群馬県の高崎市から茨城県鉾田市までを結ぶ国道354号線。その周辺は南アジアや東南アジアなどの外国人が多く住む地域として知られ、エスニック料理店やハラル食材店が数多く点在することで知られています。
今回、その途中にある太田市と坂東市に行きたいお店があったので、車を借りてまとめて行ってみることにしました♪
道中、北関東のエスニックコミュニティをレポしている書籍「北関東の異界 エスニック国道354号線―絶品メシとリアル日本―」を参考にしつつ、第二の「亀仙人街」とも言われる「フラップタウン」に立ち寄ったり、ハラル食材店を物色したりしながら、太田から坂東まで83kmの小旅行です★
「国道354号線」界隈。なぜ、外国人が多いの?
今回訪れた国道354号線沿いの地域。群馬県南東部や埼玉県北東部、栃木県南部、茨城県南西部を中心としたこの地域には、南アジアや東南アジア、南米など、様々な地域から来た多くの外国人が居住しています。
彼らがこの地域に住み始めたのはバブルの最中の1980年代のこと。当時、北関東に多くある中小の工場は、バブルの好景気の中、働く日本人がおらず、人手不足に陥ってしまったのだそう。
その穴を埋めたのが南アジアや中東から来た外国人労働者。当時は非正規での雇用が大半だったそうですが、彼らの存在がその後、多くの同朋を引き寄せる基盤となったと考えられています。
北関東の各地域にとっても地域経済を下支えする彼らは大事な存在。各自治体も外国人との共生を積極的に打ち出し、現在では彼らはそれぞれの地域社会に溶け込み、地元の人々と違和感なく共存するようになっているのだとか。
前述の「北関東の異界 エスニック国道354号線」によると、そんな在住外国人の中でも一大勢力となっているのがパキスタン人であるとのこと。
彼らの多くが中古車を扱うビジネス(日本国内で中古車を購入し、海外へ販売するビジネス)を行なっている人たち。
話によると、先駆者が中古車ビジネスで成功し、その成功が多くのパキスタン人同朋を日本に引き寄せ、北関東に一大パキスタン人コミュニティを形成するまでになったのだとか。
国道354号線を通って群馬県太田市から茨城県坂東市まで
太田市〜古河市〜坂東市
今回の旅のルートマップです。
まずは、太田市で南インド料理店『イエロームング』でランチ。近辺のアジア食材店を物色した後、古河市にある「フラップタウン」へ。その後、坂東市に向かい、「ジャパンハラルマート」を覗いた後、パキスタン料理店『パミールマート坂東店』でディナー。
太田市までは、東京から東北自動車道と北関東自動車道を経由して2時間弱。坂東市から都内へも2時間弱。およそ10時間のワンデイトリップ♪
『イエロームング』〜群馬県太田市にある南インド料理店
『イエロームング』の外観
まず始めに訪れたのが、群馬県太田市の東武線太田駅北口から徒歩4分の場所にある南インド料理店『イエロームング』
群馬県東毛エリアでは貴重な、美味しい南インド料理をいただけるお店です★
ちなみに、このお店は北関東のエスニックコミュニティとは関係はありません。
南インド・バンガロール出身の店主さんと日本人の奥様が2018年にオープンさせたお店で、インスタで投稿されていたドーサが美味しそうなので、以前から行きたいと思っていたお店です。
『イエロームング』本日のプレート
いただいたドーサのプレートは、見た目だけじゃなく、お味も美味なドーサ♪
シャロットがたくさん入ったサンバルや濃厚なラッサムも美味で、店主さんご夫妻の温かみのある接客や、居心地の良い店内の雰囲気もGoodです。
太田駅前界隈を散歩♪ 〜太田マスジッド、ハラル食材店2軒
太田マスジッド
食後、太田駅周辺を散歩。
駅周辺の狭い範囲に、モスクがあり、ハラル食材店が2軒ありました。
上の写真は「太田マスジッド」
ちなみに、車はドンキホーテの駐車場に停めました。1時間以内だと無料です(それ以上だと、ドンキで500円分買い物すれば無料)。
「オオタハラールフード」
「アジアン・ハラールフード・レストラン」
ハラルフード食材店2軒。「オオタハラールフード」と「アジアン・ハラールフード・レストラン」
どちらも、在住の南アジア系らしき人がちょくちょく出入りしてくる感じ。
ビリヤニ&カレー
「アジアン・ハラールフード・レストラン」には、名前の通り、レストランも併設されています。
メニューは、ビリヤニとスタンダードなカレーのほか、カレーライスもありました!
「アジアン・ハラールフード・レストラン」の店内
マサラ系のスナック
各種スパイス
「アジアン・ハラールフード・レストラン」の店内の様子。
マサラ系のスナック、各種スパイス、お米、豆、ギー。スタンダードな品揃え。
インドネシアの紅茶
紅茶のティーバッグを買いたいと思っていたので、ここで購入。
店員さんに、どこ産の紅茶か聞いたところ、インドネシア産とのこと。
埼玉県と茨城県の県境。渡良瀬川に架かる新三国橋
太田市を出て、車で国道354号線を東へ。
群馬県大泉町、館林市、埼玉県加須市を抜け、渡良瀬川に架かる新三国橋を渡って茨城県の古河市へ。
「フラップタウン」〜異国感満点の多国籍長屋
「フラップタウン」
古河市で立ち寄ったのが、上の写真の「フラップタウン」という場所。
アジア食材店やレストランが多く出店している長屋スタイルの商業施設で、ネット上では第二の「亀仙人街」との声もちらほら。
前述の「北関東の異界 エスニック国道354号線」でも紹介されており、異国感満点だというその雰囲気を味わってみたいと思っていました。
ひと気のない午後のフラップタウン
「フラップタウン」は、中央の道と駐車場を挟んだ両側に平屋の長屋が2棟。突き当たり正面に2階建ての長屋が1棟あるコの字型の配置構成。
敷地全体に漂う雰囲気は「亀仙人街」にそっくり。訪れたのは休日の午後でしたが、ひと気がほとんどありませんでした。
しかしながら、車は何台か停まっており、車の中で寝ている人がいたり、時折新しい車がやってきて、車から降りた外国人がお店の中に吸い込まれていったり。
前述の書籍「北関東の異界 エスニック国道354号線」によると、この「フラップタウン」は、かつては有名な風俗街だったそうですが、2000年代半ばに摘発があったようで風俗店は姿を消し、賃料が安く外国人の入居を拒まなかったその空き店舗にアジア出身の人たちが入り込み、次第に多国籍化していったのだとのこと。
「Bhanphai Restaurant」「アジアンベース Halal Food & Restaurant」
「フラップタウン」の敷地内には、20店舗ほどのお店があります。
どのお店もひと気が無く、営業しているのかどうかもわかりませんが、上の写真のタイ料理店「Bhanphai Restaurant」(イサーン料理のお店だそう)には、お客さんではなさそうでしたが、数人の人が出入りしていました。
「AMIR HALAL FOOD」「ドウニヤレストラン」「PUB DIA」
「ウゼールレストラン」(パキスタン・インド料理)
タイ料理店の他にも、「ドウニヤレストラン」「ウゼールレストラン」というパキスタン料理店があり、パブやハラル食材店もあります。
このうち、「ドウニヤレストラン」は2024年1月の時点で営業はしている様子。メニューにはチキンプラオやドーサ、チャプリケバブなどがあるようです。
「アジアンベース Food Industry」
こちらの「アジアンベース」というお店は、向かいの建物にも同名のレストランがありますが、入り口から見える店内はガランとしていて、現在は営業していない様子。
「PIZZA ONE」
こちらの「PIZZA ONE」は、2024年1月にオープンした新しい店舗のよう。
「TURKISH KEBAB」「PIZZA&BURGER」「INDIAN FOOD」という表記の通り、何でもアリな雰囲気で、メニューには、ビリヤニやマトンコルマなどのパキスタン料理、10種類もあるお店のメインメニューのピザ、そして、トルコ料理のアダナ・ケバブやウズガラ・キョフテなどがあるそう。
カラフルな「フラップタウン」の2階建ての棟とフォルクスワーゲン・タイプ2
こちらは、敷地の奥にある2階建ての棟。
建物の色がカラフル! 駐車場にはそんなPOPな雰囲気にマッチした、赤白ツートンカラーの「フォルクスワーゲン・タイプ2」が停まっていました♪
この2階建ての棟が「亀仙人街」そっくり!
この2階建ての棟。両側とセンターに張り出した外階段がある外観といい、入居しているお店のラインナップといい、建物全体から醸し出される雰囲気といい、常総市にある多国籍商業施設「亀仙人街」そっくり!
「COMYU CAFE KOGA CLARIS」「SNACK 夢夢(ムンムン)」「キューティーパブ TIARA」「癒し系PUB 恋のから騒ぎ」
入居している店舗は、「SNACK 夢夢(ムンムン)」「キューティーパブ TIARA」「癒し系PUB 恋のから騒ぎ」など、夜のお店が多く、ここは夜になると賑わいを見せそう。
「COMYU CAFE KOGA CLARIS」は、コカコーラをイメージしたコンセプトカフェ。
前述の書籍「北関東の異界 エスニック国道354号線」では、サンタクロースをコンセプトとした「サンタクララ」という店名で紹介されていましたが、1年も経たずにガラリと様相が変わっていました。
本に書かれていたフラップタウンのアイドル「るなちゃん」がまだ居るかどうかは不明です。
「SHAHI RESTAURANT」
こちらは、インド・パキスタン料理のお店「SHAHI RESTAURANT」
Googleには、2023年5月頃の口コミがありますが、現在も営業しているかどうかは不明。
黄色と赤のPOPなカラーリング。無造作に置かれた椅子とソファーが並ぶオープンテラスの座席。まるで中南米のような気怠い風情がたまりません!
「ハディレストラン」
パキスタン料理店「ハディレストラン」
ここは既に閉店している様子。
「タイ古式マッサージ LOTUS」「健康マッサージ やすらぎ」
場末の歓楽街に必ずあるのが、タイマッサージ屋さん。
「OPEN」と札が出ているので、こちらは営業中のようです。
「Ali Halal Food」
階段を昇って2階にも行ってみました。
2階はさらに人の気配がなく、営業しているか定かでないお店が並んでいます。
実は営業していて、この日が土曜日だから休みなのでしょうか。それとも、夜になるとオープンするのでしょうか。
結局、中に入れそうなお店は無く、外観を見ただけで「フラップタウン」を後にしましたが、多国籍の店が並ぶアナーキーな雰囲気と、まさに”場末”な、独特の風情を感じることができてなかなか面白かったです。
この「フラップタウン」、夜になると雰囲気は一変するのかもしれません。なかなか行く機会はなさそうですが、興味津々です。
古河市から県道125号線を南下し坂東市へ
「フラップタウン」を出て、県道125号線を南下。古河市から坂東市へと向かいます。
どこまでも広がる農閑期の水田と畑。山は無く森も少なく、只々だだっ広い風景が広がっています。住宅や工場が疎らに点在し、鉄塔が等間隔に並んでいるのが見えます。
そんな光景をしばらく眺めながら走っていると、そのうち街道沿いに、マクドナルドやすき家、ヤマダ電機や洋服の青山などの店舗が並ぶ「街」が現れます。
そして、そのロードサイド店舗の並びを抜けると、再び、だだっ広い風景が広がっていきます。その繰り返し。典型的な北関東の風景です。
「ジャパン・ハラル・マート」〜坂東市最大級の新しいハラル食材店
「ジャパン・ハラル・マート」の外観
「フラップタウン」を出発して30分ほど。千葉県境の利根川に近い坂東市南部にある「ジャパン・ハラル・マート」に到着しました。
「ジャパン・ハラル・マート」は、2023年にオープンした新しいハラル食材店。坂東市南部では一番規模が大きいと思われるハラル食材店です。
「ジャパン・ハラル・マート」の店内
こちらが、「ジャパン・ハラル・マート」の店内。
店内は結構広く、お米やアタ粉、スパイスや豆などが整然と陳列されていました。
お客さんもひっきりなしに来店してきます。もちろん、全員、在住のパキスタン人と思われる方。
プレーンナン、ケーキ、ココナッツの焼き菓子
プレーンナンは神奈川県製造のもの
プレーンナン、ケーキ、ココナッツの焼き菓子。
店員さんの話によると、このプレーンナンは神奈川で製造されたものだそうですが、現在、当店でナンを製造する準備を進めており、2日後には製造機が稼働する見込みであるとのこと。
カシューナッツ、グラブジャムン
大きなサイズのデーツ
スナック類
カシューナッツ、グラブジャムン。お菓子の種類も豊富。
たくさん並べられたデーツは、結構大きめのサイズ。
スナック類もたくさんあります。
アター
各種スパイス
アタ粉や各種スパイス。
コリアンダーシード、カルダモン、シナモンスティック、クミンシード、アジョワン、カロンジ、フェンネルシード、ベイリーフ、ポピーシード、フェネグリークシード…。
玉ねぎ、ココナッツ、ニンニク、調理器具
ロティを焼くフライパンやスパイスをすり潰すグラインダーなど
玉ねぎ、ココナッツ、ニンニク。ロティを捏ねる木の棒や、焼くフライパン。スパイスをすり潰すグラインダーなど。
店内はパキスタン人のお客さんで大盛況
店内はパキスタン人のお客さんで大盛況!
令和2年時点での坂東市の別在留外国人数は2,845人。対前年増加率は11.5%で県内No1。茨城県内のパキスタン人の対前年増加率は12.7%と、ベトナム人やスリランカ人と同様に増加傾向にあり、ハラル食材の需要が高まっていることが窺えます。
プレーンナンの焼き器。2日後に稼働開始とのこと
こちらが、店員さんに見せてもらったプレーンナンの焼き器。2日後に稼働開始とのこと。
タッチの差でいただけませんでしたが、ホカホカ焼き立てのプレーンナン、食べたかったです。
「ジャパン・ハラル・マート」併設のレストラン(3月にオープン予定)
こちらは、「ジャパン・ハラル・マート」併設のレストラン。
まだ、営業は開始されておらず、店員さんの話によると、3月にパキスタン人のシェフが来るので、そこからのオープンになるとのこと。
レストランの店内
レストランの店内です。
テーブル席に加え、座敷もあり、結構広々。
パキスタン人の店員さん(店主さん?)、念願のハラル食材店とレストランのオープンが嬉しいようで、こちらが頼んでもいないのに、色々と説明し、案内してくれました!
レストランがオープンしたら、ぜひ、行ってみたいと思います。
購入した「バターカシューナッツビスケット」
「ムルック」
「ポピーシード」
「Lay’sのIndia’s Magic Masala味」
「グリーンティー(モロッカンミント)」
こちらが、「ジャパン・ハラル・マート」で購入したもの。
「バターカシューナッツビスケット」「ムルック」「ポピーシード」「Lay’sのIndia’s Magic Masala味」「グリーンティー(モロッカンミント)」
まだ、「バターカシューナッツビスケット」しか食べていませんが、「バターカシューナッツビスケット」はちょっとイマイチなお味でした。。
「ジャパン・ハラル・マート」を出て、ディナー予定の『パミールマート坂東店』へと向かいます。
途中、2箇所のモスクがあったので、覗いてみることにしました。
坂東市のモスク2箇所・タイ古式マッサージ集中エリア
「Iwai Bando Masjid Complex」
こちらは、坂東辺田の、国道354号線から少し入ったところ。マルエツ岩井店の前にあるモスク「Iwai Bando Masjid Complex」
アイボリーとトルコブルーのカラーリング。壁面に描かれた尖塔ドームの絵がなかなか趣があります。
このモスクも最近できたものらしいです。
この「Iwai Bando Masjid Complex」は、バングラデシュ系のモスクで、モスク内ではイスラム文化交流会が開催されたり(2024年3月開催予定)、地域交流にも積極的なモスクである様子。
「THAILAND LUCKY STORE」
「タイ古式マッサージ リカ」「タイレストラン メーサイブア」「タイ古式マッサージ サバーイ」
モスクのすぐ横にはタイ料理店が1店舗。マルエツ岩井店の裏手には、別のタイ料理店と、タイ古式マッサージ店が2店舗ありました。
さらに奥にもタイ古式マッサージ店が3店舗。GoogleMapで調べてみると、他にもこの界隈にはタイ古式マッサージ店が10数店舗もありました!
どうしてこんなにタイ古式マッサージ店が集中してあるのかは謎です。
ここは、隠れた夜の街なのかも。
坂東市みむらの交差点
モスクとタイ古式マッサージ店が集まる坂東辺田を出て、国道354号線を北上していくと、みむらの交差点があります。
この交差点からすぐのところにモスクがあったので、寄ってみました。
「Al Mustafa Masjid」
こちらが、そのモスク「Al Mustafa Masjid」です。
こちらは、古くからあるモスクのようです。
平屋の簡素なモスクですが、モスク内は一度に200名が礼拝できる広さがあるそう。
絨毯がたくさん積み上げられています。
絨毯がたくさん積み上げられています。モスク前の駐車場では、パキスタン系と思われる子供たちが遊んでいました。
坂東市に沈む夕陽
そろそろお腹が空いてきました。
夕食を食べに、『パミールマート坂東店』へと向かいましょう。
お店は、みむらの交差点から200mです。
『パミールマート坂東店』〜坂東市にあるリアル・パキスタン料理店
『パミールマート坂東店』の外観
こちらが、ディナーで訪れた『パミールマート坂東店』です。
お店は、栃木県の小山や群馬県の館林、埼玉県の羽生など、北関東エリアに複数の店舗を構える、パキスタン人による在日パキスタン人のためのレストラン&ハラル食材店「パミールマート」の支店のひとつ。
ネットの情報によると、パキスタン人しか居ないディープな雰囲気の店内で、忖度の全くないパキスタン料理を食べられるとのこと。
『パミールマート坂東店』のレストラン横にあるハラルフード食材店
『パミールマート坂東店』は、すぐ隣に緑と白のパキスタンカラーに塗られたハラルフード食材店が併設されています。
引っ切り無しに車がやって来ていて、7、8台分くらいの駐車スペースが常に埋まっている状態。ほぼ全ての人がハラルフード食材店に買い物に来たお客さんでした。
ハラルフード食材店の店内
スナック類
豆、ロティを焼くフライパン
ナッツ類
大量の玉ねぎ
こちらが、ハラルフード食材店の店内です。
店内は、そこまで広くはないですが、棚には、お米や小麦粉、アタ粉、豆類、スパイス、調味料、ギーや油、ナッツ類、スナックやビスケットなどのお菓子、野菜や果物、肉類、フライパンや鍋などの調理器具、日用品など、在日パキスタン人の方が必要と思われる、あらゆるものが揃っている感じ。
『パミールマート坂東店』の店内
こちらが、『パミールマート坂東店』の店内です。
店内のテレビでは、パキスタンの選挙速報らしき番組が流されていて、パキスタン人のお客さんたちが熱心に見入っていました。
店内には日本語表記はひとつもなく、テレビ番組のアナウンサーの声も、テレビCMも、お客さんの会話もウルドゥー語。
日本の茨城の坂東市に居ながらにして、ここはパキスタンです★
『パミールマート坂東店』のメニュー
『パミールマート坂東店』のメニューです。
ホワイトボードに手書きで書かれたメニューが、リアル・パキスタン料理店な感じ。
完全に在住パキスタン人向けで、日本人に忖度したお料理はひとつもありません。
「チキンハンディ」「アルーゴーシュト」「ロティ」
「チキンハンディ」
「アルーゴーシュト」
いただいたお料理は、「チキンハンディ」と「アルーゴーシュト」
土鍋でぐつぐつ煮込まれた「チキンハンディ」も、肉厚のマトンとジャガイモがゴロゴロ入った「アルーゴーシュト」も、話題になるのも頷ける美味しさでした♪
パキスタン人しかいない、ディープな店内の雰囲気も魅力的★
夜の「パミールレストラン」
車に乗って帰路へ
お腹一杯で満足してお店を出ると、外はすでに夜の様相。
食材店の「パミールマート」には、相変わらず引っ切り無しに車が到着し、店内にパキスタン人のお客さんが続々と入店していました。
さて、東京へと戻ります。
帰りは国道4号線を経由して都内までは2時間ほど。
まとめ
群馬県の太田市から茨城県坂東市まで、国道354号線の西側83kmを巡った今回の小旅行。
行きたかったインド・パキスタン料理店2店舗で念願のお料理をいただき、第二の「亀仙人街」とも言われる「フラップタウン」も訪問。ハラル食材店やモスクなどにも立ち寄り、外国人が多く暮らす北関東の雰囲気を味わうことができました♪
次はいつか、坂東から東へ。太平洋岸の鉾田へと向けて国道354を旅してみたいです。
コメント