スリランカ中部の山々に囲まれた盆地にある町「キャンディ」(Kandy)
ここは、スリランカの仏教の中心地。スリランカの仏教徒にとって、最も重要なお寺「ダラダー・マーリガーワ寺院」(Dalada Maligava)、通称「仏歯寺」のあるところです。
キャンディに到着すると、さっそく「仏歯寺」に行ってみることにしました。
ペラヘラ祭りのパレードに参加する象がたくさん!
仏歯寺の象たち
キャンディのメインストリート、「ダラダ・ウィーディヤ」(Dalada Vidiya)を東に向けて歩いて行くと、右手に「キャンディ湖」(Kandy Lake)が見えてきます。
そして、左手に有名なコロニアルホテル「クイーンズ・ホテル」(Queen’s Hotel)があり、その先に広い緑地帯が現れます。
この緑地帯の突き当たりが「仏歯寺」です。
仏歯寺を目指して緑地帯を歩いていくと、左手に「ナータ・デーワーラヤ」(Natha Devalaya)というお寺があります。
その敷地内には、たくさんの象がおりました★
仏歯寺の象
仏歯寺の象
スリランカといえば象。
スリランカには野生の象がたくさんいます。
ジャングルでは人を襲うこともあるという象ですが、スリランカの人たちは象を大切にして愛しています。
キャンディの西30kmのところにある「キャーガッラ」(Kegalle)という町には、「ピンナワラのゾウの孤児園」(Pinnawala Elephant’s Orphanage)があります。
この孤児園では、ジャングルで親を亡くしたり、群れからはぐれてしまったり、怪我をした小象を100頭あまり、保護しています。
私は行かなかったのですが、巨大な哺乳瓶でミルクを飲む姿や、川で大勢の小象が水浴びをする様子などは、なかなか見ごたえがあるとのこと。
葉っぱを食べています。
たくさんいる象
鼻で葉っぱを持ち上げて
ちょっとびっくり!
また、キャンディと言えば、「ペラヘラ祭り」(Esala Perahera)
エサラの月の新月から満月にかけて行われるお祭りで、「ペラヘラ」とは行進を意味するそうです。
このお祭りでは、仏歯を入れた舎利容器を載せた象を先頭に、100頭もの象が行進するのだそうです!
この日は、ちょうど「ペラヘラ祭り」の最終日。
このお祭りを見るために、ここ「キャンディ」にやってきたのです!
象と象を見る人たち
仏歯寺の象、夜はペラヘラ祭りのパレードに参加します。
「ナータ・デーワーラヤ」の敷地では、たくさんの象たちが葉っぱを食べていました。
その様子を地元の人や観光客が眺めています。
この象たち、たぶん「ペラヘラ祭り」のパレードに参加する象たちです★
係員たちが象の体を洗っています。
夜のパレードに備えて身支度を整えているのです♪
ペラヘラ祭りの場所取り?
考古学博物館
「ナータ・デーワーラヤ」にて
「ナータ・デーワーラヤ」の敷地をぶらぶらと歩きます。
たぶん、ここも「ペラヘラ祭り」のパレードが行進するところなのでしょう。
夜始まるパレードに備え、すでに場所取りしている人がいました。
白い装束の仏教徒たち
「ナータ・デーワーラヤ」にて
敷地には、真っ白い装束を着た人たちがたくさんいました。
「仏歯寺」に参拝に来た仏教徒です。
この「ペラヘラ祭り」の最終日は、満月の日。
満月の日は、スリランカでは「ポヤデー」と呼ばれ、スリランカの仏教徒はこの「ポヤデー」にお寺に参拝に行き、その時は、正装である真っ白の服を着ていくのだそうです。
スリランカ仏教徒の聖地「仏歯寺」(ダラダー・マーリガーワ寺院)
仏歯寺の仏塔
八角形のお堂
さて、そろそろ「仏歯寺」の中に入って行きましょうか。
「仏歯寺」の入り口で、まず靴を預けます(Rs.20:12円)
裸足になって、境内を歩いていきます。
「仏歯寺」は、その名の通り、ブッダの歯が奉納されたお寺です。
キャンディに仏歯が運ばれたのは1590年のこと。
時のキャンディ王「ウィマラ・ダルマ・スリヤ1世」(King Wimala Dharma Suriya1)が仏歯を祀る寺院として2階建てのお寺を建てたことが「仏歯寺」のはじまりです。
キャンドルでお供え
寝釈迦を拝む人々
スリランカは、人口の約70%を仏教徒が占める、仏教が盛んな国です。
スリランカの仏教は上座部仏教。上座部仏教とは出家して輪廻から解脱することを希求するという個人主義的な性格を持った仏教です。
スリランカの仏教は紀元前3世紀頃にインドから伝えられました。
現在でも多くのスリランカの修行僧は、ブッダの時代からの経典を使用しており、スリランカには原初の仏教の姿が残っているとも言われます。
けれども、一般民衆が信仰しているのは、土着の神や精霊信仰などと混じり合った仏教。
日本と同じように、神様にも仏様にもお祈りを捧げているのです。
仏歯寺の境内
白い服を着た人々が参拝します。
「仏歯寺」の境内です。
スリランカでは、仏歯は王権の象徴であり、仏歯のあるところが都とされてきました。
「仏歯寺」の開館時間は、5:30〜20:00 料金はRs.1000(610円)
ただし、仏歯の部屋が開かれるのは、プージャーの時だけです。
プージャーは、6:00〜,11:00〜,18:30〜の1日3回。
この時は、大勢の仏教徒たちで境内はごった返されます。
けれども、仏歯そのものはなかなか見ることはできないそうで、普通は仏歯が奉納された仏塔の形をした黄金の小箱を見る感じです。
象牙に囲まれたブッダの像
仏歯寺の境内に座っている象牙で飾られた黄金の仏陀像です。
仏歯寺には、いくつもの部屋があり、立派な仏像が置かれていました。
装飾された柱や象嵌細工が施された壁や天井、テラコッタで造られた瓦屋根など、伝統的な「シンハラ建築様式」による建物もなかなか見ごたえがあります。
夕暮れの仏歯寺
夕暮れの仏歯寺。
そろそろ「ペラヘラ祭り」のパレードが始まる時間です!
日中、すでに大勢の人々がパレードを見るための「場所取り」をしていました。
早く観る場所を確保しないと・・・。
次回は、「ペラヘラ祭り」の様子をご紹介します★
旅行時期:2014年8月
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