2016年6月18日(土)〜6月19日(日)に東京の日比谷公園で、「フィリピンフェスティバル2016」が開催されていたので、行ってきましたー♪
「フィリピンフェスティバル2016」は、フィリピンと在日フィリピン人のコミュニティを日本に紹介し、フィリピンと日本の友好親善を図ることを目的としたイベントです。
2013年までは「バリオ・フィエスタ」という名前で横浜で行われていましたが、「フィリピンフェスティバル」と名前を変え、2014年に上野公園、2015年は代々木公園、そして、2016年は日比谷公園での開催。
日本最大のフィリピンイベントです。
フィリピンと日本国交正常化60周年!日比友好のイベント
当日は真夏のような暑さ
初日の土曜日のお昼に訪問しましたが、当日は真夏のような暑さ。
直射日光が強烈です!
会場にあった人形
誰なのかはわからないです。
2016年6月23日、日本とフィリピンは国交正常化60周年を迎えます。
そのことにちなんで、今年のフェスティバルのテーマは、「フィリピンと日本の友好」であるのだとのこと。
日比谷の高層ビル群をバックに
フィリピンってどんな国?
ブースや屋台を見る前に、フィリピンってどんな国なのか、ちょっぴりお勉強。
フィリピンは、東南アジアにある島国。位置的には日本の南、中国やベトナムの東、マレーシアの北にあります。
ルソン島、ビサヤ諸島、ミンダナオ島を中心に7107の島からなり、首都はマニラ。
人口は1億人を超えていて、タガログ族やビサヤ族が主要民族の多民族国家です。
言語はタガログ語が中心ですが、母語として使われている言語は172にもおよぶのだとのこと。英語も公用語に指定されているので、英語を話せる人も結構います。
宗教はキリスト教徒が約90%ですが、ミンダナオ島を中心にイスラム教徒も少なからずいます。
フィリピンは、16世紀にスペインに支配され、その後約300年の間、植民地として統治下に置かれました。そのため、文化的にスペインの影響を強く受けています。
そして、20世紀初頭にはアメリカ、第二次大戦中には日本の支配を受けました。
主要産業は農業。また、海外への出稼ぎ労働を国策として推奨していて、海外出稼ぎ労働者からの送金額は外資の直接投資額を上回っているそうです。
国民の約40%が貧困層に属している国でもあります。
食材や雑貨、フィリピン人向け海外送金サービスなどが並ぶ「コマーシャルブース」
さて、そろそろブースを見てみましょうかー!
まずは、在住フィリピン人向けのサービスや物販のブースが並ぶ「コマーシャルブース」から。
日比谷公園の真ん中の噴水広場に約39店舗ほどもぐるりと並んでいました。
フィリピン大使館のブース
フィリピン農務省のブース
パイナップルとマンゴー
バナナとバナナの花
入り口に近いところには、フィリピン大使館や農務省、観光省などのブースがありました。
バナナやパイナップル、マンゴーなどが売られていて、フィリピンっぽさ満点!
バナナの花なんていう珍しいものもありました。
これ、食べられるそうです★
色々見て写真を撮っていると、お姉さん、バナナを一本くれました♪
フィリピン人向け物販ブース
お客さんはフィリピン人ばかり
フィリピンナショナルバンク
タワーマンションの案内
化粧品でしょうか?
菓子パンなどを売るお店
フィリピン産のドリンク売り場
「コマーシャルブース」には、在日フィリピン人向けのサービスを提供する会社や店舗のブースがずらりと並んでいました。
フィリピン食材会社、銀行、フィリピン航空、タワーマンションなどを紹介している不動産会社、携帯やWIFIルーターを販売している会社、フィリピン人向けの仕事を紹介している人材紹介会社、海外送金サービス、カラオケショップ、携帯電話、宅配サービス、美容整形クリニック、衛星放送、ドライビングスクール、起業支援などなど。
日本で生活するフィリピン人に必要なサービスは、何でも揃っている感じ。
店員さんもお客さんも、ほぼ100%フィリピン人です!
中でも目に付いたのが、海外送金サービスの店舗。
そう言えば、シンガポールのリトル・マニラ「ラッキー・プラザ」にも、海外送金のお店(Remittance Center)がたくさんありました↓
日本人向けの食品やお酒、雑貨やコスメなどが並ぶDTI店舗
フィリピンのラム酒「ドン・パパ」
フィリピンのラム酒「ドン・パパ」
フレッシュカットマンゴー
航空便フィリピン産カラバオマンゴー
カラマンシージュース
パッションフルーツのジュース
こちらは、フィリピン貿易産業省(DTI)に登録された日本人向けの物販や食品のブース。
噴水広場からステージへと向かう途中の道に、数店舗並んでいました。
フィリピンのラム酒「ドン・パパ」、フレッシュなフィリピン産「カラバオマンゴー」、フィリピンで人気の柑橘類「カラマンシー」を使った「カラマンシージュース」、「パッションフルーツジュース」などなど。
この時はスルーしてしまいましたが、今見るとどれも美味しそうです★
マッサージオイル、石鹸などのコスメのお店
ココナッツオイルベースのマッサージオイル
石鹸やボディースプレー
マッサージオイルや石鹸など、コスメ系の商品を売るお店もありました。
このマッサージオイル、店員さんが少し塗ってくれたのですが、ヒンヤリとして気持ちよかったです。
バッグや小ダンスなど
ハンドバッグやお財布
カラフルなハンドポーチ
蓮の花をモチーフにしたキャンドル立て
子供用のおもちゃやサンダルなど
壁掛けやクッションカバーなど
フィリピン雑貨のお店もいくつかありました。
だけど、ベトナムやタイなどに比べると、商品のバラエティーには乏しい感じ。
フィリピン料理が盛りだくさん!「フードブース」
フードブースの様子
ひと通り「コマーシャルブース」を回ったところで、「フードブース」へと向かいます。
そろそろお腹も空いてきました。
フィリピン料理、どんなものがあるか楽しみです♪
だけど、そもそもフィリピン料理って、あまり日本ではメジャーじゃないですよね。
どんな料理があるかわからない方も多いハズ。
ってことで、フィリピン料理について、ちょこっと説明。
フィリピン料理は、16世紀から300年間植民地支配をしたスペインの料理と、交易のためにフィリピンを訪れた中国の料理の影響を強く受けています。
もともとフィリピンには統一された王朝がなく、タイやベトナムのような宮廷料理が発展しなかったため、純粋なフィリピン料理というものはあまりなく、ほとんどがスペインや中国の影響を受けた料理であるのだとのこと。
お料理の特徴は、他の東南アジアと共通して魚醤やココナッツミルクが使われ、スパイスや香味野菜としては、粒コショウやショウガ、玉ねぎ、トマト。そして、ニンニクが用いられますが、唐辛子はあまり使われず、辛さがなくマイルドな味わいなのが特徴。
酸味としては、柑橘類のカラマンシーが使われ、酢やタマリンドも多用されます。
甘い味付けのお料理が多く、アメリカ時代に伝わったトマトケチャップもかなり調味料として一般的に使われています。
主食はお米。中国風の麺や欧米の影響を受けたパンもよく食べられています。
お肉は、豚肉やアヒル肉、鶏肉がメインで、魚介類も食材として一般的。
チキンや豚肉など焼き物系
お弁当スタイルで売られているお店が多い。
フィリピン料理の代表格のひとつ「シシグ」
ドリンクやかき氷のお店
鶏肉の煮込み「アドボ」や紫芋のアイス「ハロハロ」
「フードブース」に出店していたのは、18店舗。
フィリピンのファーストフード「ジョリビー」あるかな〜?って思ってましたが、さすがにありませんでした。
お料理は、フィリピンの一般的なお料理である「シシグ」(細かく切った豚肉をニンニクや醤油、酢などで炒めた料理)、「アドボ」(鶏肉を醤油や酢で煮込んだ料理)、「ルンピア」(豚肉やもやしなどを包んで揚げた揚げ春巻き)、「パンシット」(豚肉と野菜を炒めた中華風の焼きそば)がメイン。
鶏肉の煮込み「アドボ」
チキンや豚肉の焼き鳥
焼き鳥を焼いているお店が多いです。
それと、チキンのグリルやバーベキューといった焼き物系を出しているお店が多かったです。
お肉を焼く、美味しそうな匂いがそれぞれのお店から漂ってきます♪
湯島にあるフィリピンレストラン&バー「パンゲア」の屋台
「シシグ」や「アドボ」など
焼き鳥とソーセージ
紫芋アイスの入ったフィリピン風かき氷「ハロハロ」
お客さんはほとんどがフィリピン人
焼きとうもろこしもありました。
お弁当風に提供されます。
「シシグ」と「パンシット」
「アドボ」
フィリピン料理はお肉が中心です。
デザートとしては、紫芋のアイスを使ったかき氷「ハロハロ」が人気!
行列が出来ていましたー!
「シシグ」や「アドボ」などのお料理は、注文すると日本のお弁当風の入れ物に入れられて、白米と一緒に提供されます。
結構行列が出来ているお店も数店舗ありましたが、並んでいるのは9割方フィリピン人。
ご当地の方の比率がこんなに高いフェスって初めてかもしれません!
さてさて、何を食べましょうかー♪
フィリピンの国民的ビール「サンミゲルビール」
まずは、これ!
フィリピンの国民的ビール「サンミゲル」です。
フィリピンをいただくなら、これがないと始まりません!
真夏のような暑さの中、ビールがうまい♪
「フィリピン風おかゆ」(500円)
こちらは、「フィリピン風おかゆ」(アロス・カルド:arroz caldo)
鶏肉に、ニンニクやショウガ、ネギや卵、カラマンシーなどが入ったお粥です。
シンプルでさっぱりした味付けが爽やかで美味しいです★
「シシグ」(600円)
フィリピン料理の代表のひとつ「シシグ」
細かく切った豚肉を醤油やにんにく、酢などで炒めた料理です。
味が濃厚で美味しいけど、ちょっとオイリー過ぎな感じ。
ご飯と一緒に食べると合いそうです。
「鶏肉のバーベキュー」(500円)
「パンシット」(500円)
バナナ春巻き「トロン」(500円)
シンプルな鶏肉のバーベキューや、中華風の焼きそば料理「パンシット」も買いました。
バーベキューは間違いのない美味しさ♪
「パンシット」は、麺がビーフンでした。ちょっと薄味で物足りない感じ。
デザートは、バナナの春巻き「トロン」
アツアツのバナナとパリパリの春巻きの皮が美味しかったです★
ステージで行われた「フェスティバルクイーンコンテスト」
ステージで行われていたダンス
ギターの弾き語りもありました。
フィリピンの歌手?かなり盛り上がってました。
さて、お腹も膨らんだところで、メインステージへと向かいます。
木陰の中にある野外ステージは、お客さんの熱気むんむん!
1000席ほどの座席はすべて埋まり、通路や座席の後ろにも大勢の人が立見しています。
そして、そのほとんどがフィリピン人!
ステージでは、フィリピンの伝統舞踊やライブ演奏、ダンスコンテストやものまねコンテストなど、内容は盛りだくさん!
フィリピンの有名アーティスト(オギー、アルカシッド、ヴィナ・モラーレス、クリスチャン・バウティスタなど)も来日し、パフォーマンスが披露されたとのこと。
今回、残念ながら時間が合わず、有名アーティストのパフォーマンスは見ることはできなかったのですが、「フェスティバルクイーンコンテスト」を見ることができました★
お待ちかね!クイーンコンテスト
長々とした前座や司会者の話の後で、お待ちかね!「フェスティバルクイーンコンテスト」が始まりましたー♪
フェスティバルクイーンコンテストも、その前の司会のお話もすべてタガログ語&英語。
お客さんのほとんどがフィリピン人だということがわかりますね。
煌びやかな衣装に彩られた美女、総勢10名。
ひとりひとり司会者に紹介され、フィリピン歌手のエスコートのもと、ステージに登場です★
みんなとっても綺麗です★
みなさん在日フィリピン人の方ですが、司会者の紹介を聞くと、名前は日本の名前の方が多い感じ。
両親のどちらかが日本人なのでしょうね〜。
そして、ひと通り紹介が終わった後、いよいよフェステイバルクイーン優勝者の発表です!
ジャカジャカジャカジャカ〜、バーン!
2016年のフェスティバルクイーンは10番!
ステージに登場した時、一番歓声が挙がっていた方です★
2016優勝は10番の方。賞金10万円
会場の人々から大きな歓声が上ります。
司会者も大盛り上がりでクイーンを讃え、観客たちがこぞって写真を撮りまくります。
さすが、クイーン。10番の方、とっても綺麗です★
優勝賞金は10万円!
コングラチュレーション★
「フェスティバルダンスコンテスト」の2位のグループ
こちらは、午前中に行われていた「フェスティバルダンスコンテスト」の2位のグループ。
賞金は15万円!
クイーンコンテストに参加された方
こちらもクイーンコンテスト参加の方
フィリピンフェスティバルクイーンに選ばれた10番の方
在日フィリピン人たちの熱気に包まれながら、美しく着飾ったフィリピン美女たちを見ることができた「フェスティバルクイーンコンテスト」
なかなか楽しめました♪
コンテストが始まる前、ステージに向かう通りでは、参加する女性たちが記念写真を撮らせてくれたのも嬉しかったです★
偶然にも、優勝した10番の方の写真も撮ることができたので大満足!
みなさん、ほんと綺麗です★
フィリピンフェスティバル2016
在日フィリピンの人たちで大盛り上がりだった「フィリピンフェスティバル2016」
これまでの国際フェスの中でも、こんなに大勢の人(しかも在日の方が)が集まったフェスは初めてかもしれません。
永住、出稼ぎ含め、日本にいるフィリピン人は約22万人。一都三県では8万人以上居住しているそうですが、そのうちのかなりの人数が来場したんじゃないでしょうか!
フィリピン人が大集結した「フィリピンフェスティバル2016」
まさに、日本に居ながらにしてフィリピンの空気を感じることができたイベントでした★
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