スリランカの伝統舞踊、キャンディアンダンスを見ました!

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キャンディアン・ダンス【スリランカ】 エスニック舞踊・劇
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「キャンディアンダンス」(Kandyan dance)とは、スリランカ中部、キャンディを中心とする高地一帯で行われてきたダンスのこと。

スリランカを代表する伝統芸能です。

コホンバ神に祈願を込める「コホンバ・カンカーリヤ」という宗教儀礼を起源とし、もともとは悪霊祓いを目的に踊られていた舞踏だそうです。

キャンディ王朝時代は、宮廷内で踊られていた「キャンディアンダンス」ですが、その後、スリランカ各地の民族舞踊を組み込み、ショー的な要素を持ったプログラムとして踊られるようになったのが、現在の「キャンディアンダンス」

キャンディで行われる年一回の大祭「ペラヘラ祭り」でも、この「キャンディアンダンス」は踊られています。

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キャンディ芸術協会で「キャンディアンダンス」を見る

「キャンディアンダンス」を上演する場所は、キャンディにはいくつかあります。

仏歯寺の東の山の中腹にある「キャンディ・レイク・クラブ」(The Kandy Lake Clib)、キャンディ湖に面した場所にある「キャンディ芸術協会」(Kandyan Art Association)、ローヤル公園内にある「ワイ・エム・ビー・エー」(Y.M.B.A)などなど。

いずれも、上演開始は17:30からで、料金はRs.500(305円)です。

 

今回は、湖に面した「キャンディ芸術協会」で鑑賞することにしました?

 

まず、最初に幕開けを告げるドラムの演奏「マグル・ベラ」(Magul Bera)が始まります!

肩にかけた横長の両面太鼓をものすごい勢いで叩きます。

この両面太鼓のドラマーは、「キャンディアンダンス」のを司るリズムパートのようで、たくさんの踊りのプログラムが行われる中、ずっと伴奏し続けます。

 

次に登場するのが、女性のダンサー。

仏陀に祈りを捧げる「プージャー・ナトゥマ」(Puja Natuma)を優雅に踊ります。

そして・・・、

ここら辺から盛り上がってきます!

シンハラ族戦士の舞「パンゼル・ナトゥマ」(Pantheru Natuma)

 

シンハラ族戦士の舞「パンゼル・ナトゥマ」(Pantheru Natuma)です。

上半身裸で白い袴と被り物をした引き締まった男性たちが、タンバリンのような鈴をシャカシャカ鳴らしながら勇壮に踊ります。

これは、戦場に向かう戦士を表現した舞だそうです。

バック転するダンサー達

 

「パンゼル・ナトゥマ」の見どころはアクロバティックなバク転

ダンサーが代わる代わる表に出てきて見事なバク転を披露します。

ここが、ダンサーたちの腕の見せどころ。

身体能力、かなり高いです!

キャンディアン・ダンス【スリランカ】孔雀の舞「マユラ・ナトゥマ」(Mayura Natuma)

 

こちらは、「マユラ・ナトゥマ」(Mayura Natuma)

孔雀の姿を模した女性たちによる華麗な踊りです。別名「ピーコック・ダンス」とも呼ばれます。

孔雀は、戦いの神「カタラガマ」の乗り物とされる動物で、「ピーコック・ダンス」は勝利を祈願するという意味合いがあるそうです。

キャンディアン・ダンス【スリランカ】悪魔祓いの踊り「ラクッシャ・ナトゥマ」(Raksha Natuma)

 

「キャンディアンダンス」を象徴する仮面の踊り「ラクッシャ・ナトゥマ」(Raksha Natuma)

木製の悪魔の仮面を付けたダンサーが踊る悪魔祓いの踊りです。

もともとは、南西部の海岸地帯で悪魔祓いの儀式の際に踊られていた踊りだそうですが、「キャンディアンダンス」のショーにもプログラムのひとつとして取り入れられるようになっています。

 

ちなみに、悪魔祓いの仮面舞踏の本場は、南西部にある町「アンバランゴダ」

南西部で行われる仮面舞踏には、「コーラム」という世の中を風刺したコミカルな舞踏、「トヴィル」と呼ばれる取り憑いた病魔を祓う悪魔祓いの舞踏の2種類があります。

古くからスリランカ人は、病気を病魔が取り憑いたために起こると考えていて、仮面舞踏を行うことによってその病魔を立ち去らせるという儀式が民間で行われてきたそうです。

キャンディアン・ダンス【スリランカ】「ヴェス・ダンス」(Ves Dance)

 

「ヴェス・ダンス」(Ves Dance)です。

煌びやかな銀の飾りのついた服や帽子を身にまとった男性ダンサーが力強く踊ります。

「キャンディアンダンス」の花形のひとつです。

こちらのダンスも、もともとは悪魔祓いを起源とするそうです。「ペラヘラ祭り」でも踊られていました。

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クライマックス、ファイヤーダンス登場!

ファイヤーダンス(ギニ・シシーラ)

 

さてさて、プログラムも佳境へと入ってきました!

「キャンディアン・ダンス」の華、「ギニ・シシーラ」(Gini Sisila)、通称「ファイヤーダンス」の登場です。

ペラヘラ祭り」でも登場していた火を扱うダンサー。

炎の燃え盛る棒をすごい勢いで振り回したり、「熱くないもん!」って感じで火を体に当てたり、口に含んだりします。

 

そして、クライマックス!

「ファイヤーダンス」の踊り手が舞台を降りて、観客席前にある特設ステージにやってきました。

火渡りの儀式

 

「火渡りの儀式」(ファイヤーウォーキング)です!

炎で燃え盛る焼けた石の上を踊りながら裸足で歩いていきます。

 

熱くないのかな?

この踊りの練習、かなり大変そうです。

スリランカでは、火には悪霊を追い払う力があると信じられてきたのだとのこと。

この「ファイヤーウォーキング」は、インドのヒンドゥー教の修行が起源だと考えられています。

エンディング

 

そして、ラスト。

これまで登場してきたダンサーたちが一堂に集まり、それぞれの踊りを披露します。

ドラムと笛の演奏をバックに、バク転ダンサーの「パンゼル・ナトゥマ」や、孔雀の舞「マユラ・ナトゥマ」「ラクッシャ・ナトゥマ」の悪霊や、銀の飾りの「ヴェス・ダンス」の踊り手などが登場!

大団円の中、「キャンディアンダンス」が終了です。

 

約1時間の「キャンディ芸術協会」のショー。

バラエティーに富んでいて、踊りの技術も素晴らしく、かなり見応えのある上演でしたー★

「キャンディアンダンス」、キャンディを訪れたら絶対に見逃せない、おすすめのエンターテイメントです。

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