都電早稲田駅のすぐ目の前。新目白通り沿いのビルの2階に、インド料理のお店『ムガル』があります。
お店のオープンは2022年11月。オーナーは来日30年にもなるというコルカタ出身の方。食べログやGoogleには「東インド料理」と紹介されていますが、マスタードオイルや魚を多用する「ベンガル料理」ではなく、「ムガル料理(ムグライ料理)」をメインに提供している様子。
コルカタ(旧カルカッタ)もかつてはムガル帝国の支配下であった地域。コルカタではデリーやラクナウのムガル料理が独自の発展を遂げたのだそうで、ビリヤニやニハリ、ハリームなどが食べられているのだとのこと。
『ムガル』の外観と店内の雰囲気
『ムガル』は、新目白通りの交差点の角。都電の早稲田駅からも見えます。お店は建物の2階です。
階段を昇ったところにある『ムガル』の入り口。
さっそく扉を開けて中へと入っていきましょう〜。
こちらが、『ムガル』の店内です。
店内空間は小ぢんまりとしていて、座席はテーブル席のみで22席。
早めのディナータイムに食べログで事前予約の上訪問しました。
お客さんは、欧米人のグループやインド人と日本人のカップル、早稲田の学生らしきおひとり様女性などなど。
スタッフは、ホールに日本語が達者でよく喋るコルカタ出身のオーナーがいて、厨房にはインド人シェフが2名ほど。
オーナーの話によると、ランチタイムの方が混雑し、ディナーは比較的空いているそう。客層は外国人客が7:3くらいの割合で多く、ランチには早稲田の学生も多く訪れるとのこと。
店内の壁や天井は水色とクリーム色、黄色で塗られ、壁一面にはエキゾチックな絵が描かれています。外国感ある雰囲気です。
さて、座席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜。
『ムガル』のメニュー
こちらが、『ムガル』のメニューです。
スタンダードなナン&カレーのセットもありますが、このお店の売りはバラエティに富んだ「ビリヤニ」。そして、ニハリやハリームをはじめとした「プレミアムメニュー」です。
ビリヤニには、他のお店ではなかなか見掛けないジャガイモの入った「コルカタビリヤニ」や、イエメン発祥の炊き込みご飯「チキンマンディ」などがあり、プレミアムメニューには、北関東のパキスタン料理店でしか食べられない「ダムプクト(ダンポホ)」があります。
食べたい料理が目白押しで悩みますが、今回は↓のお料理を選ぶことにしました(2人分)。
- ハリーム(セット)2,000円
- ローガンジョシュ(セット)2,700円
今回はビリヤニは頼まず、好物の「ハリーム」と「ローガンジョシュ」にしました。
セットには、ロティ or ナン、サラダ、ドリンクが付きます。
ロティを選択し、ドリンクはラッシーとマンゴーラッシーをチョイス。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
まずは、お飲み物から。
「自家製ラッシー」と「自家製マンゴーラッシー」
シンプルでスタンダードなラッシー。
スパイシーで濃厚なローガンジョシュやハリームのお供としては、これ以上ないドリンクです。
こちらは、セットのサラダ。
胡麻ドレッシングが掛かったシンプルなサラダ。美味しい♪
サラダをポリポリと食べていると、ほどなくしてメインのお料理が運ばれてきました。
「ハリーム」
「ハリーム」です。
「ハリーム」は、小麦、大麦、レンズ豆、牛肉もしくは羊肉をスパイスと一緒に7〜8時間煮込んで作る料理です。インドやパキスタン、バングラデシュのイスラム教徒の間でよく食べられているお料理で、朝食として食べられることが多いのだそう。
『ムガル』のハリームは、5種類の豆とマトンを使った濃厚な一品。
ドロリとしたペースト状で、トロみと粘り気、豆とマトンの旨みフライドオニオンの甘味のマッチングがたまりません。
インドの食堂や日本のパキスタン料理店で食べたハリームと比べて、際立った違いは感じられませんでしたが、めちゃ旨でした★
そして、付け合わせの針生姜、レモン、パクチー、青唐辛子をハリームに加えるとさらに美味♪
搾り掛けたレモンの酸味や針生姜のハーブ感、パクチーの香り。青唐辛子は辛いので控え目に。
「ローガンジョシュ」
続いて、「ローガンジョシュ」
「ローガンジョシュ」は、インドのカシミール地方で食べられているコース料理「ワズワン」のメイン料理ですが、もともとはムガル帝国の料理で、旧ムガル帝国領の各地でも食べられているのだとのこと。
コルカタで食べられている「ローガンジョシュ」がカシミールのものとどう違うのかはわかりませんが、『ムガル』のローガンジョシュは、辛味が結構強めで味付けが濃いめ。グレイビーの中には、クローブやカルダモン、ブラックペッパー、ベイリーフ、カシアなどのホールスパイスがごろごろ入っていて、かなりスパイシーな感じ。
マトン肉はプリッとしていて柔らかく臭みは控えめなものの、骨の周りのゼラチン質はマトンらしい臭みがあり。
ハリームとは対照的なビビッドなお味で、こちらも美味しい♪
ハリームやローガンジョシュと一緒にいただいた主食は「ロティ」
茶色の焼き色が食欲をそそります。
全粒粉の素朴な風味は、濃厚でマイルドなハリームとも、シャープでビビッドなローガンジョシュとも、相性は抜群!
『ムガル』の「ハリーム」と「ローガンジョシュ」と「ロティ」
大満足のディナーとなりました♪
食後のお飲み物は、「スパイスチャイ」をいただきました。
メニューの説明によると、伝統的なムガルスタイルのスパイスチャイは茶葉や牛乳を使わず、スパイスだけで煮出すのだそう。
ピリッとしたスパイス感と甘味料の甘さがあり、スリランカのハーブ&スパイスティー「サマハン」に似た感じ。スッキリとした風味でスパイシー且つ濃厚な『ムガル』の料理の食後の一杯として最適です。
よいお口直しとなりました。
早稲田にあるインド料理のお店『ムガル』
コルカタ出身のオーナーと経験豊富なシェフが提供するお料理は、バラエティに富んだビリヤニ。マトンを使ったプレミアムメニューなど、ほかのインド料理店ではなかなか食べられないものばかり。
いただいた「ハリーム」と「ローガンジョシュ」は、店名の通り、ムガル帝国の風を感じさせる大満足必至のお味でした★
次回訪問した時は、お店のイチ押しメニューのひとつ「コルカタビリヤニ」をいただいてみたいです。
ちなみに、オーナーの話によると、8月の下旬には駒込に新店舗もオープンさせる予定とのこと。そちらも要チェックです。
『ムガル』は、ネット予約出来ます!
『ムガル』は、ネット予約することが出来ます!
週末や時間帯によっては混雑することも考えられるので、事前にネット予約していくと安心です。
※お店の事情により、ネット予約が急遽中止になることもありますので、詳細はリンク先の食べログやホットペッパーグルメ、一休などの店舗ページをご確認ください。
『ムガル』の地図・アクセス・営業時間
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