アフリカ東海岸、タンザニアの沖合いのインド洋上にある島「ザンジバル(Zanzibar:زنجبار)」への旅。
LCCのスクート航空でバンコクに到着し、半日トランジットの後、エチオピア航空に乗ってアフリカへ。
まずは、エチオピアの首都アジスアベバへに行き、4時間の乗り継ぎ時間の後、ザンジバル島へと向かいます。
エチオピアのアジスアベバでトランジット
アジスアベバのボレ国際空港に到着
バンコクを1時45分に出発したエチオピア航空ET629便は、8時間30分かけて、予定通りエチオピアの首都「アジスアベバ(Addis Ababa:አዲስ አበባ)」の「ボレ国際空港(Bole International Airport:አዲስ አበባ ቦሌ ዓለም አቀፍ አውሮፕላን ማረፊያ)」に到着しました。
アジスアベバの時差はバンコクより4時間遅れ(東京からは6時間遅れ)。到着時間は早朝6時15分です。
アジスアベバの天気は雨。ちょっと肌寒く感じました。
アジスアベバ、ボレ国際空港
アジスアベバ、ボレ国際空港の様子です。
ザンジバル行きの飛行機は、10時25分の出発。
4時間の時間があるので、空港内をぶらぶらして待ちました。
搭乗案内の電光掲示板を見ると、出発便の行き先はほとんど馴染みのないアフリカの地名ばかり。
ドゥアラ、エンテベ、キガリ、ラゴス、ブラザビル、アクラ、ジュバ、キンシャサ・・・。
なんか、ワクワクしてきます♪
ボレ国際空港の土産物店
ボレ国際空港は、当たり前ですけど黒人率がかなり高いです。
黒人と言っても外見も服装も様々。面長の人、丸顔の人、背が高い人低い人、太った人痩せた人。
帽子を被って長いローブを身にまとったイスラムの男性がいれば、赤や緑などの派手なスーツを着こなしたお洒落なビジネスマンがいたり。色とりどりのダボっとした服を着たおばちゃんがいれば、真っ黒なアバヤ(イスラム伝統衣装)で全身を包んだ女性がいたり。
それと、中国人がかなり多かったです。それも、日本に観光に来ているような上海や北京などの都市部の人ではない、出稼ぎで来ているらしき地方出身と思われるような人たちが・・・。
中国は国を挙げて企業や労働者のアフリカ進出を後押ししているそうですが、そんな状況をリアルに窺い知ることができました。
ボレ国際空港のカフェ
コーヒー(2ドル:221円)
ボーディングまで時間があったので、空港内のカフェでコーヒーを一杯。
エチオピアのコーヒー豆を使っているかはわからなかったですが、まずまずの美味しさ★
アジスアベバからザンジバルへ
アジスアベバからエチオピア航空ET815便でザンジバルへ
さて、ボーディングタイムとなったので、ゲートへ。
エチオピア航空ET815便ザンジバル行きに搭乗します。
このET815便は、途中、タンザニアのキリマンジャロの麓の「アルーシャ」にある「キリマンジャロ国際空港」を経由するとのこと。
搭乗したET815便は、欧米人旅行者がちらほらいる他は、ほぼ全員が黒人の方で、エチオピア人かタンザニア人のいずれかと思われます。
10時25分、エチオピア航空ET815便は予定通りボレ国際空港を出発。
一路、ザンジバルへと向かいます!
途中、キリマンジャロ空港を経由
飛行機は2時間半ほどして、タンザニア北東部、キリマンジャロ山の麓の「アルーシャ」にある「キリマンジャロ国際空港」に着陸しました。
ここで半数以上の乗客が降機。新たに乗り込んで来るお客は数えるほど。
雲が多いせいか、キリマンジャロの山はよく見えませんでした。
飛行機からキリマンジャロの山が見えるかなと思ったのですが、雲が多かったせいか、山はよく見えず・・・。
「キリマンジャロ国際空港」で1時間駐機した後、14時にET815便は再び離陸。ザンジバルへと向かいます。
キリマンジャロからタンザニアのサバンナを越え、東へ
雲海の上をゆくエチオピア航空ET815便
眼下にザンジバル島が見えてきました!
上空から見たザンジバルシティの街並み
飛行機は、キリマンジャロを出発して東へ。
サバンナを越え、海を渡り、しばらくすると、ザンジバル島、そして、ザンジバルシティの街並みが見えてきました。
アジスアベバから4時間半。日本から乗り継ぎ含めて約35時間。
ようやく、目的地、タンザニアのザンジバル島に到着です!!
ザンジバル到着!アライバルビザの取得とイミグレ
ザンジバル島のアビード・アマリ・カリーム国際空港に到着!
上の写真が、ザンジバル島のアビード・アマリ・カリーム国際空港と乗ってきたエチオピア航空ET815便の機体です。
時刻は午後2時50分。天気は快晴!湿気はあまりなく程よい暑さです。
飛行機を降り、歩いてターミナルビルへ
アビード・アマリ・カリーム国際空港はとても小さな空港です。
カラリと晴れた8月のザンジバル
飛行機を降り、歩いてターミナルビルへと向かいます。
ターミナルビルで入国審査を行うのですが、ザンジバル(タンザニア)入国には、ビザの取得が必要となります。
ビザ取得
ザンジバルが所属しているのは、タンザニアという国。
そのため、入国するには、タンザニアビザを取得する必要があります。
事前に日本で取得することもできますが、短期間の観光の場合は、空港でアライバルビザを取得するのが便利。料金は50USドルです(※写真は用意しておく必要はありません)。
アライバルビザは、観光目的用のシングルビザで有効期間は3ヶ月間です。
イエローカード
ザンジバル(タンザニア)入国に際して、イエローカード(黄熱病予防接種証明書)の提示を求められることがあります。
黄熱病の汚染地域から入国した場合に提示を求められるとのことで、トランジットしたエチオピアが黄熱病汚染地域であるため、事前に用意しておきました。
厳密には、トランジットのみの場合はイエローカードの提示は必要ないようなのですが、提示を求められた時イエローカードを所持していないと、色々ややこしいことになりそうなので、出来れば用意していった方が良いと思います(※今回の入国の際も、係員にしっかりと提示を求められました)。
イエローカードの取得方法
ちなみに、イエローカードは、黄熱病の予防接種を受けると取得することができます。
今回は、東京八重洲にある日本検疫衛生協会の東京診療所で、黄熱病ワクチン接種を受けました。
黄熱病ワクチン接種は、要予約で料金は12,300円。
日本検疫衛生協会は、東京駅八重洲北口を出てすぐ目の前のビルの3階にあります。
公益財団法人日本検疫衛生協会 東京診療所
〒103-0028 東京都中央区八重洲1丁目7-20 八重洲口会館3階
JR東京駅八重洲北出口から徒歩1分
TEL:03-3527-9135
イミグレーション
取得したアライバルビザと、事前に準備していたイエローカードと、機内で渡されていた入国カードを提示して、無事にイミグレーションを通過。
ET815便の乗客数が少なかったということもあり、時間もそれほどかかりませんでした。
ホッとひと安心。と思っていたのですが、ここでちょっとしたトラブル発生!!
イミグレを抜け、トイレに行きたかったのでトイレを探してうろうろしていたところ、モスグリーンの制服を着た警官らしき人に呼び止められました。
「パスポートを見せろ!」というので見せたところ、「荷物検査を行うので別室に来い!」と言われてしまいました(汗)
- ザンジバルではあまり見掛けない「日本人」
- うろうろしていた
- パスポートにたくさんスタンプがある
この3つの理由から、怪しいと思ったのかもしれません。別室でスーツケースの中身を全て出して、ひとつひとつ確認させられる羽目になりました(涙)
荷物をチェックされるのは別に構わないのですが、係員のその高圧的な態度がかなり腹立たしい感じ(怒)
だけど、こういう途上国の警察は、気分次第で何をするかわからないので、なるべく彼の気分を害さないように注意しながら対応です。
どうでもいい雑談をされながら、のろのろと調べられ、20分くらいしてようやく解放されました・・・。
兎にも角にもひと安心です。
空港内の両替所で両替も済ませ、取り急ぎ空港の外に出ます。
空港の出口では、宿泊予定のホテルで事前手配したピックアップタクシーのドライバーが待っているはず。
警官による思わぬ荷物検査によって、時間がかなり過ぎてしまっていたので、まだ待ってくれているかどうか、ちょっと心配でした。
ちなみに、タンザニアの通貨1タンザニア・シリングは、日本円だと0.049円。
1,000タンザニア・シリングが50円くらいの計算です。
タクシーに乗ってザンジバルの東海岸「パジェ」へ
空港の出口を出ると、プラカードを手にした人が大勢いて、ちょっとびっくり!
アジアでもよくある光景なのですが、ギラついた黒人の集団がプラカードを振りかざしてくる様は、迫力が感じられました。
そんな大勢の人たちのプラカードをひとつひとつ見ていくと、そのうちの1人が持っているプラカードに、自分の名前&ホテルの名前を発見!
さっそく、彼の車に案内され、車に乗り込みます。
ザンジバル島の地図
今回、滞在するのは、ザンジバル島の東海岸にある「パジェ(Paje)」というところ。
空港があるのが西海岸なので、島を横断することとなります。所要2時間。
ドライバーは、ちょっと調子のいい感じの30代前半くらいの黒人男性で、名前はアフマッド。
さっそく、目的地のパジェにあるホテル「ザンジバル・オーシャン・ブルー(Zanzibar Ocean Blue)」へ向けて出発です!
ザンジバルの空港からパジェへの道中①
ザンジバルの空港からパジェへの道中②
パジェへは、道も舗装されていて渋滞などもなく、日本製の車で快適な道中。
途中、小さな町や村が点在するだけで、大きな都市はありません。
沿道には所々にモスクがあります。ザンジバル島はイスラム教徒が多い島なのです。
それと、やけに目についたのは、日本語の文字が書かれた車。◯◯幼稚園とか、◯◯特別養護老人ホームとか、◯◯工務店とか、日本で使われていた中古のワンボックスやミニバスがこの島に送られ、使われている様子です。
さて、ザンジバル島って、そもそもどんな島なのか。
ちょこっと説明したいと思います。
ザンジバル島とは?
タンザニア国旗
ザンジバル地域旗
「ザンジバル(Zanzibar:زنجبار)」は、アフリカ東海岸のインド洋上にある島々のことで、国としては「タンザニア」に属しています。
「ウングジャ島(ザンジバル島)」と「ペンバ島」の2つの大きな島からなり、アフリカ本土の「タンガニーカ」を統治する「タンザニア中央政府」とは独立した、強い自治権を持つ「ザンジバル革命政府」によって統治されています。
沖縄県より少し大きい程度の大きさがあり、人口は約130万人。民族はバンツー系のアフリカ人が多数派で、アラブ人、アフリカとアラブの混血によって構成され、宗教はほぼ100%イスラム教です。
言語はスワヒリ語を母語とする人がほとんどですが、スワヒリ語以外に英語やアラビア語も公用語となっています。
ザンジバルは、「スワヒリ文化」の文化的中心地として知られています。
「スワヒリ文化」は、イスラムという宗教をベースに、アラブ・ペルシャの文化とアフリカの文化が融合した文化で、言語としてスワヒリ語が用いられることが特徴。
「ウングジャ島」にある世界遺産に登録された町「ストーンタウン」には、スワヒリ文化を象徴するような建築物や工芸、音楽などが現在でも息づいています。
ザンジバルの見所は、世界遺産のストーンタウン、そして、世界屈指との呼び声も高い美しい海。アフリカ本土のタンガニーカに比べ、治安が良いことも魅力です。
パジェのホテル「ザンジバル・オーシャン・ブルー(Zanzibar Ocean Blue)」
空港から出発して約2時間。ザンジバル島の東海岸、「パジェ(Paje)」に到着!
車は、宿泊予約していたホテル「ザンジバル・オーシャン・ブルー(Zanzibar Ocean Blue)」の前に停車しました。
ちなみに、空港からホテルまでのタクシー料金は、50USドル(5,525円)。
※4日後、同じようなルートを公共の乗合いバスで移動したのですが、料金は2,000シリング(97円)でした。
ホテル「ザンジバル・オーシャン・ブルー(Zanzibar Ocean Blue)」
ネットの評判を参考に、エクスペディアで予約したこの「ザンジバル・オーシャン・ブルー(Zanzibar Ocean Blue)」
お値段は、ダブルルームで1人1泊9,183円。3泊宿泊で合計27,549円でした。
「ザンジバル・オーシャン・ブルー」の部屋
ホテルの部屋のテラスからはパジェの美しい海が一望できました♪
立地も部屋の設備もスタッフの対応も良かったですが、特によかったのが、お部屋が海の目の前だったということ。
ホテルの部屋のテラスからパジェの美しい海が一望!!
大満足です♪
夕暮れのパジェの浜辺とディナー
夕暮れのパジェの海
ホテルで荷を解いたあと、夕暮れのパジェの浜辺をぶらぶらと散歩します。
「パジェ」は、ザンジバル島にいくつもあるビーチのひとつで、北部にある「ヌングイ」と並び、最も旅行者に知られているビーチです。
真っ白な砂浜が延々と続く遠浅の浜辺が有名で、ダイビングなどマリンスポーツが盛んな「ヌングイ」と違って、のんびりと過ごすのに向いているビーチであるとのこと。
もう夕暮れで辺りは薄暗くなりかけていましたが、浜辺をぶらぶらと歩き始めました。
遠浅の浜辺では、人々が魚を獲ったり、散歩をしたり
浜辺で魚を獲る青年たち
夕暮れの浜辺で遊ぶ子供たち
浜辺でサッカーをする少年たち
延々と広がる浜辺には、地元の人たちがたくさんいて、漁をしていたり、ぶらぶらと散歩していたり、サッカーをしていたり・・・。
そんな人々の様子と、次第に色合いを深めつつある海を眺め、打ち寄せる波の音を聴きながら、どこまでも歩き続けます。
そして、辺りが闇に包まれ、海沿いのレストランやカフェの灯りが煌々と輝くようになった頃、そろそろお腹も空いてきたことだし、ということでディナーにすることにしました。
海沿いのタイ料理レストランでディナー。サファリビールをいただきます♪
入ったお店は、海沿いにあるタイ料理レストラン「Kinami Upepo Thai」
海沿いの席が空いていたので、ここに決めました。
まずは、タンザニアのビール「サファリ」を注文!
アルコール度数5.5%の強めのビールで、ちょっと薄味っぽいけど喉越しは抜群!
トムカーガイとツナロール
ソムタム
お料理は、タイ料理お馴染みのココナッツミルクスープ「トムカーガイ」と、青パパイヤのサラダ「ソムタム」、そして、海に来たんだからお魚を食べたいよねってことで「ツナロール」も注文しました。お値段は合計で50,000シリング(2,422円)と、ちょっとお高め。
お味は概ね満足。「トムカーガイ」も「ソムタム」もちゃんとタイ料理のお味していました。
「ツナロール」は、レアのマグロの切り身をキュウリやパクチーなどと一緒にご飯で巻いた巻き寿司のような一品で、なかなか美味しかったのですが、これが大失敗!!
翌日、しっかりと食当たりを起こしてしまいました〜(大泣)
兎にも角にも、初めての東アフリカ、ザンジバル。
明日の日中の青い海の風景が楽しみです★
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