※前回の記事→人とリキシャで大混雑!喧騒の首都「ダッカ」【バングラデシュ】
ガンジスの河口に広がるデルタの国「バングラデシュ」(Bangladesh:বাংলাদেশ)
バングラデシュとはベンガル人の国の意味。カルカッタ(コルカタ)のあるインドの西ベンガル州と民族や文化は同じです。
人とリキシャでごった返すダッカの町と、川の国「バングラデシュ」の船旅をご紹介します。
今回はダッカの港「ショドル・ガット」です!
ダッカ最大の港「ショドル・ガット」は道路に負けず劣らず大混雑!
ダッカ最大の港「ショドル・ガット」
戦争のようなダッカの道を抜けて私が辿り着いたのは、ダッカ最大の港「ショドル・ガット」の船着場です。
私は港をぶらぶらと散策し始めました。
すぐ目の前に、茶色く濁ったブリコンガ川の姿が見えます。そして、その水面には川を埋め尽くさんばかりの小舟の群れが・・・。
「ショドル・ガット」は先ほど歩いた道に負けないほど大混雑していました!
3階建ての客船とたくさんの小舟
タクシー代わりの小舟がたくさん
桟橋には白い大きな3階建ての客船がいくつも停泊しています。そして、その周りには小さな小舟が数え切れないくらい浮かんでいるのが見えました。
川の国、バングラデシュでは、船はなくてはならない交通手段です。人々は故郷へ帰るときも、日々の通勤にも船を利用します。
船着場のコンコースは大勢の人々でごった返していて、引越しでもするのかと思うくらいの巨大な荷物が山積みにされていました。
タクシー代わりの小舟をつかまえ、対岸へと向かう
舟に乗り込み、対岸へ出発!
1人を、または大勢を乗せた小舟が次々と岸辺に到着し、出発していきます。
私がそこへ近づいてゆくと、ボートに座っていた船頭たちが一斉にこっちを見ました!
「上物の客が来た」とでも思ったのでしょうか。みんな一様に手を振り回し、私を舟に乗せようとなにやら叫んでいます。
私はそれらの船頭のうち、まじめそうなひとりを選びました。
対岸まで5TK(10円)ということで話がまとまると、私は舟に乗り、ゴザの敷いてある甲板の上に腰を降ろします。
私が座り終えたのを見ると、船頭はおもむろに櫂を水の中に入れ、ゆっくりゆっくりとチョコレートのような色をした川の水を漕ぎ始めました。
川の中も陸の上と同じく大混雑
巨大なフェリーにたくさんの小舟が群がります
大小の舟で埋め尽くされている川。くねくねと舟と舟の間をすり抜け、ゴンゴンと舳先をぶつけ合い、時には罵声を浴びせながら対岸へと進んでいきます。
まるで、先ほどのリキシャでの道中のリプレイです!
クラクションやベルの音がないぶん陸の道よりは静かですが、そのごちゃつき具合と戦争のような激しさはここでも変わりません。ダッカという町はどこへ行ってもこんな調子なのです。
対岸では沐浴をしている人たちがいました
対岸に近づいてみてびっくり!
大勢の人が沐浴をしていました。バングラデシュはイスラム教徒が多数派。だけど、国民の16%をヒンドゥー教徒が占めています。
このブリコンガ川はヒンドゥー教における聖なる川、ガンジス川の下流にあたります。
彼らは神への祈りと共に沐浴をしているのでした。
旅行時期:2003年8月