日本一の山、富士山3,776mから見た見事なご来光(富士登山)【世界遺産】

富士山【世界遺産】世界遺産
富士山の日の出

日本人なら一度は登ってみたい富士山。

かなり前(2009年)のことになりますが、【世界遺産】紹介として、富士山(富士登山)についてご紹介します。

富士山【世界遺産】

日本最高峰の山、富士山。標高は3,776mです。

山頂はツンドラ気候で、8月でも平均気温は6℃。

現在でも活動中の活火山で、近年では、延暦19年~21年(800年~802年)、貞観6年(864年)、宝永4年(1707年)に噴火しているそうです。

古来より霊峰といわれ、江戸時代後期の1800年まで富士山は女人禁制だったとのこと。

また、文学や絵画にも多く取り上げられ、万葉集の短歌「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける」(山部赤人)や、葛飾北斎の版画「冨嶽三十六景」は、あまりにも有名です。

また、富士山は日本のみならず、世界から見てもニッポンを象徴する存在だと見られています。

いわゆる「ゲイシャ、フジヤマ…」ですね。

 

世界遺産(富士山-信仰の対象と芸術の源泉)に登録されて、さらに注目度が高まっている富士山ですが、最近の中高年の登山人気や、世代を超えた日本文化再評価の気運の高まりに乗ってかどうなのか、ここ数年、富士登山は空前のブームとなっているようです。

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富士登山のルートと準備

富士登山のルートは4つあります。

河口湖口(富士吉田口)、富士宮口、須走口、御殿場口です。

このうち初心者向けで、最も人気が高いのが河口湖口ルート。

今回、私たちはこの河口湖口ルートのツアーに参加することにしました。

ツアーの内容と行程は以下の通り。

07:30 新宿出発
11:00 富士5合目到着(休憩・準備)
12:00 登山ガイドと共に登山(約6時間)
18:00 8合目山小屋到着(休憩・仮眠・夕食)
01:00 登山ガイドと共に登山(約2~3時間)
04:30 頂上到着(ご来光)
07:00 下山(約4時間)
13:00 富士5合目出発
14:00 温泉で入浴
15:00 出発
17:30 新宿到着

富士山は標高3000m強の高山。

装備もしっかりと準備が必要です。

持ち物は以下の通り。

ザック、登山靴、レインウェアー(上下)、防寒着(フリース・セーター)、機能性アンダー下着(上下)、グローブ、帽子(ハット&ニット帽)、厚手のソックス、ストック(あるとかなり楽)、タオル、トイレットペーパー、ゴミ持ち帰りビニール袋、飲料水、カロリーメイト、日焼け止め。

富士山では毎年死者が出てます。

山を舐めちゃいけません!

富士登山、かなりハードです。

富士山【世界遺産】5合目の様子

富士山【世界遺産】バスで5合目に到着

富士山【世界遺産】5合目のロッヂ

富士山【世界遺産】5合目から見た山あい

バスに揺られて5合目到着。

準備万端。さあ、出発です!

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緑溢れる道。5合目(2,300m)から6合目(2,390m)まで

富士山【世界遺産】泉ヶ滝までの道

 

ガイドさんの号令のもと、約60名の我らがツアーは意気揚々と出発!

ツアーの年齢層はかなり若く、20~30代が中心といった感じ。

カップルもたくさんいて、中国人カップルも2組いました。

それに、フジテレビ「とくダネ」の取材班も参加していました。

ガイドさんは、SMAPの中居君風のやんちゃ系。

ギャグセンスはイマイチ感ありましたが、勢いで笑わせてくれるタイプです。

 

河口湖口からの登山道は、泉ヶ滝という地点までは緩やかな下り。

そこから、写真のような森の中を登り始めます。

この時点では皆さん余裕綽々でした。

富士山【世界遺産】山道を登っていきます。

富士山【世界遺産】緑溢れる山道

富士山【世界遺産】変わった立ち方の木々

富士山【世界遺産】勾配は結構あります。

だけど、油断していると、後で大変なことになります。

この時点で既に標高は2300m以上はあるので、深呼吸と水分補給をしっかりと行い、高山病対策しておかないといけません。

富士山【世界遺産】6合目(2,390m)

 

6合目の安全指導センター(2,390m)到着。

ここで吉田口の登山道と合流。ここからは「吉田ルート」と呼ばれます。

 

まだまだ楽勝です!

けれども、既に高山病がひどくなっている人がちらほら。

とくダネ取材班は、なんとここでダウン!(後で復活したみたいですが)

富士山【世界遺産】だんだん木々がなくなってきます。

富士山【世界遺産】大きな岩がゴロゴロ

富士山【世界遺産】雲が下に見える高さまで来ました。

富士山【世界遺産】飛行機の上から見るような雲海

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なだらかな坂道。6合目(2,390m)から7合目(2,700m)まで

少しの休憩の後、7合目へと歩き始めます。

6合目から7合目まで(約1時間)の登山道は、整備されていますがさっきまでよりも随分ときつい道になってきます。

植生も変わり、木も全く生えていません。

 

でも、7合目までは馬に乗って登ることもできるので、まだまだ大丈夫な感じです。

ここでストックを持っているとかなり楽。

5合目には、木の杖である「金剛杖」も売られてますが、あれは結構重そうです。

富士山【世界遺産】山肌を延々と登っていきます。

 

それにしても、登山者の数が多いです。

人が数珠繋がりでずっと上まで続いています。

外国人の登山者も多い。

欧米人から中国人、東南アジアやインド、黒人系まで世界中から来ています。

 

外国人の中でも、特に白人はクレイジーなのが多いです。

上半身裸で登っている人や、はだしで登っている人もいました。

富士山【世界遺産】見事な雲海の眺め

富士山【世界遺産】登ってきた道がはるか下に見えます。

富士山【世界遺産】雲海の眺め

富士山【世界遺産】7合目到着

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岩場の道。7合目(2,700m)から8合目(3,360m)まで

7合目の花小屋(2,700m)で休憩。

ここからは岩場となります。

岩場は結構きついのですが、途中に山小屋が何軒もあって所々でゆっくりと休めます。

路程に変化があるので気分的にはここは楽な感じです。

 

山小屋にはトイレが設置されています。

けれども、利用料に100円がかかります。

売店もあり、水や酸素の缶、菓子などの食料も売られていますが、当然かなり割高。

富士山【世界遺産】8合目到着

 

8合目太子館(3,100m)に到着。

花小屋からここまで約100分です。

かなりきつくなってきました。それに寒さも増しています。

この時点で、レインウェアのジャケットとフリースを着用。

だけど、この日は最高の天気だったからいいものの、雨が降ったら寒さ・辛さはこんなものではないそうです。

富士山【世界遺産】8合目からの眺め

富士山【世界遺産】海抜3,250m

富士山【世界遺産】雲海もはるか下に見えます。

富士山【世界遺産】雲海を眺める人々

太子館からは滑りやすい砂利道となります。

この砂利道でもストックが大活躍!

そして、約80分歩いた後、この日の宿泊地「富士山ホテル」(3,360m)に到着!

時間は既に午後6時過ぎ。もうくたくたでした。

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かなりきつい!山小屋での大変な一夜

富士山【世界遺産】夕暮れの富士山から見た雲海

富士山【世界遺産】山小屋のカレーライス

富士山【世界遺産】夕暮れの雲海

この山小屋で夕食を摂り、翌1:00の出発まで仮眠をとることとなるんですが、この山小屋滞在が本当に辛かったです。

登山そのものに匹敵するくらいの苦痛さでした。

 

写真のカレーを食べたらすぐ寝床に詰め込まれます。

寝床は収容所状態で、ぎゅうぎゅうな感じです(でも、これは予想できたこと)。

寝袋に入って目を閉じますが、ひっきりなしにツアー客が到着し、宿のオヤジや従業員が声を張り上げて誘導しているのでちっとも眠れません。

特にオヤジが従業員を叱りつけるのがうるさかったです。

「何やってんだよこのヤロー!」「このバカたれ!お前降りるか?」
「数かぞえたか?弁当じゃねえよ、人数えんだよ、人!」

とか。

でも、

「やればできんじゃねえかよ、お前」「そうだよ、わかってんじゃねえか」

と、たまに褒めたりもしていました!

 

それと、人がぎゅうぎゅうになっている上に、外が寒いので窓を閉め切っているため、室内の空気がとても悪いんです。それにすごく暑い。

標高3,000m強で、軽い高山病状態となっており、たくさん深呼吸しなければいけないんです。

でも、この空気状態。

頭はガンガンするし、息苦しいし、臭いはきついし、人の鼾はうるさいし、暑いし、なかなか眠れないし、相当タフな状況でした。

 

でも、こういうの全てを含めて富士登山。

文句を言っちゃあいけません!

だけど、隣では若い女の子が平然とスースー寝てたりするんです。

ほんと、みんなタフです。

そんなこんなで、翌1:00までなんとか仮眠をとりました。

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ついに頂上到達!極上のご来光を拝みます?

午前1時山小屋前で集合、いよいよ山頂へ向けて出発です!

あまりゆっくり休めたとは言えず、眠いし疲労はあるし、しかもかなり寒い!

セーターにフリース、レインジャケットの上下、ニット帽を被りマフラーを首に巻いて完全装備でスタンバリます。

 

ここ(8合目3,360m)から頂上(3,776m)までは約2時間ほど。

出発は遅れ、午前2時過ぎとなりました。

富士山【世界遺産】

辺りは真っ暗ですが、山頂まで登山者のヘッドライトとガイドのペンライトが数珠繋がりで続いているのが見えます。

登山道、山頂まで大渋滞です!

このままだと一向に進まないと判断したガイドは、下山道で頂上まで行くことを決定。

我々パーティーは下山道をえっちらおっちら登って行きます。そして、そんな同じようなパーティーがたくさん。

 

それにしても、頂上までの道はこれまでで最もきついもののひとつでした。

苦しいってもんじゃなかったです。

足が痛いとか、呼吸が苦しいとか、頭がガンガンするとか、そういうことだけでなく、からだ全体が悲鳴を上げている感じでした。

 

長い砂利道を6ターン、あまり休むこともせず延々と登っていくんです。

真っ暗で先が見えないし、変化に乏しいし、一歩一歩足を進めていくだけ。

しかも、1つのターンがやたらと長いんです。

ほんと、辛かった。

富士山【世界遺産】頂上の山小屋

富士山【世界遺産】山頂から見た朝焼け

富士山【世界遺産】朝焼けが美しいです。

富士山【世界遺産】山頂の神社の鳥居

けれども、辛いことにも必ずいつかは終わりがやってくるもの。

3時半頃、ついに我々は富士山頂に到達しました。

ヤッター!というよりも、あ~やっと着いたって感じです。

とにかく寒いし疲れているので、小屋に入り、熱いココアやらとん汁などを買って暖を取りました(頂上には食堂や売店、土産物屋があります)。

もちろん、頂上もものすごい人の数。

座る場所を見つけるのも大変なほどです。

富士山【世界遺産】そろそろ日の出です。

富士山【世界遺産】日の出を待つ人々

富士山【世界遺産】雲海の向こうがオレンジ色に

富士山【世界遺産】だんだん明るくなってきました。

4時半、我々のツアー一行は、頂上入口付近に集合しました。

もちろん、まだご来光は見えていません(お鉢巡りは強風のため中止)。

 

全員が揃うと、私たちは下山を始めました。

中居君似のガイドさんが、絶好のご来光観賞ポイントがあると言うのです!

そのポイントは、頂上からちょっと下った場所にありました。

あんなにたくさんいた人がここには全くいません。

ご来光独占状態です。

富士山【世界遺産】さあ、いよいよです。

富士山【世界遺産】雲海の向こうから

富士山【世界遺産】太陽が徐々に

富士山【世界遺産】徐々に

富士山【世界遺産】顔を覗かせます。

登ってきました!

ありがたいご来光が…。

雲海の中から徐々に徐々に姿を現します。

見事なご来光です★

富士山【世界遺産】世界を明るく照らし出す太陽

 

漆黒の闇を一瞬にして光明へと変える途方もないエネルギー。

太陽は地球の全ての命のみなもと。

素晴らしいです!

本当に拝みたくなります、太陽。

 

ガイドさんによると、こんな見事なご来光が観れるのはラッキーだとのこと。

このポイントを教えてくれた彼にあらためて感謝です。

富士山【世界遺産】見事なご来光!

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予想外にきつい、下山の道中

富士山【世界遺産】下山開始

富士山【世界遺産】つらい下山の道中

ご来光を拝んだ我々は、下山を開始しました。

しかし、この下山が予想以上にきつかったです。

 

8合目から7合目までは、38ターンもあるジグザグの砂利道を降りてゆくのですが、この道が単調でやたらと長く、気が遠くなるほどの果てしなさです。

しかも、道がとても滑りやすく、途中に山小屋やトイレなどもなく、直射日光がもろに当たります。

 

7合目に到着すると公衆トイレがあります。

そこからは6合目まで緩やかに下って行き、6合目で登山道と合流。

登りと同じく、泉ヶ滝まで緑の道を歩き、5合目へと向かいます。

下山は各自自由に分かれて降りたのですが、私と友人はもうボロボロだったので、かなり遅いペースで降りて行きました。

 

5時過ぎに下山して、5合目到着が9時頃。

4時間くらいかかりました。

その後は、5合目で食事と休憩をとって、午後1時にバスで出発。

途中、温泉浴場で汗を流した後、新宿まで帰りました。

 

新宿到着は午後5時半頃。

友人と居酒屋で打ち上げした後、帰路につきました。

ほんと、「お疲れ様」って感じでした。

でも、富士登山は大成功だったと思います。

達成感があります!

富士山【世界遺産】富士山ご来光

 

富士登山は、もう一度行く気は全くしないですが、一生に一度はやってみる価値あると思います。

下山する時、頂上の方を眺めたのですが、よくあんなに登ったなぁと我ながら感心してしまいました

他のみなさんも口々に自分たちが辿った道を見て驚いていました(夜は見えなかったので)。

 

それに、苦しい思い出こそ、話のネタになるというもの!

でも、ほんと疲れました。

日本の旅
日本の旅レポートです。(北海道・沖縄・富士山・熊野古道・竹田城・奈良など)。美しい風景と風情のある街並みが魅力的な日本。路地をぶらぶら歩き、郷土料理を味わい、音楽や舞踊を鑑賞し、史跡や風景を楽しむ、日本各地をご紹介。