JR田町駅から徒歩4分、都営地下鉄三田線三田駅から徒歩4分の慶應義塾大学正門近くに、オリジナリティ溢れる「ミールス(南インドカレー定食)」を提供するお店『ゼロワンカレーA.o.D』はあります。
2019年にオープンしたこのお店、もともとは大阪の谷町四丁目で”スパイスカレー”を提供するお店だったのだとのこと。
大阪でもかなりの人気店だったそうなのですが、そのうち店主さんの南インド志向が高まり、より南インド料理色を強めた当店を東京に出店することになったのだとか。
大阪の人気店の東京移転ということで話題になった『ゼロワンカレーA.o.D』、南インド料理のスタイルを踏襲しつつ日本の気候や食材に合わせたオリジナリティ溢れるお料理を提供するということで、今、大注目のお店のひとつです★
大阪の人気店「ゼロワンカレー」が南インド料理色を強めて東京に出店
『ゼロワンカレーA.o.D』の外観
こちらが、『ゼロワンカレーA.o.D』の外観です。
鮮やかなターコイズブルーの壁とオープンなガラス張りのエントランスがインパクトあり!
お洒落なレストランやバーが並ぶ界隈の中でも、ひと際目立ってます。
『ゼロワンカレーA.o.D』のロゴ
マラヤーラム語?の店名
お店の外壁に書かれていたお店のロゴとフロントの店名表示です。
“ゼロワン”という名前は特撮ヒーローの名前から取られたそうで、”A.o.D”というのは、”Alomas of Dakshin(南の香り)”の略であるとのこと。
フロントの店名表記には、南インド・ケララ州の文字「マラヤーラム語」が使われていて、お料理にもケララ料理の影響が強そうな感じ。
『ゼロワンカレーA.o.D』の店内
『ゼロワンカレーA.o.D』の店内です。
店内は、外観に負けず劣らず、とってもお洒落。
シルバーのカウンター、ウッディな長テーブル、植物の緑がスタイリッシュな空間を演出しています。
座席数は、カウンターとテーブル席合わせて26席。土曜日のディナータイムに予約して行きましたが、席はほぼ満席でした。
人気店なので、事前予約した方が良さそうです。
お客さんは、女性が9割ほどでかなり女性率が高く、おひとり様客はおりませんでした。
シルバーのテーブルとカップ
おみせに入ると、店主さんの奥様でしょうか。感じの良い女性スタッフに、キッチン前のカウンター席に案内されました。
お水はセルフサービス。シルバーのカップがお洒落な感じ。
さて、さっそくメニューを見てお料理を選びましょう〜♪
ミールスの紹介メニュー
スパイスの葉包み焼きミールスメニュー
もちろん、注文したいのは、南インド料理の定食「ミールス」!
けれども、ミールスのメニューが思いのほかバラエティに富んでいて、どれにしようかと迷っていたところ、先ほどの女性スタッフさんが助け舟を出してくれ、メニューの内容をわかりやすく説明してくれました。
説明によると、『ゼロワンカレーA.o.D』のミールスは、基本のミールスをベースに、スパイス葉包み焼きとカレー1種がついた「スパイス包み焼きミールス」や、カレーを2種にした「二種盛りミールス」。ベジオンリーの「ベジミールス」。おかずやカレーの量が少ない「レディースセット」など、お好みに合わせたミールスを選べるようになっているのだとのこと。
ミールスのメニューは下記です。
ミールスのメニュー
- チキンマサラA.O.D ¥1,550(低温調理の国産モモ肉を使ったゼロワンカレーA.O.D定番メニュー!!)
- スモークラム肉のビンダルー ¥1,750(ゴア州の煮込み料理「ビンダルー」を自家製スモークのラム肩ロースを使って仕上げたもう一つの定番)
- 本日のフィッシュカレー ¥1,750(その日毎の豊洲の鮮魚を最も相性の良い南インド西海岸のグレイビーでお召し上がりください)
- ベジミールス ¥1,200(本日の野菜カレーにラッサムとポテトバジが付いた完全ピュアベジのフルミールス!)
- 二種盛りミールス ¥2,100(上記からお好きなカレーを二種選べる贅沢ミールス)
- レディースセット ¥2,450(ややミニな二種盛りミールスに自家製ケーキとドリンクが付くお得なセット!!)
(ディナー限定)スパイス葉包み焼きミールス
- ミーンポリチャットゥ(旬魚の葉包み焼き) ¥2,600(南インド・ケララ州伝統の魚の葉包み焼き。その日の旬の魚と、コカムの酸味が効いたソースがベストマッチ。)
- ケララリゾート・ガーリックプラウン(海老のスパイス&ガーリックバター包み焼き) ¥2,750(リゾート料理の定番&鉄板!お好みでレモンを絞ってどうぞ!)
- 本州鹿のアレッピー・チリコルサ ¥2,800(粗挽きチリの香りで仕上げた猟師さん直送ジビエの葉包み焼き)
- ベンガリー・チキンパチュリ(ベンガル式チキン葉包み焼き) ¥2,450(東インド・ベンガル地方のスパイスを用いて、低温調理とりもも肉を葉包み焼きにしました)
悩みつつも検討の結果、今回は下記のお料理を注文することにしました★
- スパイス包み焼きミールス「ミーンポリチャットゥ(旬魚の葉包み焼き)」2,600円
- レディースセット 2,450円
それぞれ、カレーを選ぶことができるので(スパイス包み焼きの方が1種、レディースセットは2種)、「チキンマサラA.O.D」「スモークラム肉のビンダルー」「ベジマサラ」をチョイスすることに。
さらに、ライスは下記の3種類から選べるので、
ライス3種類
- ゼロワンベーシック(インディカ米とジャポニカ米を5:5で炊き上げた日本米に近い食感のお米)
- レモンライス +100円(スパイスとレモンで風味付けをした香ばしいバスマティライス。南インド全土でお馴染み!)
- レッドマッタライス +250円(南インドでもケララ州をはじめ西海岸沿いでしか食べられないお米。当店の料理に一番合う‼︎)
今回は、スパイス包み焼きの方を「レッドマッタライス」に、レディースセットの方を「レモンライス」にしました。
注文を済ませ、お料理を待つことにします。
バラエティに富んだ副菜とオリジナリティ溢れるカレーが盛り沢山の豪華絢爛ミールス♪
「ココナッツホワイト01」600円
取り敢えず、まずはお飲み物から。
こちらは、クラフトビール「ココナッツホワイト01」
島根県の石見麦酒とゼロワンカレー共同開発のオリジナルビールで、“南インド・ケララ州の地酒「トディ」を参考に、ココナッツの乳酸感と旨みを生かして醸し出した「最もスパイスに合うビール」”とのこと。
仄かなココナッツの甘味がビールの味とマッチして、初めて味わうお味でしたが、とっても美味しい★
「ナチュール・ワイン(オレンジ)」
こちらは、「ナチュール・ワイン(オレンジ)」
銘柄は忘れてしまいましたが、イタリアのワインだったかな?
オレンジの爽やかな風味が感じられる深みのある味わいのワインで、こちらも初めてのお味でしたが、本当に美味しい♪
お飲み物を味わいながらいただいていると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました★
「レディース・セット」2,450円
こちらは、「レディース・セット」です。
“カレー、ライス、副菜が全体的に少なめの二種盛りミールスとケーキ(ショーケースの中から)とドリンク(ソフトドリンク)のセットメニュー”
五角形の不思議な形のプレートの上に載せられてきました。
フォトジェニックなビジュアルです。
プレートの上には、ライスを中心にたくさんのおかずが載っていて、かなり豪華な感じ。
それぞれのお料理の内容は下記です↓
基本のミールスの構成
- ワダ・コランブ(甘くない豆生地ドーナツ「メドゥワダ」とココナッツソース)
- カルナータカサンバル(豆とやさいのあっさりカレー。南インドのみそ汁)
- ラッサム(酸味のある汁物。シメにお米にかけてみて!)
- カレー(メニューよりお選び下さい)
- ベルプーリ(豆と芋のスナックにやさいを合わせたストリートフード)
- トーレン(やさいとココナッツのさっと炒め)
- ココナッツ・チャトニドライ(混ぜ用ソース。味が変化します)
- ダールタルカ(インドでお馴染みのひき割り豆の煮込み)
- 乳酸醗酵アチャール(インドでは珍しい醗酵タイプの漬物)
- バンガロールベジヌードル(季節やさいの細切りスパイス和え。混ぜると食感がたのしい)
「チキンマサラAOD」「ベジマサラ」
こちらは、チョイスした二種のカレー「チキンマサラAOD」と「ベジマサラ」
レディース・セットのため、量が少なめですが、これくらいでも充分かも。
「ベジマサラ」は、それほど印象に残る味ではなかったのですが、「チキンマサラAOD」は、看板カレーだけあって抜群の美味しさ!
ココナッツオイルが使われているというグレービーは南インド風のマイルドな味わい。柔らかい国産モモ肉も手の込んだ調理がされているようで、普通とは違う味の深みを感じさせます。
「ラッサム」「カルナータカ・サンバル」
ミールスの定番、ラッサムとサンバルです。
辛さ控え目のあっさりとした「ラッサム」、「カルナータカ・サンバル」は水分が多めで少し甘みのあるお味。
南インドの食堂で出てくるようなあっさり感で、スルスルいただけます♪
ちなみに、ラッサム、サンバル、ライスはお代わり自由です。
「スパイス包み焼きミールス」2,600円
「スパイス包み焼きミールス」です。
プレートの上のお料理は、量が多いのとライスがレッドマッタライスなのを除けば「レディース・セット」と同じ。
プレートの外に、チョイスしたカレー「スモークラム肉のビンダルー」と、スパイス葉包み焼き「ミーンポリチャットゥ」、ラッサムとサンバルのカトリが並びます。
豪華絢爛なビジュアルです★
「レッドマッタライス」「ダールタルカ」「ワダ・コランブ」「乳酸発酵アチャール」「ベルプーリ」
「レッドマッタライス」は、ケララ州を中心に南インド西海岸で食べられている大粒の赤みがかったお米。
ケララで食べて以来、日本では久々にいただきました!
このお米が、ケララのお料理との相性がぴったりでとっても美味しいんです★
「バンガロール・ベジヌードル」「ココナッツチャトニ・ドライ」「トーレン」
バラエティに富んだそれぞれのおかずも、味、食感とも個性があって、食べていて楽しいです♪
それぞれのおかずを混ぜて、組み合わせの妙を楽しむのもなかなかGood!
「スモークラム肉のビンダルー」「ラッサム」「カルナータカ・サンバル」
「スモークラム肉のビンダルー」は、この日いただいたお料理の中で特に気に入ったお料理のひとつ。
臭みがほとんどなく、スモーキーな風味と柔らかい食感のスモークラムが、刺激的な酸味と深みを感じさせるビンダルーにベストマッチなんです★
「ミーンポリチャットゥ」(旬魚の葉包み焼き)
「ミーンポリチャットゥ」(旬魚の葉包み焼き)です。
魚は何を使っているのかは聞き逃してしまったのですが、本日の魚のカレーは、鹿児島のいさみブリだったので、こちらもブリなのかもしれません。
メニューの記載によると、ソースには「コカム」が使われているのだそう。
「コカム」は、タマリンドと共に南インドで酸味付けとして使われる素材。黒っぽい紫色の果実の外皮を乾燥させたもので、酸味と共に果実特有の甘味があるのが特徴です。
シャープな酸味と仄かな甘味と塩っぽさ。独特な風味のソースがなかなかGood!
白身魚との相性もバッチシです。
最後は混ぜ混ぜ♪
それぞれのおかずやカレーの味をひとつひとつ味わい、おかずとカレーをご飯にミックスして混ぜていただき、味のバリエーションを味わった後、いつもと同じように全部のおかずとカレーをご飯にかけ、全部混ぜていただきました〜♪
それぞれ個性が違ったおかずやカレーであるにもかかわらず、全部混ぜていただいても、味がぶつからないばかりか、さらに美味しく感じられるのが不思議です。
美味しいです。『ゼロワンカレーA.o.D』のミールス。大満足です★
チャイを沸かし中!
食後は、チャイをいただくことにしました。
チャイは、カウンター席の後ろのビールやワインの入った冷蔵庫の上の、こんな簡易コンロで沸かしていました。ちょっとびっくり!
「チャイ」
こちらが、「チャイ」
結構大きめのグラスにたっぷりとチャイが入っていて、かなり飲み応えあり!
お味は、特別に変わった感じはないですが、普通に美味しいです♪
ケーキ「紅玉りんごのタルトタタン」とチャイ
チャイとデザート「シャインマスカットとジャガリーのババロワ」
チャイと一緒にデザートもいただきました。
「レディース・セット」には、チャイとデザートが付いてきますが、単品でも注文できました。
ショーケースの中から選んだデザートは、「紅玉りんごのタルトタタン」と「シャインマスカットとジャガリーのババロワ」
こちらのスイーツは、パティシエ歴10年という店主さんの奥様の手作りスイーツであるとのこと。
インド料理店とは思えないほどのレベルの高いスイーツで、どちらも、とっても美味しかったです★
「ジャガリーのフィナンシェ」350円
店内ではお土産のスイーツも販売されていました。
「ジャガリーのフィナンシェ」“インドの素糖ジャガリーのこっくりとした甘さと焦がし発酵バターの香り。焼き立てはサクサク。時間がたつとシットリ。どちらもGood!!”
インド料理店で、こんなお土産スイーツが買えるなんて嬉しいですね。
もちろん、美味しかったです★
『ゼロワンカレーA.o.D』
三田にある南インド料理店『ゼロワンカレーA.o.D』
南インド・ケララ州のお料理をベースにしたミールスは、バラエティに富んだ副菜とオリジナリティ溢れるカレーが盛り沢山の豪華絢爛ミールス♪
店主さんのこだわりが感じられる工夫を凝らしたお料理の数々は、一度は食べてみる価値ありあり。
南インド料理を食べたことがない人も、食べ慣れている人も、新しい味を発見し、その美味しさに唸らされること間違いなしです★
◉『ゼロワンカレーA.o.D』の地図・アクセス
- 住所:東京都港区三田3-2-9 杉浦ビル 1F
- アクセス:田町駅から徒歩4分 三田駅から徒歩4分
- 営業時間:11:30~14:30 17:30~20:30
- 定休日:水曜日・木曜日
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