スリランカ中部の町「キャンディ」(Kandy:මහ නුවර:கண்டி)
12万人の人口を数えるこの町は、スリランカ最後の王朝「シンハラ王朝」の都だった町です。
「キャンディ」は、イギリスが植民地支配する1815年までの約300年間、王朝の首都として繁栄しました。
この町には、王権の象徴である仏歯を祀った「仏歯寺」があります。
仏歯は、スリランカの仏教徒にとっても大切な存在であり、スリランカ中から多くの仏教徒がこの町を訪れます。
キャンディの町を歩く
「キャンディ」の町は、ナックル山脈やハンターナ山脈などのスリランカ中央部の山脈に囲まれた盆地にあります。
標高は465m。コロンボから来るといくぶん涼しく感じる気候です。
「キャンディ」は、コロンボ首都圏に次ぐ、スリランカ第二の経済圏の中心都市。
多くの企業が支社を置いているほか、南西部にあるペーラーデニヤには、スリランカ最古で最も格式の高い大学「ペーラーデニヤ大学」のキャンパスもあります。
キャンディのトゥクトゥク
「キャンディ」では、山の上にあるホテルに泊まっていたため、街に出るのに「トゥクトゥク」をよく利用しました。
トゥクトゥクは、「スリーウィーラー」や「オートリクシャー」とも呼ばれるオート三輪タクシー。
スリランカでは、どんな町に行ってもこのトゥクトゥクがたくさん走っています。
インドやタイなどでは、どの車も全て同じ色であることが多いですが、スリランカのトゥクトゥクはカラフル!
色とりどりのトゥクトゥクが走っていて、見ていて楽しいです★
コロンボではメーター制のトゥクトゥクが走っていますが、ここ「キャンディ」では、メーターはなく交渉制。
いちいち交渉するのが、少し面倒くさいです(汗)
キャンディで食べたスリランカ料理
大衆食堂で食べたビリヤニ
ビリヤニとカレー
大衆食堂の外観
「キャンディ」には、安い大衆食堂から旅行者向けのレストランまで、色々なレストランがあります。
こちらは、キャンディ中心部の大衆食堂で食べた「チキン・ビリヤニ」(Rs.400:244円)
インドのビリヤニほどスパイスたっぷりな感じではなかったですが、食べやすくてなかなか美味しかったです。
コットゥ・ロティ
「コットゥ・ロティ」は、小麦粉とココナッツのすり身を混ぜて焼いたクレープ状のパン「ゴーダンバ・ロティ」を細かく刻んで、野菜や肉、卵などと一緒に炒めた料理。
「コットゥ・ロティ」を出す店では、「ゴーダンバ・ロティ」を細かく刻む、「カタカタ」という音が聞こえます。
こちらは、別の大衆食堂で食べました(Rs.250:153円)。
焼きそばのパンバージョンみたいな感じですが、途中でちょっと飽きてきます。
ローカル食堂でマサラ・ドーサを食べる
南インドでよく食べられるポテトのスパイス炒めを豆のクレープで包んだ料理「マサラ・ドーサ」もありました!
これも、また別の大衆食堂で食べましたが、相変わらず美味しかったです(Rs.200:122円)
ホテルのブレックファストのカレー
こちらは、宿泊したホテルのブレックファストのバイキングで食べたカレーです。
スリランカの赤米に、豆やポテトなどのカレー、野菜のおかずなどを載せて食べました。
スパイスが効いていてなかなか美味しい!
「キャンディ」の街の風景
キャンディの町の風景
風船売り
雑貨屋さん
仏歯寺近くにあるカフェ「オールドエンパイア」
オールドエンパイアの外観
「キャンディ」の街の風景です。
ちょうど、ペラヘラ祭りが行われていたこの時期、街はスリランカ中、世界中からやってきた観光客でいっぱいでした。
だけど、普段は落ち着いた古都。中心部や市場は賑やかですが、コロンボに比べるとずっと穏やかな感じです。
観光客が多く訪れるため、町には観光客向けのレストランやカフェもたくさんあります。
地元向けの大衆食堂だけでなく、そういったお洒落なお店でひと休みするのもなかなかよいです。
キャンディの見どころ&おすすめポイント
仏歯寺の庭にいた象
「キャンディ」の街一番の観光スポットは、スリランカの仏教徒にとって最も重要なお寺である「ダラダー・マーリガーワ寺院」、通称「仏歯寺」です。
訪れた時、仏歯寺の庭には、「ペラヘラ祭り」のパレードに参加する象たちがお食事中でした。
象が練り歩くペラヘラ祭り
夏に「キャンディ」を訪れるなら、「ペラヘラ祭り」は必見です!
電飾で飾られた象が練り歩き、ファイヤーダンスをはじめとした様々なダンサーが踊るパレードは、これを見るためだけにスリランカに行ってもいいほどの面白さです。
キャンディ・マーケット
「キャンディ」の人々の暮らしぶりを知りたいなら、「キャンディ・マーケット」がおすすめです。
色とりどりの野菜や果物、スパイスの数々やお土産物など、あらゆるものが売られている市場は大興奮です!
キャンディアンダンス
アクティビティーとしては、夜の17:30から始まる「キャンディアンダンス」を見るべき。
スリランカ各地の民族舞踊を組み込んだプログラムは、バラエティーに富んでいて見ていて飽きません。
シーギリヤ・ロック
ダンブッラの石窟寺院
「キャンディ」は、世界有数の遺跡群があるスリランカの歴史地区「文化三角地帯」の一角を占める町です。
「キャンディ」からは、周辺にある遺跡群へのアクセスもよく、遺跡巡りの拠点にぴったり。
ジャングルに聳える巨大な岩で有名な「シーギリヤ・ロック」や、たくさんの仏像と色鮮やかな壁画で知られる「ダンブッラの石窟寺院」へもバスが出ています。
キャンディ湖の夕暮れ
キャンディ湖の眺め
「キャンディ」の町の中心に広がっている湖「キャンディ湖」です。
この湖は、キャンディ王国時代に造られた人造湖。
穏やかな水面と、湖に映る緑の木々、そして、オレンジの屋根と白い壁をした建物の数々。
気持ちの良い景観です★
キャンディ湖
キャンディはキャンディ湖を中心に広がっています
仏歯寺から勤行の声が聴こえる(キャンディ湖)
「キャンディ湖」のすぐ北側には、「仏歯寺」があります。
「仏歯寺」からは勤行の声や鐘の音が聴こえてきて、「キャンディ湖」の水面にも響き渡っています。
キャンディ湖の夕暮れ
キャンディ湖の夕暮れ
夕暮れ時、「キャンディ湖」の水辺には、大勢のスリランカの人々が夕涼みをしていました。
「仏歯寺」から聴こえる祈りの声を聞きながら、穏やかな水面と向こうに沈みゆく夕陽を眺めます。
聖地「キャンディ」の夕暮れです。
夕暮れの仏歯寺
クイーンズ・ホテル
クイーンズ・ホテルとダラダ・ウィディーヤ
メインストリート、ダラダ・ウィディーヤ
夕暮れのダラダ・ウィディーヤ
夜の「キャンディ」
ライトアップされた「仏歯寺」と、スリランカいちのコロニアルホテル「クイーンズ・ホテル」がロマンチックです★
メインストリートである「ダラダ・ウィディーヤ」には、レストランやホテル、外国人向けのバーなどが並び、夜半になっても賑やか。
コロンボ行きの列車
3泊滞在した「キャンディ」の町。
穏やかな気候と落ち着いた風情が心地よく、お気に入りの町となりました。
翌日、朝10時発の列車でコロンボへ。そして、そのまま南西部の港町「ゴール」を目指します。
旅行時期:2014年8月
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