中国西南部にある雲南省。
ベトナム、ラオス、ミャンマーと国境を接するこの地域は、緑いっぱいの豊かな土地。
雲南省には多くの少数民族が暮らしていて、雲南省だけにしかいない少数民族は15もあるそうです。
雲南省の「麗江」「大理」「元陽」の町と少数民族をご紹介します。
今回は、「大理」です!
白(ぺー)族の里「大理」。白族の女の子の衣装は、白いブラウスと鮮やかなピンクのベスト
大理古城の門
「大理」は白(ぺー)族の里です。
白族の人口は大理を中心に160万人、大理のある大理ぺー族自治州の総人口は約327万、その三分の一が白族なのだそうです。
白族は、白色を尊び、自らを「白い人々」と呼ぶそうです。
大理は行政や経済の中心である「下関」、古い街並みと文化の残る「大理古城」からなっています。
蒼山という4,000メートル級の山脈と、洱海という澄んだ湖に囲まれた大理の景色は美しく、その風光明媚さは中国でも指折りです。
写真は、「大理古城」の城門です。大理石はこの街の名を語源としているそうです。
白とピンクの服を着た白族の女性たちも見えます。
お兄ちゃんの馬車
麗江から来たミニバスを降りると馬車がやってきました。
ジャケットを羽織った素朴なお兄ちゃんがいます。
「町の中心まで行ってやるから乗れ」
とお兄ちゃんが言うので、私は馬車の荷台に乗ることにしました。
白族の女の子
馬車には女の子が乗っていました。
馬車の兄ちゃんの妹だそうです。白族の衣装を着ています。
白族の民族衣装はとてもキュート!
白いブラウスの上に鮮やかなピンクのベストと前掛けを羽織っていて、その上には美しい花の刺繍が施されています。
頭にはたくさんの花の刺繍に飾られた大きな帽子を被っています。帽子の上部に乗っかっているふわふわとした白い飾りは蒼山の雪を表しているそうです。
素朴な町の風景に色を添えるような、華やかな装いです。
彼女、拙い英語で話し掛けてきました。
「ウォウルド・ユー・ライク〜?」 などと言います。
どうやら「Would you like~?」と言いたいみたいです。
彼女はガイドでした。彼女としばらく話しをして、翌朝8時に城門の前で待ち合わせて、市場を案内してもらう約束をしました。
けれども、翌朝、城門で約1時間待ちましたが、彼女は来ませんでした。
大理の歴史と見どころについて
大理近郊の風景です。オート三輪が走ります。空気が澄んでいます。
赤いオート三輪「万虎 王中王」です。中国らしいカラーリングです
大理は、唐代には「南詔国」、宋代には「大理国」の都となり、この地域の政治、文化、経済の中心地となりました。
その後、フビライ率いるモンゴルに滅ぼされてしまうのですが、白族の文化や伝統は、今なおこの地域に残り続けています。
大理の見所は、白い三つの塔が池の水面に映る様が美しい「崇聖寺三塔」、そして、古城とマーケット。
大理の近郊には、南詔国の発祥地といわれ、明代の建物が点在する「巍山県城」、伝統的な藍の絞り染めの産地として知られる「周城」などがあります。
毎週月曜には、近郊の「沙坪(シャーピン)」という町で、周辺の少数民族が集まる市も開かれます。
旅行時期:2003年1月
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