韓国の首都「ソウル」に行きました!
当時(2010年8月)は、円高でかなりのお得感。北海道や沖縄に行くよりも安く行くことができました。
※写真は、ソウルにある世界遺産「昌徳宮」
夜のソウル到着
成田空港。
広大な出発ロビーには、世界中のフライトの出発と、そして、到着を伝える女性アナウンスが響き渡っています。
ロビーはいつになくガランとした様子でした。
それもそのはず、搭乗予定のソウル行きアシアナ航空は夜の23時発。
そのため、便の発着ももう残り少なく、土産物屋やレストランも多くが閉まってしまっており、空港独特の華やいだ雰囲気はあまり感じることはできませんでした。
夜の成田空港
ガランとしたチェックインカウンター
ソウル、仁川国際空港に到着したのは1時半頃。
たった2時間半のフライトです。
本当に近い!
短期の旅行では、詳細な情報と計画的なスケジューリングが全てですよね。
けれども、いつものだらだら旅行気分で来てしまった私は、市内へのアクセスをしっかりチェックしていませんでした。
当然のことながら既にバスは走っていません。
結局、辺りをさまよい歩いた揚句、客引きしていたタクシーに乗ることにしました。
市内まではおよそ1時間。
韓国のタクシーは、きっちりメーターが付いているので安心です。
料金は70,000ウォン(4,900円)。
高いですね。
夜の高速をタクシーで突っ走ります。
ラジオからイントネーションの激しい韓国語の掛けあいが聴こえてきます。
車窓からは作業員が道路工事をしているのが見えたり、コンビニを出入りしている人の姿が見えたりします。
並走する漢江の向こうには、1000万都市ソウルの街の灯がチカチカと瞬いているのが見えます。
異国の風景です!
いったいどんな街なんだろう。あの灯の下には、どんな風景が広がっていて、どんな日常が営まれているんだろう。
旅に出て一番わくわくするひと時です。
寡黙なドライバーのお兄さんは、日本語も英語もカタコトすら話せませんでした。
けれども、宿の住所をカーナビにセットしてくれたおかげで、迷うことなく連れて行ってくれました!
オンドルの宿、新宮荘旅館【신궁장여관】
新宮荘旅館(신궁장여관)
仁寺洞(インサドン)に位置する「新宮荘旅館(シングンジャンヨグァン)」(신궁장여관)。
ネットで予約した一泊2,800円の宿です。
私はこの宿に泊まりました。
外観はちょっとくたびれた場末の連れ込み宿風ですが、普通の宿です。
宿には夜中の1時過ぎに到着しました。
受付の扉を叩くと、中で寝ていたらしいアジュンマ(おばちゃん)が出てきます。
そして、眠い目をこすりこすりしながら、「ベッド?オンドル?」と訊いてきます。
この宿にはベッドの部屋とオンドル(朝鮮式の床下暖房の部屋)があるんです。
予約したのはベッドだったので、「ベッド」と言うと、おばちゃん、少し困ったような感じになりました。
ネットでの予約だったし、あまりに到着が遅いもんだから、予約していたベッド部屋に別の客を入れてしまったのかもしれません。
そこで、すぐさま「オンドルでもいい」と日本語で言うと、おばちゃんも、「オンドルでもいい!」と日本語で返してきて、ちょっと嬉しそうな感じになりました!
部屋番号を言われ、オンドル部屋へ向かいます。
オンドル部屋
オンドル部屋です。
オンドルとは、朝鮮半島や中国東北部に普及している床下暖房のこと。
かまどで煮炊きした時に発生する煙を床下に通して部屋を暖める設備です。
オンドルの燃料は、かつては薪やわらが主流でした。そして、1960年代~80年代頃は練炭が主に使われていたそうです。
けれども現在ではそういった伝統的なオンドルは少数派。今主流なのは、床下にスチームや温水パイプが通っている温水式床暖房で、オンドルと言えば一般的に温水式床暖房のことを言うのだそうです。
オンドルは韓国の生活様式に大きな影響を与えたそうです。Wikipediaに説明がありました。
冷涼乾燥気候の朝鮮半島では住宅へのオンドル設置は常識であった。同時にオンドル使用により生活様式はさまざまな影響を受け、変革していった。
床下に煙が流れ込みやすいように竈がある釜屋(プオク・台所)は半地下式に作られ、台所の天井裏には「タラク」という納戸が設けられた。若い嫁が一人で泣けるのは、このタラクの中だけだったという。
部屋の中で焚口=台所に近い場所ほど暖かいため、台所に近い場所が上座とされた。熱く乾燥した床に接して木材が狂わないよう、家具は「足つき」のものが主流となった。また、床のぬくもりが人体に伝わりやすいように蒲団や座布団は薄く作られた。
竈の火で床下を暖めるという構造上、2階以上の床下を暖めることはできない。したがって、朝鮮半島では平屋の建築が主流となった。
(Wikipedia オンドル)
ですって。面白いですね!
オンドル部屋からの眺め
オンドル部屋からの眺めです。
到着した夜は、雨が降っていました。雷も鳴っていて稲光もすごかったです。
部屋は6畳ぐらい。バス、トイレ付き。
バスタブとトイレと洗面所が一緒になったユニットバスです。
バスタブはちょっと小さめで、シャワーはお湯と水の切り替えが結構難しく、丁度良い温度にするのに試行錯誤が必要。
石鹸やシャンプー、歯ブラシや歯磨き粉、中ぐらいの大きさのタオルも3枚常備(宿の人が毎日交換してくれます)。
部屋には、ケーブルテレビと冷蔵庫、エアコンが設置されています。
洋服を掛けられるハンガーもあります。
部屋はほんと寝るだけでしたが、個人的には意外と居心地がよい部屋でした。
パソコンとビデオがある
宿では、ビデオも観れるしパソコンも使えるようでした。
それと、宿の人がアットホームで温かい感じ。
ご主人のおじさんは、出掛ける時にとびきりのにこにこ顔で送り出してくれます。
たった2泊でほとんど宿に居なかったので、あまりお話できませんでしたが、また泊りに来てお話したいと思わせる宿とご主人でした。
めくるめくビデオの数々
クリスマスツリーもある!
ぱっと見は連れ込み宿風
この通りの突き当りにある
新宮荘旅館の住所は、ソウル市鍾路区(チョンノグ)寛勲洞(クァンフンドン)【서울시 종로구 관훈동】。
行き方は、地下鉄3号線安国駅6番出口から徒歩約5分。
大通りから仁寺洞通り(インサドンキル)に入って2つ目の道を左に曲がって突き当りです。
電話番号は02-733-1356 02-733-135
VISA、マスター、JCB、アメックス、ダイナースなどカード対応可。
宿代は、日本でソウルナビで予約して2,800円。現地だと30,000ウォンだそうです(2010年当時)。
旅行時期:2010年8月
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