「料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命」料理の力でペルーを変える

ガストン・アクリオ エスニック映画館
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食や料理は、国のアイデンティティーの最も重要な要素であり、人々の生活を向上させ、国をひとつにまとめる力をもっている。

政治家でも革命家でもない、ペルーを代表する料理人ガストン・アクリオ。
彼は母国のすばらしい文化を世界へ発信する、という揺るぎない夢と情熱をもって、ペルーの文化、そして国自体に大きな革命をもたらした。ペルー人の誰もが言う「ガストンは国を変えた」と。
これは夢を描き、味を通して人生を歩む、ひとりの料理人の物語。

料理人ガストン・アクリオ 公式ホームページ

南米の国ペルーは「食」の宝庫。

トウモロコシやジャガイモ、トマト、ピーマン、ピーナッツなどの原産地として知られ、なんと、世界中で使われている食材の約20%はペルー原産なのだとか!

また、ペルー料理は、先住民であるインディヘナ、侵略したスペイン人、奴隷として連れてこられたアフリカの黒人、移民として渡ってきたイタリア人、中国人、日本人といった様々な人々の料理を融合させた多様性を持っています。

豊富な食材を使い、多様な料理文化を融合させた「ペルー料理」が近年、世界的な注目を集めています。

 

2012年には、世界の旅行業界の賞「ワールド・トラベル・アワード」において、「世界で最も美食を楽しめる国(World’s Leading Culinary Destination)」の最優秀賞をペルーが受賞。
また、2014年には、イギリスのグルメ専門誌である「レストランマガジン」主催の「世界のベストレストラン50(The World’s BestRestaurants50)」で、ペルー料理店「アストリッド&ガストン」が18位に入りました。
そんな、ペルー料理の世界的な躍進の立役者となっているのが、ペルーを代表する料理人「ガストン・アクリオ」(GASTÓN ACURIO)

この映画「料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命」は、ペルーの国民的ヒーローともなった彼の料理への情熱と、その活動を映し出したドキュメンタリーです。

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「食」への飽くなき情熱、そして、自国の料理文化を世界へ

ガストン・アクリオは、子供の頃、料理が大好きな子供でした。

しかし、家族の勧めでスペインの法律学校で学ぶことになります。

けれども、彼の料理への情熱は衰えず、父に内緒で法律学校をやめ、パリの料理学校ル・コルドン・ブルーで学ぶことになるのです。

在学中、妻のアストリッドと結婚したガストンは、2人で帰国。リマにフレンチのレストランを開きます。

お店を軌道に乗せた彼でしたが、満たされない思いを抱いていました。

 

そんなとき、父からある指摘を受けます。

「ペルー人としてそれでいいのか」という指摘です。

以後、ガストンはペルー料理の研究に励むようになり、そして、伝統的なペルー料理を進化させた彼の料理は世界の注目を集めることとなるです。

料理を通してペルーの文化を世界に広める、そんな伝道師の役割を現在の彼は担っています。

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素材と素材を生み出す人々を愛し、食から社会を変革していく

映画には、様々な人々が登場します。

彼の店やペルーの数多くのレストランの厨房で働くシェフたち、世界の名だたる一流料理人たち。

また、ペルーの食材を生み出す生産者たちも出演しています。

チチカカ湖畔の町プーノのキヌア生産者グループのメンバー、ベンジャミナとナティビダットや、バラカス国立公園で伝統的漁法による漁業を営むフアン・ラモンとチャンバなどです。

ペルー料理店「アストリッド&ガストン」で世界的な名声を得た彼ですが、素材を生み出す生産者への敬意を払うことを忘れず、そのことを後進の料理人たちにも伝え続けています。

 

パチャクテックの料理学校で学ぶエルバ・ベラルデも映画の主要キャストのひとり。

ガストンは、貧しい子供たちに高い教育と成功への道筋を与えるため、砂漠の中にこの料理学校を設立しました。

「ペルー人にとって食材と料理は彼らのアイデンティティーの重要な要素であり、食は人々の生活を向上させ、ひいてはこの国をひとつにまとめる力となる」

料理人ガストン・アクリオ 公式ホームページ

ガストンは、食と料理によってペルーの社会を変え、人々に自国に対する誇りと希望を与えました。

国民的英雄となった料理人「ガストン・アクリオ」

料理の力で国を変えた、世界でただひとりの人物です。

キャスト

ガストン・アクリオ
レネ・レッゼピ
マッシモ・ボットゥーラ
アレックス・アタラ
アンドニ・アドゥリッス

スタッフ

監督 :パトリシア・ペレズ

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