南アメリカ大陸北西部に位置する国「コロンビア(Colombia)」
ブラジル、メキシコに続きラテンアメリカ第3位の人口を擁する大国コロンビアですが、ブラジルやメキシコに比べて、コロンビアは日本ではあまりよく知られていません。
ほとんどの日本人が「コロンビア」と聞いて思い浮かぶことと言えば・・・
- コーヒーの産地
- サッカーが強い
- 麻薬カルテルとか反政府ゲリラのテロや誘拐事件
ぐらいなのではないでしょうか。
特に、麻薬カルテルや反政府ゲリラは印象が強烈なので、「コロンビア」ってかなり危険な国なんじゃないかって思っている人も多いと思います。
けれども、2002年に成立したウリベ政権によって国内の治安が劇的に改善し、近年は欧米を中心に世界中から観光客が集まるようになってきています。
そんな、旬を迎えた、そして、ちょっと謎の国「コロンビア」に訪問しましたのでご紹介します★
コロンビアってどんな国?
コロンビア国旗
さて、実際に「コロンビア」ってどんな国なの?って事で、コロンビアについて、ちょこっとご紹介。
コロンビアは、人口約4,700万人の共和制の国。首都は「ボゴタ(Bogota)」。
地理的には、5000m級の山々が連なる西部のアンデス高原地帯、北部のカリブ海沿岸や西部の太平洋沿岸の海岸地帯、東部のオリノコ川流域に広がる熱帯平原地帯、南部のアマゾン熱帯雨林地帯など、多様な地形や自然環境を持っています。
国民の民族構成は、メスティーソ(白人とインディオの混血)が58%、ヨーロッパ系が20%、ムラート(白人と黒人の混血)が14%、アフリカ系コロンビア人が4%、サンボ(アフリカ系とインディヘナの混血)が3%、インディヘナが1%。宗教は90%以上がカトリック信者です。
公用語はスペイン語、通貨はコロンビアペソ、日本とは−14時間の時差があります。
紀元前15世紀頃から、原住のインディオによる先史文化が生まれ、首長制国家群を発達させてきましたが、16世紀前半にスペイン人が征服。この地を植民地とします。
コロンビアが宗主国のスペインから独立したのは1810年のこと。当初は、パナマ、ベネズエラ、エクアドルも含んだ「大コロンビア」でしたが、結局分裂し、現在の国土となっています。
コロンビアの位置
1960年代から左翼ゲリラ勢力との内戦が激化。また、1989年からはメデジン・カルテルとの麻薬戦争が勃発し、国内政治は不安定でしたが、1990年代前半に首領のパブロ・エスコバルが殺害され麻薬戦争が集結。左翼ゲリラとの内戦も、ウリベ政権の強硬策が奏功して左翼ゲリラの勢力が弱体化、国内の治安は劇的に改善されつつあります。
経済は、政治が不安定でありながらも安定した成長を続け、かつてはコーヒーに依存したモノカルチャーでしたが、現在では多角化が進められ、特に切り花は世界一の輸出国となっています。他に有名な産出品としてはエメラルド(世界1位)があります。
しかしながら、国民の貧富の格差はかなり大きく、国民の3分の1が貧困層であるという問題を抱えています。
コロンビアの治安
「コロンビアに旅行」となると、一番気になるのは「治安」だと思います。
今回(2019年)、ボゴタ(と近郊のシパキラ)、メデジン(と近郊のグアタペ)、カルタヘナを訪れましたが、その3都市に関して言えば、実感として、
注意すれば旅行するのに問題ないレベル
であると言えます。
コロンビアは、治安の改善と観光業の発展に力を入れており、観光客が訪れるような観光スポットには警官が多数配置されています。
また、コロンビアは、治安の良い地区(富裕層が住む地区)と治安の悪い地区(貧困層が住む地区)がはっきり分かれており、治安の悪い地区になるべく訪れないようにすれば、犯罪に遭う確率をかなり減らすことができると思います。
ただし、昼間は大丈夫でも、夜になると治安が悪化する地域もあるので注意が必要です。
※夜でも人がたくさん歩いているような場所は多分大丈夫。逆に昼間でも人がほとんど歩いていない場所は要警戒!
さらに、主要都市や観光地以外の地方に関しては、警備体制が整っているとは言えず、ゲリラや麻薬組織の残党が内部抗争などを激化させている地域もあるので、観光客が訪れない町や地域には行かない方が無難であるとのこと。
また、コロンビアは近年まで内戦を続けていた影響で銃器がかなり出回っています。さらに、貧富の格差が激しいため、貧しい人にとっては犯罪に手を染めるハードルはかなり低く、強盗犯は被害者が抵抗すれば殺害することを躊躇しないのだそう。
そんな状況を踏まえ、コロンビアを旅行する上で気をつけるポイントとしては下記になります(他の中南米諸国も同様の注意ポイントです)。
- 治安の良い地区、悪い地区をチェックし、悪い地区にはなるべく行かない。
- 夜でも昼でも、人がほとんど歩いていないような場所には近づかない。
- 観光客が訪れない町や地域には行かない。
- 犯罪を誘発するような行動(高価な装飾品を身に付けて歩くなど)は慎む。
- 強盗や盗難に遭っても抵抗したり、奪われたものを取り返そうとしたりしない。
上記のポイントを注意し続ければ、犯罪に遭う確率はかなり少なくなる筈。
コロンビアは、注意すれば旅行するのに問題ないレベルの国なのです。
コロンビアへの旅
まずは、成田空港からアエロメヒコAM57便でメキシコシティへ
さて、成田からコロンビアに向けて出発です!
コロンビア行きの航空券は、スカイスキャナーを利用し、エクスペディアで予約しました。
メキシコシティ乗り継ぎのアエロメヒコ航空で、首都ボゴタまで往復、147,350円。
フライトスケジュールは、
◆往路(フライト時間:22時間16分)※乗り継ぎ時間:5時間5分
4/26(金)
アエロメヒコ航空(AM57) 成田(14:25)-メキシコシティ(12:55)
アエロメヒコ航空(AM708) メキシコシティ(18:00)-ボゴタ(22:41)
◆復路(フライト時間:25時間51分)※乗り継ぎ時間:6時間10分
5/4(土)
アエロメヒコ航空(AM762) ボゴタ(14:50)-メキシコシティ(20:00)
アエロメヒコ航空(AM58) メキシコシティ(01:50) -成田(06:20)※5/6(月)着
乗り継ぎ時間が少し長めですが、耐えられるレベル。
GWシーズンで、14万7,000円の南米往復は、まずまずの金額だと思います。※半年以上前に予約しました。
フライト時間は12時間30分
現地時間、12時55分の到着予定
アエロメヒコ航空AM57便は定刻通り出発!
乗客は当然ながら日本人率は高く、メキシコへ向かう方が多そうな感じ。
フライト時間は12時間30分。メキシコシティへは現地時間の午後12時55分の到着予定。
日本よりメキシコ(コロンビアも)は、−14時間時差があるので、時計を合わせます。
時差ボケ対策も考えましたが、12時間半、ほぼ半分眠っていたような感じでした。
メキシコシティ到着。5時間の乗り継ぎでボゴタへ
メキシコシティ到着
出発して12時間半後の午後12時55分、アエロメヒコ航空AM57便はメキシコシティの「ベニート・フアレス国際空港」に到着しました。
昨年、グアテマラに行った時にもトランジットで立ち寄ったので、1年ぶりの再訪です。
ずらりと並ぶアエロメヒコ航空の機体
メキシコシティで一旦メキシコ入国
メキシコシティでは、トランジットの乗客も一旦メキシコに入国し、イミグレで出入国チェック&荷物検査を受ける必要があります。
※機内で渡される出入国カードの記載、イミグレでの提出も必要です。
ちょっと空港の外に出てみましたが、数年前、初めてメキシコに行った時のこと(ちょっとビビっていた)を思い出しました。
ベニート・フアレス国際空港の免税店
ボゴタ行きアエロメヒコ708便は18時10分発
イミグレで入国審査と荷物検査を済ませ、出発ロビーへ。
ボゴタ行きアエロメヒコ708便は18時10分発。乗り継ぎ時間は5時間だったので、結構時間がありましたが、読書をしたり、空港内をぶらぶらうろついていたら、いつの間にかボーディングタイムになっておりました。
ボゴタまでは4時間41分
ボゴタまでは、アエロメヒコ航空AM708便で4時間41分。到着は22時41分の予定です。
AM708便の乗客は、メキシコ人かコロンビア人ばかりと思われ、聞こえてくる言葉はほぼスペイン語。東洋人は自分以外ひとりもいませんでした。
深夜23時にボゴタ到着!ピックアップでホテルへ
午後11時近く、コロンビアの首都ボゴタに到着
午後10時41分、アエロメヒコ航空AM708便は定刻通り、コロンビアの首都ボゴタの「エルドラド国際空港」に到着しました。
初めて訪問する国、しかも、ちょっと治安に心配があるコロンビア。
ドキドキとワクワクが入り混じった感情で、オレンジ色の灯りで埋め尽くされたボゴタの夜景を空から眺めました。
飛行機を降り、入国審査を済ませ、両替所で両替します。
今回は、日本円をコロンビアペソに直接両替しました。
多めに50,000円を両替し、帰ってきたのは、1,000,000ペソ。
これ、後で確認したところ、相当なレートの悪さ(涙)
ちなみに、1コロンビアペソは、0.035円(10,000ペソ=350円 50,000ペソ=1,750円)
さて、両替したところで、ホテルへ移動です。
今回は深夜の到着。公共交通機関は不安があるので、宿泊予定のホテルにピックアップを頼みました(宿泊予約したホテル検索サイト経由での依頼)。
空港からホテルまではおよそ30分。ピックアップの料金は、67,000ペソ(約2,323円)でした(ホテルのチェックアウト時に支払い)。
安心をお金で買う。これ重要です!
空港からホテルまでピックアップを利用
空港の出口を出ると、出口にはたくさんの人が並んでいました。
その中のひとりが、自分の名前の書かれたプラカードを掲げています!
よかった、ひと安心★
さっそく、車に乗り込み、ホテルへと向かいます。
深夜のボゴタの街並み、一見すると普通の都会の風景で特段治安が悪そうには見えませんでしたが、歩いている人はあまり見掛けず。
夜中にふらふらと一人で歩いたら、やっぱり危ないんでしょう。
車は快調に飛ばし、30分ほどでホテルに到着。
ホテルは、ボゴタの北部、チコ・ノルテ地区にある「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」です。
「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」に宿泊
「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」の外観
ボゴタで宿泊したホテル「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」です。
ホテル検索サイト経由で予約し、料金はダブルルーム3泊で21,316円(1泊:7,105円)
治安の良いチコ・ノルテ地区にあり、お洒落なレストランやカフェが集まる93公園からは徒歩5分ほど。
ただし、トランスミレニオ(専用レーンを走る公共交通システム)の駅からはちょっと離れた場所にあります。
「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」界隈の風景
「ホテル・エルドラド・ボゴタ」のロビー
「ホテル・エルドラド・ボゴタ」のバーカウンター
この「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」、とても快適なホテルでした★
部屋も新しく綺麗で、スタッフの対応も良く、レストランのお料理も美味しい。
ロビーやレストランなどの内装のセンスも抜群。
快適な滞在を楽しむことができるおすすめのホテルです。
「ホテル・エルドラド・ボゴタ」の部屋
「ホテル・エルドラド・ボゴタ」のバスルーム
こちらが、「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」のお部屋とバスルームです。
部屋はまずまずの広さで、ベッドの寝心地も良く、空調の調整自由度、Wifiの繋がり具合も問題なし。
シャワーの湯量とホットシャワーの熱さもOK。洗面スペースも広く、クリーニングも行き届いている印象。
「ホテル・エルドラド・ボゴタ」の朝食
「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」は、朝食が美味しかったです★
朝食はビュッフェ形式で、パンやチーズ、ハム、スクランブルエッグやサラダ、フルーツやヨーグルトなど、西洋式の料理が並びますが、コロンビアのお料理も数品用意されています。
朝食のスープが美味しい★
中でも美味しかったのが、スープ!
コロンビア(特にアンデス地方)ではスープがよく飲まれていて、そのバラエティも豊富です。
朝食と昼食、夕食では飲むスープが異なるそうで、朝はさっぱりめのスープが飲まれるのだとか。
ホテルのビュッフェは2回いただきましたが、1日目のスープはやわらかチキンが入ったコンソメ風味のスープ、2日目は角切りの牛肉が入ったスープ。
どちらも、じゃがいもが具材として入り、パクチーの香りが効いたあっさり風味の透明なスープで、いずれも抜群に美味しい!
コーヒーも美味しい♪
「ホテル・エルドラド・ボゴタ」の食堂
もちろん、良質なコーヒーの産地として有名なコロンビア。
コーヒーは、さすがに美味しかったです♪
お部屋もスタッフも朝食も二重丸の「ホテル・エルドラド・ボゴタ(Hotel El Dorado Bogota)」
ボゴタに滞在するなら、おすすめです★
HOTEL EL DORADO BOGOTA (ホテル・エルドラド・ボゴタ)
住所:Cl. 95 #1366, Bogotá, コロンビア
今回のコロンビア旅程
今回のコロンビア旅程
ホテルでゆっくり休み、翌日はボゴタ市内の観光をします。
ちなみに、今回のコロンビア旅では、首都ボゴタ、コロンビア第二の都市メデジン、カリブ海沿岸の港町カルタヘナの3都市を巡りました★
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