スリランカ最大の都市「コロンボ」(Colombo:කොළඹ:கொழும்பு)
セイロン島の南西海岸沿いにある町で、人口は75万人。スリランカの経済と文化の中心です。名前の由来は、「マンゴーの樹の茂る海岸」を意味する「Kola-amba-thota」からきているとのこと。
植民地時代のコロニアルな街並み、アジアらしい熱気と喧騒の市場、スリランカの今を感じる近代的なショッピングモールやカフェ。
見どころいっぱいの「コロンボ」の街を歩きます。
コロンボの中心、コロニアルな雰囲気の残る「フォート地区」
ライトハウス時計塔(フォート地区)
宿泊したホテル「コロンボ・シティ・ホテル」は、コロンボの中心「フォート地区」(Fort)にある一番のランドマーク、高層ツインタワーの「ワールド・トレード・センター」の真ん前にありました。
「フォート地区」は、植民地時代から独立後の1985年まで、スリランカの行政の中心だったところ。
旧国会議事堂や大統領官邸、中央銀行など、政府系の建物が並んでいます。
スリランカ最大の港「コロンボ港」やスリランカ鉄道のメインターミナル「コロンボ・フォート駅」もこのエリアにあります。
フォート地区のキオスク
馬に乗った警官(フォート地区)
フォート地区のキオスク
フォート地区の宝くじ売り場
ホテルで朝食を済ませた私は、ホテルを出ると、フォート地区で一番繁華なメインストリート「ヨーク・ストリート」(York St.)を北へと歩き始めました。
ちょうど街は出勤の時間。スーツ姿のビジネスマンがキオスクで新聞を買っていたり、混雑した路線バスに揺られている姿を見ることができました。
レンガ造りのスーパー「カルギルス」
写真は、「ヨーク・ストリート」沿いにあるレンガ造りのスーパー「カルギルス」(Cargill’s)です。
向こうには、ワールド・トレード・センターのツインタワーも見えます。
「カルギルス」は、スリランカ最大手のスーパーマーケットチェーン。
このレンガ造りのお店は「カルギルス」の本店で、建物は1904年に建てられました。
もともとはカルギル家の邸宅であったそうで、コロニアル様式のその外観はなかなかの立派さ。
内部は、普通のスーパーマーケットでした。
グランド・オリエンタル・ホテル
スリランカ初日に宿泊した「グランドオリエンタルホテル」(Grand Oriental Hotel)です。
1837年に建てられたコロンボで最も歴史あるホテルで、かつては上流階級の社交場として賑わっていたそうです。
白亜のコロニアル建築が目に眩しいです♪
プランテーション・ハウス
フォート地区の建物
「カルギルス」の角の交差点を右に曲がり、東へと進みます。
通りにはところどころにコロニアル風の建物が建っています。
「コロンボ」は、16世紀末にポルトガルの支配下に入り、1658年にはオランダの統治を受け、1802年にはイギリス領セイロンの首都となりました。
現在の街並みは、イギリス時代にその下地が造られたのだそうです。
仏教寺院の仏像
仏教寺院の外観(フォート地区)
「フォート地区」を東へ向かって歩いて行くと、右手にビルに囲まれた仏教寺院がありました。
内部には黄金の仏像が光り輝いていました。
「コロンボ」は、その人口の約4割、27万人がシンハラ人の仏教徒。
そのほか、ヒンドゥー教徒のタミル人が30%あまり、イスラム教徒も25%ほどいます。
「コロンボ」は多民族が共存する都市なのです。
熱気と喧騒に満ちた庶民の町「ペター地区」
カーン時計塔(ペター地区)
「フォート地区」を東へと進んでいくと、ロータリーの中に立つ時計塔が見えてきます。
「カーン時計塔」(Khan Clock Tower)です。インドのカーン財閥によって建てられたそうです。
この時計塔は、「ペター地区」(Pettah)の入り口に建っていて、ここから東が庶民の街「ペター地区」です。
ペター地区の界隈
ペター地区の路地
「フォート地区」とは打って変わって庶民的な「ペター地区」の通り。
小さな商店や食堂、ゲストハウスなどが軒を連ね、雑多な看板が通りを彩っています。
まさに、下町って感じです。
ジャミ・ウル・アルファー・モスク
「ペター地区」をさらに東へと歩いて行くと、赤と白のストライプ模様の建物が見えてきました。
「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」(Jami Ul Alfar Mosque)です。
「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」は、1908年に建てられたモスクで、コロニアル様式とイスラム建築をミックスさせた面白い建物です。
モスクの内部
祈る人々
「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」の内部では、イスラム教徒たちが礼拝をしていました。
「コロンボ」とイスラム教徒との関わりはかなり古く、8世紀にはムスリム商人が使節を置き、16世紀にポルトガルに支配されるまで、コロンボの交易を支配していたそうです。
ペター地区とトゥクトゥク
ペター地区のロータリー
ペター地区のマーケット
「ジャミ・ウル・アルファー・モスク」を出てさらに東へと進み、「オールド・タウン・ホール」の角を右折し、南へと進んでいくと、「ペター地区」で最も繁華な通り「ボーディラジャ・マーワタ」(Bodhiraja Mawatha)があります。
ここには、野菜や果物の市場が出ていました。
大勢の地元の人で賑わう
たくさん並べられた野菜
パイナップルが山盛り
地元の人々で大賑わいのマーケット。
市場には、色とりどりの新鮮な野菜や果物が山盛りになっていました。
オランダ時代博物館
市場の中ほどで右折し、通りを西へと歩いて行くと、右手に白い列柱の並ぶコロニアル建築が現れます。
「オランダ時代博物館」(Dutch Period Museum)です。
ここは、オランダ植民地時代の植民地政府の建物を、そのまま博物館にしたもの。
2階建てで、内部には緑の芝生が美しい中庭があり、展示品としては当時の武器や調度品、家具や古地図などがあります。
「シナモン・ガーデンズ」にあるオシャレなモール「オデール」
「ペター地区」を歩くのもそこそこにして、別の地域へと行ってみましょう♪
トゥクトゥクを捕まえ、ドライバーに「シナモン・ガーデンズ」(Cinnamon Gardens)へ行ってくれるよう頼みます。
「シナモン・ガーデンズ」は、ペター地区から南へ約4kmほど行ったところにある地域。
高級住宅地や各国大使館が集まるハイソな場所です。
トゥクトゥクでシナモン・ガーデンズへ
トゥクトゥクからの車窓です。
コロンボの街、ほんとトゥクトゥクの数が多いですね。
「シナモン・ガーデンズ」は、その名前のとおり、かつてはシナモンの栽培が行われていた場所。
この地域には、「コロンボ国立博物館」や「ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園」があります。
今回目指したのは、ショッピングモール「オデール」(ODEL)
15分ほどで着きました(Rs.200:122円)
「オデール」は、シナモン・ガーデンズの五差路の交差点の角にあります。
おしゃれなショッピングモール「オデール」
「オデール」は、コロニアルスタイルの建物を改装した高級ショッピングモールで、コロンボで一番人気があるデパートです。
オーナーは、元トップモデルだった女性だそうで、空港やキャンディにも支店があります。
さっそく、中に入ってみましょう♪
日本食レストランもあります。
おしゃれな柄がたくさん!ラッピングのお店
カラフルなオリジナル写真立て
モールは3階建てになっていて、とっても綺麗。
内部には、日本でも着られそうな洋服や、オリジナルなかわいい雑貨、ブランドコスメや土産物、カフェやフードコートまでいろいろ。
買い物している人もおしゃれな感じの人が多く、売られている商品もセンスがある感じ。
内装もディスプレイもセンスあります。
オデールのカフェ
ナッツとドライフルーツ
モール内は富裕層で大にぎわい
オデール内の洋服屋さん
モール内は、結構混雑していました。富裕層で大賑わいです。
ここで、お土産をいくつか購入♪
ひと通り店舗を見て回ったあと、「オデール」から歩いて300mほどのところにあるフードコート「アーバン・キッチン」を目指します。
「アーバン・キッチン」でランチ
フードコート「アーバン・キッチン」
おしゃれなショッピングモール「オデール」から徒歩数分。
ホームセンター型の大きなスーパーマーケット「アルピコ・スーパーセンター」(Arpico Supercentre)があります。
その一角にあるフードコートが「アーバン・キッチン」(Urban Kitchen)です。
「アーバン・キッチン」では、スリランカ料理から洋食、中華、タイや韓国などの料理まで、様々な料理をいただくことができます。
都会的でセンスの良い店内は、大勢のコロンボの若者たちや家族連れで賑わっていました。
アーバン・キッチンで食べたハンバーガー
今回注文したのは、ハンバーガーとストロベリーラッシー(Rs.1260:768円)
日本並みのお値段です。
でも、味はしっかりしていて美味しかったです。
アルピコ・スーパーセンターのあやしい日本語商品
アルピコ・スーパーセンター
アーバン・キッチンに隣接する「アルピコ・スーパーセンター」の中も覗いてみました。
野菜や果物、鮮魚や精肉などの生鮮食料品から、シャンプーや石鹸、コスメ、防虫剤や洗剤、文房具や食器、工具やおもちゃまで、あらゆる生活必需品が揃っています。
海外のスーパーを覗くのは、市場を見るのとは違った面白さがありますね!
「パークストリートミューズ」(Park Street Mews)
スパ・セイロンでフットマッサージ
パークストリートミューズの界隈
食事を済ませ、スーパーを覗いた後、歩いて「パークストリートミューズ」(Park Street Mews)に行ってみました。
「パークストリートミューズ」は、最近コロンボで注目されているオシャレスポット。
椰子の木が並ぶ石畳の街路に、カラフルなパステルカラーに彩られたオシャレな店舗が並ぶ界隈です。
まだ、出来立ての界隈みたいで、空き店舗も結構ありましたが、ブティックやセンス良さげなカフェなどがちらほらとありました。
ここに来た目的は、フット・マッサージ。
この「パークストリートミューズ」には、ラグジュアリーなスパ「スパ・セイロン」(Spa Ceylon)のフラッグシップショップがあるのです。
「スパ・セイロン」は、本格的な「アーユルヴェーダ・マッサージ」を受けられることでも有名ですが、今回は、フット・マッサージのみをお願い。
60分で、Rs.2,800(1708円)と結構お得感がありました。
各種のオイルを使ってのフット・マッサージ、気持ち良かったです♪
旅の疲れが癒されます★
コロンボ最大の仏教寺院「ガンガラーマ寺院」
ガンガラーマ寺院
フット・マッサージで足をほぐした後、コロンボ最大の仏教寺院「ガンガラーマ寺院」(Gangarama Temple)を訪れます。
「ガンガラーマ寺院」へは、「パークストリートミューズ」から歩いて数分のところ。
境内は、たくさんの参拝客で賑わっていました。
ガンがラーマ寺院に居たガネーシャ神
聖人らしき像がたくさん!
入り口で靴を預け、境内の中を歩きます。
スリランカ仏教の性格なのでしょうか。境内には、仏様だけでなく、ヒンドゥー教の象の神様「ガネーシャ」の像など、いろいろな神様の像が置かれていました。
ブッダと仏塔の数々
ボロブドゥールに似た仏塔
ガンガラーマ寺院の主祭壇
ガンガラーマ寺院
仏像に祈る人々
キャンディの仏歯寺とはまた違った、都会のお寺って感じ。
バラエティーに富んだ仏様や神様の像、真剣に祈る参拝客の姿を見ることができます。
なかなか面白かったです★
トゥクトゥクで「ゴール・フェイス・グリーン」へ
「ガンガラーマ寺院」を出た後、再びトゥクトゥクを捕まえます。
次の目的地は、インド洋に面した広大な広場「ゴール・フェイス・グリーン」
旅の締めに、コロンボの海でも見てみようと思ったのです。
海沿いの広場「ゴール・フェイス・グリーン」を歩く
ゴール・フェイス・グリーンの風景
「ゴール・フェイス・グリーン」(Galle Face Green)は、ゴール通りとインド洋に挟まれた、幅約100m、長さ約500m、面積5ヘクタールの緑地です。
イギリス統治下の1859年に、当時の総督ヘンリー・ジョージ・ワードの発案によって造られたのだそうです。
当時は、競馬場、またはゴルフ場として利用されていたのだとのこと。
ビニール人形が売られています。
「ゴール・フェイス・グリーン」には、まったく木が生えていないので、日中は直射日光が厳しそうです(訪れた時は夕方)。
広場には、スナックの屋台やビニール人形売りの出店がありました。
ゴール・フェイス・グリーンでは凧揚げをしている人が多いです。
凧揚げをする少年。向こうに見えるのは、ワールド・トレード・センター
「ゴール・フェイス・グリーン」の風景です。
遠くには、ワールド・トレード・センターのツインタワーが見えます。
「ゴール・フェイス・グリーン」では、凧揚げをしている人がたくさんいました。
「ゴール」の海辺でも凧揚げしている人たちがいましたが、スリランカでは凧揚げは日常的な遊びなのでしょうか。
大人も子供も、多くの人たちが凧揚げを楽しんでいます。
ゴール・フェイス・グリーンとインド洋の海
ゴール・フェイス・グリーンの風景
「ゴール・フェイス・グリーン」とインド洋の海です。
広大な芝生の公園をひと通り歩いた後、タクシーに乗ってホテルのある「フォート地区」へと戻ります。
スリランカのお土産を購入
ここで、スリランカで買ったお土産をご紹介します。
象の図柄の革製の財布
赤と緑の象の置物
象の図柄の革製の財布と赤と緑の象の置物です。
どちらも、「フォート地区」にある「ダッチ・ホスピタル」というショッピングモールの土産物屋さんで買いました。
両方合わせて、Rs.1,300(793円)
ピーコックの神様のお面
「フォート地区」の土産物屋「ラクサラ」で買ったピーコックの神様のお面(Rs.2500:1525円)
ミニトゥクトゥク
「オデール」で買ったミニトゥクトゥク(2個でRs.470:287円)
スリランカ石鹸(ベニバル&ターメリック)
スリランカ石鹸(ロータス&ケクム)
スリランカの石鹸です。
両方とも「オデール」で購入(Rs.900:549円)
コホンバ石鹸
コホンバ石鹸
「フォート地区」のスーパー「カルギルス」で買ったコホンバ石鹸(Rs.420:256円)
ビールを飲んで、帰国の途へ
ワールド・トレード・センター
宿泊していたホテル「コロンボ・シティ・ホテル」に戻り、ホテル屋上のレストランで夕食を食べます。
オープンエアのテラス席で、スリランカビール「ライオンラガー」を飲み、ビーフ・ステーキに舌鼓♪
眼下の道路には、行き交う車や色とりどりのトゥクトゥク。建物の向かいには、ワールド・トレード・センターのツインタワーが見えます。
ライオンラガーで旅の締め
スリランかの旅もこれでおしまい。
仏歯寺のある「キャンディ」の町、象が練り歩く「ペラヘラ祭り」、巨大な岩の遺跡「シーギリヤ・ロック」、仏像と色鮮やかな壁画の「ダンブッラの石窟寺院」、ロマンチックなコロニアルタウン「ゴール」
見どころいっぱい、盛りだくさん、大満足の旅でした!
コロンボ発のフライトは、0:35分発。
ホテルのスタッフにタクシーを呼んでもらい、早めの19:00頃、空港へ向けて出発。
1時間後、バンダーラナーヤカ国際空港に到着しました(Rs.3,400:2074円)
旅行時期:2014年8月
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