モロッコ行きのトランジットでフランスの首都「パリ」を訪れました。
パリには早朝から夕方まで約10時間ほどの滞在。
今回は、成田からモロッコまでの道中と、トランジットで訪れた冬のパリの街並みをご紹介します。
モロッコへの旅。
フライトは、中国東方航空、イージージェット、ロイヤル・エア・モロッコを利用しました。
スケジュールは下記の通りです。
- 12/28(土)
- 中国東方航空(MU522) 成田(16:55)-上海(19:05)
- 中国東方航空(MU553) 上海(23:55)-パリ(05:30)
- 12/29(日)
- イージージェット(3747) パリ(16:05)-カサブランカ(18:15)
- ロイヤル・エア・モロッコ(AT463) カサブランカ(23:00)-ワルザザート(23:55)
成田からモロッコの砂漠の入り口の町「ワルザザート」まで、丸一日半の長丁場の始まりです。
上海で乗り継ぎ
中国東方航空(MU522)便でまず到着したのが、中国の上海。
成田からはおよそ2時間。
ここで、5時間の乗り継ぎ待ちとなります。
今回は、かなり乗り継ぎが良くないです。
たった5時間だと市内に行く余裕もありません。仕方なく、広大な空港を歩き回ったり、椅子に座って本を読んだり、カフェでお茶をしたりして、何とか暇つぶしをしました。
上海の空港
上海のファミリーマート「全家」
上海蟹
パンダも売られていました。
23:55分に中国東方航空(MU553)便は、パリへ向けて出発しました。
パリへはおよそ13時間。結構辛いです。
機内には、かなり日本人の方が多かったです。
パリ到着
パリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着したのは、現地時間の5:30分。
スタイリッシュなパリに到着
カサブランカ行きイージージェット(3747)便の出発は、16:05分。
10時間近い時間があるので、パリ市内へと出掛けてみることにします。
入国手続きを済ませ、両替をして、空港に荷物を預けます(12ユーロ:2,064円)。
パリはいろんなもののデザインが、いちいちオシャレな感じです!
パリは電光掲示板もオシャレ
RERでパリ市内へ
早朝のパリ行きRERはガラガラ
パリ市内へのアクセスは、RERという鉄道を使います。
空港から市内への往復チケットが19ユーロ(3,268円)。ミネラルウォーターも購入(2.2ユーロ:378円)。
早朝のパリ市内行きのRER車内は、ガラガラでした。
パリへ行くRERの車窓から
RERの車内から見たパリ郊外の風景です。
急行電車に乗ったため、途中の駅をびゅんびゅん飛ばしていきます。
パリ市内までは、およそ30分。
出発した時は暗かったパリの町ですが、そのうち太陽が昇り始め、街は次第に明るくなってきました。
早朝のパリ郊外の駅を通過
早朝のパリ郊外風景
徐々に建物が増えていきます。
日も昇ってきました。
RERの車窓からは、観光地ではない普通のパリの郊外風景が眺められます。
途中の駅からは、パリ在住らしい人たちが乗ってきました。
乗客の人種は様々。アラブ系の人、アフリカ系の黒人、中国系やベトナム系の人、東欧やロシア系の風貌の白人、インド系の人・・・。
パリがコスモポリタンな町であることが窺えるメンツでした。
パリのメトロの駅
RERはパリ中心部に近づくと、地下に入ります。
そして、しばらく進むと、降りようと思っていた駅である「サン・ミシェル/ノートルダム駅」(St.Michel Notre Dam)に到着しました。
メトロの駅を出るとパリの風景が!
改札を出て地上へ上がると、そこには・・・。
パリの風景が広がっていました〜!
セーヌ川にノートルダム寺院、白やクリームなどの明るい色合いで高さが統一された街の建物・・・。
まさしくパリの街並みです!
冬のパリの街はとても寒いです。
久々に見たパリの街並みの感動と共に感じたのは・・・。
寒い!!
真冬の朝のパリは、とっても寒いです!
パリ、冬の朝焼け
朝のノートルダム寺院
さて、朝焼けに照らされた街並みを眺めつつ、向こうに見える大きな建物へと向かいます。
ノートルダム寺院(パリのノートルダム大聖堂:Cathédrale Notre-Dame de Paris)です。
ノートルダム寺院
パリのノートルダム寺院
西正面のバラ窓
バラ窓と彫像たち
1163年に着工され、1225年に完成した「パリのノートルダム寺院」は、ゴシック建築を代表する建物のひとつ。
もちろん、世界遺産に登録された史跡です。
全長127.50m、身廊の高さは32.50m、幅は12.50mで、9,000人もの人を収容できるそうです。
西正面のファサードには、聖母マリア、最後の審判、聖アンナの門があり、その上にはユダヤとイスラエルの王28名の彫像が並んでいます。
ノートルダム寺院の主祭壇
ノートルダム寺院の身廊です。
神のいる天上へと目を向かわせる、高さを強調した空間構成です。
賛美歌を歌う神父とミサに参加する人々
この日はちょうど日曜日、日曜の朝のミサが行われていました。
神父様が賛美歌を歌い、参列する人々が唱和しています。
中世の頃から変わらない祈りの風景です。
ノートルダム寺院、側廊部分
吊り下げられたシャンデリア
側廊部分には、たくさんのステンドグラスが嵌め込まれ、石造りの薄暗い聖堂内に神秘的な光をさし込ませています。
ノートルダム寺院、北門のバラ窓
西正面と、北、南の入り口には、バラ窓があります。
色鮮やかなステンドグラスでちりばめられたバラ窓は、とても綺麗です!
ステンドグラスがたくさん!
綺麗なステンドグラスの明かり
ステンドグラスには、キリストの物語や聖人などの図像が描かれています。
文字の読めない人の多かった中世、人々はステンドグラスを見て、神父様の話を聞いて、聖書の物語を学んだのです。
ノートルダム寺院の模型
ノートルダム寺院建設のジオラマ
聖堂内には、ノートルダム寺院の模型がありました。
建物を覆う、蜘蛛の足のような「フライング・バットレス」
その存在が、建物の高さを支え、壁面に数多くのステンドグラスを設置することを可能にしているのです。
ノートルダム寺院の外観
ノートルダム寺院の重厚な外観です。
寺院を見て回った後、外に出ると、辺りはかなり明るくなってきていました。
さて、明るくなってきたことだし、パリの街をぶらぶら散歩しましょうか〜。でも、その前に朝のカフェオレを一杯。
朝のパリの街並みをぶらぶらっと散歩
素敵なカフェで少し暖まります。
ノートルダム寺院のあるシテ島から、セーヌ川を渡った通り沿いにカフェがあったので入ります。
店内、暖かいです!
カフェオレを一杯
さっそく、カフェオレを注文。4.5ユーロ(774円)。
朝のパリの街並み
カフェオレを飲んで暖まったところで、パリの街を歩き始めます。
パリらしいクリーム色の高さの揃った建物。そこに冬の朝の日差しが差し込んでいます。
パリって感じです!
冬の朝、パリの人たちはすでに活動を開始しています。
さて、どこに向かいましょうか。
とりあえず、セーヌ川を渡って。
広場を通って北西へ。
とりあえず、セーヌ川を渡って、あてもなくぶらぶら歩き始めます。
結構寒いですが、冬の日差しを浴びたパリの街並みは綺麗です。
ウキウキしてきます♪
建物にかわいらしい飾り付けが
パリの普通の通りと街並み
普通の街並みを歩いているだけで、どの通りもオシャレで素敵な感じ。
日曜の朝のため、あまり人が歩いていないのもなかなかGood!
サントゥスタッシュ教会にある「アンリ・ド・ミラー」作「L’ecoute(聞く)」
ぶらぶら歩いていると、「サントゥスタッシュ教会」(Eglise Saint-Eustache)に辿り着きました。
1653年に完成したこの教会は、パリで最も美しい教会のひとつと言われています。
聖堂の前には、「アンリ・ド・ミラー」作の彫刻「L’ecoute(聞く)」があります。
サントゥスタッシュ教会
聖堂内には入れなかったので、外観だけ見てさらに歩き続けます。
聖堂前には、朝の散歩をする人々がいました。
朝のパリの街の屋根
パリの街並みを眺めながら、教会から西に向かって歩いていきます。
すると、建物に囲まれた円形のロータリーが現れました。
ヴィクトワール広場のルイ14世の騎馬像
広場から通りを眺めます。
人通りのあまりない静かな広場
「ヴィクトワール広場」(Place des Victoires)です。
パリ1区と2区にまたがった、6本の道が交差した広場。
6本もの道が交差しているのに、人通りも車通りもほとんどなく、とても静かな広場でした。
冬枯れの並木から木漏れ日が
みなさん、のんびりと朝の散歩
冬枯れの並木道
そこから南西へ向かうと、「パレ・ロワイヤル」(Palais-Royal)があります。
1643年に当時5歳のルイ14世がルーヴル宮殿から移り住んだことで知られる城館が「パレ・ロワイヤル」。
「パレ・ロワイヤル」には、並木の美しい庭園と現代アートが置かれた中庭があります。
冬の「パレ・ロワイヤル」の庭園は、枯れ木で寂しい感じ。
パレ・ロワイヤルの中庭
庭園を抜けると「パレ・ロワイヤル」の中庭が見えてきます。
ここには、「ダニエル・ビュラン」作の白黒のストライプ模様の260本の円柱が立っています。
中世の城館と現代アートの組み合わせが、パリらしいです。
パレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーヴル駅
アールヌーヴォーデザインのメトロの入り口
「パレ・ロワイヤル」は、ルーブルに隣接しています。
写真は、「パレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーヴル駅」。
地下鉄の入り口は、アールヌーヴォー様式のデザインです。
ルーブル美術館のピラミッド
ルーブル美術館
ルーブル美術館の中庭に入ってみます。
美術館の入り口には、大勢の観光客が並んでいました。
美術館にも行きたかったのですが、時間がないので今回はパス。
しばらく広場をぶらついた後、そろそろ空港に向かうことにします。
下の地図は、パリの散歩ルートです。
16:05分にイージージェット(3747)便は、モロッコのカサブランカに向けて出発しました。
カサブランカへは、およそ3時間。
LCCのため、椅子が狭く窮屈ですが、3時間のガマンです。
モロッコへ
カサブランカの空港
カサブランカには、18:15分に到着。
モロッコ入国です!
ここでまた乗り継ぎ。
ここから、砂漠の入り口の町「ワルザザート」へと向かいます。
ワルザザート行きロイヤル・エア・モロッコ(AT463)便の出発は、23:00分。
4時間近い時間があります。
町に出る時間はないので、カフェなどで暇つぶし。
ワルザザートに到着
23:00にカサブランカを発ったロイヤル・エア・モロッコ(AT463)便は、約1時間でワルザザートに到着しました。
冬のモロッコ、結構寒いです。
ワルザザートの空港
夜のワルザザートの街
取りあえず、空港を出て、タクシーを捕まえて予約していたホテルへ。
タクシーは、100DH(ディルハム):900円。
真っ暗な町をタクシーは飛ばしていきます。
ワルザザートのホテル
ホテルのバスルーム
宿に到着したのは、すでに0時過ぎ。
日本から丸1日半の長旅、ほんと疲れました。
宿泊したホテルは、「ホテル マルマラ (Hotel Marmar)」
ホテル予約サイトで予約して現地払いの17ユーロ(2,924円)。
ホテルの部屋は寒かったですが、シャワーは暖かかったです。
翌日は、砂漠へと向けて旅立ちます。
旅行時期:2013年12月〜2014年1月
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