「椰子の国」ケララ州と州都「トリヴァンドラム」(ティルヴァナンタプラム)【南インド】

※前回の記事→インド最南端の岬「カニャークマリ」(コモリン岬)で日の出を見る【南インド】

「インド」(India:भारत)

4500年を超える歴史を持ち、12億人の人口を抱える大国「インド」。

スパイスを使った『料理』、輪廻や解脱の考えがある『哲学』や『宗教』、周期と即興で作られる『音楽』、歌と踊りがメインの『映画』、サリーやターバンなどの『ファッション』、どれも「インド」的!

独特で多様な世界「インド」の旅をご紹介します。

今回は、ケララ州と州都トリヴァンドラム(ティルヴァナンタプラム)です!

スポンサーリンク
PC レクタングル (大)

椰子の国「ケララ州」は、教育水準が高い州。アーユルヴェーダや、その理論に基づいた料理、武術などで知られています。

インド トリヴァンドラムトリヴァンドラム、寺院前の参道

10月下旬、雨季真っ盛りの東海岸、「タミル・ナードゥ州」から西海岸のここ、「ケララ」へと入ると雨はなく、からりとした青空が広がっていました。

標高約1500mの西ガーツ山脈の存在により、両岸の雨季の時期は異なっているのです。

ケララ州はインドの三角形の南西の端に位置する細長い州です。ケララとは地元の言葉で「ヤシの国」の意味。

アラビア海に面したこの地域では古くから交易が盛んで、紀元前の時代からエジプトやフェニキアなどといった国と活発に交流がありました。そのせいか、ここケララにはイスラム教徒、ユダヤ教徒、そして、キリスト教徒もたくさんいます。

古くからの交易により、様々な文化や宗教が流入していたのでしょう。特に、キリスト教流入の歴史は古く、十二使徒の一人である聖トマスがここに来て布教を行ったという伝承が残されていて、現在でもその末裔がいるのだそうです。

彼らは聖トマス・クリスチャンと呼ばれているのだといいます。また、ここには原初のキリスト教だけでなく、ザビエルらの布教によるカトリックやイギリス植民地時代の布教によるプロテスタントの信者もいます。ケララのキリスト教人口は全体の約20%ほどだそうです。

また、ケララ州は教育水準がかなり高いそうで、なんと識字率は約100%!

同州は人間開発指数で最高値を記録しており、識字率はほぼ100%に達し、平均寿命もインドでは最も高く、殺人率は最も低く 、インドで最も公衆衛生が進んでるとされ、ケーララ・モデルは経済学者のアマルティア・センやマブーブル・ハックから絶賛され、地球温暖化問題を最初に普及させたジャーナリストのビル・マッキベンからは「社会開発のエベレスト山」と称えられてる。

ケーララ州 – Wikipedia

ケララ州で話されている言語はマラヤ―ラム語。文字は丸まっちい字です。タミル文字やスリランカのシンハラ文字ともまた違った感じの文字です。

インド トリヴァンドラムトリヴァンドラムの「バドマナーバスワーミ寺院」

ケララ州の州都「トリヴァンドラム(ティルヴァナンダプラム)」の中心、「バドマナーバスワーミ寺院」です。

ここはかつてのトラヴァンコール藩王国の首都でありました。

正面に寺院の門塔「ゴプラム」が見えます。ケーララの寺院は木造建築が主なのですが、ここのは石造のタミル式です。

インド トリヴァンドラムネピエル博物館

これは「ネピエル博物館」。

コロニアル様式とケララの木造建築の様式を融合した素晴らしい建物です。

英植民地時代、R・F・チザムという建築家が建てたそうで、切妻屋根と西洋風の窓、壁のピンク色のレンガの装飾がとても綺麗です。

内部にはシヴァやヴィシュヌなどの彫像やハンディクラフトが多数展示されていました。

インド バックウォーターケララ州の風景

ケララ州は、世界で最もアユールヴェーダが正しく伝承され、実施、開発されている地として知られています(発祥の地はヒマラヤ地方だそうです)。

州内にはたくさんのアーユルヴェーダ施設があり、快適な環境でトリートメントやヨガを受けることができます。アーユルヴェーダ・セラピストの養成スクールなどもあるそうです。

アーユルヴェーダについてはこちらの記事をご覧ください。

また、ケララ州は料理でも有名。

ケララ州はスパイスの一大生産地として知られ、料理にも、カルダモン、カレーリーフ、マスタードシード、ブラックペッパー、コリアンダーシードなどがふんだんに用いられています。

ケララ料理はココナッツミルクをベースとし、主食は米、アーユルヴェーダの考え方に基づいた医食同源の菜食料理がスタンダードです。

日本で食べられる本格的アーユルヴェーダ料理のお店

動画は、インドの古武術「カラリパヤット」

トリヴァンドラムには「カラリパヤット」の道場があって、練習風景を見学しました。

「カラリパヤット」とはその成立が14世紀にまで遡るといわれる、ケララ地方発祥の古武術で、中国の少林拳の始祖、達磨大師もここの出身だという話もあります。

「カラリパヤット」は、体にオイルを塗って行われます。19種類の蹴り技があり、投げ技、固め技もあって、剣や盾、棒を用いた18種類の武器術(アンガム・ウァイタニイ)もあります。

ライオンやヘビ、鳥(紅鶴=フラミンゴ)などの姿勢がある。動きのないヨガに対して、動くヨガともいえる。 付属するマルマン医療(アーユルヴェーダを基にしたツボに関する医術)、 ウリチルという薬草マッサージがある。この技術は、カターカリ、ヤクシャガーナなどの舞踊劇の俳優の身体改造(関節の柔軟化)に14世紀頃からおこなわれた。 マラカンブと呼ばれる、地面に突き刺さった長い柱に足を絡めたり腕だけで体を支えたりといった、特殊な鍛錬法が存在する。

カラリパヤット – Wikipedia

昔、大ジャンプしてキックするアリナミンのCMがありましたが、あれが「カラリパヤット」です!

けれども、残念ながら訪れた日は大会が終わった直後だったようで、簡単な基本練習しか見ることができませんでした。

※次の記事→「椰子の国」ケララ州の楽園「コヴァーラム・ビーチ」の海【南インド】

スポンサーリンク
PC レクタングル (大)
PC レクタングル (大)
スポンサーリンク