「シュエズィーゴン・パゴダ」は、ミャンマー中部の「バガン遺跡」の近く、「ニャウンウー」の町にある黄金の仏塔です。
今回は、「シュエズィーゴン・パゴダ」についてご紹介します!
ヤンゴンからエア・マンダレーで「ニャウンウー」に到着!
ヤンゴンを早朝6:30分に飛び立ったエア・マンダレー機。
赤土の広がるエーヤワディー川中流域上空を飛ぶこと約1時間20分。7:50分にバガン遺跡巡りの拠点となる町、「ニャウンウー」に到着しました。
「ニャウンウー」は、雨期のヤンゴンと違い、晴れていました。
ニャウンウー上空。水田がたくさん見えます。広大な風景です。
飛行機は無事着陸!
荷物を受け取り、空港前に屯していたタクシーの客引きと交渉、「ニャウンウー」市内へと向かいます。
タクシーは5,000K(500円)でした。
ニャウンウーで一番のホテル「タンテ・ホテル」
宿泊したのは、ニャウンウーで一番のホテル「タンテ・ホテル」(30ドル)。
コテージスタイルで中庭にはプールもあります。エアコンあり、朝食付き、Wifi利用可。ホットシャワーはありませんでしたが、暑いから問題ありません。
ホテルに荷を置いて、さっそく出掛けることにします。
目指すは、「ニャウンウー」の町の外れにある、バガンを代表する寺院「シュエズィーゴン・パゴダ」(Shwezigon Pagoda・ရွှေစည်းခုံဘုရား)。
ホテルで自転車を借り(1,000K:100円)、いざ出発です!
バガン遺跡の近く、ニャウンウーの町にある黄金の仏塔「シュエズィーゴン・パゴダ」
こちらが、バガンを代表する仏塔「シュエズィーゴン・パゴダ」です。
建立されたのは11世紀。パガン王朝の創始者アノーヤターがタトォン国を征服した後に建設が開始され、3代目の国王チャンシッターの治世に完成したそうです。
「シュエ」は”金”、「ズィーゴン」は”祝福された土地”という意味。
三層構造の方形の台座の上に高さ40mの仏塔が建てられています。
パゴダには金箔が張られていて、塔の周囲には本生譚が描かれた陶器の板がはめ込まれています。伝説では、パゴダの中には仏陀の額骨と仏歯が納められていると言われています。
仏塔の4隅にある小仏塔には、高さ4mほどの仏像が納められています。
これらは「過去四仏」を表したもので、東はコーナーガマナ仏(倶那含牟尼仏)、西は釈迦牟尼仏(釈迦如来)、南はカッサパ仏(迦葉仏)、北はカクサンダ仏(倶留孫仏)に相当するのだとのこと。
仏像に礼拝する人々。
ミャンマーは、国民の約90%が仏教徒。日本や中国、韓国の大乗仏教とは異なり、タイやスリランカと同じ上座部仏教を信仰しています。
ミャンマーの人は、かなり真面目に仏教を信仰しています。
パゴダの敷地の一角には、仏教の説話がたくさんの彫像によって紹介されています。
祠で礼拝していたミャンマー女性と赤ちゃん。
女性の頬っぺたが白くなっていますが、これはミャンマーの自然化粧品「タナカ」によるもの。
「タナカ」は、柑橘系の木の幹をすり下ろした粉で、顔に塗ると日焼け止めの効果があるのだそう。
ミャンマー女性は、大抵頬っぺたに「タナカ」を塗っていて、顔が白くなっています。
「シュエズィーゴン・パゴダ」に祀られる様々な神様や精霊
「シュエズィーゴン・パゴダ」は、仏様だけが祀られているわけではありません。
「ナッ」という精霊も祀られています。「ナッ」とは、仏教が入ってくる以前から民間で信仰されていた精霊で、精霊の数は36あるそうです。
「シュエズィーゴン・パゴダ」には、この36のナッ神と、それらを統括するタジャーミン(帝釈天)が祀られています。
Wikipediaにはこんな記述があります。
東の祠堂には、37体のナッ(民間で信仰されている精霊)神像が並んでいる。かつてアノーヤターは民間で信仰されているナッを排除しようとしたが失敗し、従来民衆の間で信仰されていた36のナッの上に仏教の守護神タジャーミン(帝釈天)を置いてナッ信仰を認めた。そして37体の像をシュエズィーゴン・パゴダに建て、ナッ信仰が仏教を支えるものであることを強調した。また、パゴダ南西の堂には子が上座、父がその下に置かれている、珍しい様式のナッ神像が納められている。
屋根の上に鎮座する龍のような生き物、祠に描かれたうさぎ。
「シュエズィーゴン・パゴダ」には、仏教の仏様のみならず、様々な神様の像や絵が祀られています。
ミャンマーの仏教が土着の神様に対する信仰も受け入れた懐の深い仏教だということ。ミャンマーの人々が仏教もナッ信仰も同じように信じ、礼拝しているということが伝わってきます。
旅行時期:2012年8月
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