※前回の記事→セネガルの首都、ダカールの街さんぽ①(マルシェ、日本大使館、マリビザ取得etc.)【セネガル】
「アフリカ」
日本とは一番関わりの薄い地域、未知の土地です。
そんなアフリカ(ブラックアフリカ)への初めての訪問。2003年に訪れたセネガルとマリをご紹介します。
今回は「ダカールの道端での金曜礼拝」!
ダカールの街路で、みなさん一斉にお祈りし始めました!
ダカールの街並み風景
午後、道端で出会ったセネガルの人と一緒に道を歩いていると・・・
突然周りの人々が道に御座を敷き座り始めます。
何事か!と思っていたところ、
一緒に居たセネガル人が言いました。
「そろそろ礼拝の時間だ」と。
そうです。今日はイスラム教の安息日である金曜日。金曜礼拝の時間なのです!
道端で始まった金曜礼拝
しばらくすると、道は御座を敷いた人で埋まりました。車も全て停車。
モスクのスピーカーからアラビア語の礼拝の呼びかけが聞こえ始めてきます。
「アッラーフ、アクバル……」
人々は呼びかけに応じ、立ち上がり、中腰になり、跪きます。
イスラム教の礼拝です!
もちろん私も彼らに倣って、立ち上がり、中腰になり、跪きました。
立ち上がり、中腰になり、跪きます
ダカールのモスク
ダカールのモスク
セネガルを含めた西アフリカにはイスラム教徒が多くいます。
彼らはみな敬虔なムスリムです。
ちょうどその頃、アメリカがイラクに対し軍事攻撃を開始しているところでした。
宿の人々は、アメリカのイラク攻撃のニュースを見て、とても憤慨していました。
「ブッシュはひどい!だけど、フセインも悪い」
彼らは、妄信的にキリスト教徒に敵対しているわけではないんです。アメリカという部外者がイスラムの文化を尊重しないことに腹を立てていたのです。
市内にある博物館「イファン・ミュゼ」
ダカールの街中にあったモニュメント
市内にある博物館「イファン・ミュゼ」。
ここは、西アフリカの様々な民族を紹介し、その仮面、木彫りを展示している博物館です。
館内には、ドゴン族やヨルバ族を始めとした各部族の仮面や木彫りがいくつも並べられています。
それぞれが、とても個性的な造形を持っていて見ていて飽きません。
アフリカの文化は、民族ごとに異なったそれぞれに長い伝統を持っています。この地には古くから、高度で素晴らしい文明が存在していたのです。
後ろにあるのはバオバブの木
何かを伝えようとしている人
2階には奴隷貿易に関する展示がありました。
300年前、彼らは狭い船に詰め込まれ、アメリカ大陸に連れていかれました。そして、そこで奴隷として売られました。展示室には当時の情景を表した船の模型、鉄枷や拷問の器具などが並べられています。
展示室の壁には、現代のセネガルの子供たちが描いた、奴隷貿易の悲惨な歴史に関する絵が架けられていました。
ダカールの街角風景
夕方、宿のチュニジア人マネージャーと一緒に蚊帳を買いに出かけました。
次の訪問国であるマリはマラリアの発生地であり、蚊帳を持っていく必要があったからです。
蚊帳が買いたいことをマネージャーに伝えると、
「一緒に買いに行ってやる」 と言ってくれました。
片言のフランス語のみの会話ですが、マネージャーの気遣いが伝わってきました。
マネージャーといくつかの店を廻り、3軒目で手頃ないい蚊帳を見つけました。
店主は最初、相当な額を吹っかけてきたみたいですが、マネージャーが交渉してくれ、4,000CFA(812円)で購入することができました。
感謝です。
旅行時期:2003年3月〜4月
※次の記事→ユッスー・ンドゥール!ダカールのクラブ・チョサンで観た白熱のライブ♪【セネガル】
