今年で17回目を迎えるメキシコを身近に感じられるイベント「フィエスタ・メヒカーナ2016」が、2016年9月17日(土)、18日(日)、19日(月・祝)の3日間、東京お台場のウエストプロムナードにて開催されました。
「市場通り」(CALLE del MERCADO)と名付けられたウエストプロムナードには、メキシコ雑貨やメキシコ料理をはじめとした約40のテントが並び、メインステージである「太陽広場」(PLAZA DEL SOL)や、リングの設置された「メキシコ広場」(PLAZA MEXICO)では、マリアッチの演奏や民族舞踊、メキシコプロレス「ルチャリブレ」のパフォーマンスなどが行わます。
イベントのキャッチフレーズは、「お台場が3日間メキシコになる」
暑い夏にぴったりな、太陽の国「メキシコ」のフィエスタです。
メインステージである「太陽広場」(PLAZA DEL SOL)
御宿町のゆるキャラ「エビアミーゴ」
ゆりかもめのお台場駅からデッキを歩いてウエストプロムナードへ。
残暑厳しいお台場。陽を遮るもののないウエストプロムナードは午前中から相当な暑さです。
入り口に辿り着くと、さっそく見えてきたのが、「フィエスタ・メヒカーナ2016」の大きな看板と、ソンブレロを被ったゆるキャラ「エビアミーゴ」
この「エビアミーゴ」、千葉県の御宿町のゆるキャラだそうです。
何でも、1609年(慶長14年)9月、メキシコ(当時はスペイン統治下)の船が御宿沖で座礁し、御宿の人々が遭難者たちを救出、献身的な介抱を行ったのだとのこと。
その史実に基づいて、20世紀になってから御宿町とメキシコとの交流が活発化。現在では、御宿町はアカプルコ市、テカマチャルコ市と姉妹都市協定が締結されているのだそうです。
さてさて、「エビアミーゴ」のことはこの辺にしておいて、さっそく「フィエスタ・メヒカーナ2016」の会場を見て回ってみましょうー♪
カラフルな雑貨やアクセサリー、ルチャリブレTシャツなど、メキシコ雑貨がいろいろ
カラフルで楽しい!メキシコ雑貨
メインステージの「太陽広場」(PLAZA DEL SOL)からリングの設置された「メキシコ広場」(PLAZA MEXICO)まで、「市場通り」(CALLE del MERCADO)を歩いていきます。
最初に見えてきたのが、たくさんの雑貨屋さん!
各店舗には、”太陽の国”メキシコらしい、原色使いのカラフルな雑貨が所狭しと並びます。
ソンブレロ、ポンチョ、サラッペなど
カラフルなサラッペやクッションカバーなど
メキシコ中西部ウイチョル族のビーズアート
B級な品揃えが楽しい!メキシコ雑貨PAD
メキシコといえば、つば広の帽子「ソンブレロ」、首から被る外套「ポンチョ」、カラフルな布「サラッペ」などが有名。
原色の色使いが眩しい陽光に映えます★
見ているだけで楽しくなってきますね。
「adidas」ならぬ「adios」Tシャツ
こちら、「adidas」ならぬ「adios」Tシャツ!
ロゴのところには、ルチャリブレのマスクも描かれていて、なかなかGood!
これ、かなり気に入ったのですが、ちょっと丈が長過ぎたので買いませんでした。
外国のTシャツって、日本人からすると丈が長過ぎるのが多いんですよねー。
お値段は2,500円でした。
メルカドバッグ、アレナメヒコで売られているTシャツ
骸骨グッズ
ポーチやポシェット、壁掛けや人形など
メルカドバッグ
Tシャツはルチャリブレ柄をメインに種類がたくさん!
他にも、刺繍入りのブラウスやメルカドバッグ、「生命の循環」を意味するというメキシコならではの骸骨グッズなど、メキシコ雑貨&ファッションがてんこ盛りです。
タラベラ焼きの器とピアスなど
こちらは、メキシコの名産「タラベラ焼き」の小物入れ、マグカップ、ネックレス、ピアスなど。
「タラベラ焼き」は、スペイン植民地時代にメキシコにもたらされたマジョリカ島の「マジョリカ焼き」が起源と言われる焼き物。主にプエブラを中心に生産されていて、堅い焼きが特徴です。
大胆で素朴な柄とはっきりとした色使いがアジアの陶器とはまた違った魅力を感じさせる「タラベラ焼き」、なかなかいいです。
メキシコに行ったとき、市場にいっぱいあったにもかかわらず買わなかったのですが、買えばよかったなぁと思いました。
ルチャリブレグッズのお店
ルチャリブレのマスクがたくさん!
メキシコ雑貨はどれも原色使いでカラフル
ルチャリブレグッズのお店が多いです。
雑貨店舗の中で多かったのがメキシカンプロレス「ルチャリブレ」のグッズを売るお店。
「ルチャリブレ」(Lucha Libre)は、メキシコで高い人気を誇るプロレスのことで、「ルチャリブレ」とは、”自由な戦い”を意味しています。
マスクマンが多いことで知られており、店舗ではマスクやマスクの描かれたTシャツ、マスクマン人形などが売られていました。
ガイコツ、ルチャリブレ、キリスト像、サラッペ、サボテン。メキシコ感満点?
メキシコ雑貨のお店や、メキシコのメルカドの土産物屋さんで必ず売られているもの。
骸骨のグッズ、ルチャリブレのマスクや人形、キリストの絵や置物、カラフルな布のサラッペなどなど。
メキシコ一番人気のビール「テカテ(TECATE)」のブース
バハ・カリフォルニア、テカテ市生まれのビールです。
タコス、ナチョス、コロナビール、テキーラ。メキシコフード&ドリンク盛りだくさん!
ソルビールのテント
さてさて、メキシコ雑貨のテント群を抜けた先に並ぶのが、メキシカンフード&ドリンクのお店です。約15店舗が出店していました!
ソルビールの風船がインパクト大
メキシコ産アボカドの紹介ブース。試飲もOK
ソンブレロを被った美人メキシコお姉さん
まず目に飛び込んできたのが、ソルビールのテント。
でっかいソルビールのアドバルーンがインパクト大です!
「ソル」は、「コロナ」や「テカテ」「ドスエキス」などと並ぶ、メキシコの人気ビールのひとつ。
100年もの伝統を持つビールで、すっきりと爽やかでカクテルに向いています。
タコス、ナチョス、チョリソー
メキシコ料理以外には、ブラジル料理の屋台も出店
STEAK&TACOS DE MARISCOS
トルティーヤを鉄板で焼いています
トルティーヤとチョリソー
そして、お目あてのメキシコ料理。
タコス、ナチョス、チョリソー、ケサディーヤ。メキシコはステーキも美味しいことで知られています。
鉄板の上で焼き上げられるトルティーヤ、チョリソー、ステーキ。トウモロコシの香ばしい匂いと、お肉が焼ける美味しそうな匂いが漂ってきています。
美味しそうですねー♪
メキシカンプレミアムビール&テキーラ
コロナビールはカクテルで
ズラリと並んだコロナビール
コロナビール
メキシコのオリジナルビール、モヒート、サングリア
メキシコはお酒もバリエーション豊か。
ライムを瓶の中に押し込んで飲む「コロナビール」は日本でもかなり有名ですよね。
ビール以外では、リュウゼツランを蒸留して作られるメキシコのお酒「テキーラ」、テキーラをベースにホワイトキュラソーやライムジュースをシェイクしたメキシコ定番のカクテル「マルガリータ」、テキーラとオレンジジュースを混ぜ、グレナデンシロップを沈めた「テキーラ・サンライズ」などがメキシコのお酒の代表格。
他にも、キューバ生まれのラムを使ったカクテル「モヒート」や、プエルトリコ生まれのラムベースカクテル「ピニャコラーダ」、スペイン発祥のフルーツ入りのフレーバードワイン「サングリア」なども、メキシコで一般的に飲まれています。
アルコール類はかなり充実、選り取り見取りです。
「オフレンダ」死者の日を祝う祭壇
メキシコ一番人気のビール「テカテ(TECATE)」のテントには、死者の日を祝う祭壇「オフレンダ」が飾られていました。
カトリックの諸聖人の日である11月1日と2日に行われる、故人への思いを語り合うという祝祭「死者の日」。死を恐怖したり悲しむのではなくあざ笑うのが特徴で、墓地には派手な装飾が施され、仮装パーティーなども行われる陽気なお祭りです。
「オフレンダ」は、死者の日を祝う祭壇で、故人の遺影や十字架、砂糖で作られたガイコツや食べ物、死者の花を呼ばれるオレンジいろのマリーゴールドの花などが飾られます。
人々は一年をかけて、この祭壇を準備するのだとのこと。
ひと通り屋台を物色し終わったところで、食べるものを購入しましょう〜。
まずは、ビールから。
コロナビール
ビールは、いろいろ種類がありましたが、結局選んだのは「コロナビール」
スッキリライトなお味に、ライムORレモンの爽やかさ★
暑い夏にぴったりのビールです。
瓶でラッパ飲みしたいなと思ったのですが、カップでの提供だったのはちょっと残念。
タコス&ステーキのコンボ
コロナビールと一緒に頂いたのは、「タコス&ステーキのコンボ」
香ばしく焼き上げられたトルティーヤの中に、トマトや紫玉ねぎのみじん切り、パクチー、ツナなどが入っていて、ジューシーなステーキを挟み、サルサソースやハラペーニョのソースをかけていただきます。
う〜ん、美味しい♪
メキシコ料理、やっぱり美味しいですね!
ナチョス
ハーブチョリソー
ピニャコラーダ
もうちょっと食べたくなったので、トルティーヤチップスにチリコンカンやチーズをかけた「ナチョス」、ハーブ入りのチョリソー、お飲み物は「ピニャコラーダ」をチョイス。
どれもイメージ通りのお味、美味しいです♪
「ピニャコラーダ」は、ラムベースにパイナップルジュースとココナッツミルクを氷と一緒にシェイクしたプエルトリコ生まれのカクテル。
ラムが強めでしたが、程よい甘さと爽やかさがGoodです!
ユーモラスで楽しい!メキシコ流プロレス「ルチャリブレ」
特設リングにて3日間開催!
食後、ちょうど「フィエスタ・メヒカーナ」の目玉のひとつ、メキシコ流プロレス「ルチャリブレ」が始まる時間になりました★
「ルチャリブレ」は、「メキシコ広場」(PLAZA MEXICO)に設置された特設リングで、3日間それぞれ毎日2回、1時間ずつ試合が行われます。
開始時間が少し遅れましたが、無事始まりました!
観客はまばら。みんなビールやタコスをいただきながら、のんびり観戦です。
本場メキシコ流の空中殺法が炸裂!
見せ場を心得ているレスラーたち
チョークスリーパー炸裂!
「フィエスタ・メヒカーナ2016」のルチャリブレは、覆面レスラーでマスククリエーターの「ミステル・カカオ」率いる「覆面MANIA」による興行だそうで、ミステル・カカオのマスクショップ「覆面屋工房」はメキシコ雑貨店舗としても出店しています。
「覆面MANIA」は、”マスクマンによる新感覚プロレスエンタテインメント”だそうで、出場する選手はほとんどが覆面レスラー。過去の興行では、新日本プロレスの「獣神サンダーライガー」や「タイガーマスク」、みちのくプロレスの「ザ・グレート・サスケ」も参戦したことがあるそうです。
マッチョなレスラーがバックドロップやブレーンバスターなどの大技を繰り出す「ルチャリブレ」ですが、試合はコミカルでユーモラスな要素がたっぷり!
所々で観客から笑いが漏れます★
雄叫びを挙げるスペル・チノ1号
スペル・チノ1号と菊タロー
タッグマッチが面白い
観客は少ないですが、まずまずの盛り上がり
強烈など突き合い
「覆面MANIA」によるルチャリブレの試合、なかなか面白かったです。
技のキレやパフォーマンスの勢いなどは、本場メキシコのルチャリブレとは比べ物になりませんが、細かいところでいろいろ笑わせてくれました。
「覆面MANIA」もちゃんとした興行の試合では、もっと本格的なのかもしれないですが。
こちらは、本場メキシコ、ルチャリブレの聖地と言われる「アレナ・メヒコ」の試合の様子。
技やパフォーマンスのキレがすごいです。観客もものすごい熱狂ぶり!
本場メキシコのルチャリブレは、数千人の競技人口を誇る人気エンターテインメント。
試合は6人タッグや8人タッグも多く、ベイビーフェイスの善玉のテクニカと、ヒールのルードの間で激しい戦いが繰り広げられます。
マスクマンが多いのは、アステカ時代の文化的な影響によってマスクが神聖視されているからなのだとか。
メキシコと言えばマリアッチ♪「マリアッチ・アガベ」の演奏
ソンブレロを被ったマリアッチ「マリアッチ・アガベ」
ルチャリブレを見た後、メインステージである「太陽広場」(PLAZA DEL SOL)でマリアッチの演奏があるというので見に行きました♪
「マリアッチ」(Mariachi)とは、7〜12名で構成されるメキシコの楽団の様式のこと。
ビウエラ、ギター、ギタロン、バイオリン、トランペットなどの楽器が用いられ、様々なジャンルのメキシコ伝統曲を演奏します。
「マリアッチ」は、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されています。
マリアッチは、つば広のソンブレロを被り、チャロと呼ばれる服を身に纏います。
「チャロ」は、白と黒の色からなり、ズボンの脇には金具がズラリと連なっているのが特徴です。
今回、「フィエスタ・メヒカーナ2016」に参加したマリアッチ楽団「マリアッチ・アガベ」は、マリアッチの故郷であるメキシコ中央高原に位置するハリスコ州の州都グアダラハラ出身のグループ。
メキシコの伝統的な楽曲から流行の音楽まで、幅広いレパートリーを持つ実力派で、メキシコ本国のみならず海外でも人気のあるグループです。
日本にも度々来日しており、その数はすでに15回を超えるのだとか。
「マリアッチ・アガベ」の演奏、なかなか良かったです♪
特に、メインヴォーカルの人の歌声は、さすが!と思わせる見事さでした。
観客と一緒に歌うマリアッチ・アガベのシンガー
最後は、メインヴォーカルの方、観客席の方にやってきて、陽気な在日メキシコ人の方たちと一緒にダンス♪
イベントのキャッチフレーズ通り、お台場がメキシコになってましたー★
今回、メキシコから「マリアッチ・アガベ」と共に、メキシコ伝統舞踊のグループ「カンペチェ伝統舞踊団」も来日していたそうです。
残念ながら見逃してしまったので、次回は絶対に見ようと思います。
毎年恒例、9月のシルバーウィーク期間に行われる「フィエスタ・メヒカーナ」
今年初めて訪問しましたが、メキシコ雑貨からメキシコ料理、お酒。ルチャリブレの試合やマリアッチの演奏など、太陽の国「メキシコ」をまるっと楽しめるイベントでした。
在日メキシコ人の方も多く訪れていて、会場は陽気な雰囲気満点★
充実した内容のフェスでしたー!
コメント