アフリカ東海岸、タンザニアの沖合いのインド洋上にある島「ザンジバル(Zanzibar:زنجبار)」
その中心「ザンジバルシティ」の旧市街「ストーンタウン」は、アフリカとアラブの文化の入り混じった魅力的な所です。
今回は、「ストーンタウン」の市場をご紹介します。
ザンジバルシティ市民の台所「ダラジャニ市場(Darajani Bazaar)」
ダラジャニ市場
まずは、ザンジバルシティ市民の台所、「ダラジャニ市場(Darajani Bazaar)」をご紹介。
三角形の形をしたストーンタウンの東辺、南北に伸びるメインストリート「クリーク・ロード」沿いの一角に「ダラジャニ市場」はあります。
青果や精肉、鮮魚、スパイスまで、ザンジバルの食卓に登場する食材なら、何でも売られている地元民御用達の市場です。
真っ赤なランプータンがいっぱい!
市場の前の広場には、果物や野菜の屋台がたくさん出ています。
ザンジバルでどんな食材が食べられているかがわかりますね。
皮を剥いたキュウリ
小さな野菜がたくさん!
日除けのパラソルがカラフル
朱色と白のダラジャニ市場の建物
路上に山積みにされた衣料
カラフルパラソルの下に並ぶ野菜たち
バナナ、スイカ、その他もろもろ
市場では、お店の売り子も買い物客も男性の姿が多かったです。
イスラム圏では、買い物をするのは男性の役割であることが多いですが、ザンジバルもそうなのかもしれません。
鮮魚市場
こちらは、鮮魚市場。
訪問したのが午後だったせいか、並べられている魚の数も少なく、閑散とした感じ。
精肉市場
こちらは、精肉市場。
ザンジバルで食べられているお肉は、マトン、チキン、もしくはビーフ。
もちろん、イスラム圏なので豚肉はありません。
パックに詰められたスパイス
ザンジバルと言えば、スパイス!
インドなどのように、器に盛られた色とりどりのスパイス群をイメージしていたのですが、そういうディスプレイはなく、どのお店もスパイスはパックに詰められた状態で売られていました。
ザンジバルシティ市民の台所、「ダラジャニ市場」
びっくりするようなものはありませんでしたが、ザンジバルの人々の日常の暮らしぶりを垣間見ることができました★
フード屋台がひしめき合う夜の「フォロダニ公園(Forodhani Gardens Night Food Market)」
夕方の「フォロダニ公園」
ザンジバルのフェリーターミナルと港を右手に臨む海岸線沿いに、ザンジバル市民の憩いの場「フォロダニ公園(Forodhani Park)」があります。
近年整備されたこの公園は、緑の木々や芝生が植えられ、ベンチの並ぶ海沿いの遊歩道があるなど、とても気持ちの良い空間で、のんびりと過ごすことができるのですが、夜になるとその様子は一変!
たくさんのフード屋台が店を出し、芋を洗うような大賑わいとなるのです。
夕方になると軽食の屋台がたくさん現れます。
熱気むんむんのナイト・マーケット
無数の屋台から肉や海鮮を焼く煙が立ち上り、辺りに香ばしい匂いが充満します。
熱気むんむんのその様子は、台湾の夜市やモロッコ・マラケシュのフナ広場のよう。
ストーンタウン中の人が集う夜のフォロダニ公園
串焼き屋台が多いです。
人の波をかき分け、それぞれの屋台に並ぶお料理を物色します。
お料理は、肉やエビ、タコなどの串焼き屋台、お好み焼きっぽいものや汁物系、バナナを使ったスイーツらしきものなどがありましたが、串焼き屋台が一番多いです。
ザンジバル名物「ザンジバルピザ」の屋台
こちらは、ザンジバル名物「ザンジバルピザ」の屋台。
「ザンジバルピザ」は、野菜と肉やシーフードと卵を小麦粉の生地で包んで焼いた軽食。
タンザニア本土生まれのお料理で、近年、ザンジバルでも人気になっている屋台料理なのだとか。
フォロダニ公園でザンジバルピザを食べる in ストーンタウン
さっそく、注文してみることにします。
野菜やお肉を包丁で刻み、卵を混ぜて、生地の中に包んで焼いていきます。
ピザと言うよりは、お好み焼きっぽいお料理です。
具材はチョイスすることができて、今回はチキンを選びました。
ザンジバルピザ(10,000シリング:483円)
こちらが、名物「ザンジバルピザ」
特別びっくりするような味ではなかったですが、普通に美味しい★
気軽にお腹を満たすことができます。
お値段は、日本の屋台飯とそんなに変わらない感じ。
売り子さんはみんな陽気です。
オロジョの屋台
他にも何か食べたいなってことで、選んだのがこの「オロジョ」
「オロジョ」とは、ライムベースの酸っぱいスープの中に、ジャガイモの団子や肉、茹で卵、生野菜、ココナッツチップスなどが入ったお料理です。
ザンジバルを訪れた旅行者のネットでの評判がかなり良いのでチョイスすることにしました。
オロジョ(2,000シリング:97円)
こちらが、その「オロジョ」
大量のライムが入った酸っぱいスープがさっぱりとしていて、ジャガイモや肉、卵などの具材との絡みもベストマッチ!
柔らかいジャガイモ、噛みごたえのあるお肉、パリパリのココナッツチップスなど、食感もバラエティーに富んでいて楽しめます。
かなり美味しかったです、「オロジョ」
TASTE 75 DELICIOUS こちらも「オロジョ」屋台
こちらは串焼き屋台
ストーンタウンの夕食はここで事足ります。
フォロダニ公園の夜のフード屋台、お料理のバリエーションはそれほど多くなく、お値段も街の食堂よりも高めな印象でしたが、他では食べられないようなザンジバルフードをいただくことができます★
ストーンタウンを訪れたら、必ず訪れたい場所のひとつです。
毎日大賑わいのフォロダニ公園
ザンジバルシティ中の人が集まっていると思えるほど。
子供向けのおもちゃの露店
水やジュースのスタンド
夜の港沿いの遊歩道
それにしても、夜のフォロダニ公園は、人の数がものすごいです!
フード屋台が連なる並びも、周辺の海沿いの遊歩道も人でいっぱい!
公園の敷地内では、ゴザを敷いて地べたに座った家族連れや団体がたくさんおりました。
けれども、屋台料理のお値段はそこまで安くないし、公園内でイベントが行われているわけでもないし、何で毎日のようにこんなに人が集まるのか、ちょっと謎です。
海岸べりのローカルな魚市場「フングニ魚市場(Funguni Fish Market)」
ストーンタウンの北の端、フングニ魚市場
ストーンタウンの北の端の海沿いに「フングニ魚市場(Funguni Fish Market)」はあります。
「フングニ魚市場」は、海岸べりのオープンマーケットで、水揚げされた魚を売る小さな屋台が浜辺の上にたくさん出ていて、魚を売買する人で賑わっています。
ローカル感満点の市場です★
露店で魚を売る人たち
小さな台の上に魚を載せて
魚を売る露店は、勉強机くらいのスペースの小さな屋台がほとんどで、バケツやタイヤの上に板を載せ、その上に魚を並べていたりします。
売る人も買う人も、ほぼ男性オンリーです。
魚を売買する人たち
小魚とそれを見つめるネコ
市場には、ただ座って駄弁っているような人もいて、人の数は結構多く賑わっています。
売られている魚を狙うネコもたくさんいました!
大きなダウ船が二艘
浜辺の奥にある船のドック
浜辺には、漁から戻ってきた大きなダウ船が停泊していたり、浜辺の奥には船のドックがあったり。
ささやかな台の上で魚を売る
ダウ船が並ぶ浜辺の風景と、人々が露店で魚を売買する様子を眺めていると、3,40代くらいの男性に話掛けられました。
彼はこの市場に仕事を探しにきたのだとのこと。
彼の話によると、ザンジバルは仕事があまりなく、定職に就くことがなかなか難しいそうで、日々、単発の仕事を探しながら食いつないでいるのだとか。
屋内市場は今日はお休みとのこと
こちらは、大きめの建物の中にある屋内市場。
訪れた時は、ちょうどお休みの日だったようで、館内にはあまり人がおらず、ガランとしていました。
タンザニア・ザンジバル、ストーンタウンの市場。
ザンジバルシティ市民の台所「ダラジャニ市場(Darajani Bazaar)」、フード屋台がひしめき合う夜の「フォロダニ公園(Forodhani Gardens Night Food Market)」、海岸べりのローカルな魚市場「フングニ魚市場(Funguni Fish Market)」
いずれも、アフリカらしい、ザンジバルの人々の日常を垣間見ることのできる市場です。
ザンジバル島ストーンタウンMAP
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