が多い!

ガートとその周りの海岸沿いが人で埋め尽くされているのです。どこにこんな大勢の人が隠れていたんだろう。そう思えるほど海岸は混雑していました。

私は大勢のインド人に混じってガートの端っこに腰掛けました。

打ち寄せる波。海の色はまだ深い藍色です。水平線と空の境を見やると、そこは、ぼんやりと赤みを帯びてきていました。

もうすぐです!

インド カニャークマリヴィヴェーカーナンダ岩に昇る日の出

浜辺を埋め尽くす人々は皆、今か今かと日の出を待ち続けていました。

空がオレンジ色に輝き始めます。海の色が紫色になり、沖合いに浮かぶヴィヴェーカーナンダ岩の建物の輪郭がはっきりとしてきます。

雲に朱色の光線が当たって、そのうち、真っ赤な太陽がヴィヴェーカーナンダの建物の影からひょっこりと姿を現しました。

日の出です!

インド カニャークマリ聖地で沐浴する人たち

インド カニャークマリ昼間のヴィヴェーカーナンダ岩

太陽が顔を出すのと同時に、人々はぞろぞろと沐浴を始めました。

祈りながら老人たちが海に入っていきます。朝日をバックに写真を撮る家族。日の出をただ呆然と眺め続ける男性。そういった人々にポストカードや貝殻で出来た首飾りを売ろうとする連中。

静かな町、「カニャークマリ」がこの時だけは活気を見せていました。

※次の記事→「椰子の国」ケララ州と州都「トリヴァンドラム」(ティルヴァナンタプラム)【南インド】

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