前回の記事で、ホールスパイスの特徴などをご紹介しましたが、今回は「パウダースパイス」をまとめてみました!
インド料理に欠かせないスパイスの数々(パウダースパイス)
スパイスには、粒状の「ホールスパイス」と粉状の「パウダースパイス」があり、それぞれ役割が異なります。
パウダースパイスは、ホールスパイスをひいて粉末状にしたものです。香りはホールスパイスより強めですが、香りが落ちるのが早めなので、保存期間はホールスパイスより短くなります。
「ホールスパイス」は、北インドと南インドで、使うタイミングと効果が大きく違います。
北インドでは、最初に使います。ホールスパイスを油で炒めて香りを移し、香りが移った油に他の材料を加えて炒めていきます。
南インドでは逆で、最後に使います。ホールスパイスを油で炒め、香りが移った油をスパイスごと料理に加えてなじませ仕上げます。
「パウダースパイス」は、南北インドともに使い方は同じです。
しっかりと炒めて香りをよみがえらせ、とろみも作ります。焦げると苦味が出てしまうため、弱火で炒めます。
ターメリック
原産地・・・インド
ターメリック(ウコン)は、ショウガ科の多年草の根を加熱・乾燥させて粉末状にしたもので、カレーの黄色い色をつけるのが、主な役割です。
独特な土臭さと苦みがあり少量でも強く香るので、使用量には注意が必要です。
チリペッパー(カイエンペッパー)
原産地・・・中南米
チリペッパー(カイエンペッパー)は、ナス科の多年草で、赤く熟した唐辛子を乾燥させて粉末にしたものです(粉末化してなくてもカイエンペッパーといいます)。甘酸っぱい香りと辛みが特徴。
料理に辛みを足すのに用いられ、味を濃くせずに辛みだけを足す場合に利用します。
コリアンダー
原産地・・・地中海東部
コリアンダーは、セリ科の1~2年草で、種を乾燥させて粉末にしたものです。タイでは「パクチー」、台湾では「シャンツァイ(香菜)」と呼ばれています。
やや甘みのある穏やかな香りで、クミンと共にカレーの風味付けを担っています。
ガラムマサラ
ガラムマサラは、インド料理に欠かせないミックススパイスで、辛いものと考えられがちですが、辛みはほとんどなく香り付けに使用されています。
様々なスパイスをミックスして作られたもので、家庭などによってもブレンドするものが異なっていますが、Wikipediaによると「シナモン」「クローブ」「ナツメグ」が基本のスパイスとなっています。それに、カルダモン、クミン、コリアンダーなどを加えることが多いです。
クミン
クミンパウダーは、種子をかんそうさせたもの(クミンシード)を粉末状にしたものです。カレーパウダーの主原料。
特徴などについては、ホールスパイス編を参照ください。
ヒング
原産地・・・イラン、アフガニスタン地方
インドでは「ヒング」と呼ばれ、和名は「阿魏(アギ)」。セリ科の多年草で、根茎を切って出た樹液を固めてから粉末状にしたものです。火を通す前は、硫黄のような強烈な香りがしますが、油で熱すると玉ねぎのような甘い香りに変わりコクが出ます。
サンバルパウダー
北インド料理では「ガラムマサラ」、南インド料理では「サンバルパウダー」を良く使用します。ガラムマサラのように、色々なスパイスをミックスして作られたものです。
南インド料理の代表で、毎日のように食べられているスープカレー「サンバル」用のミックススパイスです。
以上、今まで使用したスパイスをまとめてみました。
まだまだ初心者なので、各スパイスの特徴・役割を把握して、色々な料理に生かしていけたらより楽しくなるだろうなーと思いながら、この記事を書いていました。
次回インド料理を作ったら、またご紹介しますね♪
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