南インド、タミル・ナードゥ(Tamil Nadu:தமிழ்நாடு)の旅、3日目。
前日、チェンナイから飛行機と車を乗り継いで、チェティナード地方(Chettinad:செட்டிநாடு)の中心都市「カライクディ(Karaikudi:காரைக்குடி)」に到着。
料理の美味しさで名高いヘリテージホテル「The Bangala」に宿泊し、ランチに絶品の「チェティナード・ミールス」をいただきました♪
この日は、朝、ホテル近くの集落を散歩した後、午後はチェティナード・マンションを巡るプライベートツアーに出掛ける予定です。
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」の朝食
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」のダイニング
朝起きて、朝食は宿泊していた「ザ・バンガラ(The Bangala)」でいただきました。
上の写真が、朝食をいただいたダイニング。ランチもディナーもここでいただきます。
朝食は、宿泊料金に含まれています。
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」についての詳細はこちらから→楽園のような素敵な場所「ザ・バンガラ(The Bangala)」に宿泊@カライクディ
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」の朝食
朝食は、もちろん、南インドの軽食(ティファン)。
サンバルとワダ 、ポンガル、ココナッツとトマトのチャトニ。それと、フレッシュフルーツです。
シンプルですが、サクサクのワダとカレーリーフの香りと豆の旨味たっぷりのサンバルが美味しい♪
マスタードシードがピリリと効いたポンガルもなかなか。
トースト&ジャムもいただきました。
フルーツとスイカジュース
南インドのミルクコーヒー
トースト&ジャムもついでにいただき、食後は南インドのミルクコーヒー。
満足です♪「ザ・バンガラ(The Bangala)」の朝食ティファン。
「ザ・バンガラ(The Bangala)」のレストランについての詳細はこちらから↓
早朝から昼過ぎまでドンドコ鳴り響く太鼓や笛の演奏♪
カライクディはカラフルな建物が多いです。
朝食後、ホテルの近くに広がる集落をぶらぶら散歩してみることにしました。
とりあえず、ホテルの裏手の方から太鼓をドンドコ鳴らしている音がずっと聴こえてきていたので、まずは音の聴こえる方へと行ってみることにします。
太鼓の音は、ホテルの部屋で寝ている時から、早朝のアザーンの呼び掛けがモスクから聴こえて来る頃から(カライクディにもモスクがあるのでアザーンの呼び掛けは行われます)、ずっと聴こえてきていました。
音の鳴っている所へと近づいて行ってみると・・・。
ホテルの裏手の寺院では太鼓や笛の演奏が行われていました。
そこには、ヒンドゥー寺院らしき施設があり、施設の前で、赤と青のお揃いの服を着た楽団が太鼓をドンドコ鳴らしておりました。
カライクディの朝。寺院で太鼓や笛の演奏が行われていました【南インド・タミルナードゥ】
この太鼓と笛の演奏、早朝から昼過ぎまで延々と続いていました。
楽団は太鼓だけでなく、笛や歌なども入り、かなり豪華な編成。
楽団の前には椅子が並べられ、人々が椅子に座りながら演奏を聴いています。
楽団の向こうの建物には、人が出ていったり、入っていったり。
結局、どういう状況で行われている演奏なのかはわからなかったですが、この演奏、早朝から昼過ぎまで延々と続いていました。
寺院の前にいた子供たち
写真を撮ってくれと言われたのでパチリ!
楽団が演奏しているところには子供たちが集まっており、楽団を撮影していると、わらわらと近づいてきて、自分たちの写真を撮ってくれと言ってきました。
そんな子供たちの写真をパチリ!
そばに停まっていたリキシャ。犬が居て、荷台の上にはニワトリも乗っていました。
この未舗装の道の向こうの集落へと入っていきます。
チェティナード地方と呼ばれる地方の中心都市「カライクディ(Karaikudi:காரைக்குடி)」の人口は約11万人。
豪華な邸宅で知られる「チェティヤール」の人々が有名ですが、一般の人々はインドのどこにでもあるような普通の家に住んでいて、普通の暮らしをしています。
さて、通りを進んでいき、未舗装の道の向こうの集落へ。カライクディの庶民の暮らしの場と入っていきましょう〜♪
カライクディの集落をぶらぶら歩き♪庶民の暮らしを垣間見る。
可愛らしいトラックと子供たち
未舗装の道を歩いていくと、素朴な感じの家が並ぶ集落に入り込みます。
界隈には、椰子の木が立っていたり、子供たちが歩いてきたり、可愛らしいトラックが停まっていたり。
雑貨屋とおじさん。手を振って挨拶してくれました。
小さな雑貨屋さんがありました。その雑貨屋さんと談笑するでっぷりとしたお腹のおじさん。
このおじさんに行きと帰りで2回出会いましたが、2回とも無言で手を振って挨拶してくれました♪
子供たちに写真を撮ってくれとせがまれます。
集落を歩いていると、しばしば子供たちに出会います。
子供たちは「ハロー!」と挨拶し、こちらが写真を撮っているのを見ると、自分たちのことを撮ってくれとせがんできます。
ヒンドゥー教徒の家の玄関先に毎朝描かれる幾何学的な紋様「コーラム」
それぞれの家の前の地面には、美しいコーラムが描かれています♪
集落のそれぞれの家の前の地面には、美しい「コーラム(Kolam)」と呼ばれる文様が描かれていました。
「コーラム」とは、南インドのヒンドゥー教徒の家の玄関先に、米粉や石灰などで描かれるペイントアートのこと。
繁栄と富の女神である「ラクシュミ」を家に招き入れるため、または、家の魔除として、あるいは、家を訪れる人(他の生き物全ても)への歓待の印として、コーラムは家の玄関先に描かれるのだそう。
コーラムは毎朝、描かれるのだそう。
コーラムを描くのは女性の役割です。ヒンドゥー教徒の女性は毎朝、家の玄関先にコーラムを描くのだそう。
これはヒンドゥー教徒の間で古くから行われてきた習慣です。
コーラムの紋様は家によって異なります。
それぞれの家系には独自の紋様があり、その紋様は母から娘へと代々受け継がれていくものであるのだとのこと。
お洒落な親子、家の前に描かれたコーラム
蓮華のコーラム
とても綺麗で見事なコーラム。踏んでしまうのは憚られますが、通行人や車がコーラムを踏み、紋様が消えてしまうのは、むしろ縁起が良いことなのだそう。
家への訪問者(神様)が訪れたと解釈できるからなのだとか。
それでも、何だかもったいなくて踏めませんでしたが。。。
ヤギ、牛、犬。動物と人が共存する集落
自転車を引いたおじさんと犬がやってきました。
集落を歩いていると、人だけでなく、動物にもたくさん出くわします。
インドの町や村には、犬や牛、ヤギ、そして、猿までも。たくさんの動物が人と一緒に暮らしています。
そんな、人と暮らす動物たちの姿を見ることも、インドの街歩きの楽しみのひとつ。
ヤギの集い
闘うヤギ
民家で飼われていた牛
洗濯物がたくさん干された緑色の家の前で犬が寝ています。
街中に野良の動物が暮らしているのって、日本では衛生的な問題から考えられない環境です。けれども、インドでは普通のことです。
家の前に描かれる「コーラム」も、動物や鳥、虫たちが食べられるように米粉や石灰が使われており、「コーラム」には動物や鳥、虫などの存在を自分たちの日常生活に歓待し、彼らと共存していくという意味合いも込められているのです。
写真を撮っていると、みんな集まってきて、逆に写真撮影されてしまいました!
カライクディの集落の様子
集落を歩いていると、老若男女、様々な人たちとすれ違いますが、すれ違い様、みんな一様ににこやかに挨拶してきます。
未舗装で平屋のあばら屋が多く、道端にはゴミが散乱し、路肩の排水溝からは悪臭が漂うような界隈。
この地域が、カライクディにおいて、平均的なのか、下層の地域なのかは分からないですが、出会う人みんな明るく生き生きとしていて、幸せそうな表情をしていました。
普通の日常が営まれているカライクディの界隈
集落の道を歩いていると、皆に挨拶されます。
黄色の壁が鮮やかなおうち
界隈には、カラフルで味のある、写真映えする魅力的な家々がたくさん!
出会うどの人もにこやかな笑顔を向けてくれ、カメラを構えると快く撮影に応じてくれます。むしろ、「撮ってくれ!」といった感じです。
写真を撮っていると、みんな集まってきて、逆に写真撮影されてしまいました!
ある家の前で写真を撮っていると、家族のみんなが集まってきました。
そして、スマホを持ったお兄さんに逆に写真撮影されてしまい、そのうち、彼らと一緒に記念撮影大会となってしまいました!
この家族だけでなく、南インドの方々で「一緒に写真を撮ってくれ!」と言われました。
日本人が珍しいのでしょうか?
人々の生活の場
コーラムと女の子
ひと通り、庶民の集落を散策した後、元来た道を歩いてホテルへと戻ります。
街の商業地区や観光地を歩いているだけでは見ることのできない、庶民の日常の暮らしの風景。
笑顔で受け入れてくれた人々の対応に、とっても温かい気持ちにさせられました。
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」に戻ってきました。
ホテル「ザ・バンガラ(The Bangala)」に戻ってきました。
ちょっとお部屋で休んだ後、カライクディ近郊にあるチェティヤールの豪華な邸宅「チェティナード・マンション」を見るため、お出掛けすることにします。
まずは、ホテルのマネージャーに、目的のチェティナード・マンションがある「アッタングディ」と「カナドゥカタン」へのアクセスの相談です。
カライクディMAP(左下の「村歩き」と書かれた場所が歩いた地域)
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