JR総武線大久保駅南口から徒歩5分。小瀧橋通りを越えた北新宿の路地の一角に、カレーとインド料理のお店『Spice Bar モンカリー』はあります。
お店のオープンは、2022年9月。スパイスを使った本格的な南インド料理を、ワンプレートスタイルのカレーランチとして提供しているお店です。
スペシャルメニューも度々提供されているようで、この日のスペシャルは「北東インドの発酵料理」でした。
北東インドの料理は初めて食べるので楽しみです♪
カレーとインド料理のお店『Spice Bar モンカリー』
『モンカリー』の外観
『モンカリー』の外観です。
北新宿の路地の一角に佇むシンプルな外観の店舗。軒先にはカレーリーフの鉢が2つ置かれていました。
店頭に看板は出ていませんでしたが、通常のカレーランチを提供する平日は看板が出ているとのこと。
『モンカリー』の店内
『モンカリー』の店内です。
シンプルで小ぢんまりとした店内空間。
座席は、カウンターが6席、2人掛けのテーブル席が2卓。6人入れる個室席もあります。
訪問したのは休日の12時頃で、店内はほぼ満席でした。
お客さんは、おひとり様の男性客が多めで、2人連れの女性客や家族連れも来店していました。リピーターも多い様子。
スタッフは、店主のモンさんのワンオペが基本ですが、この日はデザートを提供する方とコラボ営業していて、洗い物やお料理のサーブを2人でやっていました。
さて、2人掛けのテーブル席に着席。
この日は、スペシャルメニューの「北東インドの発酵カレー」のみの提供だったので、座席に座るなり、自動的に注文完了!
なお、平日ランチタイムでは、ポーク・チキン・ベジから選べる「モンカリープレート」をメインで提供しているほか、オプションで「たまごのアチャール」や「ラッサムスープ」があり、日替わりのカレーもあるそう。
また、火曜日はディナー営業もしていて、カレープレートのほか、スパイスおつまみを片手にお酒を楽しむこともできるのだとか。
さて、今回は「北東インドの発酵カレー」ということですが、北東インドのカレーとは、どんなものなのか、少し調べてみたのでご紹介します。
北東インド料理とは?
北東インドとは、ブータンと中国、バングラデシュ、ミャンマーに囲まれたインド北東部の8州(アルナーチャル・プラデーシュ州、アッサム州、マニプル州、メーガーラヤ州、ミゾラム州、ナガランド州、トリプラ州、シッキム州)のこと。
文化的にも民族的にも東南アジアに近い地域で、人々の顔立ちも日本と同じモンゴロイド顔。220を超える民族が暮らしており、州によって多数派の民族や宗教は異なりますが、地域全体で見るとキリスト教徒が比較的多く住んでいます。
料理は州によって多種多様で、ネパールに近い料理を食べる地域や、ミャンマーと似た料理を食べる地域、イスラムの影響がある地域など千差万別です。
お店のインスタで紹介されていたメニュー内容によると、今回の料理は、ナガランド州の料理である様子。
ナガランドの料理は、発酵や燻製させて作る料理が多く、スパイスはほとんど使われないものの、唐辛子やにんにくは多用。主食はお米。食事における禁忌が無いため、あらゆる動植物が食べられているそう。主要な料理・食材としては、発酵させた筍、アクニと呼ばれる納豆、ンガリと呼ばれる発酵させた魚、豚肉の燻製などがあるとのこと。
さてさて、お水を飲みつつ待っていると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました!
発酵の酸味と旨味にびっくり!「北東インドの発酵料理」
「北東インドの発酵料理」(1,700円)
こちらが、『モンカリー』のスペシャルメニュー「北東インドの発酵料理」です。
丸い銀のプレートの上に、赤みがかったご飯、カトリに入ったダール、汁気の多い豚肉の煮込み、こちらも汁気のある納豆、プレートとは別で野菜のカトリが付いています。
南インドや北インドなどのメジャーなインド料理とはまた違った、アジア的な発酵の香り。
さっそく、いただきましょう〜♪
「発酵筍と豚肉の煮込み」「納豆のチャトニ」
まずいただいたのが、メインの「発酵筍と豚肉の煮込み」
これが、とにかくインパクトのあるお味でした。そして、とても美味しい!
発酵筍の旨味が沁み込んだスープはオイリー感強めですが、しつこさは無し。酸味と塩味が結構強めで、唐辛子の辛味も効いています。
肉厚で脂身の多い豚肉も美味。柔らかな脂身に、発酵筍の旨味と酸味が溶けたスープが沁み込んでいて、脂っこいにもかかわらず、さっぱり感あり。
マスタードオイル風味の「納豆のチャトニ」
「納豆のチャトニ」
こちらもびっくりしました!
汁気の多い納豆は粘り気は抑え目。マスタードオイルの風味とチリの辛味が納豆独特の味にビビッドなアクセントを加えていて、たまらない美味しさ♪
日々の和食の食卓にこれを常備しておきたいくらいです。
ちなみに、モンさんの話では、納豆は日本の市販のものを使っているとのこと。
「発酵筍のダール」「黒米入りライス」
「発酵筍のダール」は、豆の旨味に発酵筍の酸味が加わって、インドの他の地域とも、ネパールのダールとも違う、個性的なお味に仕上がっていました。
「黒米入りライス」は、バスマティと日本米のブレンドに黒米を加えて炊き上げたもの。黒米が加わることでもち米のような滋味深い風味になっていて、発酵筍を使ったおかずや納豆との相性が抜群でした。
「蒸し野菜」
キャベツや大根を使った「蒸し野菜」は、生姜のシャキッとした風味がインパクト。
豚肉の煮込みやダール、ご飯などと合わせていただくのも美味しい。
びっくりする美味しさ♪
『モンカリー』のスペシャルメニュー「北東インドの発酵料理」
北東インド料理は初めて食べましたが、びっくりするくらいの美味しさでした♪
全体的に酸味と塩気が強く、オイリーであるにも拘らず、食後に脂っぽさやしつこさが残らないのがGood! ぜひ、また食べてみたいです。
ちなみに、店主のモンさんによると、この「北東インドの発酵料理」は、『ベンガル料理はおいしい』の著者で知られる石濱匡雄さんに教わったお料理なのだそう。
ラズベリーソースの掛かったレアチーズ
デザートは、コラボ出店しているスイーツ屋さんの一品。
ラズベリーソースの掛かったレアチーズのデザート。スパイスの効いたクッキーが付いています。
甘さ控えめで、ラズベリーの酸味がGood! 素朴なクッキーも美味しい。
「チャイ」
デザートと一緒に「チャイ」もいただきました。
しっかりと感じられる茶葉の風味。甘さも適度で、飲み終えた後に不思議とスッキリ感がある美味しいチャイ。
よいお口直しとなりました。
大久保にあるカレーとインド料理のお店『Spice Bar モンカリー』
いただいたのは、スペシャルメニューの「北東インドの発酵料理」
初めて北東インドの料理を食べましたが、かなり衝撃の美味しさ! 北東インド料理に興味津々になりました。
提供の機会があったら、ぜひまた食べてみたいです。
◉『モンカリー』の地図・アクセス
- 住所:東京都新宿区北新宿1-3-15 野原ビル 1F
- アクセス:JR総武線大久保駅南口より徒歩5分
- 営業時間:月・水・木・金・土 11:30~15:00 火 11:30~15:00 17:30~21:00
- 定休日:日
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