カレーリーフの香り漂う♪「エルナクラム・マーケット」(南インド・コーチン)

カレーリーフの香り漂う♪「エルナクラム・マーケット」(南インド・コーチン)

スパイスバザール(南インド・ケララ州4) 世界の市場
記事内に広告が含まれています。

その土地のことを知りたいなら、まず市場に行くのがベスト!

市場には、その土地で売られているもの、食べられているもの、その土地の物価、市井の人々の日常風景を知ることができます。

今回の市場は、南インドコーチンエルナクラム・マーケットです。

 

南インド、ケララ州最大の都市「コーチン(コチ)」(Kochi:കൊച്ചി)

町の内陸側にある「エルナクラム地区(Ernakulam)」にある、地域最大の市場が「エルナクラム・マーケット(Ernakulam Market)」です。

ケララ州」と言えば、胡椒やクローブ、カルダモンなどのスパイスの産地として有名で、「コーチン」は、古代から香辛料貿易の中心地として栄えてきました。

「エルナクラム・マーケット」、もちろん、見どころは「スパイス」です★

スポンサーリンク

カラフルな衣料品が並ぶ「マーケット・ロード」を北へ

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)リキシャで「エルナクラム・マーケット」へ

 

今回、「エルナクラム・マーケット」へはリキシャに乗って訪問しましたが、街の中心部にあるので歩いて行くのも容易です。

「エルナクラム地区」には、町を南北に走る二本の大通り「シャンマアム・ロード(Shangmham Rd)」と「M.G Rd(マハトマ・ガンジー・ロード)」があるのですが、「エルナクラム・マーケット」は、ちょうどその中間にあります。

「シャンマアム・ロード」からだと、レインボー・ブリッジのある運河に沿って内陸側に進んだすぐのところ。「M.G ロード」からだと、パドマ・シアターのある角を海側に曲がって4ブロックほど進んだところです。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)「マーケット・ロード」

 

「エルナクラム・マーケット」へと続く「マーケット・ロード」です。

南から「マーケット・ロード」を北上していくと、まず、衣料品や布製品などが軒を連ねる地域に差し掛かります。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)「WHOLE SALE」衣料品の問屋が並びます。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)インドっぽい可愛い子供服の看板

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)カラフルな女性ものの服「WHOLESALE ONLY」

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)とってもカラフルです★

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)建物の形がなんかすごい!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)衣料品マーケットの界隈の様子

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)日用的な布地も盛りだくさん!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)おめかし用のビビッドカラーの子供服

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)インドらしい煌びやかなリボン屋さん

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)衣料品マーケットをさらに北へ

 

通りの両側には、インドっぽいカラフルなドレスや子供服などを売るお店がずらり!

どのお店にも「WHOLE SALE」の文字が掲げられています。

サリーなどの布地のお店はあまり見かけず、パンジャービードレスなどの仕立て済みの衣服のお店が多い印象でした。

そんな、カラフルな衣料品の並ぶ様子を眺めながら、「マーケット・ロード」をさらに北へと歩きます。

スポンサーリンク

これぞマラバール!スパイスが詰まった麻袋がいっぱい!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)交差点に停まる荷運び用のリキシャ

 

しばらく歩くと、荷運び用のリキシャが並ぶ交差点があり、その辺りから界隈は雑然とした雰囲気に包まれてきて、香辛料のスパイシーな香りが辺りに漂い始めます。

スパイス・マーケットです!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)「エルナクラム・マーケット」麻袋に詰められた穀物や豆類、各種スパイス

 

通りの両側には、 麻袋に詰められた穀物や豆類、各種スパイスが置かれたお店がズラリ!

辺りは香辛料の刺激的な匂いで充満していました。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)バスマティライスに各種豆類

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)クローブ、ブラックペッパーなど

 

ケララ州の東端を南北に縦断する山脈「西ガーツ山脈」

標高が高く、水はけの良いこの地域はスパイスの生育に適し、古代から様々なスパイスが栽培されてきました。

このスパイスを海外に運び出す窓口として栄えたのが、コーチンのあるアラビア海沿岸「マラバール地方」です。

この「マラバール地方」の海岸は、コショウが多く取引されたことから、別名「胡椒海岸」とも呼ばれていました。

この地域原産である「コショウ(Pepper)」は、古くから肉の味付けや保存の用途として利用され、古代ローマでは金と同じ価値があると言われるほど珍重されていました。

「コショウ」は、当時のヨーロッパ人にとって垂涎の的だったのです。

しかし、中世の時代、スパイス貿易はイスラム教徒であるアラブ人に独占されており、ヨーロッパ人は高価なお金を払ってコショウを買うしかありませんでした。

アラブ人を通さないで、なんとかコショウを手に入れられないものか・・・。

そう考えたヨーロッパ人たちは、インドと直接取引をしようと船で大洋に乗り出し、インドを目指すことにしたのです。

世界史のターニングポイントである「大航海時代」は、こうして始まったのです。

そして、1498年。ポルトガル人の「ヴァスコ・ダ・ガマ」は、南アフリカの喜望峰を通って海路インドに到達。

インド航路が開拓され、以後、ヨーロッパは世界の海を制覇することとなるのです。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)唐辛子がたくさん!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)ナツメグとメース、スターアニス

 

スパイスのふるさと「西ガーツ山脈」では、数多くの種類のスパイスが栽培されています。

インド原産の「コショウ」「ターメリック」「カレーリーフ」、スリランカ原産の「カルダモン」、インドネシアのモルッカ諸島原産の「クローブ」「ナツメグ」、地中海原産の「フェンネル」「フェネグリーク」、中国南部原産の「シナモン」「コリアンダー」「スターアニス」、中南米原産の「チリペッパー」などなど。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)香辛料の香りが漂います。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)スパイス・マーケットの賑わい

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)巨大な麻袋を担いだ人が!

 

これぞ、ケララ州・マラバール地方って感じのスパイス・マーケットを楽しんだ後、野菜や果物が売られる青物市場「エルナクラム・マーケット」へと向かいます。

スポンサーリンク

カレーリーフの香りに包まれた「エルナクラム・マーケット」

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)「エルナクラム・マーケット」の内部

 

「エルナクラム・マーケット」の中に入ると、狭い場内には野菜や果物を扱う小さなお店がひしめき合っている様子に出くわします。

色とりどりの新鮮な野菜や果物。その種類もたくさん!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)野菜を売るお店が並びます。

コーチン、スパイスバザールを歩く

 

ナス、にんじん、トマト、いんげん、玉ねぎ、じゃがいも、瓜、きゅうり、パプリカ、カリフラワー、にんにく、ショウガなどの野菜。

パイナップル、バナナ、オレンジ、ブドウ、ライム、パパイヤ、マンゴー、スイカなどの果物。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)ライム?柑橘類を扱うお店

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)こちらは、ジャガイモや玉ねぎなど

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)にんにく、玉ねぎ

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)バナナが盛りだくさん!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)大量のバナナ

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)バナナいっぱい!

 

バナナが盛りだくさん!

ケララ州には、椰子の木と同様、バナナの木がたくさん生えています。

南インドには、「レッドバナナ」という皮が赤い色をしていて、カスタードクリームのような味をした美味しいバナナがあるのですが、今回の旅では見かけることができませんでした。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)南インド料理の必需品、カレーリーフ

 

こちらは、南インド料理の必需品、「カレーリーフ(curry leaf)」です。

「カレーリーフ」は、和名「オオバゲッキツ(大葉月橘)」というミカン科ゲッキツ属の木の葉っぱのこと。

「カレーリーフ」は、カレーと柑橘類を足したようなスパイシーな香味があり、南インド料理やスリランカ料理の香り付けとして利用されています。

乾燥させた「カレーリーフ」も売られていますが、乾燥すると香りが弱まるため、生のものが良いとされています。

熱帯で生育する植物なので日本では栽培が難しく、生カレーリーフは貴重なのですが、ここコーチンでは、どこへ行っても「カレーリーフ」が盛りだくさん!

この市場も「カレーリーフ」の香りが充満していました★

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)市場を包み込むカレーリーフの香り

 

新鮮な「生カレーリーフ」をひと枝。

匂いを嗅ぐと、芳しいカレーの香りが!

持って帰りたい!って思いましたが、たぶん、そのまま持ち帰ったら空港の検疫で引っかかってしまいそうなので、諦めることにしました。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)「エルナクラム・マーケット」の入り口

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)「エルナクラム・マーケット」の外も野菜のお店がズラリ!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)いろいろな種類の野菜が売られています。

 

体じゅうが「カレーリーフ」の香りに包まれた頃、「エルナクラム・マーケット」を後にします。

けれども、市場を出た向かいの通りにも、野菜や果物のお店がずらりと並んでいました。

スポンサーリンク

市場の外にも様々な店舗が!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)スナックのお店

 

「エルナクラム・マーケット」から歩いて海側へ、「シャンマアム・ロード」に向かって進んでいきます。

その通り沿いにも、現地インド人御用達の様々なお店が並んでいました。

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)クッキーなどお菓子類

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)ナッツやレーズンなどのお店

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)スパイス店、やっぱり多いです!

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)スパイス屋、金物屋

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)アルミなどの食器屋さん

スパイスバザール(南インド・ケララ州4)インド人のマストアイテム、お弁当箱など

 

スナックやクッキー、ナッツなどのお菓子類、スパイスのお店、アルミ製のお弁当箱などを扱う食器屋さんなどなど・・・。

どこに行っても物が溢れていて、売られている商品も、お店の佇まいも、インドならではという雰囲気のお店ばかり!

インドの市場散策、楽しいです★

コーチンにある地域最大の市場「エルナクラム・マーケット(Ernakulam Market)」

コーチンに行ったら、ぜひ訪れて欲しい場所です。

スポンサーリンク

◉エルナクラム・マーケットの地図

  • 住所:
  • 営業時間:5時00分~22時00分

スポンサーリンク

関連記事

パハール・ガンジ、メインバザール(インド・デリー)【市場・バザール】
その土地のことを知りたいなら、まず市場に行くのがベスト!市場には、その土地で売られているもの、食べられているもの、その土地の物価、市井の人々の日常風景を知ることができます。今回の市場は、インド、ニューデリー駅前の「パハール・ガンジ(メインバザール)」
ディワリ(ディーワーリー)のパハール・ガンジ(インド・デリー)【市場・バザール】
その土地のことを知りたいなら、まず市場に行くのがベスト!市場には、その土地で売られているもの、食べられているもの、その土地の物価、市井の人々の日常風景を知ることができます。今回の市場は、ディワリで賑わう「パハール・ガンジ(メインバザール)」
混沌としたインドが感じられるメインバザールを散策@インド・デリー
インド、ニューデリー駅の西側に位置する地区「パハールガンジ」。デリーといえば、なこの地区は、「メインバザール」とも言われ、安宿がたくさんあり、世界中からバックパッカーや旅行者がたくさん集まります。最近は、デリーでもおしゃれな場所が増えてきていますが、メインバザールを歩けば、混沌としたインドを感じることができます。
キャンディ・マーケット(スリランカ・キャンディ)【市場・バザール】
その土地のことを知りたいなら、まず市場に行くのがベスト!市場には、その土地で売られているもの、食べられているもの、その土地の物価、市井の人々の日常風景を知ることができます。今回の市場は、スリランカ・キャンディ、キャンディ・マーケットです。
カレーリーフの香り漂う♪「エルナクラム・マーケット」(南インド・コーチン)
その土地のことを知りたいなら、まず市場に行くのがベスト!市場には、その土地で売られているもの、食べられているもの、その土地の物価、市井の人々の日常風景を知ることができます。今回の市場は、南インド・コーチン、エルナクラム・マーケットです。
インド最大のショッピングモール「LuLuモール」。巨大スーパーマーケットも入ってます!(南インド・コーチン)
南インド・ケララ州のコーチンにある巨大ショッピングモール「LuLuモール」。2013年3月にオープンした、インド最大のショッピングモールです。ショッピング、レストラン、エンターテインメント、何でも揃っていて、一日中楽しめるインド人の憩いのスポットです♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました