埼玉県南東部にある八潮市。この町にはパキスタン人が約150人ほど在住し、パキスタンコミュニティが形作られています。
誰が呼んだのか、その通称は“ヤシオスタン”
在日コミュニティあるところに現地料理レストランあり!ということで、八潮市には3軒のパキスタン料理レストランがあります。
その中でも最も有名なお店が『カラチの空』
今回、その『カラチの空』に行って参りましたのでご紹介します★
タモリ倶楽部でも紹介されたパキスタン料理店
『カラチの空』の外観
こちらが、『カラチの空』の外観。
お店は、つくばエクスプレスの八潮駅から市役所通りを北に約1.5㎞。徒歩20分ほどの場所にあります。今回は徒歩で行きましたが、八潮駅や草加駅からはバスも走っているとのこと。
訪問したのは土曜日の夕方。市役所が休みであるせいか、界隈はかなり閑散とした印象でした。
『カラチの空』の店頭メニュー
タモリ倶楽部で紹介されました!
店頭には、お店のメニューとともに「タモリ倶楽部」取材時の写真が飾られていました。
この『カラチの空』、2018年6月放送の「タモリ倶楽部」(埼玉県八潮市にパキスタン人街が!?パキスタン料理店でヤシオスタンと国際交流!)で紹介されたお店なのだそう。
放送によると、八潮市にパキスタン人が増え始めたのは1990年代から。
日本の中古車をパキスタンなどの途上国で販売すると買値の数倍の値段になる。そのことに着目したパキスタン人が相次いで中古車販売のビジネスに参入。
八潮には中古車のオークション会場があるため、八潮市に中古車販売のビジネスを行うパキスタン人が集まるようになった、ということらしいです。
店頭にタモリ倶楽部のVTRが!
在日パキスタン人御用達の『カラチの空』ですが、お店のオーナーさん、タモリ倶楽部での紹介がかなり嬉しかったようで、お店の至る所に放送時の写真を飾っています。
店頭にはVTRも流されていました!
『カラチの空』の店内
こちらが、『カラチの空』の店内。
座席は4人テーブル席が7つ、6人円卓席が2つ。個室もあるそうで、座席の合計は55席。
店内はかなり広めです。
レジ裏にはタモリ倶楽部放送時の写真がたくさん!
タモリ倶楽部放送で使われた看板
パキスタン食材やオリジナルTシャツも販売しています。
レジ裏にはタモリ倶楽部放送時の写真がたくさん飾られていて、店内でも、かなりタモリ倶楽部で紹介されたことをアピールしている感じ。
入口横には、パキスタンの食材を販売するコーナーもあり、日本語で店名が書かれたオリジナルTシャツも販売していました。
パキスタンのデコトラの写真も
デコトラとラホールのモスク
ウルドゥー語記載のメニュー
お店の壁には、パキスタン名物のデコトラの写真や、ラホールにある世界遺産のモスク「バードシャヒー・モスク」の写真が飾られています。
壁に掲げられたメニューは、日本語、英語とともにウルドゥー語の表記ありです。
パキスタンの味を満喫★「チキンビリヤーニ」「ニーハリ」「ハリーム」
『カラチの空』のメニュー
写真付きのお料理の紹介
さて、注文です。
メニューを見ると、パキスタン料理店らしく、マトン料理のレパートリーが豊富!
菜の花のカレー「サーグゴースト」や、牛のスネから足首の肉を使った煮込み料理「パヤビーフ」など魅力的なお料理が満載ですが、今回は注文するお料理を事前に決めていました。
お店一番人気だという「チキンビリヤーニ」、そして、土曜限定の「ニーハリ」、金土日限定の「ハリーム」です。それに、主食として「ナン」と「ロティ」をひとつずつチョイス。
さっそく、注文を済ませ、お料理を待ちます。
お飲み物はコーラを注文
お飲み物は、コーラにしました。
脂っぽくて濃厚なパキスタンのお料理には、コーラのような炭酸飲料が合うんです。
お通しのサラダ
こちらは、お通しのサラダ。
インド料理店で出てくる、よくあるタイプの普通のサラダです。
「チキンビリヤーニ」(1,000円)
サラダをいただいていると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました。
「チキンビリヤーニ」、かなりのボリュームです!
お米の粒の色がカラフルなビリヤニは、お肉とお米を別々に調理して作ったという本格的なもの。玉ねぎとトマト、きゅうりが添えられていて、彩り鮮やか★
ライタも一緒に付いてきました!
さっそく、いただきましょう〜♪
色鮮やかなビリヤニ。ライタ付き
パラパラのお米の中にはでっかいチキンがゴロリといくつか入っていて、グローブやカルダモン、ブラックペッパーなどのシードが散りばめられています。
ジューシーなチキンとお肉のお味が染み込んだお米、複雑なスパイスの味と香り。これぞ、ビリヤニという感じ。
さすが、旨いです♪
けれども、辛さもかなりのもの。
ライタでクールダウンしつつ、食べ進めます。
「ニーハリ」(1,000円)
続いて運ばれてきたのが「ニーハリ」
羊の骨付きの肉がどーんと入っていてインパクト抜群です!
「ニーハリ」は、羊や牛の脚の肉を骨髄と一緒に煮込んだシチュー。
18世紀のムガル帝国末期の時代に生まれたお料理で、現在ではインド北部やパキスタン、バングラデシュのイスラム教徒によく食べられており、特にパキスタンでは国民食とも呼ばれているのだそう。
深みのある色のスープからはスパイスの香りが漂ってきます。
付け合わせとして、ジンジャー、フライドオニオン、レモン、青唐辛子が付いてきて、これらをスープに入れて味の変化を楽しむのがニーハリの味わい方。
さあ、さっそくいただきましょう〜♪
骨付きのマトンがドカッと!
スープは少しとろみのあるのが特徴で、これは小麦粉が入っているからなのだそう。
スパイスが効いていて、濃厚で深みのあるお味★
骨付きのマトンはほろほろで柔らかく、とってもジューシー♪
スパイスで臭みも抑えられていて食べやすいです。
「ニーハリ」は、以前にも別のお店でいただいたことがありますが、『カラチの空』のニーハリ、抜群に美味しいです★
さらに、ジンジャー、フライドオニオン、レモン、青唐辛子などを入れると美味しさUP!
特に、レモンの酸味が濃厚なスープにとっても合います♪
「ハリーム」(1,000円)
そして、こちらは「ハリーム」
小麦、大麦、レンズ豆、牛肉(もしくは羊肉)をスパイスと一緒に7〜8時間煮込んで作るお料理です。
こちらも、ニーハリと同じくパキスタンやバングラデシュ、インドのイスラム教徒の間でよく食べられているお料理で、ラマダーン期間中の主食として食べられることが多いのだそう。
牛肉の繊維がガッツリ入った粘り気の強い「ハリーム」
「ハリーム」は、ニーハリとはまた違った個性的な味わい。
ハリームは、スープというよりはペースト状な感じ。牛肉や豆などが形がなくなるまで煮込まれていて、とにかく粘り気と牛肉の繊維質の感じがすごい!
お味はマイルドかつ濃厚で、少し甘味があります。
こちらも、付け合わせのレモンや青唐辛子などを入れると、味にインパクトが出て美味しい★
ハリーム、初めて味わう味と食感でしたが、かなりクセになりそうなお料理です。
でっかいナーン
ロティ
ニーハリとハリームは、「ナン」と「ロティ」と一緒にいただきました。
強力粉にイースト菌を加え、発酵させたもちもちの「ナン」と、アタ(全粒粉)を使った素朴な「ロティ」。
どちらも、ニーハリとハリームにベストマッチ!
ドロっとした粘り気のある北部のカレーは、やっぱりライスよりも「ナン」や「ロティ」が合います。
めちゃうまです★
2種の個性的なカレーと、トッピング(ジンジャー、フライドオニオン、レモン、青唐辛子)
豪華なパキスタンディナーとなりました!
パキスタンを代表する煮込み料理2つ。
骨付きマトンがどっかりと入った、とろみのある深い味わいの「ニーハリ」、マイルドかつ濃厚で、粘り気と牛肉の繊維質が独特な「ハリーム」
どちらも個性的で、インパクトのあるお味。クセになりそうな美味しさでした★
一番人気のビリヤニも納得のお味で、満足のいくパキスタンディナーとなりました♪
デザートは「ファルーダ」もあり!
デザートは、インド・パキスタンで人気の「ファルーダ」というデザートを食べようと思っていたのですが、お腹いっぱいで断念。
ちょっと後悔しています。
パキスタン人が集まる町“ヤシオスタン”にあるパキスタン料理店『カラチの空』
日本のテレビで紹介されたものの、まったく日本人向けアレンジをしない、本場パキスタン仕様のお料理をいただくことができるお店です。
店内で駄弁っている在日パキスタン人たちに囲まれながら、インド料理とはまたひと味違った、パキスタンのお味を堪能する。
充実したディナーとなること請け合いです★
◉『カラチの空』の地図・アクセス
- 住所:埼玉県八潮市中央1-7-11 三木ビル
- アクセス:つくばエクスプレス八潮駅から徒歩20分
- 営業時間:11:30~23:30
- 定休日:無休
- 予約:『カラチの空』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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