都営新宿線船堀駅から徒歩10分。船堀街道を北東へ進んだ通りの左手に、インド料理のお店『ラクナウィ ファミリーレストラン』があります。
お店のオープンは2024年10月。店名の通り、北インドのラクナウを中心とするアワド地方の宮廷料理「アワディ料理」を提供しているお店。
ラクナウと言えば「ビリヤニ」。美味しい「アワディ・ビリヤニ」を食べに、行ってみることにしました。
『ラクナウィ ファミリーレストラン』の外観と店内の雰囲気

『ラクナウィ ファミリーレストラン』の外観
『ラクナウィ ファミリーレストラン』は、通り沿いの建物の2階にあります。
目立つ看板や幟も出ているのでわかりやすいと思います。

『ラクナウィ ファミリーレストラン』の看板

ランチセットメニュー
こちらは、ランチセットメニューの立て看板。
ランチタイムは、スタンダードなナンとカレーのセットメニューがメイン。
カレーの種類もよくあるタイプなので、ラクナウらしさを求めるならディナータイムに訪問するのが吉。

ラクナウについての紹介
「ラクナウ(ルクナウ)」の町についての紹介もありました。
ラクナウはウッタルプラデーシュ州の州都。「アワド地方」と呼ばれるこの地域は肥沃な土壌で知られ、歴代の王朝の都として栄えてきました。
16世紀にムガル帝国の支配下に入ると、この地にアワド太守(ナワーブ)が設置され、4代目の太守アーサフ・ウッダウラの治世下に大いに繁栄。宮廷料理も発展し、「ダム・ビリヤニ」や「ガルーティカバブ」「ニハリ」などが、ここラクナウの宮廷の厨房で生まれたとされています。

『ラクナウィ ファミリーレストラン』の入り口
階段を上って2階のこちらが、『ラクナウィ ファミリーレストラン』の入り口。

土日はランチビュッフェもあり
入り口の脇には、マトンニハリやチャプリケバブ、チキンビリヤニといったお店のメイン料理と共に、土日のランチビュッフェの紹介も!
1,350円で食べ放題です。
扉を開けてさっそく店内へ。

『ラクナウィ ファミリーレストラン』の店内
こちらが、『ラクナウィ ファミリーレストラン』の店内です。
オープンしてまだ1年ですが、お店の内装はレトロな風情あり。ワインレッドのソファーやカーテンが昭和のレストランを感じさせます。
店内はそれほど広くはなく、座席はテーブル席のみで20席ほど。
休日の早めのディナータイムに訪問しましたが、お客さんは自分たちだけ。しかしながら、デリバリー注文の電話は結構鳴っていました。
お店のスタッフは全員インド人で、接客対応してくれた方は日本語堪能。

お客さんは自分たちだけ

ランチビュッフェのセット

壁に飾られた宮殿の絵

「笑顔でいてください、あなたは今、ラクナウにいます。」
お店の壁には、ムガル帝国の宮殿の絵や、タージマハルの絵などがたくさん飾られていて、壁のメッセージの通り、ラクナウにいる感を盛り立ててくれます。
座席に座り、さっそくメニューを見てお料理の物色開始!
『ラクナウィ ファミリーレストラン』のメニュー









こちらが、『ラクナウィ ファミリーレストラン』のメニューです。
チキンやマトンを使ったノンベジカレー、豆やパニールの入ったベジカレー。それぞれ種類豊富。タンドール系をはじめとした焼き物や、サモサなどのスナック。ビリヤニやプラオなどのご飯もの。マンチョウスープやシズワンライスなどのインド中華もあり。
魅力的なのは、「ラクナウィ マトンニハリ」や「チキンチャンゲジ」「マトンハンディ」などのノンベジカレーと、ビリヤニやプラオ。
予約メニューの「マトンパヤ」や「チキンカラヒ」も気になります。
色々あって迷いましたが、今回選んだのは↓のお料理(2人分)。
- 「ラクナウィ ソーダ」(300円)
- 「マンゴーラッシー」(300円)
- 「チャプリケバブ」(1,050円)
- 「チキンダムビリヤニ」(1,450円)
- 「マトン アチャリ」(1,350円)
- 「タンドリーロティ」(280円)
- 「マサラチャイ」(200円)
スターターにチャプリケバブ。メインはチキンのビリヤニとマトンのカレー。カレーと一緒にいただく主食はロティをチョイスしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「ラクナウィ ソーダ」と「マンゴーラッシー」

「ラクナウィ ソーダ」(300円)
まずは、お飲み物から。
「ラクナウィ ソーダ」です。
ソーダとピンクソルト、氷を混ぜた飲み物です。ソースと黒胡椒のスパイスが少し酸味を加えた味わいです。
ピンクソルトの塩気と黒胡椒のピリッと感が効いているものの、それほどキツくなく、甘さもほど良く飲みやすいソーダ。
さっぱりとしていて美味しい♪ これは料理に合います!

「マンゴーラッシー」(300円)
こちらは、「マンゴーラッシー」
ヨーグルトとマンゴーを使った甘くてクリーミーなインディアン飲み物です。
ヨーグルト感濃厚で果肉はないものの、マンゴーの風味がしっかり感じられるリッチなマンゴーラッシー。
美味しいマンゴーラッシーです♪
お飲み物をちびちび飲みながら待っていると、スターターが運ばれてきました。
「チャプリケバブ」

「チャプリケバブ」(1,050円)
「チャプリケバブ」です。
ひき肉(通常は牛肉や羊肉)にスパイスやハーブを混ぜて、丸く平らに成形し、焼いた北インドやアフガニスタンの伝統的なケバブです。外はカリッと、内はジューシーで、香辛料の風味が豊かです。
パキスタンのペシャワールが起源とされ、パキスタン料理店でよく見かける「チャプリケバブ」。インド料理店のメニューにあるのは珍しいです。
見るからに美味しそうな焼き色。ピリ辛いミントソースをつけていただきます。

ミントソースをつけていただくと美味しい♪
この「チャプリケバブ」が絶品でした♪
ほど良い硬さの外身を齧ると、ジューシーな肉汁がジュワッとお口の中に広がります。
ガッツリと効いたスパイスの風味と、大きめに微塵切りされた玉ねぎの甘味のコントラストも抜群!
仕上げは爽やか且つピリ辛いミントソースをつけて。
食べ終えるのが惜しくなるほどの美味しさ♪
「チキンダムビリヤニ」

「チキンダムビリヤニ」(1,450円)
続いて、メイン登場!
「チキンダムビリヤニ」です。
鶏肉をスパイスと一緒に炊き込んだ香り高いインディアンスパイシーライス料理です。ビリヤニの特徴的な層状の調理法で、鶏肉と米が豊か風味を吸収し、ふんわりとした食感が楽しめます。
鮮やかな黄色のビジュアル。立ち昇るスパイスの香りが圧倒的な感じ。
見た目からわかるライスのふわパラ感。
食べる前から美味しいことが確定しています!

パラパラのライス。柔らかいチキン。ガッツリ効いたスパイス
ひと口食べてみて、事前の直感が正しかったことが実証されました。
ライスはまさにふわパラ。グレイビーの味もしっかりと沁みています。
スパイスの香りが鼻腔をくすぐり、スプーンを運ぶ手が止まらない感じ。ホールスパイスもごろごろ入っています。
そして、ライスの中に埋まったチキンが旨い! 柔らかいけどしっかりと歯応えがあり、淡白ではなく、旨味が詰まっている感じ。
ライタの味変も良いですが、ライタ無しでも飽きの来ない美味しさ♪
「マトン アチャリ」と「タンドリーロティ」

「マトン アチャリ」(1,350円)
メインのもう一品は、「マトン アチャリ」
羊肉をアチャール(インディアンピクルス)に使われるスパイスと一緒に調理した料理です。スパイシーで酸味のある味わいが特徴で、通常はナンやライスと一緒に食べられます。
ニハリとどちらにするか迷いましたが、オーダーのバランス的に酸味が欲しいなと思い、マトンアチャリをチョイス。
これが、大正解!

シャープな酸味。マトンが柔らかくて美味♪
少し鋭すぎるくらいのシャープな酸味のあるグレイビー。
これが、ビリヤニやチャプリケバブを食べた舌にちょうど良い刺激を与えてくれます。
そして、ゴロゴロ入った骨付きのマトン肉がこれまた絶品!
繊維質で柔らかな肉質で旨味たっぷり! アチャールの酸味がマトンの臭みを適度に抑えていて食べやすく、且つ、脂身の部分は濃厚なマトン感も楽しめる。

「タンドリーロティ」(280円)
マトンアチャリと一緒に食べた主食は、「タンドリーロティ」
タンドールで焼かれたインディアンの伝統的なロティ(平たいパン)です。外はカリッと、内はふんわりとした食感で、カレーやダールと一緒に食べられることが多いです。
ナンやチャパティもありましたが、タンドリーロティを選んでこちらも正解!
ペラペラで薄く柔らかなロティは、ナンに比べて重くなく、チャパティよりも小麦感があってリッチな旨味があります。
この「タンドリーロティ」をマトンアチャリにつけていただくと最高!

「アワディ料理」の数々
いただいた『ラクナウィ ファミリーレストラン』の「アワディ料理」。全て美味!
大満足のディナーとなりました★
「マサラチャイ」

「マサラチャイ」(200円)
食後のお飲み物は、「マサラチャイ」
インディアンスパイス(シナモン、カルダモン、ジンジャーなど)と紅茶をミルクで煮込んだ飲み物です。温かくスパイシーで、香り高い味わいが特徴です。
砂糖は別添えのスティックシュガーを入れるスタイルでしたが、このマサラチャイも美味でした♪
紅茶の濃さもミルク感も少し薄めでしたが、紅茶とミルクのバランスが良く、スパイスも適度に効いていて、少し薄めなのがさっぱりとしていてむしろいい感じ。
良いお口直しとなりました★

『ラクナウィ ファミリーレストラン』
船堀にある北インド料理のお店『ラクナウィ ファミリーレストラン』
北インドのラクナウを中心とするアワド地方の宮廷料理「アワディ料理」を提供しているお店です。
いただいたお料理は、スパイシーでジューシーな「チャプリケバブ」。ふわパラで飽きの来ない味の「チキンダムビリヤニ」。ビビッドな酸味とマトン肉が激ウマな「マトンアチャリ」。いずれも絶品!
ラクナウの宮廷料理のお味を堪能することができました★
次回訪問した時は、ニハリやチキンカラヒ、マトンプラオなどを食べてみたい。そして、何を食べても美味しいという噂の、古都ラクナウにもぜひ行ってみたいです♪
『ラクナウィ ファミリーレストラン』の地図・アクセス・営業時間
北インド料理・西インド料理店









