東アフリカ、エチオピアのお料理「ドロワット」
アムハラ語で「惣菜」を意味する「ワット」のうち、鶏肉を使ったものが「ドロワット」で、エチオピアでも最もよく食べられているおかずのひとつです。
東京都内・近郊・現地で食べた「ドロワット」、絶品!7品をご紹介します。
ドロワットとは?
「ドロワット」とは、鶏肉を使った「ワット」(アムハラ語で「惣菜」)のこと。ラム肉を使ったものは「イェベグワット」、牛肉を使ったものは「カイワット」と呼ばれているのだとのこと。
作り方は、茶色くなるまで炒めた玉ねぎをベースに、唐辛子とにんにく、しょうがなどで作られた調味料「ベルベレ」やカルダモン、ショウガ、フェヌグリーク、クミンなどの香辛料を加え、肉や野菜、豆類などと一緒に煮込んで出来上がるのだそう。
ベルベレのピリピリとした辛さと各種香辛料のスパイシーさが鶏肉とマッチしていて、なかなかの美味しさです★
『クイーンシーバ エチオピアレストラン』@中目黒
東急東横線中目黒駅から徒歩5分。エチオピア料理店『クイーンシーバ エチオピアレストラン』はあります。
このお店、都内に数店舗あるアフリカ料理店の中でも老舗中の老舗で、テフという穀物を原料にしたエチオピアのクレープ「インジェラ」をいただけるお店として、グルメな人の間では古くから有名なお店です。
人気の「ドロワット」(チキンのレッドペッパーシチュー)は、具材に鶏肉とゆで卵を使ったワット。バルバリのピリピリとした辛さと各種香辛料のスパイシーさが鶏肉とマッチしていて、なかなかの美味しさ★ 酸味のあるインジェラともよく合います。
『サファリ』@赤坂
東京メトロ千代田線赤坂駅から徒歩1分。アフリカ料理店『サファリ』はあります。
このお店、新宿で長らく営業していたアフリカ料理店『ローズ・ド・サハラ』(2007年7月閉店)のオーナーシェフ、エチオピア出身のワンダサンさんが2008年に開いたお店です。
お目当てのエチオピアカレー「ドロワット」は、深みのある複雑なお味。
たっぷりと入ったミックススパイス「ベルベレ」の辛さと形が無くなるまで煮込まれた玉ねぎの旨み、トマトの酸味のマッチングが最高! 「ベルベレ」に含まれているのでしょうか。シナモンやクローブの香りと味わいが感じられました。
辛さはかなりのもの。ガツンとしたインパクトがありつつも直球な辛さではないのですが、食べ進めていくと深い辛さがじんわりと体の中に沁み込んでくる感じ。不思議な辛さです。
『ディアフリック』@自由が丘
東急東横線自由が丘駅南口から徒歩4分。アフリカ料理のお店『ディアフリック』は、あります。
2012年6月にオープンしたこのお店、エチオピア出身の店主「ヨナス」さんがマスターを務めるアフリカンレストラン&バー。
『ディアフリック』の「ドローワット」、これまで食べた「ドロワット」の中でも一二を争うくらい美味しいドロワットでした♪
インド料理とはまた違った、深みのあるビターなスパイシー感。唐辛子のピリッとした辛さも心地良い味わい。柔らかくほぐれる骨付きの鶏肉、ほくほくしたゆで卵も良い付け合わせ。
旨い旨いを連発しつついただきました★
『リトルエチオピアレストラン』@四ツ木
京成押上線四ツ木駅から徒歩2分ほど。エチオピア料理のお店『リトルエチオピアレストラン&バー』はあります。
お店はエチオピア出身のオーナー、エフレム・ハイレさんと、奥様のティベベ・メンベレさんのご夫妻で切り盛りされているのだそう。
話によると、四ツ木には、エチオピア人のコミュニティがあり、100人ほどのエチオピア人が居住しているのだとのこと。『リトルエチオピアレストラン&バー』は、四ツ木に住む在日エチオピア人御用達のお店です★
テフというイネ科の植物の粉を水で溶いて発酵させ、鉄板の上でクレープ状に焼き上げた「インジェラ(እንጀራ)」の上に、「ベヤイエンネッツ」「デュレト」「ドロワット」などの全てのおかずを乗せていただきます!
『リトルエチオピアレストラン&バー』の「ドロワット」は、玉ねぎの深みのある甘味、エチオピアスパイスの辛さと複雑なスパイシー感がビビッドなお味を作り出しています。柔らかなチキンやほっくりとしたゆで卵もGood! インジェラとの相性はもちろん抜群です★
『サファリカレーショップ中野店』@中野
JR中央線中野駅南口から徒歩6分。カレー屋さん『サファリカレーショップ中野店』はあります。
お店で提供している「ドロワット」は、赤坂にあるアフリカ料理店『サファリアフリカンレストランバー』のシェフ、ワンダサンさんが作っているのだそう。
絶品の「ドロワット」は、玉ねぎの旨味とトマトの酸味、そして、インドのスパイスとはまた違った、エチオピアのミックススパイス「バルバレ」の深みのあるスパイシーさがたまりません!
気軽に「ドロワット」をいただける貴重なお店です★
『アディス』@都立大学
都立大学にある地中海料理のお店『アディス』
オーナーシェフは、アメリカ大使館でシェフを務めた経験のあるエチオピア出身の方。
日本では3店舗でしか提供していないという、エチオピアの名物料理「インジェラ」をいただけるお店です。
「インジェラセット」の上に乗った「ドロワット」は、ミックススパイス「バルバレ」の複雑で深みのある辛さが本当に素晴らしい!
ビビッドでありながらも上品なお味の「ドロワット」。絶品です★
『Yod Abyssinia Traditional Food』@エチオピア・アジスアベバ
エチオピアの首都アジスアベバ。トランジットで立ち寄ったこの町のレストラン「Yod Abyssinia Traditional Food」で、本場エチオピアの「ドロワット」と「インジェラ」をいただきました♪
注文したエチオピア料理のセットは、プレートの上にインジェラが敷かれ、様々な種類のおかずが乗った豪華な一品。
「ワット」には、唐辛子とにんにく、しょうがなどで作られた「バルバリ(በርበሬ)」というエチオピアオリジナルの調味料が入った辛いワット、バルバリが入っていない辛いワットがあり、使われる素材も、牛、ヤギ、羊、鶏、ラクダ、魚、野菜など様々。
特に、バルバリのピリピリとした辛さと各種香辛料のスパイシーさが鶏肉とマッチした「ドロワット」(チキンのレッドペッパーシチュー)は、酸味のある「インジェラ」とベストマッチです★
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