JR山手線原宿駅から徒歩2分。竹下通りから横道に入った路地の一角に、インド料理のお店『ビバゴアインディアンカフェ(viva goa indian cafe)』があります。
店名の通り、インドのゴアの料理を提供している都内でも貴重なお店です。
以前ここは「Indian Cafe Devi」というお店だったそうですが、2014年9月にゴア料理を提供する当店に変わりました。
『ビバゴアインディアンカフェ』の外観と店内の雰囲気

お店は竹下通りの裏路地にあります。

『ビバゴアインディアンカフェ』の外観
お店は竹下通りの裏路地にあります。
この建物の半地下1階が『ビバゴアインディアンカフェ』

店頭に貼られたメニュー
お店の周囲には、メニューや案内がたくさん貼られていました。
さっそく、店内へ。

『ビバゴアインディアンカフェ』の店内
こちらが、『ビバゴアインディアンカフェ』の店内。
店内は、昔ながらのレストランといった風情ですが、落ち着いた雰囲気でなかなか居心地が良いです。
座席はテーブル席のみで34席。
ディナータイムに訪問しましたが、お客さんはひとりもおらず。しかしながら、ウーバーの注文は入っていました。
スタッフはインド人の方が2名。
余談ですが、スタッフのひとりが延々とスマホで通話しており、インドと思われる電話先から子供(娘さん?)の声に混じって、オートリキシャーの「ビー!ビー!」というクラクションの音が聴こえてきて、図らずも「インド」を感じるひと時となった次第。

お客さんは一人もおらず

マリア像とクリシュナ神
ゴアと言えばカトリック。
店内の棚には、聖母マリアの像があります。
その隣にはヒンドゥー教のクリシュナ神の像も。

ゴアの地図

ゴアのボムジェズ教会
壁には、ゴアの地図や、フランシスコ・ザビエルのミイラが安置されていることで有名なゴアの「ボムジェズ教会」の写真が飾られています。


ところで、このお店が提供しているゴアの料理とはどんな料理なのか。ちょこっとご説明します。
ゴア料理とは?
16世紀から20世紀半ばまでポルトガルの植民地支配下にあった「ゴア」
牛肉や豚肉を使った料理が多く、発酵食品を使用することや、ビネガーを多用すること、主食としてパンを食べることなど、ポルトガル料理の影響を強く受けています。
代表的な料理は、豚肉をスパイスとビネガーでマリネしてから煮込んだ「ポーク・ヴィンダルー」や、ココナッツミルクをベースにポピーシードやカシミールチリを使った肉や魚の煮込み「シャクティ」。米を使った蒸しパン「サンナ」と一緒に食べられる豚の内臓を使ったスパイシーな料理「ソルボテル」。香辛料を効かせたソーセージ「ゴアン・ソーセージ」、コリアンダーリーフや青唐辛子を使ったモザンビーク由来の料理「カフレアル」など。
また、上記の「カトリック・ゴア料理」とは別に「ヒンドゥー・ゴア料理」もあります。ペスカタリアン(魚介も食べる菜食主義者)が多いことから、フィッシュカレーや魚のフライなど魚介を使った料理が多く、野菜や根菜、豆を使ったカレーや炒め物、揚げ物などがよく食べられています。酸味料としてはタマリンドとコクム、甘味料としてジャガリーを使用するなど、マイルドな味わいが特徴です。
さて、ゴア料理の話はこのくらいにして、さっそくメニュー本を開いてお料理の物色開始です。
『ビバゴアインディアンカフェ』のメニュー

ディナーセットメニュー

ゴアン前菜、ゴアンカレー




こちらが、『ビバゴアインディアンカフェ』のメニューの一部。
『ビバゴアインディアンカフェ』は、ゴアの料理を提供しているお店ですが、メニューには北インドのカレーやタンドール料理、インド中華などもあり、ゴア料理の品数は、ディナーセットと前菜4品、カレー6品のみ。
それでもって、今回選んだのは「ビバゴアディナーターリーセット(Viva goa Dinner Thali Set)」(2,690円)
ゴアと言えばの「ビンダルー」(チキン・マトン・ベジ)や、「サクチ(シャクティ)」(チキン・マトン・ベジ)にも惹かれましたが、今回は1人で訪問したので、アラカルトではなくセットを頼むことにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれて来るのを待ちます。
「ビバゴアディナーターリーセット(Viva goa Dinner Thali Set)」

「ラッシー」
まずは、お飲み物から。
「ラッシー」です。
薄めでちょっと甘めのラッシー。
ちびちび飲みながら待っていると、ほどなくしてお料理登場。

「ビバゴアディナーターリーセット(Viva goa Dinner Thali Set)」(2,690円)
こちらが、「ビバゴアディナーターリーセット(Viva goa Dinner Thali Set)」
銀色のターリー皿の上に5つのカトリが載ったリッチなターリー。
お料理の内訳は↓です。
- サラダ(Salad)
- フィッシュタバフライ(Fish Tava Fry)
- ゴアエビカレー(Goa Prawn Curry)
- チキンカフェリアル(Chicken Cafreal)
- キャベツフーガト(Cabbage Foogath)
- ソルカディ(Sol Kaddi)
- チャパティ(1pc)(Chapathi)
- バスマティライス(Basmati Rice)
さっそく、いただきましょう〜。

「チキンカフェリアル(Chicken Cafreal)」「フィッシュタバフライ(Fish Tava Fry)」
お味は、馴染みのある北インドのカレーとはかなり違う感じ。
特に美味しかったのは、「フィッシュタバフライ」。セモリナ粉が塗された魚のフライはサクッとした食感がNiceで、マンガロールで食べたタワフライに似た感じ。
「チキンカフェリアル(カフレアル)」も、個性的なお味ですが、なかなかGood!
コリアンダーリーフの風味が効いた緑色のカレーで、これも、どこで食べたかは失念しましたが、カルナータカ料理の一品として味わったことがあるお味。

「ゴアエビカレー(Goa Prawn Curry)」
「ゴアエビカレー」は、ビネガーの酸味強め。エビはプリプリで美味ですが、ニンニクがかなり強烈。

「キャベツフーガト(Cabbage Foogath)」「ソルカディ(Sol Kaddi)」
「キャベツフーガト」は、あまり印象に残らない味でしたが、濃厚なカレーの付け合わせとしては良い感じ。
コカムの酸味を効かせたスープ「ソルカディ」は、以前食べたコンカン料理のソルカディともまた違った印象。

他ではなかなか食べられないゴアのターリー
全体的に重めで個性的なお味で、一般受けはしなさそうですが、お料理それぞれに、ゴアの近隣のカルナータカやマハーラシュトラの料理に似た風味が感じられ、なかなか興味深い食体験となりました。

『ビバゴアインディアンカフェ』
原宿にあるインド料理のお店『ビバゴアインディアンカフェ(viva goa indian cafe)』
インドのゴアの料理を提供している都内でも貴重なお店です。
いただいた「ビバゴアディナーターリーセット」は、他では食べられない個性的なターリー。お料理それぞれに近隣のカルナータカやマハーラシュトラの料理に似た風味が感じられ、なかなか興味深い食体験となりました。
『ビバゴアインディアンカフェ』の地図・アクセス・営業時間
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