キューバ東部の町、「サンティアゴ・デ・クーバ」市街から南へ約10Kmのところにある「モロ要塞」(世界遺産)。
タクシーの客引きに誘われ、行ってみることにしました。
タクシーの客引きに誘われ、モロ要塞(世界遺産)へ
サンティアゴ・デ・クーバの旧市街
キューバ東部の町、サンティアゴ・デ・クーバの観光。
ロベカル似のガイドに案内され、「7月26日モンカダ兵営博物館」と「サンタ・イフィヘニア墓地」を見物し、ラム酒と葉巻の売り込みを何とか断った私は、旧市街の繁華街に戻り、ランチをすることにしました。
柔道の道場
トラック型の乗り合いバス
街をぶらぶらと歩きながら、旧市街の中心「セスペデス広場」界隈の繁華街へと向かいます。
途中には、柔道の道場があってびっくり!
地元の人たちが利用する、トラック型の乗り合いバスも見掛けました。
ランチのチキン定食
キューバ国旗
ランチは、繁華街にあった食堂で、チキンの定食(ライス、サラダ付き)とコーラを注文(8CUC:800円)。
陽気な黒人のお姉さんが注文を受けてくれました!
味は、そこそこな感じ。
食後、セスペデス広場に向かい、石段に座ってガイドブックを眺め、これからどこを見ようかと考えていると、男性が話し掛けてきました。
この男性、どうやら客引きのようなのですが、スペイン語しか話さず、勧誘もどこか中途半端な感じ。
横に座って、ずっとうだうだと話し掛けてきます。
こんな調子でお客を取ることができてるのかなと思いましたが、とりあえず、行きたいと思っていた郊外にある見どころ「モロ要塞」(世界遺産)へはどのくらいで行けるのか聞いてみることにしました。
すると、「うだうだ客引き」、15CUC(1,500円)で行くと言います。
ガイドブックに書かれている金額と同じです!
OK、彼の勧誘に乗って「モロ要塞」へと行くことにしましょう♪
私がOKと言うと、うだうだ客引きの彼はすぐにブラザーだという黒人のドライバーを呼び出しました。
さっそく、来たタクシーに乗り込みます(うだうだ客引きも一緒に乗り込みます)。
「モロ要塞」は、サンティアゴ市街から南へ約10Kmほど進んだところにあります。
タクシーで20分程度で到着しました。
モロ要塞への道
入り口に車を停め、要塞へと向かって歩き始めます。
要塞への道沿いには、飲み物や土産物の屋台が並んでいました。
もうかなり暑いので、水分補給は必須です!
「モロ要塞(サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城)」(Castillo de San Pedro de la Roca del Morro)
モロ要塞(世界遺産)
モロ要塞の入り口
世界遺産のプレート
モロ要塞の城壁
入場料(4CUC+カメラ代1CUC:500円)を支払って要塞の中に入ります。
この時、私の後をついてきた「うだうだ客引き」、モロ要塞に自分も行きたいと言って入場料をねだってきました!
結構ずうずうしい人です。
仕方ないので彼の分もお支払いしました。
「モロ要塞」の正式名称は、サン・ペドロ・デ・ラ・ロカ城(Castillo de San Pedro de la Roca del Morro)と言います。
1997年には、世界遺産にも登録されている史跡です。
要塞の一室から何やら歌声が聴こえてきました。
入り口を入ると、要塞の一室から歌声が聴こえてきました。
皆、何事かと、歌が聴こえる方へと近づいていきます。
ゴスペルを歌う女性グループ
歌声の主はこの人たち。
要塞の一室で、4人組のゴスペルグループが、美しい歌声を披露していました♪
CDも販売していました。
モロ要塞の城壁と海
モロ要塞
モロ要塞
歌声を聴くのもそこそこにして、要塞見物に戻ります。
「モロ要塞」は、海賊の襲撃を防ぐ目的で1643年に造られた要塞で、設計はイタリア人のジョヴァン・バッティスタ・アントネッリが行ったそうです。
カリブ海に面したサンティアゴ・デ・クーバ湾の入り口にあり、海面からの高さは約60m、要塞の下部には武器庫があり、上部には宿舎や礼拝堂、牢獄などがあります。
要塞の中には、武器や要塞の増改築の遷移、見取り図などが展示されていて、宿舎や礼拝堂などとして使われた部屋を見ることができます。
モロ要塞からの眺め
半島の眺め
要塞に吊り下げられていた鐘
だけど、この要塞の一番の見どころは、要塞から見える海と半島の美しい風景です。
青いカリブの海と、豊かな半島の緑が色鮮やか!
17世紀からの歴史を持つ白い要塞とのコントラストもキレイです。
カリブ海
強烈な日差しに照らされたカリブ海。
要塞は高台にあるため、風が結構強いです。
風のびゅうびゅうという音と、波の打ち寄せる音が聴こえます。
モロ要塞にいたカニ
トカゲもいました。
世界遺産の史跡のため、要塞には外国人観光客、キューバ人の観光客が結構います。
要塞にいたのは人だけではありません。
石積みには、カニがいたりトカゲがいたり・・・。
子供たちとカリブ海
カラフルな服装の子供たち
カリブ海の大海原を眺めます。
要塞には子供たちの集団がいました。
黄色い声で、かなりはしゃいでいました!
子供たちは引率の先生らしき男性や女性と一緒に来ていて、全員黒人でした。
アフリカのどこかの国から来たボーイスカウトかなんかの集団かもしれません。
タクシーの運転手とガイド
ひと通り「モロ要塞」を見て、乗ってきたタクシーへと戻ります。
写真は、うだうだ説明の客引き君(左)と、ブラザーの黒人ドライバー(右)です。
この「うだうだ客引き」、かなりずうずうしい人で、車へと戻る途中、
「ずっと待っていて暑かったからジュースが飲みたい!」
などと言ってきました。
ずうずうしいなとは思いましたが、ジュースを2人分買いました(2CUC:200円)。
当然のことのように飲む姿が、またずうずうしい!
車で出発地点のセスペデス広場へと戻り、彼らとお別れします。
うだうだ客引きの彼に、ガイド料を請求されるかなと思いましたが、さすがにただついて来ただけの彼、ガイド料の請求はしてきませんでした。
アイスクリーム屋さん
スーパーマーケット
うだうだ客引きの彼と別れた後、サンティアゴの街をぶらぶらとうろつきます。
大盛況のアイスクリーム屋屋台の様子を眺めたり、スーパーマーケットに入って売られている品々を物色したり・・・。
そうそう!
この「サンティアゴ・デ・クーバ」の街、やたらと客引きが多いです。
これは、ハバナでもトリニダーでもなかったこと。
「タクシー!」「葉巻はいらないか?」「どこそこへは行ったか?」
などと、いろんな人から声を掛けられます。
見所が郊外にたくさんあるからなのでしょうか。
結構、鬱陶しいくらいに声を掛けてきます。
サンティアゴ・デ・クーバの街
その後、歩き疲れたので、また、セスペデス広場の石段に座って休むことにしました。
すると、さっきの「うだうだ客引き」がまた居ました!
「Hola!」(やあ!)
挨拶をすると、彼は私の横の石段に腰掛けました。
再び、うだうだ説明が始まります!
そして、カタコトのスペイン語で彼と話し続けているうちに、日は傾き、辺りは夕暮れの気配を漂わせ始めてくるのでした。
旅行時期:2013年4月〜5月
コメント