「タジン」は、マグリブ地域(モロッコ・アルジェリア・チュニジア)で食べられる、タジン鍋(円錐形の陶器製の土鍋)を使って作られた料理のこと。
作り方は、香辛料で香りを付けた野菜をお肉と一緒に低温でじっくりと蒸し煮して作ります。使われるスパイスはシナモン、サフラン、生姜、ターメリック、クミン、パプリカ、コリアンダーなど。ミントやディル、オレガノやタイム、パセリなどのハーブも多用するそう。
都内では、モロッコ料理店やチュニジア料理店で食べられるほか、地中海料理のお店で提供されていることもあります。
東京都内・近郊・現地で食べた「タジン」《絶品》11品ご紹介します。
レストラン モロッコ(神田)の「羊肉とプルーンのタジン」

神田にあるモロッコ料理のお店『レストラン モロッコ』。モロッコ国旗カラーの真っ赤な壁が印象的なお店です。
「羊肉とプルーンのタジン」は、スープの中に羊肉の骨付きの塊肉がゴロゴロ。プルーンとカットされたゆで卵が載っています。
骨付きの羊肉は、臭みが抑えられ、食べやすいお味。甘いプルーンとほっくりとしたゆで卵と意外と合います。
そして、羊肉の旨みとプルーンの甘味、スパイスの風味が沁み込んだスープが最高に美味しい♪
ライアンレストラン(上石神井)の「チキンタジン」


上石神井にあるモロッコ料理のお店『ライアンレストラン』
オーナーシェフは、数々のレストランやモロッコ大使館で腕を奮った経歴のあるモロッコ人シェフ。
「チキンタジン」は、ドカッと入った大きめのチキンレッグに、大きめにカットされたジャガイモ、ズッキーニ、インゲンやトマトなどが入っています。
骨からほろほろとほぐれる柔らかいチキンは、スープの味が沁み込んで旨味たっぷり!
同じく、柔らかくスープの味が沁みた野菜もたまらない美味しさ♪ チキンと、それぞれの野菜の味と食感のマッチングがナイスです★
ダール・ロワゾー(三軒茶屋)の「エビのクネルと9種野菜のタジン」

三軒茶屋のレトロ・アーケードの中にあるモロッコ料理店『ダール・ロワゾー』
モロッコランプがたくさん飾られたモロッコ空間の中で、手の込んだ美味しいモロッコ料理をフレンチ・ワインとともにいただけるお店。
「エビのクネルと9種野菜のタジン」は、エビのすり身を固めたクネルと、しいたけ、青梗菜、ベビーコーン、カブ、パプリカ、玉ねぎなどが入っています。
添えられた辛いペーストを付けて食べると、たまらない美味しさ♪
ル・マグレブ(二子玉川)の「チキンタジン (レモン&サフランベース)」


二子玉川にある老舗のモロッコ料理店『ル・マグレブ』
ハリラスープやホンモス、タジン、クスクスなど、モロッコ人シェフの作るモロッコの定番料理をいただくことができるお店。
「チキンタジン (レモン&サフランベース)」は、ゴロっと入ったチキンは柔らかくスパイスがしっかり効いていて、大きめのジャガイモとの相性も抜群!レモンの酸味がGoodです♪
ミシュミシュ(銀座)の「シーフードタジン鍋」

銀座にある『ミシュミシュ』は、中東・アラブ・地中海料理をリーズナブルなお値段でいただけるお店。
5品目がセットになった「MishMishコース」のメインの一品として提供された「シーフードタジン鍋」は、タジン鍋ではなく、ガラスのプレートでの提供。
プリッとしたエビとコリっとしたムール貝は旨味が凝縮されていて美味。レモンの酸味が爽やかでGood♪
ホップとリップ(与野)の「ミートボールとプルーンのタジン」


埼玉県与野にあるモロッコ料理とクラフトビールのお店『ホップとリップ』
いただいた「ミートボールとプルーンのタジン」は、牛挽き肉のミートボール(ケフタ)とプルーンをスパイス香るトマトソースで煮込んだモロッコの定番のタジン。
スパイスやハーブが練り込まれた「ケフタ」はジューシー且つほどよい歯応え。スキッとした酸味とスパイスの奥深い風味が感じられるトマトソースに絡めていただくと、たまらない美味しさ♪
プルーンのコクのある甘味や、プルプル&ホクホクの卵の食感も、鍋全体の味と食感にバリエーションを与えていて食べ飽きません。
本場モロッコの「タジン」

モロッコ中部にある「ワルザザート」からサハラ砂漠の入り口の町「メルズーガ」への道中で立ち寄ったレストランで、「チキンとアーモンドのタジン」をいただきました。
渋い茶色のタジン鍋の中には、チキンがゴロッと。プラムやピーナッツも入っていて、上にはサワークリームが載っています。
このタジン、かなり美味しかったです★
閉店・休業したお店の「タジン」
【閉店】エンリケマルエコス(東北沢)の「鶏肉とじゃがいものタジン」


残念ながら閉店してしまいましたが、東北沢にあった『モロッコ料理の台所 エンリケマルエコス』の「鶏肉とじゃがいものタジン」が絶品でした。
鶏肉はホロっと柔らかく、じゃがいもはホクホク。レモンの塩漬けを使って、ほんのりレモン風味に仕上げたというスープがなんとも美味!
【閉店】タムタム(西荻窪)の「チキンのタジン」

『タムタム』は西荻窪にあったモロッコ料理店。ドラマ「孤独のグルメ」でも紹介されたお店ですが、現在無期限の休業中。
ここでいただいた「チキンのタジン」が美味でした。
ゴロっとしたお野菜がとても柔らかく煮込まれていてホクホク。チキンもホロホロ。
【閉店】ラジュール(大久保)の「シュリンプアラビアータタジン」

既に閉店してしまいましたが、大久保にあったチュニジア料理店『ラジュール』で食べた「シュリンプアラビアータタジン」(海老と野菜と半熟卵のホットソースタジン)は、美味でした♪
トマトベースのソースの中に、でっかいピーマンやジャガイモ、そして、海老が入っています。トロリとした半熟卵がクリーミー感を加えてアクセント。エビもプリプリ★
【閉店】モロッカ(横浜)の「鶏肉とジャガイモのタジン」

こちらもかなり以前に閉店していますが、横浜・関内にあったモロッコ料理店『モロッカ』で食べた「鶏肉とジャガイモのタジン」も美味でした。
モロッコの万能調味料シトロンコンフィ(塩レモン)を使用。この塩レモン風味がとっても美味しくて、レモンだけにサッパリとそしてまろやかなお味で、鶏肉にもジャガイモにも味が染みていてホントに美味しかったです♪
鶏肉はとても柔らかく煮込まれていて、ホロホロと身が取れ、結構な量でしたが、あっという間にペロリと完食!
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