ブルーモスク・スレイマニエモスク – イスタンブールでジャーミィ巡り!【トルコ】

ブルーモスク・スレイマニエモスク – イスタンブールでジャーミィ巡り!【トルコ】

トルコ イスタンブール トルコの旅
ブルーモスク(トルコ)
記事内に広告が含まれています。

アジアとヨーロッパを繋ぐ町イスタンブール

オスマントルコの首都として世界屈指の繁栄を極めたこの町には、3,000を超えるジャーミィ(モスクがあります。

今回は、イスタンブールの「ジャーミィ(モスク)」についてご紹介します。

スポンサーリンク

ブルーモスク(スルタンアフメトモスク:スルタンアフメト・ジャーミィ)

トルコ イスタンブールブルーモスク(スルタンアフメトモスク:Sultanahmet Camii)

 

シルケジからトラムの線路沿いに坂道を登っていくと「スルタンアフメットエリア」に辿り着きます。

ここは観光客の最も多いエリアです。

何しろ、「アヤ・ソフィア」や「ブルーモスク(スルタンアフメトモスク)」「トプカプ宮殿」などの見所がここに集中しているのです。

私はとりあえず、通称ブルーモスクと呼ばれる「スルタンアフメトモスク(スルタンアフメト・ジャーミィ:Sultanahmet Camii)」に行ってみることにしました。

兎にも角にも、イスタンブールの象徴ともいえるこのジャーミィ(モスク)に行かないことには、イスタンブール見物は始まりません!

トルコ イスタンブール通称ブルーモスク

 

青空の下、その巨大な要塞のような建物、ブルーモスク(スルタンアフメトモスク)」はありました。

このモスクは、オスマン帝国第14代スルタン「アフメト1世」によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造されたのだそうです。

大小のドームと6つのミナーレを持つその外観はとても見事です。

本来はメッカ以外のモスクはを4本までしかミナーレを建ててはいけないそうですが、スルタンの指示「アルトゥン(金)」を「アルトゥ(6本)」と建築家が聞き間違えたため、6本のミナーレを持つモスクが出来上がったという逸話が残されています。

6つのミナーレを持つジャーミィは、世界でもここ以外にはないそうです。

トルコ イスタンブールブルーモスクの内部

 

見てください!

モザイクタイルで飾られたこの美しい天井!

ブルーモスクの壁や天井は、数万枚のイズニック製の青いモザイクタイルによって埋め尽くされています。

ドームには無数のステンドグラスが並び、そこからは淡い光が差し込んできます。

床には一面に真っ赤な絨毯が敷き詰められていました。

トルコ イスタンブールブルーモスク内部の柱

 

直径27.5mの大ドームは、大理石でできた巨大な4本の柱で支えられています。

写真の人と比べてみてください。すごい太さですよね、この柱。

スポンサーリンク

スレイマニエモスク(スレイマニエ・ジャーミィ)

トルコ イスタンブールスレイマニエモスク(Süleymaniye Camii)の内部

トルコ イスタンブールスレイマニエモスクのドーム

 

こちらは、「スレイマニエモスク(スレイマニエ・ジャーミィ:Süleymaniye Camii)」です。

オスマン帝国第10代スルタン「スレイマン1世」の命により、トルコ史上最高の建築家と呼ばれる「ミマール・スィナン」が設計したモスクです。1557年に完成しました。

このモスクは旧市側の丘の上にあって、金角湾から見て一番映えるモスクです。

「スレイマニエモスク」の内部は、ブルーモスクと同様にイズニック産のタイルやステンドグラスで飾られていますが、いくぶんすっきりとした内装です。

トルコ イスタンブール敷き詰められた赤い絨毯

トルコ イスタンブールメッカの方角を示す「ミフラーブ」

トルコ イスタンブールモスクの外にある洗い場

 

「スレイマニエモスク」の床には真っ赤なカーペットが敷かれていました。ここは、異教徒は入ることはできません。

真ん中の写真は、メッカの方角を示す「ミフラーブ」と呼ばれる窪みです。この方角に向かって、イスラム教徒はお祈りを捧げるのです。

一番下は、モスクの外にある洗い場。 ここで信者は手や足を清めて礼拝堂へと入ります。

スポンサーリンク

イエニ・ジャーミィ

トルコ イスタンブールイエニ・ジャーミィ

トルコ イスタンブールイエニ・ジャーミィ

 

これは、ガラタ橋のすぐそばにある「イエニ・ジャーミィ」、1663年の完成です。

このモスクは、鳩がたくさんいることでもよく知られています。

トルコ イスタンブール

トルコ イスタンブールイエニ・ジャーミィの内部

 

「イエニ・ジャーミィ」の規模はブルーモスクには及びませんが、内装は勝るとも劣らないもの。

すばらしいモザイクタイルです。

こちらはブルーモスクと違って赤いタイルが多用されていました。

トルコ イスタンブール

トルコ イスタンブール

トルコのモスクの壁や柱は、美しいモザイクタイルによって彩られています。

有名なのはイズニック製のタイル

イズニックは、かつてニケーアと呼ばれ、キリストの三位一体説を認める「ニケーアの公会議」が開かれた町として有名です。

イズニックが陶器の町となったのは、オスマン帝国時代の15世紀。

イズニック陶器は世界的に有名となり、イスタンブールのモスクの多くがイズニックタイルを使用したといわれています。

トルコ イスタンブールブルーモスク

 

イスタンブールには、約3,200ものモスクがあると言われています。

その中でも大ドームを周囲の半ドームで支える構造のモスクはオスマン建築独特のもの。

この建築様式は、トルコ最大の建築家「ミマール・スィナン」が、イスタンブールにあるローマ帝国時代の建築物「アヤ・ソフィア」を参考に生み出したものだそうです。

スィナンは生涯で477もの建築作品を作り上げたそうです。

代表作としては、イスタンブールにある「スレイマニエモスク(スレイマニエ・ジャーミィ)」「リュステム・パシャ・ジャーミィ」「シェフザーデ・ジャーミィ」、近郊のエディルネには、彼自身が最高傑作だと語っている「セリミエモスク(セリミエ・ジャーミィ)」があります。

 

旅行時期:1996年8月・2003年5月

スポンサーリンク

続きの記事・関連記事

続きの記事

関連記事

イスタンブールのローマ遺跡 - ここはかつてローマ帝国の首都でした【トルコ】
イスタンブールは、かつて「コンスタンティノープル」と呼ばれた東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の首都でした。この町は1000年以上もの間、キリスト教世界の中心のひとつでもあったのです。「アヤ・ソフィア」「地下宮殿」「ヴァレンス水道橋」「ヒッポドローム」をご紹介します。
イスタンブールをぶらぶら散歩 - 旧市街から新市街、アジアサイドまで【トルコ】
イスタンブールをぶらぶら散歩。旧市街から新市街、アジアサイドまで。イスタンブールの町をぶらぶら歩いていると、いろいろなものに出くわします。夕暮れ時は、海峡に何百というジャーミィの尖塔から一斉にアザーンの呼び声が聴こえてきます。異国情緒溢れる光景です。
グランドバザールとエジプシャンバザール(イスタンブール・トルコ)【市場・バザール】
その土地のことを知りたいなら、まず市場に行くのがベスト!市場には、その土地で売られているもの、食べられているもの、その土地の物価、市井の人々の日常風景を知ることができます。今回の市場は、トルコ、イスタンブールにある「グランドバザール」と「エジプシャンバザール」
トルコの絶品スイーツ「バクラヴァ」&中東・アラブのスイーツまとめ
近年注目を集めつつある中東のスイーツ。中でも今最も話題となっているのがトルコ生まれの伝統菓子「バクラヴァ」です。「バクラヴァ」とはどんなお菓子なのか、松屋銀座に出店したナーディル・ギュルのバクラヴァや、都内近郊のレストランのバクラヴァ、バクラヴァ以外の中東スイーツについてもご紹介します★

コメント

タイトルとURLをコピーしました